二人暮らしで2LDKは広すぎる?住んでいる人に聞いたデメリットと注意点
「二人暮らしで2LDKは広すぎる?」「実際にどんな使い方ができるの?」など、二人暮らしで2LDKはどうなのか、どんな暮らしができるのか気になっていませんか?
2LDKで二人暮らしをするのは、部屋を広く使えるので、間違いなく快適です。しかし、家賃以外にも注意すべき点が満載です。
このページでは、長年賃貸の営業として働いてきた筆者が、下記の流れで二人暮らしの2LDKについて解説していきます。
このページをすべて読めば、2LDKに住んでいいのか、どう使えばいいのか、ということから、ベストな部屋の探し方まで、二人で2LDKに住む前に知っておくべきことがわかります。
目次
1. 二人暮らしで2LDKは広すぎる?実際に住んでいる人の声と使い方
二人暮らしで2LDKは確かに平均よりも広いですが、快適なことは間違いないので、毎月の家賃が無理なく払えるのであれば十分おすすめの間取りと言えます。
実際どんな使い方をしているのか、過去の業務やアンケートを通して出会った2LDKに住んでいる11組にインタビューをしてきました。そのうち3組の使い方などを詳しく解説していきます。
ケース1. N&Aさん(カップル):1部屋は収納スペースとして利用
二人暮らしをはじめて1年が経つNさんとAさんのカップルは、1部屋を収納スペースとして使っています。
とにかく二人とも服や荷物が多いため、1部屋を収納スペースとして使うことを見越して、2LDKに引っ越したようです。
また、共通の友人が遊びに来たときは、収納スペースの部屋に泊まってもらうこともあるようで、ゲストルームとしても使えるとのことでした。
N&Aさんの間取りと使い方
N&Aさんの部屋は57㎡の2LDKなので、全体的にコンパクトな作りとなっています。
収納スペースはコンパクトですが、リビング10畳・寝室6畳あるので、二人暮らしでも狭く感じることなく快適に暮らせてるようです。
ケース2. O&Tさん(夫婦):1部屋は趣味の部屋に
OさんTさん夫妻の趣味はオンラインゲームで、デスクトップパソコンが2台あるため、2LDKの部屋を借りて1室をゲーム部屋として利用しています。
1LDKにする予定でしたが、インテリアの面でリビングや寝室にパソコンを置きたくなかったため、若干予算オーバーですが2LDKにしたようです。
ただ、結果的には「少し家賃は高いけど、完全にゲームの世界に入れる部屋で大満足」とおっしゃっていました。
O&Tさんの間取りと使い方
O&Tさんは、すべての部屋が独立している間取りを気に入り、この部屋に決めたようです。
この部屋なら子供が産まれても暮らせる広さがあるので、ご夫婦なら先を見据えて間取りと広さを決めることがおすすめです。
ケース3. K&Sさん(ルームシェア):寝室をそれぞれの個室として利用
友人同士でルームシェアするKさんとSさんは、それぞれの個室が必要だったので、2LDKを借りてルームシェアをスタートしたようです。
当初は物件探しにかなり苦労したようで、なかなか理想的な間取りが見つからないため、一時期は「ルームシェアやめようか…」とも話したとか。
詳しくは2章「二人暮らしで2LDKに住むときの5つの注意点」で解説しますが、こうなるのも珍しくなく、ルームシェアの物件探しはカップルや夫婦より注意点が多いです。
K&Sさんの間取りと使い方
結果的にKさんとSさんは、ルームシェアをするときに理想的ともいえる間取りの部屋を借りることができました。
上記3図引用:SUUMO
なんと言ってもお互いの部屋が対極に位置しているため、プライバシーが守られることがベストだったようです。
2LDKは二人の好きな使い方ができる
以上のように、二人暮らしで2LDKは余裕があるので、三者三様の使い方ができると言えます。
また、上記以外にも取材した方の中には下記のような方々もいました。
- ペットの部屋として使ってる(O&Iさん:夫婦)
- トレーニングルームとして使ってる(H&Rさん:カップル)
- 結局1部屋使わずに持て余してる(T&Sさん:カップル)
