引っ越し業者の値段はどのくらい?相場に騙されないための全知識

「引っ越し業者に依頼した場合の値段を知りたい」「引っ越しの値段っていくらぐらいなの?」など引っ越しの値段を知りたいと思っていませんか?
引っ越しの料金は定額ではないので、業者の言い値次第でぼったくりのような額を提示されることもあるので注意が必要です。
このページでは、大手引越し業者で10年間営業をしてきた筆者が、引っ越しの値段を知る際に業者に騙されない方法や引っ越しの値段をお得にする方法を解説していきます。
- 引っ越し業者の値段は業者に確認しないとわからない
- 騙されることなく引っ越しの値段を知るためにすべきこと
- 引っ越し業者の値段を比較する方法
- 引っ越し業者に騙されないための値段交渉のコツと流れ
- 引っ越し業者の値段に関するQ&A
このページを読めば、引っ越し業者に騙されることなくあなたの引っ越し料金を知ることができます。
目次
1.引っ越し業者の値段は業者に確認しないとわからない
まず、引っ越しの料金は基本的に定額ではありません。
そのため、引っ越しをする際は引っ越し業者にあなたの条件での値段を算出してもらう必要があります。
1-1.引っ越し業者に値段表はないの?
引っ越し業者は値段表を出していないことが多いです。
逆に、値段表があったとしても、あくまで目安の料金なのであてにしないようにしましょう。
なぜなら、引っ越しは荷物量や距離、時期など様々な要素で料金が決まるオーダーメイドのサービスなので、「東京〜大阪なら5万円」などのように一概に料金を設定できないからです。
そのため、引っ越し業者では必ず、電話やWEB、実際に訪問をして見積もり※を行い、一人一人の引っ越し料金をそれぞれ算出します。
※荷物の量や距離など様々な要素を考慮して引っ越しの値段を算出すること
値段表があったとしてもあてにしない
一部、下記のような値段表を出している場合もありますが、表記しているのは目安の料金や最低価格なので、その値段で必ずできるとは限らないので注意しましょう。
引っ越しプラン | 引っ越し料金 |
単身引っ越し | 10,000円〜 |
カップル引っ越し | 20,000円〜 |
家族引っ越し | 40,000円〜 |
実際に見積もりをとってみたら、値段表の2倍の料金になったということも珍しくありません。
1-2.値段の相場表はあてにならない
引っ越しの値段を簡単に知りたい人のために、様々なサイトが引っ越し業者の値段の相場表を出していますが、この相場表はあてになりません。
例えば、「距離」と「引越し人数」を軸にした相場表を確認したとしても、「距離」と「引越し人数」以外の条件が変われば、相場表の2~4倍請求されるというケースがあるからです。
■「距離」と「引越し人数」を軸にした相場表の参考例
単身荷物小 | 単身荷物大 | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
~15km未満 (同市区町村程度) | 28,000円 | 36,000円 | 59,000円 | 71,000円 | 88,000円 | 127,000円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 31,000円 | 39,000円 | 65,000円 | 78,000円 | 99,000円 | 129,000円 |
~200km未満 (同一地方内) | 39,000円 | 52,000円 | 78,000円 | 92,000円 | 118,000円 | 168,000円 |
~500km未満 (関東〜関西程度) | 49,000円 | 66,000円 | 113,000円 | 134,000円 | 139,000円 | 189,000円 |
500km~ (長距離) | 57,000円 | 80,000円 | 140,000円 | 168,000円 | 200,000円 | 243,000円 |
相場表によって料金が倍以上違うこともある
参考にする相場表によって、相場が倍以上異なることもあるので相場表は参考になりません。
下記は大手引っ越し見積もりサイトの「引越し侍」と「LIFULL引越し」の単身引越しの相場表を比べたものですが、「〜15km未満」と「〜50km未満」の相場には金額に2倍以上の差があります。
〜15km未満 | 〜50km未満 | 〜200km未満 | 〜500km未満 | |
引越し侍 | 20,000円 | 21,600円 | 30,000円 | 43,100円 |
LIFULL引越し | 43,146円 | 44,421円 | 47,789円 | 75,620円 |
1-3.引っ越しの値段を決める要素は様々
引っ越しの値段を決める要素は様々で、それぞれの組み合わせによって値段は変わってしまうので、実際に見積もりを取らないと引っ越しの値段を把握することは難しいです。
引越しの値段の要素
- 荷物量
- 引越しの距離
- 引越しをする時期
- 引越しをする時間帯
- 引越しをする日にち
- 引越しをする地域
- 建物のエレベーターの有無
- エアコンの設置などのオプションサービスの有無
引っ越し業者ではこれらの情報を確認し、自社のトラックや作業員のことも踏まえた上で引っ越しの値段を算出します。
1-4.引っ越しの値段を知るには業者に見積もりをとるしかない
引っ越しの値段を知るには必ず引っ越し業者に見積もりをとってもらう必要があります。
ただ、見積もりの取り方を間違えてしまうと、ぼったくりのような値段を提示される場合もあるので注意しましょう。
