同棲前に要確認!二人暮らしで1DKを借りるとき知っておくべき4つの注意点
「二人暮らしするときに1DKってどうなの?」「1DKと1LDKどっちがいいの?」など、二人暮らしの1DKに関して疑問に思っていませんか?
二人暮らしで1DKを選ぶことは決して間違った選択ではないですが、1LDKとの違いや注意点を把握した上で借りないと後悔することになります。
このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、多くの人の引越しのお手伝いをしてきた筆者が以下の4つのことをご紹介します。
このページをすべて読めば、1DKで二人暮らしするときの注意点から、その他失敗しない部屋探しのコツまでわかるので、二人にとってぴったりな部屋を見つけられます。
目次
1. 二人暮らしで1DKを借りる前に知っておくべき4つの注意点
二人で暮らすときに1DKを選ぶことは間違いではないですが、下記の注意点を把握した上で検討しないと借りたあと後悔することが多いです。
人それぞれライフスタイルが異なるため、上記が注意点に該当しないこともありますが、1DKに二人で住むときの注意点を解説していきます。
1DKと1LDKはどう違う?
「1DK・1LDK」の違いは、赤枠のキッチンがある部屋の大きさです。
下記のように広さに応じて名称が変わります。
- キッチンのある部屋が4.5~8畳未満:通称「ダイニング・キッチン」
(DKとなり、部屋1つを入れると1DK)- キッチンのある部屋が8畳以上:通称「リビング・ダイニング・キッチン」
(LDKとなり、部屋1つを入れると1LDK)
