自分で引っ越しをした際の6つの失敗事例とお得に引っ越しするための全知識

「自分で引っ越しってできるの?」や「自分で引っ越しの方法を知りたい」など自分で引っ越しをする場合どうすれば良いのかを知りたいと思っていませんか?
自分での引っ越しはリスクが多く、逆に損することもあるので注意が必要です。
なお、この記事では大手引越し業者で10年間営業をしてきた筆者が、「自分で引っ越しをする場合の注意点」と「お得に引っ越しをするための方法」を下記の流れで解説をしていきます。
この記事を読めば、自分で引っ越しをする際の注意点がわかり、お得に引っ越しができるようになります。
目次
1.自分で引っ越しをした際のよくある6つの失敗事例
自分での引っ越しはリスクや労力の割りに値段が安くならないことも多く、メリットがあまりないので、引っ越しの際はプロの業者に任せるべきです。
ただ、1円でも安くなる可能性があるなら、自力の引越しを検討したいという方へあらかじめ知っておくべき失敗事例をまとめました。
- 失敗事例1.引っ越し業者に頼んだ方が安かった
- 失敗事例2.手伝ってくれる人が見つからなかった
- 失敗事例3.荷物や建物を破損させてしまった
- 失敗事例4.大型のレンタカーを借りなかったので何度も往復することになった
- 失敗事例5.引っ越し作業が予定通りに終わらなかった
- 失敗事例6.雨で家電が故障してしまった
失敗事例1.引っ越し業者に頼んだ方が安かった
自力の方が安くなると思っている人や業者から見積もりをとって高いと思った人が、自分で引っ越しをしてみたら、「想定より高い」や「業者より高くなった」となるケースは多いです。
自力引っ越しの場合でも、下記の様々な費用が発生します。
- レンタカー代
- ガソリン代
- 高速道路の費用
- レンタカーの乗り捨て費用
- ダンボールなどの資材の費用
- 手伝ってもらった人への謝礼
そのため、あらかじめ「自分での引っ越しの費用」にいくらかかるのかを把握し、「引っ越し業者に依頼した場合の費用」と比較をした上で決めないと損をする可能性が高いです。
参考として、「自分で引っ越しをした場合の参考料金」と「引っ越し業者に依頼した場合の料金相場」を比較しましたが、引っ越し業者に依頼した方が安くなりました。
一人暮らしの人が自分で引っ越しをした場合と引っ越し業者に依頼した場合の料金相場の比較
15km程度 (同一市内程度) | 50km程度 (同一都道府県程度) | 200km程度 (同一地方程度) | |
自力引っ越しの費用の目安 | 25,500円 | 32,000円 | 63,200円 |
引っ越し業者の料金相場 | 20,000円 | 25,000円 | 36,000円 |
より詳しく自分で引っ越しをする際の費用について知りたい方へ、何にいくらぐらいかかるのかの内訳を作成したので参考にしてみてください。
自分で引っ越しをした場合のかかる費用の内訳
15km程度 | 50km程度 | 200km程度 | |
レンタカー代(ハイエース) | 12,000円 | 17,000円 | 40,000円 |
ガソリン代 | 300円 | 800円 | 3,000円 |
高速代 | 0円 | 1,000円 | 7,000円 |
謝礼 | 10,000円(5,000円×2人) | ||
ダンボール代 | 2,000円(100円×20枚) | ||
台車のレンタル代 | 1,000円 | ||
ガムテープ代 | 200円(100円×2個) | ||
合計 | 25,500円 | 32,000円 | 63,200円 |
失敗事例2.手伝ってくれる人が見つからなかった
手伝ってくれる人が見つからずに、マットレスや冷蔵庫などの大型の家具や家電が運べず、結局業者に頼むことになる場合もあります。
一人や女性では、下記のような大型の家具や家電は運べないので、自分で引っ越しをする際は手伝ってくれる人を最低でも1人は見つけて運ぶ必要があります。
自分での引っ越しで運びづらい大型の家具・家電
- ベッド
