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遺品整理

デジタル遺品の整理方法まとめ|知らないと危険なトラブル回避法

degital remains

「デジタル遺品はどうやって整理するの?」「デジタル遺品の処分の仕方が分からない」と、デジタル処分の整理方法について気になっていませんか?

PCやスマホなどのデジタル遺品は、個人情報が詰まっており、適当に処分すると、個人情報が失われたり、個人情報を悪用されたりなどのトラブルが起こる場合があるので注意が必要です。

このページは、遺品整理業者として遺品整理に500件以上携わった私が、デジタル遺品のトラブルや整理法についてまとめたものです。

  1. そもそもデジタル遺品とは
  2. デジタル遺品で起こりうるトラブル
  3. デジタル遺品の適切な処理方法
  4. デジタル遺品に関するQ&A

このページを読めば、デジタル遺品の整理のことが全て分かるので、ぜひご覧ください。

1. そもそもデジタル遺品とは

デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどのデジタル機器や、SNSなどネット上に残る故人の情報のことです。

最初に、どんなデジタル遺品を処理するべきかをご紹介します。

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それぞれ紹介していきます。

整理するべきデジタル遺品① デジタル機器

デジタル機器とは、具体的に次のようなものです。

  • パソコン
  • スマートホン
  • USBなど外付けハードディスク
  • カメラ

こちらは主に故人の持ち物にあるので、保管しておけば大丈夫ですが、捨てる際は情報を消去しておく必要があります。

整理するべきデジタル遺品②  ネット上の情報

整理が必要なネット上の情報には、次のようなものがあります。

  • ブログやnote、ホームページ
  • SNSデータ・・・Line、ツイッター、Facebook、Instagramなど
  • クラウドストレージ・・・iCloud、DropBox、Evernote、GoogleDriveなど

放っておいても問題にならないこともありますが、悪用される恐れもあるので、できることなら処分しておきたいところです。

整理するべきデジタル遺品③ ネット口座の情報

ネット口座の情報とは、主に次のようなものです。

  • インターネット銀行・・・楽天銀行やジャパンネット銀行など
  • 証券口座・・・SBI証券やマネックス証券など
  • FX口座・・・DMMやGMOクリック証券など
  • 仮想通貨口座・・・コインチェックやビットコインなど

大金が入っている場合もあるでしょうから、よく確認しておくたいところです。

2. デジタル遺品で起こりうるトラブル

デジタル遺品の処分方法を間違えたり、放っておくと次のようなことが起こるリスクがあります。

  • 個人情報が流出し、悪用される
  • 月額費用などが支払われ続ける
  • 相続漏れの遺産が出る

それぞれ紹介します。

トラブル① 個人情報が流出し、悪用される

パソコンは個人情報のかたまりであり、データを消去することなく捨てると、悪意を持った人に解析され、個人情報を抜き出されてしまう恐れがあります。

パソコンでネットショッピングしていたら、クレジットカード情報を抜かれて悪用されたり、ネット口座からお金を抜かれたりする危険もあります。

また、SNSのアカウントが乗っ取られて、ネットで炎上したりして、家族の情報まで広まってしまうケースも想定されるので、消しておくにこしたことはありません。

トラブル② 月額費用などが支払われ続ける

ネットには、月額制のサービスがいろいろありますが、契約解除をしなければお金がかかってしまうことがあります。

iCloudやevernoteなどのストレージサービスは、容量拡大すると月額費用がかかることもありますし、電子新聞や電子雑誌などは月額制になっていることが多いです。

知らず知らずにお金が減っていく恐れもあるので、見知らぬ口座引き落としがあれば要注意です。

トラブル③ 相続漏れの遺産が出る

故人がネット口座を使っていた場合、気づかないと家族が相続することなく、うやむやになってしまうことがあります。

相続に漏れた預貯金口座は10年で請求できなくなるので、後から口座の存在が明らかになっても「時すでに遅し」となってしまうことがあるのです。

また、FXや株取引などしていると、いつの間に莫大な損失になっているケースも想定されるので、こちらもチェックしておく必要があります。

3. デジタル遺品の適切な処理方法

持ち主が亡くなり、デジタル遺品を整理することになった場合、どうするかについて紹介します。

デジタル遺品を整理する前に次の2点をおさえておいてください。

  • デジタル遺品をどうするかは、相続人の間で決めておく
  • 不正アクセス禁止法に抵触する恐れがあるので注意する

勝手にデジタル遺品を処理すると家族間でトラブルになる恐れがあるので注意が必要です。

また、本人に成りすましてアクセスすると、不正アクセス禁止法に抵触する恐れがあるそうなので、心配な方は顧問弁護士や司法書士に相談してから作業することをおすすめします。

