賃貸の審査は3~6日の期間で決まる!最短で結果を出すための全知識
「賃貸の審査はどれくらいの期間が必要?」「審査に時間がかかる理由は?」など、審査の期間に関して、疑問に思っていませんか?
賃貸の審査に必要な期間は3日~6日程度ですが、さまざまな理由で遅くなることがあるので、事前に短くするコツを把握しておくことが大切です。
このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、現在も賃貸部門で働く筆者が、以下の2つのことをご紹介します。
すべて読めば、審査で無駄な時間を取られることなく、スムーズに契約まで進めることができるでしょう。
1.賃貸の審査にかかる期間と短くするコツ
入居審査の結果は一般的に3~6日でわかることが多いですが、場合によっては6日以上かかることもあり、物件や大家さんによってさまざまです。
あなたが審査の期間を短くするためにできることは、赤枠内の3つのポイントなので、事前に把握してスムーズに契約まで進めましょう。
なお、保証会社を使う場合も大家の審査と並行して行われるので、審査自体の期間は変わらないです。
あなたが審査期間を短くするためのポイント
- ①申し込みに必要な情報を事前に用意しておく
- ②内覧するときに必要書類を持参する
- ③確認連絡が入ることを事前に伝えておく
①申し込みに必要な情報を事前に用意しておく
申し込み書を提出するときに、未記入部分があると審査を開始することができず、何度も確認の連絡を取り合うことになってしまうので時間がかかります。
この無駄な時間を減らすために、必要な情報を事前にすべて用意しておきましょう。
申し込みに必要な情報
あなたの個人情報 | あなたの勤務先に関する情報 | |
申込書に記入する情報 |
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連帯保証人を用意するときに必要な情報
連帯保証人の個人情報 | 連帯保証人の勤務先に関する情報 | |
申込書に記入する情報 |
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② 内覧するときに必要書類を持参する
申し込み書を提出したあとは、審査に必要な以下の書類を提出します。
審査期間を短くするためには、以下の書類を内覧するときに持参することが一番理想的です。
身分を証明する書類 | 免許証・パスポート・保険証 ※どれかのコピー |
収入を証明する書類 | 源泉徴収票・確定申告書 ※どちらかのコピー |
また、不動産会社はあなたが偽りなく働いているか確認するために、勤務先に在籍の確認をすることがあります。
このとき、以下の証明書を提出すれば在籍している証拠となり、在籍確認の手間を省けるのでより早く結果を知ることができるでしょう。
在籍を証明するもの | 社会保険証・顔写真付きの社員証 ※コピー |
申し込み書と必要書類の提出が完了したら、あとは審査結果が出るのを待ちます。
このときは、嘘でもいいので「明後日までに結果がわからないと、会社の都合で契約できないかもしれない」と、不動産会社を焦らせることもひとつの手です。
③. 確認連絡が入ることを事前に伝えておく
不動産会社により規定が異なるためバラツキはありますが、確認連絡が入る可能性は以下の通りです。
契約者 | ・50%の確率で連絡が入ります。書類審査で完了することもあります。 |
連帯保証人 | ・100%に近い確率で連絡が入るので、事前に伝えておきましょう。 |
緊急連絡先・勤務先 | ・連絡が入るときは不動産会社から、事前に伝えられることが多いです。 |
このとき、連帯保証人と連絡が取れないため、審査に時間がかかることが非常に多いです。
連帯保証人の場合、不動産会社からの着信だと登録していない番号なので、折り返すこともなく放置されてしまいます。
ここで無駄な時間を取られないように、事前に不動産会社の番号を伝え「この番号から着信あったら本人確認の連絡だから必ず折り返して」と伝えておきましょう。
承認通知の連絡
すべての審査が完了したら、ようやく審査の結果が出ます。
早ければ3日程度でわかりますが、書類の不備や確認連絡ができていないときは1週間近くかかってしまうので、注意しましょう。
どの物件の審査でも、ここまでのコツを使えば最短で審査結果が出るでしょう。
しかし、賃貸の審査では別の理由で時間がかかることがあるので、2章で詳しく解説します。
2.その他審査結果に時間がかかる理由
あなたが完璧に審査の準備をしていても、以下の理由で時間がかかってしまうことが多々あります。