1-1. 1DKのダイニングは使いにくい
1DKのダイニングは、形やレイアウトにもよりますが使いにくいです。
理由は、8畳未満の狭い部屋にキッチンがあるため、生活するスペースが限られてしまうからです。
1DKで多い6~7畳のダイニングを想定すると以下のようになり、ダイニングテーブルを置くだけで部屋がパンパンになってしまいます。
https://crastina.livingstyle.jp/で作成
日頃から料理をして自宅で食事する二人なら1DKはおすすめですが、仕事が忙しくて寝るだけのために帰ってるような二人には不向きといえます。
1Kの方が暮らしやすいケースもある
先ほどの料理をしない人や、ダイニングと寝室が別れてなくていいという人は、1Kの方が暮らしやすいケースもあります。
また、同じ平米数でも間取りが1Kと1DKの違いだけで使い勝手も変わるため、二人のライフスタイルを考えて決めるようにしましょう。
1-2. 収納が小さくて二人分の荷物が入らない
1DKの多くは寝室かダイニングに小さい収納スペースが1箇所しかないため、二人分の荷物が入らないことが多いです。
入りきらない荷物は部屋に置くことになるため、部屋が狭くなり過ごしにくい空間になってしまいます。
大きい収納がある部屋を探そうと思っても、ウォークインクローゼットのような収納がついてる1DKは希少なので、そう簡単には見つかりません。
荷物が多い二人は1LDKにすべき
1LDKであればそれなりに大きい収納があり、物件によってはウォークインクローゼットがついてる部屋も多いため、二人分の荷物も収まります。
また、サービスルームがついてる1SLDKという間取りもあったりするので、予算が大丈夫であれば1LDK~1SLDKも検討してみましょう。
1-3. 築の古い物件が多い
1DKは1990年代に流行りはじめた間取りなので、築の古い物件が多く、外観や内装が古びているケースが目立ちます。
エアコンも古いタイプが付いていることもあり、送風がカビ臭かったり、風力が弱い割に電気代が高いなどのデメリットがあります。
最近では、新築のアパートなどで1DKが作られることもありますが、築が浅ければ浅いほど1LDK並みに家賃も高くなるので注意しましょう。
1-4. 物件数が少ない
地域差はありますが、1DKは1LDKに比べると物件数が少ないです。
以下の表は、「SUUMO」に掲載されてる東京で賃貸物件が多い3区域内で、最寄駅から徒歩10分以内の物件数を比較したものです。
タイプ | 港区 | 世田谷区 | 杉並区 |
1DK | 3,365件 | 5,320件 | 4,660件 |
1LDK | 17,372件 | 9,747件 | 7,437件 |
引用:SUUMO
上記のとおり、倍以上の差が出てしまうのです。ここから細かく街や希望条件を絞っていくと、さらに数は減ってきます。
そのため、「間取りは1DKで住みたい街と希望条件が決まってる」という人は、限られた物件からしか選べない可能性が高いので注意しましょう。
ここまでをまとめると
解説してきたように1DKには注意点がいくつかあるので、二人の暮らし方・使い方を考えた上で決めるようにしましょう。
正直、1DKのメリットは1LDKより家賃が安いことぐらいなので、予算を2~3万円上げれるなら、1LDKを借りた方が暮らしやすいです。
予算の関係で1DKを希望する場合は、レイアウトがとにかく重要なので、次の章を参考にシミュレーションしてみましょう。
Q. 実際にどれくらいの二人組が1DKを選んでいる?
カップル(恋人・夫婦)やルームシェア(友人・兄弟姉妹)で二人暮らしをしてる175組に住んでる間取りを調査したところ、下記の結果になりました。
別で寝ることは不可能に近いため、「ルームシェア」では使われていませんが、「カップル」であれば家賃が安いと言う理由で選ぶ人も多いです。
上記アンケートの詳細や1DK以外の間取りが気になる方は「175組を大調査!二人暮らしにベストな部屋の広さと間取りの全知識」の記事を確認しましょう。
2. 広さ別!二人暮らしの1DKに最適なレイアウト
繰り返しになりますが、1DKに二人で暮らす場合はレイアウトが重要です。適当に部屋や家具を選んでしまうとサイズが合わず、レイアウトしにくくなってしまいます。
また、同じ1DKでも30㎡~40㎡の部屋までさまざまです。中には50㎡の1DKもあるので、それぞれの広さに最適なレイアウトを把握しましょう。
この章で紹介する1DKは、レイアウトしやすい形を選定しているので、実際に1DKを借りるときは近い形の部屋がおすすめです。
30㎡の1DKに最適なレイアウト
1DKでもコンパクトな大きさになる、30㎡の部屋に最適なレイアウトを紹介します。
まず、30㎡の部屋に置けるものは一般的に下記のとおりです。
ベッド | セミダブルベッド |
テーブル | ローテーブル |
ソファ | 二人掛け |
テレビ | 24~37インチ |
冷蔵庫 | 40L~80L |
洗濯機 | 4kg~5kg |
30㎡あればコンパクトな二人掛けのソファも置くことができます。
ただ、その分ほかの家具を少し小さいものにしないと、二人の生活スペースを確保しにくくなるので注意してください。
30㎡のレイアウト例
寝室にはセミダブルベッドが望ましいですが、圧迫感が出てもいいならダブルサイズも置くことはできます。
決して広くはないですが、30㎡あればソファやベッドを置けるスペースは確保されているので、二人でもなんとか暮らせるでしょう。
35㎡の1DKに最適なレイアウト
1DKで一番多い広さである、35㎡の部屋に最適なレイアウトを紹介します。
まず、35㎡の部屋に置けるものは一般的に下記のとおりです。