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- ソファ
- タンス
また、手伝ってもらった人には謝礼(交通費+5,000円程度)を支払うのがマナーなので忘れないようにしましょう。
なお、引っ越しの際には車が必須なので免許を持っていない場合は、免許を持っている人に運転も手伝ってもらう必要があります。
エアコンは自分では運べない
エアコンの取り付け・取り外しは自分ではできないので、エアコンを運びたい場合は引っ越し業者に依頼をしましょう。
失敗事例3.荷物や建物を破損させてしまった
前述した自分での引っ越しで運びづらい家具・家電は手伝いがあったとしても、運ぶのが難しく、故障させてしまったり、建物や部屋を破損させてしまうことが多いです。
特に、賃貸の部屋やマンションの共用部を破損させてしまうと、自分で補償をしなければならず想定外の出費を支払うケースもあります。
そのため、運びづらい家具・家電がある場合、自分での引っ越しは諦めて、引っ越し業者に依頼をするのがおすすめです。
自分での引っ越しを禁止しているマンションもある
自分での引っ越しは建物を傷つける場合や、荷物を落としてしまい、最悪マンションの住人に怪我をさせる可能性もあるため、自力引っ越しを禁止している場合もあります。
そのため、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、「自分での引っ越しをして良いか?」を必ず確認しましょう。
また、引っ越し日はエレベーターを占有してしまうので、その許可が必要な場合もあります。
引っ越し業者なら破損するリスクは低い
一方、引っ越し業者であれば、建物の養生や大型の荷物の梱包をしてくれるので、破損するリスクは低いです。
まや、お皿などの割れやすい荷物も専用のケースを使って安全に運ぶことができます。
さらに、万が一破損してしまった場合でも、基本的に引っ越し業者が補償をしてくれます。
失敗事例4.大型のレンタカーを借りなかったので何度も往復することになった
自家用車で引っ越しをしようとしても、荷物量が多いと一回では運べず、新居と旧居を何度も往復することになるケースが多いです。
最低でも軽トラックや大型のバン※程度の大きさの車をレンタルしないと、上記のような事態になることが多いです。
なお、軽トラックや大型のバンで運べる荷物の量はたたみ2畳分程度です。
また、運転免許を持っていても運転の慣れていない人は、軽トラックや大型のバンを運転するのは難しいので注意が必要です。
※大型のバンの参考例(ハイエース)
引用:TOYOTA
なお、2人暮らし以上の場合は軽トラックや大型のバンでも1回では運べない荷物量である可能性が高いです。
そのため、トラックをレンタルしないと1回では運べないので、費用がよりかかるだけでなく、普通免許では運転できないので併せて注意しましょう。
失敗事例5.引っ越し作業が予定通りに終わらなかった
予定していた時間に終わらず、「レンタカーの返却時間に間に合わない」や、「旧居の鍵の返却までに荷物が運び出せない」など追加費用がかかったり、迷惑をかける場合があります。
自分での引っ越しは慣れていない作業のため、予定通りに行かないことの方が多いので、余裕をもったスケジューリングをする必要があります。
なお、所用時間は手伝いの人数や荷物量によっても大きく変わりますが、基本的に丸一日はかかり、3人以上の引っ越しや県外引っ越しの場合は日をまたぐ可能性もあるので注意しましょう。
引っ越し業者であれば、自力引っ越しの半分程度の時間で終わることが多いです。
失敗事例6.雨で家電が故障してしまった
自力引越しの場合、引越し予定日に雨や雪がふってしまうと荷物が濡れてしまい、電化製品は故障がしてしまうケースがあります。
特に軽トラックをレンタルしている場合、屋根がないので全ての荷物が濡れてしまいます。
そのため、可能であれば雨や雪の日は自分での引っ越しは避けるようにしましょう。
なお、引っ越し業者を使えば梱包用のジャバラや、専用のプラスチックケースを使って雨に濡れないようにしてくれます。
<結論>自分で引っ越しはすべき?