- 大家さんと連絡が取れていない
- 不動産会社が連絡を忘れている
- 入居希望者が多く対応しきれない
- 申し込みの順番が2番手・3番手
1週間以上たっても結果がわからないときは、不動産会社に連絡して状況を確認してみましょう。
2-1.大家さんと連絡が取れていない
大家さんと連絡が取れなければ、審査を始めることもできません。
近年、高齢の大家さんが非常に多く、常に連絡が取れないということも珍しくありません。
また、海外旅行や入院など、やむを得ない事情で連絡が取れないことも多々あります。
対応策は一切ない
この場合は、不動産会社が勝手に入居を許可することもできないので、あなたは待つしか方法はありません。
入居を急いでる場合どうすることもできないので、別の物件に切り替えた方がいいでしょう。
2-2.不動産会社が連絡を忘れている
不動産会社の単なるミスで、結果を報告できていなかったということが多々あります。
あなたが毎日連絡して確認するのも大変なので、2日に1回ぐらいを目安に進捗確認してみましょう。
迷惑メールのフォルダに入っている可能性も稀にある
審査が始まると、営業ではなく審査担当のスタッフに切り替わることがあり、今までとは別の人からメールが送られてくる可能性があります。
このとき、審査結果のメールが、迷惑メールのフォルダに振り分けられていることが稀にあるので、念のため確認しておくようにしましょう。
2-3.入居希望者が多く対応しきれない
不動産会社の繁忙期である1~3月の時期は、営業マンが抱え込んでいる案件が多く、すべてを対応しきれないことがあります。
また、不動産会社によっては高額な案件を優先して進めることもあるので、繁忙期の時期は余裕を持って、入居希望日の3週間前ぐらいに申し込みをすると良いでしょう。
2-4.申し込みの順番が2番手・3番手
人気物件では入居希望者が重なることがよくあり、あなたが2番手のときは1番手がキャンセルするまで審査は開始されません。
この場合いつまで待たされるかわからないので、待ちきれない人は「suumo」や「HOME’S」で別の類似物件も、同時並行で探してみましょう。
また、すぐにでも引っ越す必要がある人は、審査が最短1日で完了する物件が望ましいです。
審査がスムーズに完了する不動産会社
「いい部屋ネット」や「ダイワハウス」の賃貸物件は、不動産会社が審査をしているので最短当日中に結果が出ます。
また、地域密着型の古い不動産会社だと、大家さんから審査を任されていることもあるのでスムーズに完了します。
3. 審査で必ずチェックされる3つのポイントと落ちる基準
実際どんな内容の審査をしているのかも把握しておきましょう。
どの物件の審査でも共通して必ずチェックされるポイントは以下の3つです。
- 家賃と年収のバランスが取れているか
- 安定した職業で長く働いているか
- 安心して部屋を貸せる人かどうか
大家さんや保証会社によって審査基準は異なりますが、この3つの条件が満たされていれば審査に落ちることはないでしょう。
3-1.家賃と年収のバランスが取れているか
毎月決められた家賃を払っても無理なく生活できるように、家賃と年収のバランスが取れていることが重要です。
一般的な審査基準だと「月収が家賃の3倍」を上回れば問題ないですが、下回ると審査に落ちる可能性が高いです。
例えば、家賃10万円の物件を借りたいときには月収30万円が目安となり、年収は最低360万円を求められます。
年収と家賃の基準表
あなたの年収 | 家賃上限の目安 |
200万円 | 約5.6万円 |
250万円 | 約6.9万円 |
350万円 | 約9.7万円 |
500万円 | 約13.9万円 |
700万円 | 約19.5万円 |
1000万円 | 約27.8万円 |
連帯保証人は年金受給でも通る可能性あり
連帯保証人に関しては年金生活になっている親御さんでも、あなたが年収基準を満たしていれば審査に通る可能性はあります。
審査のときは、年金の受給額を証明する証拠として「年金振込通知書」が必要なので、事前に伝えておきましょう。
引用:日本年金機構
3-2.安定した職業で長く働いているか
理想としては、1年以上”正社員”として勤務していることが望ましいです。
ただ、「勤務して1年経ってない」または「フリーター・個人事業主」の方などは審査が不利になることも多いですが、通帳など、預金がわかるものを提出することで有利に進むことがあります。
連帯保証人は金融資産があれば有利
連帯保証人は、いざというときに返済に充てられる資産があると有利です。
例えば、住んでいる家が自己所有の持ち家だと、金融資産が多いと見なされることが多く審査に通りやすいです。