ベッド | ダブルベッド |
テーブル | ローテーブル |
ソファ | 二人掛け |
デスク | ワークデスクor化粧台 |
テレビ | 32~40インチ |
冷蔵庫 | 40L~90L |
洗濯機 | 5kg~6kg |
35㎡の1DKは平均的な広さの部屋になるので、二人暮らし用の家具も難なく置くことができます。
また、簡易的なデスクも置けるので、在宅ワークで仕事をしたり、化粧をするときにも不便なく使えるでしょう。
35㎡のレイアウト例
部屋に余裕がある反面、家具を置きすぎて生活するスペースが限られてしまうこともあるので、バランスを考えて家具を揃えてください。
また、上記の家具をすべて置く場合は、コンパクトなものを選んだ方が圧迫感は出ないでしょう。
35㎡あればそれなりに家具を揃えてレイアウトすることもできるので、インテリアにこだわりたい人は35㎡以上の1DKにしましょう。
40㎡の1DKに最適なレイアウト
1DKの中でも広くゆとりのある、40㎡の部屋に最適なレイアウトを紹介します。
まず、40㎡の部屋に置けるものは一般的に下記のとおりです。
ベッド | ダブルベッド |
テーブル | ダイニングテーブル |
ソファ | 二人掛け |
テレビ | 37~43インチ |
冷蔵庫 | 40L~90L |
洗濯機 | 5kg~7kg |
40㎡あれば1DKでも広い部屋になるので、二人で食事をするダイニングテーブルを置くことができます。
また、寝室にはダブルベッドを置いてもいいですし、シングルベッドを2つ用意して、それぞれの寝床を作ることも可能です。
40㎡のレイアウト例
上記のように、40㎡あれば二人でも不自由なく生活できる家具を揃えられるので、暮らしやすいでしょう。
ただ、これだけ広い部屋なので、その分家賃も高くなります。同じ1DKで30㎡の部屋に比べると、1~2割程度高くなるので、収入に余裕があれば検討してみましょう。
次の章では、上記のような快適に暮らせる部屋を探すためのコツを紹介するので、探しはじめる前に確認しておきましょう。
参考:二人暮らしの家賃の目安
二人暮らしで家賃を決めるときの目安は、「二人の合計手取り月収25~30%以内」に収めることが理想とされています。
部屋の広さにこだわって、これよりも高い物件を選んでしまうと、支払いに苦労することになります。
3. いい部屋に出会うための「部屋探し」のコツ
最適な間取りやレイアウトを把握できたら、実際に部屋を探しはじめましょう。
このとき、いい部屋に出会うためには「SUUMO」などの検索サイトを活用することが望ましいです。
そして、掘り出し物までしっかり探し、あなたにベストな家を見つけるためにはいくつかコツがあります。もちろん「1DKではなく、1LDKや1Kにする」という人にもおすすめの方法です。
3-1. まずは大手のポータルサイトを使って探す
ポータルサイトとは、下記のように、たくさんの不動産会社がお金を払って、自分の会社が扱う物件を持ち寄って載せているサービスです。
あなたが物件①に興味を持てば不動産会社Aに問い合わせることになります。
とにかく各社たくさんの物件の最新情報を載せているので、あなたにとってベストな賃貸物件を探しやすく、不動産会社を比較しやすいです。
そのため、まずはポータルサイトで物件を探しましょう。
数百万件の空室情報を載せている不動産業者が多く、不動産の店舗に行くよりも情報量は格段に増えます。
3-2. どの不動産ポータルサイトを使うかが最大のカギ
ただし、ポータルサイトによっても物件数は異なるので注意しましょう。「賃貸サイトにはいい物件がない」と言っている人はサイト選びが悪いだけです。
有名なサイトでも掲載数が少ないところもあり、出会えるはずだった物件に出会えなくなります。
有名な8つのポータルサイトに掲載されている物件数を渋谷区と全国で比較してみます。
掲載物件数(東京都渋谷区) | 掲載物件数(全国) | ||
SUUMO | 約4.6万件 | 約730万件 | |
HOME’S | 約1.8万件 | 約510万件 | |
Door賃貸 | 約3,200件 | 約460万件 | |
スモッカ | 約8,100件 | 約400万件 | |
at home | 約9,300件 | 約160万件 | |
CHINTAI | 約3,900件 | 非公開 | |
オウチーノ | 約3,100件 | 非公開 | |
いえらぶ | 約1.4万件 | 非公開 |
- 各サイトで地区ごとに物件情報を検索した結果、表示された物件数を出しています。
- ただし、各サイトで細かい計算方法が違い、実際の物件数は増減する可能性があります。
「SUUMO」と「HOME’S」で扱う物件は特に多く、中でも「SUUMO」が使いやすくおすすめです。
SUUMOとは?
「SUUMO」はリクルートグループが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトで、多くの不動産会社がこぞって物件を載せています。
数ある賃貸サイトの中で最もおすすめな理由は、とにかく掲載数が多く、また希望の条件で物件を絞りやすいことです。
700万近い物件を様々な切り口で検索ができ、「角部屋」「ペット」「ルームシェア」など様々な要望で物件を絞り込めます。物件は下記のように全国にくまなくあり、どこに住んでいてもおすすめです。
東京都 | 約132万件 |
大阪府 | 約114万件 |
宮城県 | 約8.2万件 |
沖縄 | 約5000件 |
パソコン・スマホどちらでも使いやすく、初めての人でも理想の物件がきっと見つかるはずです。
アプリ版もあるの?
