引っ越し訪問見積りの全知識|必要なケース・当日の流れから安くするコツまで

「引っ越しの見積もりって訪問なの?」「訪問見積もりは何をするの?」など引っ越しの訪問見積もりについて、詳しく知りたいと思っていませんか?
引っ越しの訪問見積もりでは、引っ越し業者が全ての荷物を確認してくれるので、あなたがすべきことはほぼなく、電話やメールの見積もりよりも簡単です。
ただし、注意点もありますから、引っ越し会社で4年営業してきた筆者が訪問見積もりの流れや注意点を下記の流れで紹介します。
- 引っ越しは訪問見積もりが必要?準備・流れの解説
- ベストな業者に見積もり依頼をする方法
- 見積もりがもう安くなる!訪問見積もりの料金の確認のコツ
- 訪問見積もり時の3つの注意点
- 最後の1社を選ぶための選定基準
- 大手15社を比較!おすすめの引っ越し業者5選
- 確実に訪問なしで見積もりを取る3つの方法
- 引っ越しの訪問見積もりに関するQ&A
全て読めば、訪問見積もりは必要か、どんな流れで進むのかから、ベストな業者をどうやって見つければいいのかまで分かり、引っ越しの満足度がグッと上がります。
目次
1. 引っ越しは訪問見積もりが必要?準備・流れの解説
引っ越しでは多くのケースで実際に訪問して、営業マンに荷物を確認してもらい、料金を算出してもらう必要があります。
一部は、訪問見積もりが不要なケースはあるものの、してもらった方があなたも手間や余計なお金もかからずに済みます。
1-1. 訪問してもらうメリット・デメリット
◯引っ越し会社が全て荷物をカウントしてくれるので簡単
◯数え間違えが発生しないので、当日別料金がかかりにくい
×部屋の中に他人を入れないといけない
×立会う時間を確保しなければならない
△営業マンによってはしつこいことがある
まず、営業マンが実際にあなたの家に来て、荷物を確認し料金を出してくれるので、あなたは特に何もせず、正確な料金を出してもらえます。
もちろん実際に申し込みをしない限り、見積もり自体に費用は一切かかりません。
ただし、部屋の中に営業マンを入れ、下記の目安の時間立ち合いをしないといけないのはデメリットです。
- 15~30分/1社(単身)
- 30~50分/1社(ファミリー)
- 20~40分/1社(2人暮らし)
また、ごく一部の熱心な営業マンは、引っ越しをその場で予約しないとなかなか引き下がってくれず、「しつこい」という印象を持つこともあります。
ただこのページではしつこくされない方法も紹介しますから、この点は気にしすぎないようにしましょう。
1-2. 訪問なしでも対応可能なケースは?
下記の通りと考えておきましょう。
- 家族引っ越し:基本的に訪問見積もりが必須
- 単身引っ越し:一部の業者では訪問なしにできる
基本的に、荷物量を考慮して業者が訪問するか判断します。
特に荷物が多い場合は、電話では荷物を正確に伝えきれない可能性があるため、特に家族引っ越しの場合、訪問が必須になることが多いです。
ここは業者の判断に従うのがベストですが、訪問なしで対応してほしい場合は引っ越し会社に相談してみましょう。
絶対に訪問見積もりを受けたくない方へ
「7. 確実に訪問なしで見積もりを取る3つの方法」で、訪問見積もりなしで見積もりを取る方法を3つ紹介しています。
訪問と、訪問なしどちらの方がいいの?
基本的に業者が訪問を申し出てきた場合は、訪問を受けるのがおすすめです。メールや電話見積もりには下記のデメリットがあるためです。
- あなたが荷物を採寸・カウントして伝えるので手間がかかる
- 数え間違い、伝え忘れが起こると、運んでもらえなかったり、別料金がかかる可能性がある
1-3. 訪問見積もりに準備は必要?