部屋が多ければ多いだけ快適に使えるので、予算内の物件で2LDKがあるのであれば積極的に検討してみましょう。
ただ、カップルの二人だとT&Sさんのように、部屋を持て余してしまい「1LDKで良かった…」となるケースも稀にあるので、二人できちんと相談することがおすすめです。
Q. そもそも二人暮らしで2LDKに住んでいる人の割合は?
「175組を大調査!二人暮らしにベストな部屋の広さと間取りの全知識」で175組に間取りなどに関してアンケートを取りました。
2LDKに住んでいる割合は、カップル(恋人・夫婦)123組のうち約5%、ルームシェア(知人・兄弟)52組のうち約24%でした。
どちらも割合的には少ないですが、実際に2LDKを選んでいる方がいるのも事実です。
2. 二人暮らしで2LDKに住むときの5つの注意点
二人暮らしで2LDKに住む上での注意点を、実際に住んでる人からの意見をもとに、下記5つに分けて詳しく解説していきます。
- それぞれの部屋が狭くなる可能性がある
- 1部屋が和室の可能性がある
- エアコンが全室付いていない可能性がある
- ルームシェアは生活導線が最重要
- 2LDKは家賃が格段に高い
二人暮らしで2LDKを使う人の悩みですので、部屋選びの際に注意しましょう。
2-1. それぞれの部屋が狭くなる可能性がある
- 5畳の部屋2つより10畳の部屋1つの方がよかったかも。(K&Aさん:カップル)
2LDKではそれぞれの部屋がコンパクトに作られているものも多いです。
特にファミリー向けの部屋が多い物件だと、1LDKが理想的な㎡数の部屋を無理やり2LDKにしてるケースもあります。
結果的に「広い部屋1つの方が良かった」と感じる方もいるので、部屋の広さをしっかり検討した上で決めましょう。
2-2. 1部屋が和室の可能性がある
- 家賃も安くて立地もいいんですが、和室だけがネックでした。(N&Oさん:カップル)
築の古い物件の2LDKだと、リビングに隣接してる部屋が和室になってるケースが非常に多いです。
引用:SUUMO
N&Oさん同様に、和室がついてる部屋がネックと感じる方は非常に多いです。特にカップルの方からは不人気と言えます。
築年数で言うと、2000年以前の物件は高い確率で和室の部屋が多いので、和室を避けたい人は築年数も重視するようにしましょう。
ただ、以下のKさんのように、将来子供が産まれてから子育てする上で「和室があって良かった」と感じる方は多いので、先を見据えて検討することも大切です。
また「リビングと和室が繋がっていれば、目の届く所で遊んでてくれるから安心」という声もありました。
2-3. エアコンが全室付いていない可能性がある
- 2LDKですが寝室にエアコンがついてないので、夏場は暑くて寝つけません。(H&Eさん:夫婦)
賃貸の2LDKの場合「リビングだけしかエアコンが付いていない」という可能性も高いです。そうなると、夏や冬はその部屋で生活することが難しくなります。
仮にペットの部屋として使う場合も、夏場はエアコンがないと熱中症になってしまうこともあるので危険です。
部屋のドアを開けっぱなしにして、冷気を取り込むという方法ももちろんありますが、冷やす部屋が広いとそれだけ電気代が余分にかかります。
2-4. ルームシェアは生活導線が最重要
- 家賃と部屋の配置しか考えてなかったため、住んだあとすぐに後悔しました。(M&Yさん:ルームシェア)
M&Yさんのように、ルームシェアの部屋を探すときは家賃と部屋の配置ばかり気になりますが、日々の生活導線が最も重要です。
中でも特に注意したいのが、バルコニーの使い勝手です。
構造によっては、以下の右側の間取りのように、相手の部屋を通らないとバルコニーに出れない間取りもあるので、必ず位置と使い勝手を確認しましょう。
洗濯物を外に干さない相手であれば問題ないかもしれませんが、たまに布団を干したりすることもあるので、できる限り相手の部屋を通らないでバルコニーに出れる間取りを選びましょう。
2-5. 2DLKは家賃が格段に高い
- やっぱり2LDKの家賃は高いので負担が大きいです。(A&Nさん:ルームシェア)
ルームシェアの場合、二人で折半すれば多少家賃が高くても負担は少ないと考え、家賃の高い2LDKを選ぶ人が多いですが注意が必要です。
なぜなら、ルームシェアの場合リビングを使わないことが割と多いので、高い家賃を払って2LDKを借りた意味がなくなってしまうからです。
こうならないためにおすすめなのは、リビングスペースがコンパクトで家賃が格段に安い2DKも検討することです。
2DKとは
2DKは1990年代に流行った間取りで古い物件が多いことから、家賃が安いメリットがある間取りです。
古い物件というデメリットはありますが、最近では部屋を一から作り直すリノベーションをして、新築同様に生まれ変わって募集される部屋も多くなっています。
以下の表は、東京で賃貸物件が多い区域の2DKと2LDKの家賃相場を比較したものです。
地域 | 2DK | 2LDK |
世田谷区 | 12.58万円 | 19.92万円 |
大田区 | 11.88万円 | 17.17万円 |
練馬区 | 9.78万円 | 13.28万円 |
新宿区 | 14.52万円 | 29.18万円 |
渋谷区 | 15.47万円 | 37.44万円 |
港区 | 20.49万円 | 36.83万円 |
※最寄り駅まで徒歩10分圏内の平均賃料|参照:LIFULL HOME’S
これだけの差が出るので、「多少古くてもそれぞれの個室さえあればいい」と考えてる二人なら、コスパのいい2DKがおすすめです。
2DKと2LDKはどう違う?