このページでは、あなたが引っ越し業者から騙されず値段を把握する方法や見積もりを安くするためのコツを解説していきます。
ただ、少し長くなったので、先に結論をお伝えするとあなたの引っ越しの値段を把握するには引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)などの引っ越し見積りサイトで複数社の値段を比較することが大切です。
次章では引っ越し業者に騙されずに値段を把握するにはどうしたら良いかを解説していきます。
2.騙されることなく引っ越しの値段を知るためにすべきこと
引っ越し値段は営業マンの言い値で決まるため、見積もりの取り方を間違えてしまうと、本来の金額よりも高い金額で引っ越しをすることになります。
そうならないために知っておくべきことをまとめました。
引っ越しの値段を把握するすべき2つのこと
- 複数の業者の値段を比較する
- 値下げ交渉をする
2-1.複数の業者の値段を比較する
業者に騙されずに引っ越しの値段を知るには必ず3~4社の値段を比較し自分の条件での値段の相場感を把握しましょう。
引っ越しの値段は実際に見積もりを取らないとわかりません。
さらに、その見積もりも営業マンの言い値次第なので、単体で見積もりをとっていると出された見積額が妥当かどうかわかりません。
つまり、複数の値段を比較しないと自分の条件での値段の相場はわかりません。
単体見積もりはぼったくられやすい
前述の理由から、単体で見積もりをしている人にはぼったくりのような値段を提示してもバレないため、自分の成績の為に高額な見積額を提示する営業マンも中にはいます。
2-2.必ず値下げ交渉をする
引っ越しの料金は定額ではなく、営業マンの言い値なので値下げ交渉が可能です。
逆にいうと、最初に提示される引っ越しの値段は値下げ交渉をされる前提の値段なので、値下げ交渉をしないと損をします。
私が営業をする際も値下げ交渉されることを想定して、まずは高めの金額を提示して、値下げ交渉をされた場合にそれに応じる形をとっていました。
詳しい交渉の方法は「4.引っ越し業者に騙されないための値段交渉のコツと流れ」で紹介をしていますが、値下げ交渉の際は、他社の金額を材料に値下げ交渉をするのがおすすめです。
引越し侍で色んな引越し屋さんに見積り来てもらって競い合って勝手にどんどん安くなった!
安くなったからその後に見積り予定だったアリさんに断りの電話入れたらもっと条件よくしてうちは4万でやります!って言ってくれた!
アートは1番高かった気がする!!— あき (@akichin_0niku) 2017年8月8日
3.あなたにあった引っ越し業者の値段を比較する方法
あなたにあった引っ越し業者の値段を把握するには、引っ越し見積りサイトを使って複数の引っ越し業者の値段を比較するのがおすすめです。
引っ越し見積りサイトとは引っ越し日程やエリアなどを踏まえた上で、「あなたの条件に対応できる業者」をピックアップしてくれるサービスのことです。
また、対応してくれる業者がわかるのに加えて、引っ越しの値段をお得にするためにも引っ越し見積りサイトは様々なメリットがあるので解説していきます。
引っ越し見積もりサイトを使うメリット
- 自分の引越し条件で対応可能な業者がわかる
- 相見積りを前提とした金額で見積りをしてくれる
- 一度の情報入力で複数社から見積りが取れる
メリット1.自分の引越し条件で対応可能な業者がわかる
引越し業者によっては対応していないエリアや対応していないサービスがある場合がありますが、引っ越し見積もりサイトを使えば、自分の条件や要望にあった業者だけが候補に出てきます。
逆に個人で業者に問い合わせをした場合、せっかく問い合わせをしたのに希望の引越し条件に対応していないといった場合もあります。
メリット2.相見積りを前提とした金額で見積りをしてくれる
引っ越し見積もりサイトを使うと、引越し業者は自動的に他社の金額を意識して安い金額を提示してくれます。
メリット3.一度の情報入力で複数社から見積りが取れる
相見積りをとる場合、引っ越し見積もりサイトを使えば一度の入力で複数の業者に見積りをする事ができます。
個人で複数の業者に連絡を取ろうとした場合、同じ情報をそれぞれの業者ごとに入力する必要があるので、引っ越し見積もりサイトを使う事で手間を大幅に削減する事ができます。
業者比較の際は引っ越し見積もりサイトを使う事で自分の引越し条件にあった業者に簡単に相見積りをとる事ができます。
引っ越し見積りサイトは引越し侍がおすすめ
引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp)は引越し比較サイトの中でもトップクラスの提携業者数(290社)なので、あなたの条件にあった業者が見つけやすいです。
さらに「引越し侍」を使えば、自分の条件で対応可能な複数業者の概算額がネット上でわかるので、自分の引越し条件でのおおよその値段を把握することが可能です。
また、概算額が安い業者にそのまま正式見積りを依頼できるのもメリットです。
概算額が安い業者の方が、最終の見積り額も安くなる可能性が高いので、概算額の安い業者に絞って最終の見積りを取れば一番安い業者がわかります。
ただ、引越し侍でわかるのはあくまで概算の値段なので、引っ越し業者に騙されないためには実際に見積もりをしてもらい、値段交渉をする必要があります。
料金交渉の方法は次の章でしていきます。
引越し侍の公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
引っ越し見積もりサイトにデメリットはないの?