SUUMOには、Web版だけでなくWeb版を元に作られたアプリもありますが、出会える物件・使い勝手は変わりません。
物件選びが終わったら使わなくなるため、どうしてもアプリで使いたいという方以外はインストールの時間が無駄なので、Web版(https://suumo.jp/chintai/)で十分です。
どうしてもアプリがいいという方は、ストア【iOS】【Android】からダウンロードしましょう。
3-3. SUUMOで最高の物件を見つけるための4つのコツ
「SUUMO」もうまく使いこなすためにはコツがあります。
コツ1. エリアはなるべく広くとる
特に電車で通勤・通学する方は、便利な場所を探すために、「沿線・駅から探す」「路線図から探す」がおすすめです。特に乗り換え事情がわからない方は「路線図から探す」がおすすめです。
車通勤の方は、「市区郡から探す」で問題ありません。
その際、ポイントなのは、とにかく住みたい駅の周辺を幅広く選ぶということです。
イメージがつかない駅も、あなたにドンピシャな物件があったら見に行けばいいので、とにかく5駅前後は余分に検索することがおすすめです。
コツ2. 気になる条件は妥協せずに選択する
上記のように広くエリアを取ると、数千件の物件が出ることがありますが、ここから妥協せずに徹底的に絞り込んでいきます。
ここで、「すべてのこだわり条件」もしっかりとチェックすることが、あなたにベストな家を見つけるためのコツです。
ここで引っかかる物件が、「あなたが本当に求める物件」なので、30件以内になるのを目安に絞り込みましょう。
もし、該当物件数がゼロになった場合、あなたが高望みしている可能性があるので、譲ってもいい条件のチェックを外します。
お得情報. いい物件に出会いやすいチェック項目「分譲賃貸」
プロの目からすると、特に「分譲賃貸」という項目がおすすめです。
分譲賃貸とは、買って住むという人だけに向けられて作られた物件が賃貸として募集されている物件です。
この物件には下記のメリットがあるので、いい物件に出会う可能性が高いです。
- 長く住むことを考えて作られたので、建物がしっかりしている可能性が高い
- 住民も長く住む人なので、騒音などのトラブルが起こりにくい
一度チェックを入れて物件を見てみましょう。
築年数は選択したほうがいい?
築年数は、「よほど新しい物件に住みたい場合」のみ選びましょう。
築年数が古くても綺麗にリフォームされている物件も多いですから、実際に目で見たほうがいいです。
ただし、耐震基準が改正された「1981年6月」以前の物件は耐震に不安がありますから、築25年以上の物件には注意しましょう。
目的に合わせて選びたい項目
状況に合わせて、下記のチェック項目で絞ればよりフィットした物件を探しやすいです。
こんな人 | チェック項目 | 概要 |
少しでも安く | フリーレント | 入居月や翌月など、一定期間家賃が無料の物件 |
インターネット無料 | 無料でネットが使える物件 | |
礼金なし | 大家へお礼として支払う「礼金」をカットできる物件 | |
少しでも便利に | 宅配ボックス | 家に誰もいなくても宅配便を受けられる |
女性でも安心 | オートロック | 住人以外建物に入れない |
2階以上 | 窓からの侵入者を防げる、洗濯物を盗まれにくい | |
TVモニタ付きインタホン | 来訪者の顔が見える |
あまりに条件を選ぶと十分な物件が出てこなくなります。出てきた物件が少なければ、譲ってもいい条件を1つずつ外してみましょう。
コツ3. 複数の物件に問い合わせる
ここで、問い合わせてもお金はかかりませんから、複数の物件を内見し、比較するのがおすすめです。
契約前に、物件を3件以上見るようにしましょう。
コツ4. なるべく複数の不動産会社に問い合わせること
また、問い合わせの際、複数(2~3社)の不動産会社に問い合わせるようにしましょう。
お問い合わせ画面で、下記のように問い合わせ先が表示されます。
複数問い合わせる理由は、スタッフにあたりハズレがあるからです。熱心に対応してくれる人が多いですが、中には知識が少なかったり、しつこい人もいます。
そのため下記の観点を満す営業マンにお願いするのがいいでしょう。
いい営業マンの条件
- 知識も誠意もあり、あなたの質問に即答してくれる
- あなたの希望を満たす物件を複数教えてくれる
- とりあえずの内見も快く対応してくれる
- 物件の悪い面も教えてくれる
- 契約を急かしてこない
不動産会社は他社の物件でも案内することができます。
営業マンの対応が悪い時、別の不動産会社に相談すれば、その物件を紹介してくれることも多いです。
また、上記5つの観点を満たす営業マンを1人知っておけば、今後の引越しの際も相談できます。
<裏技>初期費用を安くするためのコツ