自分ではできないなら、デジタル遺品整理会社に相談しましょう。

3-1. 自分でデジタル遺品を整理する方法

デジタル遺品は次の流れで行います。

  1. デジタル遺品を集める
  2. デジタル遺品の中身を確認する
  3. Webデータを消去する
  4. ネット口座があるなら相続手続きをする
  5. デジタル機器を初期化して回収してもらう

それぞれ紹介します。

STEP1. デジタル遺品を集める

まずは、パソコンやスマホ、USBなどのデジタル機器を集めます。

電池が無くなると困りますので、アダプタなど充電器も集めておきましょう。

合わせて、ネット口座などの情報が載っている紙媒体などがあるなら、集めておくと役立ちます。

STEP2. デジタル遺品の中身を確認する

PCのブラウザやメモ帳などに残っている情報から、どこにネット情報が残っているか確認し、リストアップしていきます。

もし、ログイン認証を求められるなどしてアクセスできない場合は、残っているノートや手帳などにメモなど残っていないか、あるいはセーフモードで立ち上げて入る必要があります。

パソコンに詳しいなら自分で挑戦してもいいですが、詳しくないならプロに依頼しましょう。

STEP3. Webデータを消去する

ネットに残っている情報を確認したら、データを消去していきます。

もし、消去するのがためらわれるなら、データをダウンロードしておきましょう。

ちなみに、FacebookやInstagramなどは利用者が亡くなったことを伝えると、「追悼アカウント」になり、だれもアクセスすることができなくなります。

主なSNS追悼申請
Facebookhttps://ja-jp.facebook.com/help/contact/651319028315841
Twitterhttps://help.twitter.com/forms/privacy
Instagramhttps://help.instagram.com/contact/452224988254813

この他にも、故人のネットデータを見つけた時、どうすれば良いか分からない時は、SNS会社に尋ねると良いでしょう。

STEP4. ネット口座があるなら相続手続きをする

もし、ネットに預金口座があるなら、相続する家族と相談し、対応を検討しましょう。

所有者の死亡が伝わると口座は凍結されて、所定の手続きが必要になります。

主なネット口座の問い合わせ窓口は次の通りです。

ネット銀行問い合わせ窓口
ジャパンネット銀行https://www.japannetbank.co.jp/procedure/inherit.html
住信SBIネット銀行https://www.netbk.co.jp/contents/support/tel/
楽天銀行https://www.rakuten-bank.co.jp/guide/inheritance.html
イオン銀行https://www.aeonbank.co.jp/procedure/others/inheritance.html
新生銀行https://www.shinseibank.com/procedure_08.html

この他の銀行の場合でも、「◯◯銀行 相続」などで検索するとすぐに見つけられるはずです。

株やFXの口座もチェックする

また、FX口座や証券口座があるなら、手続きが必要になるので、各社のHPをチェックしてみてください。

ネット証券会社問い合わせ窓口
SBI証券https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control
カブドットコム証券https://kabu.com/rule/souzoku.html
松井証券https://www.matsui.co.jp/support/inheritance/
GMOクリック証券https://www.click-sec.com/corp/support/souzoku.html
マネックス証券https://info.monex.co.jp/souzoku/shorui-seikyu.html

証券口座も「〇〇証券 相続」と検索すれば対処法が分かります。

FXや仮想通貨はポジションが残っていると、負債になると注意喚起されているサイトもあるので、迅速に対応することをおすすめします。

STEP5. デジタル機器を初期化して回収してもらう

ネット情報を削除し、ネット口座の整理が完了したら、後はPCデータを削除すれば完了です。

PCを売却したり、不良品回収業者に回収してもらうなら、前もってPCを初期化しておきましょう。

もし、PCを処分しないなら、データを処理せずに保管しておいてもOKです。

3-2. プロにデジタル遺品を整理してもらう方法

「PCが壊れている」「自分では対応できなさそう」と思う方は、デジタル遺品の整理を手伝ってくれる遺品整理業者に依頼しましょう。

遺品整理業者は、遺品整理のプロで、遺品の回収や買取、供養まで行ってくれますが、中にはデジタル遺品の整理までやってくれる業者があります。

デジタル遺品の整理を依頼するとどれくらいかかる?