「2DK・2LDK」の違いは、赤枠のキッチンがある部屋の大きさです。
下記のように広さに応じて名称が変わります。
- キッチンのある部屋が10畳未満:通称「ダイニング・キッチン」
(DKとなり、部屋2つを入れると2DK)- キッチンのある部屋が10畳以上:通称「リビング・ダイニング・キッチン」
(LDKとなり、部屋2つを入れると2LDK)
3. 間取り以外で二人暮らしの部屋探しで失敗しないためのコツ
ここまでが2LDKはどうなのか、という話でしたが、ここからは間取り関係なく意識すべき点を紹介していきます。
掘り出し物までしっかり探し、あなたにベストな家を見つけるためにはいくつかコツがあります。
すでに部屋を見つけている方も、下記のコツを使えばより良い部屋が見つかる可能性が高いです。
3-1. まずは大手のポータルサイトを使って探す
ポータルサイトとは、下記のように、たくさんの不動産会社がお金を払って、自分の会社が扱う物件を持ち寄って載せているサービスです。
あなたが物件①に興味を持てば不動産会社Aに問い合わせることになります。
とにかく各社たくさんの物件の最新情報を載せているので、あなたにとってベストな賃貸物件を探しやすく、不動産会社を比較しやすいです。
そのため、まずはポータルサイトで物件を探しましょう。
数百万件の空室情報を載せている不動産業者が多く、不動産の店舗に行くよりも情報量は格段に増えます。
3-2. どの不動産ポータルサイトを使うかが最大のカギ
ただし、ポータルサイトによっても物件数は異なるので注意しましょう。「賃貸サイトにはいい物件がない」と言っている人はサイト選びが悪いだけです。
有名なサイトでも掲載数が少ないところもあり、出会えるはずだった物件に出会えなくなります。
有名な8つのポータルサイトに掲載されている物件数を渋谷区と全国で比較してみます。
掲載物件数(東京都渋谷区) | 掲載物件数(全国) | ||
SUUMO | 約4.6万件 | 約730万件 | |
HOME’S | 約1.8万件 | 約510万件 | |
Door賃貸 | 約3,200件 | 約460万件 | |
スモッカ | 約8,100件 | 約400万件 | |
at home | 約9,300件 | 約160万件 | |
CHINTAI | 約3,900件 | 非公開 | |
オウチーノ | 約3,100件 | 非公開 | |
いえらぶ | 約1.4万件 | 非公開 |
- 各サイトで地区ごとに物件情報を検索した結果、表示された物件数を出しています。
- ただし、各サイトで細かい計算方法が違い、実際の物件数は増減する可能性があります。
「SUUMO」と「HOME’S」で扱う物件は特に多く、中でも「SUUMO」が使いやすくおすすめです。
SUUMOとは?
「SUUMO」はリクルートグループが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトで、多くの不動産会社がこぞって物件を載せています。
数ある賃貸サイトの中で最もおすすめな理由は、とにかく掲載数が多く、また希望の条件で物件を絞りやすいことです。
700万近い物件を様々な切り口で検索ができ、「角部屋」「ペット」「女性限定」など様々な要望で物件を絞り込めます。物件は下記のように全国にくまなくあり、どこに住んでいてもおすすめです。
東京都 | 約132万件 |
大阪府 | 約114万件 |
宮城県 | 約8.2万件 |
沖縄 | 約5,000件 |
パソコン・スマホどちらでも使いやすく、初めての人でも理想の物件がきっと見つかるはずです。
アプリ版もあるの?