引っ越し見積もりサイトは便利でお得に見積もりが取れるサービスですが、下記の2つのデメリットがあります。
- 引っ越し業者から大量の電話が来る
- 引っ越しに関係のない営業メールがくる
引っ越し業者からの大量の電話がくる
引っ越し見積もりサイトの1つ目のデメリットは電話が鳴り止まなくなりくらい引っ越し業者から連絡がくることが挙げられます。
引越し一括見積りとか言うやつに登録したら不在着信40件入ってた pic.twitter.com/K11aD1mBpc
— 🐗も さ さり🐗 (@len_len02) 2017年11月24日
ただ、「引越し侍」であれば見積もりをとる業者を絞れるのでむやみに多くの業者から電話がかかってくる事はありません。
逆に、引っ越し見積もりサイトの中には見積もりをとる業者が選べない場合もあり、そういったサイトを使うと膨大な電話がかかってくることになります。
引っ越しに関係のない営業連絡がくる
引っ越し見積もりサイトの2つ目のデメリットは、下記のメールのように引っ越しに関係のない営業の連絡がくることです。
残念ながら、こういった営業連絡は引越し侍だと来ることがあるので、連絡を受けたくない人はリクルートグループの運営するSUUMO引越し(https://hikkoshi.suumo.jp/)を使いましょう。
SUUMO引越しを使えば、希望しない限り引っ越しに関係のない営業の連絡がくることはありません。
4.引っ越し業者に騙されないための値段交渉のコツと流れ
営業マンが最初に提示してくる引っ越しの値段は値下げ交渉が前提なので、値段交渉をしないと損をしてしまいます。
値段交渉のコツや流れを把握しておけば上手に交渉することができるので解説していきます。
4-1.交渉のコツ
交渉の際は、下記の交渉のコツを抑えておくことで交渉がしやすくなります。
交渉のコツ
- 予算は伝えない
- 判断のポイントが値段である事をキッチリと伝える
- 自分に選択権は無いことを伝える
- いつまでに決めるかを伝える
- 値下げ交渉は基本1回
予算は伝えない
予算を伝えると予算より安い金額にするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。
会話例
営業マン:ちなみに予算はおいくらぐらいを想定していますか?
利用者:複数社の料金やサービスを比較してその中での一番良いところにしようと思っているので、特に決めていません。
判断のポイントが値段である事をキッチリと伝える
特に大手の場合、値段以外の安心感などを交渉材料にして値段の交渉を避けてくる場合があるので、値段で判断する事を明確にして値下げをしやすくしましょう。
会話例
営業マン:ウチは作業員が全員正社員なので安心です。その分、料金は他社さんより高くなってしまいますが、バイトを使っているところは信用できませんよ。
利用者:確かにそうですよね。ただ、今回の引越しについては一番お安いところにお願いをしようと思っているので、ご料金についても相談させてもらいたいです。
自分に選択権が無い事を伝える
自分以外の第三者に決定権がある事を伝える事で即決を求めてくる営業担当者を抑止できます。
また、断りの連絡を入れる際も自身に選択権がないと断りやすいです。学生の場合は両親、社会人の場合は会社に決定権があるなどと伝えましょう。
会話例は「いつまでに決めるかを伝える」で併せて紹介します。
いつまでに決めるかを伝える
期限をしっかりと伝えることで即決を求めてくる事を抑止できますし、結果が早くわかるので営業担当者にもやる気を出してもらいやすいです。
あまり時間をおきすぎてもトラックの空き状況などが変わってしまうので、訪問見積りの翌日か翌々日ぐらいに決められると良いです。
もちろん、必ずその期日までに決めないといけないわけではないので、迷ったり不安な場合はじっくりと考えてから結論を出しても良いです。
会話例
営業マン:この場で決めてくれれば、○○,○○○円まで値下げします!