自分での引っ越しは失敗事例が多く、基本的にすべきではありませんが、下記の全てに該当する人は自力引っ越しを検討しても良いでしょう。
自力引っ越ししても良い条件
- 大型の家具・家電がない、または、最悪、故障で捨てても良い
- 荷物量が少ない(たたみ2畳分未満)
- 手伝いが確保できる
- 大型の車でも運転できる人が確保できる
ただ、上記の全てに該当する場合でも、安くなるかどうかは、自分でやる場合の費用を算出した上で、引っ越し業者から見積もりをとり、両者を比較しないとわかりません。
そのため、この記事では自分での引っ越しをお得にする方法を次章で解説をしています。
また、引っ越し業者への見積もりはその方法次第で、費用が180度変わってくるため、【3.最安の引っ越し業者の選ぶための4つのポイント】で最安の業者を選ぶため方法を解説をしています。
ただ、少し長くなってしまったので先に結論からお話すると、引っ越し業者を探す際は「引越し侍」を使って、引っ越し業者を探すのがおすすめです。
2.自分で引っ越しする際にすべきこととお得にする方法
自分での引っ越しを安くするためには、準備は非常に大切で準備の仕方次第でかかる費用も変わってきます。
そのため、自分で引っ越しする際にすべき準備とお得にする方法を解説しています。
自分での引っ越しですべき準備
- レンタカーを予約する
- 引っ越しを手伝ってくれる人を探す
- ダンボールを入手する
- 荷造りをする
準備さえできていればあとは、引っ越し当日にレンタカーを借りにいき、荷物の搬出、搬入をすれば荷物の移動はできます。
なお、引っ越しの際には役所への手続きなどその他にすべきことがあるので、【4.時系列順にわかる!引っ越し時にすべきことチェックリスト】ですべきことを一覧にまとめています。
2-1.レンタカーを予約する
安いレンタカーを簡単に探すには「楽天レンタカー」を使うのがおすすめです。
「楽天レンタカー」なら全国330社以上のレンタカー業者の中からあなたの条件に合う空車になっているレンタカーを探せて、予約ができます。
また、「乗り捨て」や「ワンボックス・トラック」などの条件に絞って選ぶことができます。
2-2.引っ越しを手伝ってくれる人を探す
引っ越しの手伝いは、かなりの重労働で時間的拘束も長くなるので、家族や親しい仲の友人に手伝ってもらうのがおすすめです。
なお、親しい仲であっても、お礼の言葉と謝礼(交通費+5,000円程度)は必ず渡すようにしましょう。
また、謝礼に加えて、作業が終わった後に食事をご馳走するとより良いです。
2-3.ダンボールを入手する
ダンボールを入手する方法は3つありますが、もっともおすすめなのは「ダンボールワン」などの通販で購入をすることです。
1円でも安くしたい場合は、スーパーなどで無料でもらう方法もあるので、あなたの状況に合わせた方法で入手をしましょう。
方法 | 料金 | 特徴 |
通販で購入 おすすめ! | 200円程度 | 持ち運びの手間がないが、10枚単位などで購入する必要がある |
スーパーなどで無料でもらう | 無料 | 強度や大きさがバラバラ |
ホームセンターで購入 | 300円程度 | 持ち運びが大変だが、細かな枚数で帰る |
上記の方法について詳しく解説をしていきます。
通販で購入
ダンボールは通販で入手すれば、自分で運ぶことなく1個100~200円で入手することができます。
おすすめのダンボールの通販は国内シェアNo.1の「ダンボールワン」です。
ダンボールワンであれば送料無料でダンボールを届けてくれ、布団袋やプチプチシートのついた引っ越し用のセットもあります。
▼引っ越しセットの一例
引用:ダンボールワン
ただ、バラ売りは基本的にしておらず10枚単位などで購入する必要があるので、まず10枚で頼んでみて足りない場合は無料でもらったり、ホームセンターで購入するのがおすすめです。
また、運送の日数がかかるため、すぐに荷造りが始められないというデメリットもあります。そのため、急ぎ場合は他の方法でダンボールを調達しましょう。
スーパーなどで無料でもらう
ダンボールは下記の場所へ行けば無料でもらえる場合があります。
- スーパーマーケット
- コンビニ
- ホームセンター
- 家電量販店
- ドラッグストア
- カーショップ
ただ、強度が弱く底が抜けてしまうことがあるので、重い荷物や、大切な荷物に使うのは避けたほうがよいでしょう。
ホームセンターで購入
ホームセンターであればバラでもダンボールをすぐに入手できるので、足りなくなった場合やすぐに欲しい時に便利です。
ただ、ダンボールはかさばるため電車やバスを使って買いに行くのはあまり現実的ではありません。
2-4.荷造りをする