初期費用の中に、不動産会社に支払う「仲介手数料」があり、家賃の1.1ヶ月分が相場ですが、不動産会社ごとにバラバラです。
中には、無料にしたり、安くしてくれる会社もあります。
掲載物件が少ないため、最初から使うのはおすすめしませんが、いい物件を見つけたら、下記の不動産会社に「XXXの物件の仲介手数料はいくらですか?」と確認しましょう。
ここで安くしてくれると言われたら、お願いしていた不動産会社に言えば、それよりも値下げしてくれるケースがあります。
4. 最高の1件を選ぶための「内見」10のコツ
不動産会社に問い合わせると、連絡が入りますので、日程を合わせて内見にいきましょう。
内見は、不動産会社のスタッフと行くことになりますが、物件の最寄り駅もしくは不動産会社の店舗、物件の前のどこかで待ち合わせることが多いです。
この内見がとにかく重要で、疎かにすると、部屋の広さ以上に致命的な失敗をしかねません。
内見の10のコツ
- 最も後悔しやすい「騒音」を確認する
- 部屋の日当たり、風通しを確認する
- 実際に街並み、店舗などを確認しておく
- 住民や建物の雰囲気を確かめる
- 収納スペースを確認する
- 採寸をしておく
- 細かい設備もチェックしておく
- 諸費用を不動産会社に確認する
- 事故物件でないかの確認もする
- いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う
4-1. 最も後悔しやすい「騒音」を確認する
賃貸物件にかかわらず、家探しで最も後悔しやすいのが、「騒音」です。騒音は主に下記の4つに分けられます。
- 隣の部屋からの騒音
- 上の階からの騒音
- 外からの騒音
- 物件の廊下からの騒音
窓を閉めた状態で、耳をすませて騒音は大丈夫か、睡眠に影響はなさそうかを確認しておきましょう。壁に耳を当てると確実です。
また、周囲の部屋が留守という可能性も考慮しておきましょう。
隣の部屋との壁をコンコンしたり、床をかかとでトントンしてみて、響きそうであれば騒音に悩むリスクが上がるので、他の物件とよく比較することがおすすめです。
4-2. 部屋の日当たり、風通しを確認する
騒音だけでなく、部屋の日当たり、風通しも確認しておきましょう。
隣に建物がある場合や、建物が特殊な構造をしている場合など、日当たり・風通しが悪い物件は複数あります。
内見時気にならなくても、梅雨時や換気したい時にストレスに感じやすくなるため、必ずチェックしておきましょう。
カビが生えていないかも要確認
風通しや日当たりが良くない物件は、窓周りや収納などにカビが生えやすいです。
カビが生えていたり痕跡のある物件は梅雨の時期などに苦労する可能性が高まります。
4-3. 実際に街並み、店舗などを確認しておく
内見時は駅から歩くなど、その物件の周辺を散策し、あなたがいつも使っている店舗はあるか確認しておきましょう。
特に生活する上であると便利なのは下記の店舗です。
- コンビニ
- スーパー
- 好きなファーストフードor飲食店
- クリーニング店
また、二人暮らしの方にとって、学校が近すぎるとうるさいだけですので、適度な距離を意識したいのと、墓地などが近くにないかも確認しましょう。
4-4. 住民や建物の雰囲気を確かめる
内見時、部屋の中だけでなく、外でも注意して住民や建物の雰囲気を確かめましょう。
まず、どんな住民がいるのか確認しておきましょう。これから同じ建物に住むことになる人がどんな人かは重要です。ストレスなく住めそうかは必ずチェックすべきです。
また、建物の管理状況を確認しておきましょう。清掃は行き渡っているか、ゴミ捨て場やエレベーターは綺麗になっているかは現地でしかわかりません。
4-5. 収納スペースを確認する
収納スペースが十分にないと、部屋に荷物を置くことになるため、部屋が狭くなってしまいます。
特に荷物や服が多い方は、収納スペースを内見時などに確認するようにしましょう。
確認すべき収納スペース
- クローゼット
- 下駄箱
- キッチンの収納
- トイレの収納
家具をこれから用意する方は、収納付きのベッドなどがあればなおいいです。
4-6. 採寸をしておく
内見時はメジャーを持っていき部屋の大きさを測っておきましょう。また、部屋の採寸以外にも下記のポイントで採寸をしておきましょう。
- 冷蔵庫や洗濯機置き場の広さ
- カーテンのサイズ
上記を測っておけば、契約後入居日までに、新しい家電やカーテンを用意することが可能です。また、玄関のドアの大きさを測っておけば、引越し時の家具の搬入も困りません。
そして、特に狭めの部屋の方は、家具をどう配置できそうかまでしっかり考えた上で、部屋を決めることが望ましいです。
同じ広さで、同じ家具でも部屋の形次第では無駄なスペースができてしまう可能性もあり、1つ1つの部屋に合わせたシミュレーションがおすすめです。