利用者:すみません。私一人では決められないので、主人と相談して決めさせていただきます。お返事は明日までにはしますので、、
値下げ交渉は基本1回
値下げ交渉は1社につき1回が望ましいです。
2回以上してしまうと、営業担当者に「エンドレスに値下げ交渉をされるのではないか」「面倒な客ではないか」という印象を与えてしまいます。
ただし、最終決定の時は「この金額より安かったら御社にする」や「この金額だったら御社にする」と言えば値段交渉がエンドレスに続くという印象を持たれないので2回目の値下げ交渉を行っても問題ありません。
特に3〜4月の繁忙期に交渉をしすぎると逆に断られてしまう可能性もあるので注意しましょう。
会話例
お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。
訪問見積りの際は、色々とアドバイスをいただき、ありがとうございました。
今回は見積りの件でご連絡をさせていただいたのですが、今お時間よろしいでしょうか?
実は、他社さんが○○,○○○○円でやっていただけるとおっしゃっていて、▲▲,▲▲▲円まで値下げしていただけるのであれば、
御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?
4-2.交渉の流れを把握しよう
他社の値段を材料にするとよりお得にできるのでその方法を解説していきます。
1社目
1社目は比較する見積り額がないので「相見積りをとって一番安いところにお願いをします」と伝えておきましょう。
2社目以降
まず、前の業者の具体的な見積り額は伝えず、「想定以上に安くなった」などプレッシャーをかけてみましょう。
その上で提示してもらった金額が前の業者より高ければ前の業者の金額を伝え値下げしてもらいましょう。
前の業者よりも安ければ前の業者より安かったことは伝えずに、「検討します」とだけ伝えましょう。
最後の1社の見積りが出たら
上記の流れで最後の1社の見積り額が出たら最初の1社目に最後の1社の見積り額を提示し値下げ交渉を行いましょう。
2社目以降でまだ値下げ交渉をしていない業者があれば同じ手順でこれを繰り返し行います。
5.引っ越し業者の値段に関するQ&A
引っ越し業者の値段についてよくある質問をまとめました。
- Q1.引っ越しの値段のシミュレーションを使えば値段がわかる?
- Q2.引っ越しの安い時期と高い時期を知りたい!
- Q3.引っ越しの料金はどうやって決まるの?
- ∟Q3-1.基本運賃ってなに?
- ∟Q3-2.割増料金ってなに?
- ∟Q3-3.実費ってなに?
- ∟Q3-4.オプション料金ってなに?
Q1.引っ越しの料金シミュレーションを使えば値段がわかる?
A.正確な値段はわかりません。
シミュレーションした額はあくまで、概算のため、実際に見積りを取らないと正確な値段は把握できないからです。
こちらのシミュレーション結果は目安であり、繁忙期など時期により料金が異なる場合がございます。
詳しくはお電話にてお問い合わせをお願いします。
引用:アーク引越センター
Q2.引っ越しの安い時期と高い時期を知りたい!
A.安くなりやすいのは1.2月、高くなりやすいのは3月4月です。
引越し業界には「繁閑指数※」というものがあり、その指数が低ければ低いほど引越し件数が少ないので、料金が安くなりやすいです。
1.2月は年間で見ても繁閑指数が低く、逆に3月20日~4月5日は通常期の10倍以上の数値となっているので料金が高くなりやすいです。
▼繁閑指数の一覧
時期 | 繁閑指数※ |
【1月】 | |
1日〜末日 | 30(閑散期) |
【2月】 | |
1日〜末日 | 35(閑散期) |
【3月】 | |
1日~19日 20日~末日 | 350(繁忙期) 1150(最繁忙期) |
【4月】 | |
1日~5日 6日~第3週 第4週~末日 | 1150(最繁忙期) 350(繁忙期) 450(繁忙期) |
【5月】 | |
1日~第2週 第3週~末日 | 450(繁忙期) 200(繁忙期) |
【6月】 | |
1日〜末日 | 100(通常期) |
【7月】 | |
1日~第2週 第3週~末日 | 100(通常期) 300(繁忙期) |
【8月】 | |
1日~第3週 第4週~末日 | 200(繁忙期) 300(繁忙期) |
【9月】 | |
1日〜末日 | 100(通常期) |
【10月】 | |
1日〜末日 | 100(通常期) |
【11月】 | |
1日〜末日 | 100(通常期) |
【12月】 | |
1日~第3週 第4週~末日 | 100(通常期) 350(繁忙期) |
Q3.引っ越しの料金はどうやって決まるの?