SUUMOには、Web版だけでなくWeb版を元に作られたアプリもありますが、出会える物件・使い勝手は変わりません。
物件選びが終わったら使わなくなるため、どうしてもアプリで使いたいという方以外はインストールの時間が無駄なので、Web版(https://suumo.jp/chintai/)で十分です。
どうしてもアプリがいいという方は、ストア【iOS】【Android】からダウンロードしましょう。
3-3. SUUMOで最高の物件を見つけるための4つのコツ
「SUUMO」もうまく使いこなすためにはコツがあります。
コツ1. エリアはなるべく広くとる
特に電車で通勤・通学する方は、便利な場所を探すために、「沿線・駅から探す」「路線図から探す」がおすすめです。特に乗り換え事情がわからない方は「路線図から探す」がおすすめです。
車通勤の方は、「市区郡から探す」で問題ありません。
その際、ポイントなのは、とにかく住みたい駅の周辺を幅広く選ぶということです。
イメージがつかない駅も、あなたにドンピシャな物件があったら見に行けばいいので、とにかく5駅前後は余分に検索することがおすすめです。
コツ2. 気になる条件は妥協せずに選択する
上記のように広くエリアを取ると、数千件の物件が出ることがありますが、ここから妥協せずに徹底的に絞り込んでいきます。
ここで、「すべてのこだわり条件」もしっかりとチェックすることが、あなたにベストな家を見つけるためのコツです。
ここで引っかかる物件が、「あなたが本当に求める物件」なので、30件以内になるのを目安に絞り込みましょう。
もし、該当物件数がゼロになった場合、あなたが高望みしている可能性があるので、譲ってもいい条件のチェックを外します。
お得情報. いい物件に出会いやすいチェック項目「分譲賃貸」
プロの目からすると、特に「分譲賃貸」という項目がおすすめです。
分譲賃貸とは、買って住むという人だけに向けられて作られた物件が賃貸として募集されている物件です。
この物件には下記のメリットがあるので、いい物件に出会う可能性が高いです。
- 長く住むことを考えて作られたので、建物がしっかりしている可能性が高い
- 住民も長く住む人なので、騒音などのトラブルが起こりにくい
一度チェックを入れて物件を見てみましょう。
築年数は選択したほうがいい?
築年数は、「よほど新しい物件に住みたい場合」のみ選びましょう。
築年数が古くても綺麗にリフォームされている物件も多いですから、実際に目で見たほうがいいです。
ただし、耐震基準が改正された「1981年6月」以前の物件は耐震に不安がありますから、築25年以上の物件には注意しましょう。
目的に合わせて選びたい項目
状況に合わせて、下記のチェック項目で絞ればよりフィットした物件を探しやすいです。
こんな人 | チェック項目 | 概要 |
少しでも安く | フリーレント | 入居月や翌月など、一定期間家賃が無料の物件 |
インターネット無料 | 無料でネットが使える物件 | |
礼金なし | 大家へお礼として支払う「礼金」をカットできる物件 | |
少しでも便利に | 宅配ボックス | 家に誰もいなくても宅配便を受けられる |
女性の二人暮らしも安心 | オートロック | 住人以外建物に入れない |
2階以上 | 窓からの侵入者を防げる、洗濯物を盗まれにくい | |
TVモニタ付きインタホン | 来訪者の顔が見える |
あまりに条件を選ぶと十分な物件が出てこなくなります。出てきた物件が少なければ、譲ってもいい条件を1つずつ外してみましょう。
コツ3. 複数の物件に問い合わせる
ここで、問い合わせてもお金はかかりませんから、複数の物件を内見し、比較するのがおすすめです。
契約前に、物件を3件以上見るようにしましょう。
コツ4. なるべく複数の不動産会社に問い合わせること
また、問い合わせの際、複数(2~3社)の不動産会社に問い合わせるようにしましょう。
お問い合わせ画面で、下記のように問い合わせ先が表示されます。
複数問い合わせる理由は、スタッフにあたりハズレがあるからです。熱心に対応してくれる人が多いですが、中には知識が少なかったり、しつこい人もいます。
そのため下記の観点を満す営業マンにお願いするのがいいでしょう。
いい営業マンの条件
- 知識も誠意もあり、あなたの質問に即答してくれる
- あなたの希望を満たす物件を複数教えてくれる