そして、入居申込書には「居住形態:□自己所有□家族所有□賃貸」のチェック項目がありますので、適当にチェックすることなく確認したうえで記入するようにしましょう。
3-3.安心して部屋を貸せる人かどうか
保証会社の審査には関係ありませんが、最終判断をする大家さんがチェックするポイントです。
ただ、実際に大家さんと会うことはほぼないので、大家さんは不動産会社の人にどんな人柄だったかを確認します。
つまり、物件探しや内覧のときなど、不動産会社のスタッフに好印象を与えることで審査に通る確率があがるため、以下のポイントに注意しましょう。
- 清潔感のある身だしなみ
- 丁寧な接し方
清潔感のある身だしなみ
外見で判断するのは良くないですが、実際に不動産会社は身だしなみを重要視することが多いです。
例えば、清潔感のない服を着ている人だと「部屋を汚すかもしれない」など、さまざまな不安がよぎり大家さんに良い報告できないのです。
こうならないために、カジュアルな服でも良いので、できる限り清潔感のある服装で不動産会社に行きましょう。
刺青やタトゥーは必ず隠す
偏見になってしまうのですが、刺青やタトゥーが入っている方はどうしても印象が悪くなります。
物件によっては、刺青・タトゥーが入ってる方は入居させないと、契約書の条件に盛り込まれていることもあるので注意しましょう。
丁寧な接し方
態度が悪い人だと「同じ物件の住人に迷惑をかけそう」と判断され、入居を断られる恐れがあります。
なので、できる限り丁寧に愛想よく接することが望ましいです。
細かいポイントになってしまいますが、実際に重要視されていることなので注意して対応しましょう。
4.審査に落ちたときはどうすればいいの?
万が一審査に落ちたとき、不動産会社は理由を一切教えてくれないので、何が原因だったのか把握することができません。
ただ、不動産会社が審査落ちの連絡をしてくるときには、以下2つのどちらかを伝えられることが多いです。
- 保証会社を変えて審査してみますか?
- 物件を新たに探しましょう
どちらを伝えられるかによって、次にやるべき行動が変わるので詳しく解説します。
4-1.保証会社を変えて審査してみますか?
1章で大家さんと保証会社の審査があると伝えましたが「保証会社を変えてみますか?」と伝えられたら、保証会社の審査に落ちたことを意味します。
ただ、このときは入居できる可能性はまだあると考えて良いでしょう。なぜなら、保証会社は1社落ちたらNGということではなく、無料で何社も審査できるからです。
なので、他の保証会社の審査が通れば問題なく入居できるため、別の保証会社で改めて審査してみましょう。
不動産会社が保証会社を選定する
稀に選べることもありますが、基本的には不動産会社が提携している保証会社を利用することになります。
また、一度落ちたあとに審査するときは、通りやすい保証会社を選んでくれることが多いですが、保証料が高くなるケースがあります。
なので、初期費用が高くなると厳しいという方は「suumo」や「HOME’S」で別の物件を探すのもひとつの手です。
4-2.物件を新たに探しましょう
このように伝えられたら、不動産会社を変えて新たに別の物件を探したほうがいいでしょう。
なぜなら、その不動産会社と提携している保証会社はどこを使っても、その物件の審査に通りそうもないと判断されているからです。
こうなると、人気のない物件を紹介され「ここだったら審査に通ります!」と、的外れな物件に入居を勧められる可能性が高いので「suumo」で別の物件を探しましょう。
不動産会社によって審査基準が大きく異なる
審査に厳しい会社があれば緩い会社もあるので、一度審査に落ちたからといって他の物件も落ちるとは限りません。
また、審査落ちした「物件名・不動産会社・保証会社」を忘れずに覚えておき、別の不動産会社で新たに申し込みとき伝えるようにしましょう。
審査落ちしたことを黙っていると、また同じ保証会社で審査をされる可能性があり、結果変わらず審査落ちになるので注意しましょう。
5.まとめ
賃貸の審査期間について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
書類の受け渡しや確認連絡などの関係上、3日ぐらいは最低でもかかってしまうことを覚えておきましょう。
ただ、コツをうまく使えばもっと早くなる可能性もあるので、事前に準備しておきましょう。
- ①申し込みに必要な情報を事前に用意しておく
- ②内覧するときに必要書類を持参する
- ③確認連絡が入ることを事前に伝えておく
あなたが審査で無駄な時間を取られずに、契約できることを陰ながら願っています。