荷造りは引っ越しの準備の中での最も手間がかかる作業ですが、何よりもすべきことは「荷物をダンボールにつめて引っ越しができる状態にする」という事です。
単にダンボールに詰める作業でも、やり方次第で引っ越し先での荷ほどきの手間が異なるので、荷造りのコツをまとめました。
そこで、荷造りのコツを3つにまとめました
荷造りのコツ
- ダンボールに中身を記載する
- 普段使わないものから順に荷造りを進める
- エリアごとに荷物をまとめる
コツ1.ダンボールの中身を記載する
引っ越し先で荷解きをする際に何が入っているかが一目でわかるよう「品目」と「どこに置かれていたか」も記載しておきましょう。
コツ2.普段使わないものから順に荷造りを進める
季節外れの衣類や押入れの奥にある普段使わないものから先に荷造りをしましょう。
以下のものは当日まで使うので一つのダンボールにまとめて直前まで封をしないようにしましょう。
当日まで使うもの9つ
- 洗面、入浴用具
- 携帯電話の充電器
- 最低限の食器や料理道具
- ティッシュペーパー、トイレットペーパー
- 工具、掃除機
- はさみ、カッター
- 雑巾
- ガムテープ
- ごみ袋
コツ3.エリアごとに荷物をまとめる
洗面台や台所などエリアごとにまとめて荷造りをすると荷解き際に整理が楽になります。
また、玄関から遠いエリアから荷造りをしていくと移動の邪魔になりづらいです。
3.最安の引っ越し業者の選ぶための4つのポイント
最安の業者を選ぶためには引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)などの一括見積もりサイトを使って相見積もりをすることです。
また、より安くするための値引き交渉のテクニックも合わせ解説をしていきます。
最安の引っ越し業者を選ぶための4つのポイント
- ポイント1.相見積もりをする
- ポイント2.1日でも早く見積もりをとる
- ポイント3.一括見積もりサイトを使う
- ポイント4.値引き交渉をする
ポイント1.相見積もりをとる
引っ越しの見積りをとる際は、1社からしか見積もりを取らないとぼったくられやすいので、必ず3~4社から相見積もりをとりましょう。
単体で見積もりをとっていると出された見積額が妥当かどうかわかりません。
それを良いことに、相見積りをしていない人に対して、自分の成績の為に高額な見積額を提示する営業マンも中にはいます。
消費者庁が管轄している国民生活センターでも下記のように呼びかけています。
見積りは複数の事業者に依頼し、価格だけでなくサービス内容も十分に検討すること。引用:国民生活センター
相見積もりをとると料金交渉がしやすくなる
引っ越しの見積もりは営業マンの言い値で決まるので、値下げ交渉をすることもできます。
相見積もりをすれば、料金交渉を行う際に他社の金額を材料にする事ができるので、値下げしやすくなります。
引越し侍で色んな引越し屋さんに見積り来てもらって競い合って勝手にどんどん安くなった!
安くなったからその後に見積り予定だったアリさんに断りの電話入れたらもっと条件よくしてうちは4万でやります!って言ってくれた!
アートは1番高かった気がする!!— あき (@akichin_0niku) 2017年9月8日
ポイント2.1日でも早く見積もりをとる
あなたにとって最適な業者があったとしても、トラックの空きがないと予約はできないので、「引っ越し先の住所・引っ越し時期」が決まっていれば1日でも早く連絡しましょう。
引っ越し予定日までの日がないと、トラックや従業員等の調整がきかないので安くするためのプランが提案されづらくなります。
見積もりを早く取れば取るだけ引越しの料金を抑えられる可能性は高まります。
ポイント3.一括見積りサイトを使う
一括見積もりサイトとはWEBで情報を入力するだけで、あなたの条件あった業者に簡単に見積り依頼ができる無料サービスで、わざわざ引っ越し業者を探す手間がなくなります。
一括見積りサイトを使えば、あなたの引っ越し条件に対応可能な業者を大手や中小を含めてピックアップしてくれます。
さらに引っ越し業者は自動的に他社の金額を意識して安い金額を提示してくれます。
一括見積もりサイトを使うと、あなたの引っ越し条件に対応できる引っ越し業者がピックアップされ、その引っ越し業者から「電話」や「メール」で連絡をもらうことができます
なお、一括見積もりサイトは引っ越し業者ではないため、最終的な見積もりや実際の引越し作業は引越し屋さんが行うことになります。
一括見積りサイトは情報が豊富な引越し侍がおすすめ
引っ越し見積りサイトのデメリットとして電話が鳴り止まなくなりくらい連絡がくることが挙げられます。
しかし、大手引っ越し見積りサイトの引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使えば、「概算見積額を確認しながら業者を絞る」ことができるので、むやみに多くの業者から電話がかかってくる事はありません。