デジタル遺品の整理は内容によって異なりますが、次の価格が目安になります。

  • 1~5万円・・・ログインや写真データ等の取り出し
  • 5~10万円・・・上記+SNSなどのidやパスワードリスト作成や退会等の手続き

デジタル遺品整理会社はあまり多くありませんが、値段に納得できない場合は、複数の会社から相見積を取り、値段チェックすることをおすすめします。

デジタル遺品の整理におすすめな2社

おすすめのデジタル遺品整理会社を2社紹介しておきます。

DDF|デジタル遺品整理のシェアNo.1の会社

DDF デジタル遺品整理会社

DDF』(デジタルデータフォレンジング)は、10年以上の歴史があるデジタル遺品整理会社です。

デジタル遺品のことなら何でも相談に乗ってくれます。

料金は見積もり時にお尋ねください。

マレーリク|通常の遺品整理にも対応してくれる遺品整理会社

マレーリク

マレーリク』は、関東と関西で営業している遺品整理会社です。

遺品整理士が在籍しており、デジタル遺品だけでなく、家具や日用品などの整理も手伝ってくれます。

テレビにも紹介されており、信頼性の高い会社と言えるでしょう。

Line@でも相談に乗ってくれます。

4. デジタル遺品に関するQ&A

デジタル遺品についてよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。

  1. スマホはキャリアに持ってけばパスコードを解除してもらえますか?
  2. デジタル遺品トラブルにならないようにするには生前にどうするべきですか?
  3. プロに依頼すると高くなるみたいですが、どうすれば良いでしょうか?
  4. 故人のデータに触れることは不正アクセス禁止法に違反しませんか?
  5. 家族に見られたくないデータはどうするべきですか?

それぞれ紹介します。

4-1. スマホはキャリアに持ってけばパスコード解除してもらえますか?

スマーとフォンについてはキャリアショップやメーカーに持っていても解除してもらえません。

解約はできますが、中のデータには触れることはできません。

自分でパスコードを突破できないなら、業者に依頼するしかありません。

4-2. デジタル遺品でトラブルにならないようにするには生前にどうするべきですか?

デジタル遺品でトラブルにならないようにするには、SNSの情報やネット口座などのアカウント情報を紙やUSB媒体でまとめておくことです。

自分が死んた場合、その情報をどうしてほしいかをまとめておくと、自分が亡くなった後に適切に対応してもらうことができます。

「デジタル遺品は◯◯に任せる」と書いておくと、残された家族が不正アクセス禁止法に抵触することはなくなるので、合わせて書いておきましょう。

※紙やUSBを携帯しておくと、紛失すると大変なので、自宅の金庫など、盗まれない所に管理しておきましょう。

4-3.プロに依頼すると高くなるみたいですが、どうすれば良いでしょうか?

まずは、プロにやってもらいたいことをリストにまとめ、2~3社に見積もりを取ることです。

値段が高いなら、「ログインだけやってもらう」「SNSや口座のリスト化だけしてもらう」など、自分でできないことだけを依頼すれば、料金節約になります。

自分でできる人にとっては、値段が高く感じられることがあるはずなので、できるなら自分でやることをおすすめします。

4-4. 故人のデータに触れることは不正アクセス禁止法に違反しませんか?

不用意に本人以外の人がSNSの情報に触れると、不正アクセス禁止法に抵触する恐れがあります。

ただし、故人のデータを処理するのは家族しかいないわけで、グレーな状況にもなっているそうです。

相続人がデジタル機器を扱っても法的に問題はないですが、SNS情報に本人名義でアクセスすると法律に抵触する恐れがあるそうです。

この辺は、筆者として責任は持てませんので、お世話になっている弁護士や司法書士さんに尋ねるようにしてください。

4-5. 家族に見られたくないデータはどうするべきですか?

これは、データをこまめに削除したり、鍵フォルダを作ってアクセスできないようにするしかありません。

Gmailやグーグルドライブには、一定期間アクセスしないと削除されるように設定もできるので、これを利用するのもOKです。

自分の死後も家族に見られたくないデータは、しっかり対策しておきましょう。

5. さいごに

デジタル遺品の整理についてご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?

デジタル遺品はパソコンだけでなく、SNSに残っているデータもあるので、悪用されないように消去するなど家族が対応する必要があります。

自分で対処するのが難しいなら、デジタル遺品の整理業者に相談しましょう。

このページが読者の皆様の遺品整理にお役に立てることをお祈りします。