特殊な部屋の形には要注意
特に下記のような形状の部屋ですと、家具がうまくおけなかったり、無駄なスペースが出やすいので気を付けましょう。
- あまりに細長い部屋
- L字になっているなど四角形ではない
- 四隅が90度になっていないゆがんだ形
- 窓やドアが四方にあり、家具が置きにくい
シミュレーションの方法
実際に、パソコンのパワーポイントなどのソフトでシミュレーションをする人もいますし、紙に書きながら行う方もいます。
じっくりとシミュレーションするならシミュレーションサイトの利用もおすすめです。
シミュレーションサイトで最も使いやすいのが「クラスティーナ」という家具ショップのシミュレーションです。
直感的に家具を配置でき、広さの感覚を簡単に掴めます。3Dにして確認することも可能で、先ほどから使っている下記の画像も「クラスティーナ」で作成しました。
スマホの方の注意点
「クラスティーナ」は、パソコンからだと使いやすいものの、スマホからだと操作が難しいです。
スマホでシミュレーションしたいという方は、「プランナー5D(iOS/ Android)」というアプリでしたら下記ように、リアルなシミュレーションがスマホから可能です。
4-7. 細かい設備もチェックしておく
先ほど収納を確認すると言う話がありましたが、収納以外にも下記の設備もチェックしておくとより失敗しない物件選びができます。
見るべき設備 | チェック箇所 |
エアコン | 有無だけではなく、古い場合は、型番を確認し、消費電力が大きくないかを確認する。 |
ポスト | 他人が勝手に出し入れできないか確認する。 |
インターネット | 工事が必要なのか、そもそも工事で使えるか不動産業者に確認する。 |
窓 | 開け閉めはスムーズか確認する。 |
コンセント | 十分な数があるか、高さはおかしくないか |
水道・シャワー | 許可をもらい水を出して、十分な量の水が出るか確認する。 |
キッチン | まな板を置けるぐらいのスペースはあるか。 |
コンロ | ガス・IHどちらなのかを確認。IHの場合IH用のフライパンを用意する必要があります。 |
バルコニー | 洗濯物を安全に干せるか。女性が1階に住む場合は特に注意しましょう。 |
建物設備もチェックする
防犯カメラや宅配ボックスがあるかどうかの他に、ゴミの捨て方などのルールも確認しておきましょう。おすすめは専用のゴミ捨て場があり、24時間ゴミを出せる物件です。
気が向いたらゴミを出せるので楽ですし、ゴミを室内に貯めなくて済むので、部屋を広く使うことができます。
4-8. 諸費用を不動産会社に確認する
内見時に不動産会社の人に、入居時と毎月、いくら必要なのか、その内訳は何なのかを確認しておきましょう。
不動産サイトや物件概要の情報は、必要な費用が省略されている恐れもあり、想定以上の費用を支払うことにつながります。
4-9. 事故物件でないかの確認もする
事故物件とは、事件や事故、自殺で人が亡くなった物件です。
この事故物件ですが、入居者に伝えるかに明確なルールはなく(法律の解釈が曖昧で)、教えてくれないケースがあります。
過去の事件などが気になってしまうという方は、申し込む前に「大島てる」という事故物件公示サイトで確認をしておくことがおすすめです。
4-10. いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う
賃貸は、決める人はすぐに決めるので、内見した家が、その日の夜に別の申し込み者が入ることは珍しくはありません。
多くの物件で先着順で優先されていくので、なるべく1日に内見をまとめて行い、いい物件があればその日のうちに申し込みを行いましょう。
譲れないポイントをいくつか決めておき、内見でクリアしていたら申し込みを行うのもおすすめです。
賃貸は契約書を書いて初めて契約成立です。
マナー違反ではありますが、仮押さえをして、同時進行で他の不動産会社で別の物件を探す…ということも可能です。
5. まとめ
二人暮らしの1DKついて解説してきましたがいかがでしたか?
1DKには下記の注意点があるので、二人の使い方や求める条件を考慮した上で決めるようにしましょう。
そして、1DKのメリットは1LDKより家賃が安いことぐらいなので、予算を2~3万円上げれるなら、1LDKを借りた方が暮らしやすいです。
予算の関係上1DKを希望する場合は、レイアウトがとにかく重要なので、必ずシミュレーションしてみましょう。
部屋の形やレイアウト以外にも、部屋探しで気をつけるべき点は複数あります。このページを参考に後悔のない部屋探しができるように、まずはSUUMO(https://suumo.jp/chintai/)で物件を探すところから始めましょう。
このページがあなたのお部屋探しのお役に立てることを心から祈っています。