引用:引越し侍
また、提携業者がトップクラス(290社以上)なので、あなたにとっての安い業者も見つかりやすくなります。
引越し侍の公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
引越し侍がおすすめな理由を詳しく知りたい方は別記事の「危険!利用前に知っておくべき引っ越し比較サイトの3つの落とし穴」で13サイトを比較しながら紹介しています。
ポイント4.値引き交渉をする
引っ越しの見積もりでは、最初に値下げ前提で金額が提示されること多いです。
そのため、値引き交渉をしないと損をする可能性が高いです。
しかし、ただ強気に交渉したり、粘り強く値引き交渉しても逆に営業マンの心象を悪くしてしまうこともあります。
そうならずに、営業マンに対して上手に値引き交渉をしていくテクニックを解説してきます。
値引き交渉の8つのテクニック
- 予算は伝えない
- 判断のポイントが値段である事をキッチリと伝える
- 自分に選択権は無いことを伝える
- 引っ越しの日程の範囲を広くする
- 混載便にできないか聞いてみる
- 荷造りや荷ほどきは自分ですることを伝える
- いつまでに決めるかを伝える
- 値引き交渉は基本1回
予算は伝えない
予算を伝えると予算より安い金額にするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。
会話例
営業マン:ちなみに予算はおいくらぐらいを想定していますか?
利用者:複数社の料金やサービスを比較してその中での一番良いところにしようと思っているので、特に決めていません。
判断のポイントが値段である事をキッチリと伝える
特に大手の場合、値段以外の安心感などを交渉材料にして値段の交渉を避けてくる場合があるので、値段で判断する事を明確にして値下げをしやすくしましょう。
会話例
営業マン:ウチは作業員が全員正社員なので安心です。その分、料金は他社さんより高くなってしまいますが、バイトを使っているところは信用できませんよ。
利用者:確かにそうですよね。ただ、今回の引越しについては一番お安いところにお願いをしようと思っているので、ご料金についても相談させてもらいたいです。
引っ越しの日程の範囲を広くする
日程やプランに希望がない場合は「できる限り日程の範囲を広く」して引っ越し会社の提案できる一番安い日程にすれば費用を安くできます。
ある程度の範囲を伝えたあとは、自分の都合の悪い日程や時間を忘れずに伝えるようにしましょう。
会話例
利用者:引越しは3月1日から3月25日の間で一番安い日程でお願いしたいです。なお、火曜日と午前中は対応ができませんので、そちらの日程は外していただきたいです。
営業マン:3月17日の最終の便ではどうでしょうか?最後なので、前の作業によって時間が前後しやすいですが、その分お安くできます。
混載便にできないか聞いてみる
引っ越しの運送プランは1台のトラックで複数の人の荷物を運ぶ混載便の方が料金が安くなりやすいのでおすすめです。
ただ、他の人の荷物も合わせて運んでいるため、荷物の到着が遅くなるというデメリットもあります。
また、荷物が多すぎると混載便では運べない可能性があるので、見積りの際に「混載便」である旨を伝えて営業マンに判断してもらいましょう。
荷造りや荷ほどきは自分ですることを伝える
引っ越しのプランの中には「荷造り」や「荷ほどき」を会社に任せられる便利なプランもあります。
ただ、安く引っ越しをしたいのであれば、「荷造り」や「荷ほどき」は自分で行った方が料金は安くなります。
営業マンによっては、要望をしてもいないのに高くなりやすいプランを提案してくることもあるので注意しましょう。
自分に選択権が無い事を伝える
自分以外の第三者に決定権がある事を伝える事で即決を求めてくる営業担当者を抑止できます。
また、断りの連絡を入れる際も自身に選択権がないと断りやすいです。学生の場合は両親、社会人の場合は会社に決定権があるなどと伝えましょう。
会話例は「いつまでに決めるかを伝える」で併せて紹介します。
いつまでに決めるかを伝える
期限をしっかりと伝えることで即決を求めてくる事を抑止できますし、結果が早くわかるので営業担当者にもやる気を出してもらいやすいです。
あまり時間をおきすぎてもトラックの空き状況などが変わってしまうので、訪問見積りの翌日か翌々日ぐらいに決められると良いです。
もちろん、必ずその期日までに決めないといけないわけではないので、迷ったり不安な場合はじっくりと考えてから結論を出しても良いです。
会話例
営業マン:この場で決めてくれれば、○○,○○○円まで値下げします!