- とりあえずの内見も快く対応してくれる
- 物件の悪い面も教えてくれる
- 契約を急かしてこない
不動産会社は他社の物件でも案内することができます。
営業マンの対応が悪い時、別の不動産会社に相談すれば、その物件を紹介してくれることも多いです。
また、上記5つの観点を満たす営業マンを1人知っておけば、今後の引越しの際も相談できます。
<裏技>初期費用を安くするためのコツ
初期費用の中に、不動産会社に支払う「仲介手数料」があり、家賃の1.1ヶ月分が相場ですが、不動産会社ごとにバラバラです。
中には、無料にしたり、安くしてくれる会社もあります。
掲載物件が少ないため、最初から使うのはおすすめしませんが、いい物件を見つけたら、下記の不動産会社に「XXXの物件の仲介手数料はいくらですか?」と確認しましょう。
ここで安くしてくれると言われたら、お願いしていた不動産会社に言えば、それよりも値下げしてくれるケースがあります。
4. 最高の1件を選ぶための「内見」の10のコツ
不動産会社に問い合わせると、連絡が入りますので、日程を合わせて内見にいきましょう。
内見は、不動産会社のスタッフと行くことになりますが、物件の最寄り駅もしくは不動産会社の店舗、物件の前のどこかで待ち合わせることが多いです。
この内見がとにかく重要で、疎かにすると、部屋の広さ以上に致命的な失敗をしかねません。
内見の10のコツ
- 最も後悔しやすい「騒音」を確認する
- 部屋の日当たり、風通しを確認する
- 実際に街並み、店舗などを確認しておく
- 住民や建物の雰囲気を確かめる
- 収納スペースを確認する
- ゴミ出しのルールを聞いておこう
- 細かい設備もチェックしておく
- 諸費用を不動産会社に確認する
- 事故物件でないかの確認もする
- いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う
4-1. 最も後悔しやすい「騒音」を確認する
賃貸物件にかかわらず、家探しで最も後悔しやすいのが、「騒音」です。騒音は主に下記の4つに分けられます。
- 隣の部屋からの騒音
- 上の階からの騒音
- 外からの騒音
- 物件の廊下からの騒音
窓を閉めた状態で、耳をすませて騒音は大丈夫か、睡眠に影響はなさそうかを確認しておきましょう。壁に耳を当てると確実です。
また、周囲の部屋が留守という可能性も考慮しておきましょう。
隣の部屋との壁をコンコンしたり、床をかかとでトントンしてみて、響きそうであれば騒音に悩むリスクが上がるので、他の物件とよく比較することがおすすめです。
4-2. 部屋の日当たり、風通しを確認する
騒音だけでなく、部屋の日当たり、風通しも確認しておきましょう。
隣に建物がある場合や、建物が特殊な構造をしている場合など、日当たり・風通しが悪い物件は複数あります。
内見時気にならなくても、梅雨時や換気したい時にストレスに感じやすくなるため、必ずチェックしておきましょう。
カビが生えていないかも要確認
風通しや日当たりが良くない物件は、窓周りや収納などにカビが生えやすいです。
カビが生えていたり痕跡のある物件は梅雨の時期などに苦労する可能性が高まります。
4-3. 実際に街並み、店舗などを確認しておく
内見時は駅から歩くなど、その物件の周辺を散策し、あなたがいつも使っている店舗はあるか確認しておきましょう。
特に私生活であると便利なのは下記の店舗です。
- コンビニ
- スーパー
- 好きなファーストフード店or飲食店
- クリーニング店
また、二人暮らしの方にとって、学校が近すぎるとうるさいだけですので、適度な距離を意識したいのと、墓地などが近くにないかも確認しましょう。
4-4. 住民や建物の雰囲気を確かめる
内見時、部屋の中だけでなく、外でも注意して住民や建物の雰囲気を確かめましょう。
まず、どんな住民がいるのか確認しておきましょう。これから同じ建物に住むことになる人がどんな人かは重要です。ストレスなく住めそうかは必ずチェックすべきです。
また、建物の管理状況を確認しておきましょう。清掃は行き渡っているか、ゴミ捨て場やエレベーターは綺麗になっているかは現地でしかわかりません。
4-5. 収納スペースを確認する
収納スペースが十分にないと、部屋に荷物を置くことになるため、部屋が狭くなってしまいます。