A.引越し料金は「基本運賃」「割増料金」「実費」「オプション」の4つで構成されており、これらの料金を計算して、最終的な引越しの料金が算出されます。
引越しの相場や、業者によって見積り額に差が出るのは、「基本運賃」以外の料金設定が各引越し業者によってバラバラだからです。
「基本運賃」「割増料金」「実費」「オプション」がどうやって決まるかは下記で解説していきます。
Q3-1.基本運賃ってなに?
A.引越しにかかる最低限の費用のことです。
こちらは国土交通省が定めている「標準引越運送約款※」を元にして計算する業者が多いので、業者によって大幅に変わることは少ないです。
基本運賃は、「引越しの距離または引越しにかかる時間」と「トラックのサイズ」の2つによって料金が決まります。
ただ、引越し業者の独自の約款で算出されている場合もあるので注意が必要です。
※標準引越運送約款とは国土交通省より告示された、引越し会社と消費者間のトラブルを未然に防ぐことを目的としてつくられたルール。
引用:近畿運輸局
Q3-2.割増料金ってなに?
A.引越しの曜日などの「基本運賃以外の条件」によって加算される追加料金のことです。
割増料金は最も業者によって差が出る項目です。
例えば、引越しを日曜日にしようとした場合、A社は3割増しで計算をして、B社は業者割増をせずに計算されるといったこともあるからです。
Q3-3.実費ってなに?
A.引越しの際に発生する「高速道路代」「作業員の人件費」「梱包※資材」などの費用です。
特に「作業員の人件費」や「梱包資材」などの料金は業者が自由に設定できるので業者によって差が出ます。
※梱包(こんぽう)・・・引越しの際に家具、家電を汚したり、壊さないよう保護する作業
Q3-4.オプション料金ってなに?
A.引越しをより便利に楽に行える様に業者は行っているサービスの料金のことです。
こちらも料金設定は業者によって様々です。
例えば、洗濯機の取り外しを依頼した場合にA社は無料で、B社は8,000円かかるということも珍しくありません。
オプションサービスをどのぐらい利用するかによって引越しの料金は大幅に変わってきます。
主なオプションサービスの料金の相場を一覧にしたので参考にしてみてください。
オプション内容 | 相場 |
荷造り・荷ほどきサービス(単身の場合) | 15,000円~30,000円(どちらかを依頼した場合) |
荷造り・荷ほどきサービス(家族の場合) | 50,000円~90,000円(どちらかを依頼した場合) |
不用品の回収 | 3,000円~10,000円 |
荷物の一時預かりサービス | 15,000円〜70,000円 |
洗濯機の取り外し・取り付け | 3,000円~8,000円(どちらかを依頼した場合) |
エアコンの取り外し・取り付け | 5,000円~15,000円 |
テレビなどの配線サービス | 3,000円~2,000円 |
ペットの引越し | 40,000円~50,000円 |
害虫駆除 | 15,000円〜30,000円 |
ハウスクリーニング | 20,000円~110,000円 |
ピアノの輸送 | 50,000円〜 |
美術品・骨董品の輸送サービスの相場 | 10,000円~ |
自動車・バイクの輸送サービス | 30,000円 |
まとめ
引っ越し業者の値段についておわかりいただけたでしょうか?
引っ越しの値段は引っ越し業者に見積もりをとってみないとわかりません。
見積もりの取り方を間違えてしまうと、ぼったくりのような値段を提示される場合もあるので注意しましょう。
そうならないために知っておくべきことをまとめました。
引っ越しの値段を把握する際にすべき2つのこと
- 複数の業者の値段を比較する
- 値下げ交渉をする
複数社から見積もりを取ろうと思って業者に連絡しても、あなたの引っ越し日程やエリアによって業者が対応できないケースがよくあります。
ただ、引っ越し見積りサイトの引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp)を使えばあなたの引っ越し条件にあった業者がわかり、お得に見積もりをとることができます。
あなたが、引っ越し業者の値段について把握し、ぼったくられることなくお得にで引っ越しきることを願っています。