利用者:すみません。私一人では決められないので、主人と相談して決めさせていただきます。お返事は明日までにはしますので、、
値引き交渉は基本1回
値引き交渉は1社につき1回が望ましいです。
2回以上してしまうと、営業担当者に「エンドレスに値下げ交渉をされるのではないか」「面倒な客ではないか」という印象を与えてしまいます。
ただし、最終決定の時は「この金額より安かったら御社にする」や「この金額だったら御社にする」と言えば値段交渉がエンドレスに続くという印象を持たれないので2回目の値下げ交渉を行っても問題ありません。
特に3〜4月の繁忙期に交渉をしすぎると逆に断られてしまう可能性もあるので注意しましょう。
会話例
お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。
訪問見積りの際は、色々とアドバイスをいただき、ありがとうございました。
今回は見積りの件でご連絡をさせていただいたのですが、今お時間よろしいでしょうか?
実は、他社さんが○○,○○○○円でやっていただけるとおっしゃっていて、▲▲,▲▲▲円まで値下げしていただけるのであれば、
御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?
値引き交渉の流れ
交渉の際は、具体的な他社の金額を提示するのがもっとも効果的です。
ただ、提示のタイミングを間違えると値引きの額が少なくなってしまう可能性もあるので、実際の流れを解説していきます。
1社目
1社目は比較する見積り額がないので「相見積りをとって一番安いところにお願いをします」と伝えておきましょう。
2社目以降
まず、前の会社の具体的な見積り額は伝えず、「想定以上に安くなった」などプレッシャーをかけてみましょう。
その上で提示してもらった金額が前の会社より高ければ前の会社の金額を伝え値下げしてもらいましょう。
前の会社よりも安ければ前の会社より安かったことは伝えずに、「検討します」とだけ伝えましょう。
最後の1社の見積りが出たら
上記の流れで最後の1社の見積り額が出たら最初の1社目に最後の1社の見積り額を提示し値下げ交渉を行いましょう。
2社目以降でまだ値下げ交渉をしていない会社があれば同じ手順でこれを繰り返し行います。
「自力引っ越しの費用」と「引っ越し業者の見積もり」を比較しどちらにするかを決める
ここまでの方法を実践すれば、「自力引っ越しの費用」と「引っ越し業者の見積もり額」も最安値がでているはずなので、その金額でどちらが安くなるのかを比較しましょう。
ただ、「自力引っ越しの費用」が安い場合でも、必要な労力や手間に見合うだけの安さなのか?を踏まえて最終決定をするのが大切です。
4.時系列順にわかる!引っ越し時にすべきことチェックリスト
引っ越しの際には、自力引っ越しの準備や引っ越し業者選び以外にもやることが山ほどあります。
そのため、引っ越し時にやるべきことを「いつ」「何をすべきなのか?」がわかるようにチェックリスト化しました。
やること | やるべき人 | |
引っ越しを決めたらすぐにやること | ||
□ | 部屋探し | 賃貸を借りる人 |
□ | 賃貸物件の解約手続き | 賃貸を借りている人 |
□ | 引っ越し業者の選定・申し込み | 引越し業者をまだ決めていない人 |
□ | 学校の転校手続き | 引っ越しでお子さんが別の小学校・中学校へ通うことになる方 |
□ | 保育園や幼稚園の転園手続き | お子さんが別の保育園・幼稚園へ通うことになる方 |
引っ越し前になるべく早くやること | ||
□ | 荷造り | 全ての人 |
□ | ネット回線(特に固定回線)の移転手続き | 光回線などの固定回線を使っている人 |
□ | CS放送やケーブルテレビの契約手続き | CS放送やケーブルテレビの契約をしている人 |
□ | ゴミの処分 | 全ての人 |
□ | 不用品を処分する | 引っ越しで通常捨てられない粗大ゴミが出そうな方 |
□ | ガスの移転・解約手続き | 全ての人 |
□ | 火災保険・地震保険の解約・変更 | これらの保険に加入している方 |
□ | 会社への連絡 | 会社員の人 |
引っ越しの1〜2週間前に役所でやること | ||
□ | 転出届の提出 | 違う市区町村に引っ越しをする人 |
□ | 印鑑登録の抹消 | 違う市区町村に引っ越しをする人で、印鑑登録をしている |