特に荷物や服が多い方は、収納スペースを内見時などに確認するようにしましょう。
確認すべき収納スペース
- クローゼット
- 下駄箱
- キッチンの収納
- トイレの収納
収納スペースを自分で作る
部屋の収納で収まりきらない荷物があるときは、突っ張り棒を使って上部の空間に収納スペースを作れるか確認しましょう。
引用:楽天
4-6. ゴミ出しのルールを聞いておこう
物件によって、ゴミを出すルールが異なりますので、一つの判断基準にしましょう。
おすすめは専用のゴミ捨て場があり、24時間ゴミを出せる物件です。
気が向いたらゴミを出せるので楽ですし、ゴミを室内に貯めなくて済むので、部屋を広く使うことができます。
4-7. 細かい設備もチェックしておく
先ほど収納を確認するという話がありましたが、収納以外にも下記の設備もチェックしておくと、さらに失敗しない物件選びができます。
見るべき設備 | チェック箇所 |
エアコン | 有無だけではなく、古い場合は、型番を確認し、消費電力が大きくないかを確認する。 |
ポスト | 他人が勝手に出し入れできないか確認する。 |
インターネット | 工事が必要なのか、そもそも工事で使えるか不動産業者に確認する。 |
窓 | 開け閉めはスムーズか確認する。 |
コンセント | 十分な数があるか、高さはおかしくないか |
水道・シャワー | 許可をもらい水を出して、十分な量の水が出るか確認する。 |
キッチン | まな板を置けるぐらいのスペースはあるか。 |
コンロ | ガス・IHどちらなのかを確認。IHの場合IH用のフライパンを用意する必要があります。 |
バルコニー | 洗濯物を安全に干せるか。女性が1階に住む場合は特に注意しましょう。 |
建物設備もチェックする
防犯カメラや宅配ボックスがあるかどうかの他に、ゴミの捨て方などのルールも確認しておきましょう。おすすめは専用のゴミ捨て場があり、24時間ゴミを出せる物件です。
気が向いたらゴミを出せるので楽ですし、ゴミを室内に貯めなくて済むので、部屋を広く使うことができます。
4-8. 諸費用を不動産会社に確認する
内見時に不動産会社の人に、入居時と毎月、いくら必要なのか、その内訳は何なのかを確認しておきましょう。
不動産サイトや物件概要の情報は、必要な費用が省略されている恐れもあり、想定以上の費用を支払うことにつながります。
4-9. 事故物件でないかの確認もする
事故物件とは、事件や事故、自殺で人が亡くなった物件です。
この事故物件ですが、入居者に伝えるかに明確なルールはなく(法律の解釈が曖昧で)、教えてくれないケースがあります。
過去の事件などが気になってしまうという方は、申し込み前に「大島てる」という事故物件公示サイトで確認をしておくことがおすすめです。
4-10. いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う
賃貸は、決める人はすぐに決めるので、内見した家が、その日の夜に別の申し込み者が入ることは珍しくはありません。
多くの物件で先着順で優先されていくので、なるべく1日に内見をまとめて行い、いい物件があればその日のうちに申し込みを行いましょう。
譲れないポイントをいくつか決めておき、内見でクリアしていたら申し込みを行うのもおすすめです。
賃貸は契約書を書いて初めて契約成立です。
マナー違反ではありますが、仮押さえをして、同時進行で他の不動産会社で別の物件を探す…ということも可能です。
5. まとめ
二人暮らしで2LDKはどうなのか解説してきましたがいかがでしたか?
2LDKで二人暮らしをするのは、部屋を広く使えるので、家賃が問題ないのであれば快適なことは間違いないです。
ただ、カップルの二人だと、部屋を持て余してしまい「1LDKで良かった…」となるケースも稀にあるので、二人できちんと相談することがおすすめです。
また、間取り以外にも部屋探しで気をつける点は複数あります。このページを参考に後悔のない部屋探しができるように、SUUMO(https://suumo.jp/chintai/)で物件を探すところから始めましょう。
このページを読み終えて「2LDKはやめよう…」と感じた方は、他の二人暮らしの方の意見を参考に、下記の記事から別の間取りを検討してみましょう。
このページがあなたのお部屋探しのお役に立てることを心から祈っています。