□ | 国民健康保険の手続き | 国民健康保険に加入している人で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 児童手当の住所変更 | 児童手当を受け取っている人で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 介護保険被保険者証の返納 | 介護保険の給付を受けている方で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 原付の廃車手続き | 原付を持っていて、他の市区町村に引っ越す方 |
引っ越しの前日までにやること | ||
□ | 電気の移転・解約手続き | 全ての人 |
□ | 水道の移転・解約手続き | 全ての人 |
□ | NHKの住所変更手続き | NHK受信料を払っている人 |
□ | 郵便物の移送手続き | 全ての人 |
□ | 新聞の住所変更手続き | 新聞を購読している方 |
□ | 冷蔵庫の霜取り・水抜き | 冷蔵庫を持っている人 |
□ | 石油ストーブの空焚き | 石油ストーブを持っている人 |
□ | 当日必要なものの荷造り | 全ての人 |
引っ越し当日にやること | ||
□ | 旧居の鍵の引き渡し | 賃貸を借りている人 |
□ | 旧居の忘れ物のチェック | 全ての人 |
□ | 新居の鍵の受け取り | 賃貸を借りる人 |
新居に引っ越したらまずすべき手続き | ||
□ | 電気・水道の利用開始手続き | 引越しの各事業者に申し込みをしていない人 |
□ | スマホの住所変更手続き | スマホを契約している人 |
引っ越したら役所ですぐにやること | ||
□ | 転入届 | 他の市区町村から引っ越してきた人(転入届) |
□ | 転居届 | 同一の市区町村で引越しを行った人 |
□ | 国民健康保険の住所変更 | 国民健康保険に加入している人 |
□ | 国民年金の住所変更 | 国民年金に加入している人 |
□ | マイナンバーの住所変更 | 全ての人 |
□ | 妊婦健康診査受診票の交換 | 妊娠中や出産後の人 |
□ | バイクの住所変更 | バイクを持っている人 |
□ | 免許証の住所変更 | 免許証を持っている人 |
□ | 車庫証明書の申請 | 原則、自動車を持っている人 |
□ | 自動車の住所変更手続き | 自動車を持っている人 |
□ | 犬の住所変更手続き | 犬を飼っている方(猫の場合は不要) |
引っ越し後なるべく早くやること | ||
□ | 銀行への住居変更手続き | 銀行口座を持っている人 |
□ | クレジットカードの住所変更 | クレジットカードを持っている人 |
□ | パスポートの本籍地変更手続き | 引っ越しで本籍の都道府県が変わった人 |
なお、上記のやることについて、より詳しく知りたいという方は別記事の【引っ越し時にやることチェックリスト|準備や手続きまで46項目を完全網羅】でそれぞれの方法について解説をしています。
また、PDFで確認したい方は【やることチェックリストのPDF】をご利用ください。
まとめ
自分での引っ越しについてお分かりいただけたでしょうか?
自分で引っ越しは下記のように失敗事例も多く基本的にすべきではありません。
- 失敗事例1.引っ越し業者に頼んだ方が安かった
- 失敗事例2.荷物や建物を破損させてしまった
- 失敗事例3.手伝ってくれる人が見つからなかった
- 失敗事例4.大型のレンタカーを借りなかったので何度も往復することになった
- 失敗事例5.引っ越し作業が予定通りに終わらなかった
- 失敗事例6.雨で家電が故障してしまった
ただ、下記の全てに該当する人は自力引っ越しを検討しても良いでしょう。
自力引っ越ししても良い条件
- 大型の家具・家電がない、または、最悪、故障で捨てても良い
- 荷物量が少ない(たたみ2畳分未満)
- 手伝いが確保できる
- 大型の車でも運転できる人が確保できる
なお、上記の全てに該当する場合でも、安くなるかどうかは、自分でやる場合の費用を算出した上で、引っ越し業者から見積もりをとり、両者を比較しないとわかりません。
算出する際、レンタカーを予約するなら「楽天レンタカー」、引っ越し業者を探す際は引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使って、最安のレンタカーや引っ越し業者を探すのがおすすめです。
あなたが、自力引っ越しのリスクを理解し、失敗することなく無事に引っ越しが終えられることを願っています。