基本的に、準備をしなくても見積もり可能です。ただし、下記を行っておくと見積もりがスムーズに進みます。
- 簡単な片付けを行う
- 運ぶもの、捨てるものをはっきりさせておく
簡単な片付けを行う
大がかりな掃除は一切必要なく、部屋を下記の水準まで整理整頓していれば十分です。
- 目で見て、何がいくつあるのか数えられる
- 足の踏み場があり、部屋を動き回れる
問題ない例、片付けをしておいた方がいい例を紹介します。
問題ない例 | 片付けすべき部屋の例 |
![]() | ![]() |
|
|
まず、左側の写真くらい散らかっていることはよくありますから、片付けは不要です。
右側でも問題なく訪問見積もりをしてもらえますが、時間がかかったり、荷物が正確にわからない分、余裕を持って高めの見積もりになる可能性があります。
「見積もり前の片付けは何をすべき?」で訪問前に部屋が汚い場合の対処法を紹介していますから、右側に当てはまる方は、見積もり依頼後で構わないので簡単に掃除しておきましょう。
運ぶもの、捨てるものをはっきりさせておく
引っ越しの見積もりで大事なのが「何をどれだけ運ぶか」です。
それによってトラックのサイズ、作業員の数が変わるため見積もり額に大きく影響します。
見積もり時にどれを運ぶか聞かれますから、事前に運ぶもの、捨てるものを明確にしておくだけで、見積もりがスムーズです。
捨てるものは避難させてもOK
捨てると決めたものは、ベランダや、トイレ・風呂場に避難させても大丈夫です。
これらも見られることもありますが、「これは運ばないものです。」とはっきり伝えれば、見積もりに入れないでくれます。
不快な方はスリッパを用意しておく
営業マンが靴下で部屋に入るため、不快に感じる方は、スリッパを用意しておきましょう。100円ショップでも購入できます。
1-4. 訪問見積もりの流れは?
訪問見積もりは下記の流れで進みます。
簡単な挨拶をした後は、引っ越し業者が荷物の確認〜料金計算や説明まで全てやってくれるのであなたがすべきことはありません。
「これも運びますか?」「荷物は以上ですか?」など荷物について質問は受けるので、何か聞かれたら答えるようにしましょう。
①簡単な挨拶
約束した時間になったら業者が来ますから、部屋に入れます。
名刺を渡され、簡単な挨拶をされますが、あなたは名刺を持っていても渡す必要はありません。
しつこい営業マンの予防策
挨拶の際、下記を伝えることで、長時間粘られにくくなります。
「◯時(見積もり開始時間から1時間後を目安)から外出の予定があるので、それまでに終わらせてください」
②荷物の確認
荷物や引っ越し内容の確認をされます。
- 家具の種類・個数
- 引っ越しの内容(希望日、引っ越し先の様子)
家具やその他荷物については、1部屋ずつ引っ越し業者が見て数えたり測っていきます。
あなたはすることはありませんが、何か聞かれたり、部屋を見せて欲しいと言われたら対応しましょう。
このときどこまで見られるの?
基本的にクローゼットの中も含め、全ての部屋を見られますし、浴室やトイレも見られることもあります。
ただし、どうしても見せたくない場合、見せないこともできますが、その場合、中の家具や荷物を正確に伝える必要があります。
もし申告漏れがあった場合、当日運んでくれなかったり、別料金がかかる可能性があります。
③料金の計算
確認した点を踏まえ、引っ越し業者が料金を計算します。
また、この前後で他社の料金や予算を聞かれることがありますが、「3. 見積もりがもう安くなる!訪問見積もりの料金の確認のコツ」を参考に返答をすれば料金をより抑えられます。
④見積り作成
引っ越し業者が見積書を作成します。
⑤内容の説明
上記の見積書をもらい、金額、内訳や内容の確認をし、あなたの意思(利用するかどうか)を聞いてきます。
この時の注意点として、下記の3点があります。
- その場では決めない
- 口約束は避ける
- 見積書で契約内容を確認する
具体的には「4. 訪問見積もり時の3つの注意点」で紹介します。
この説明を終え、あなたの意思を確認すると業者は帰っていき、訪問見積もり終了です。
見積もりの流れは以上で、その後、一番いい業者に「利用する」という連絡をすることになります。
2.ベストな業者に見積もり依頼をする方法
では実際の見積もりのコツを紹介していきます。
まずは見積もり依頼するところからで、まだ依頼をしていない人はもちろん、下記に当てはまる人はこの章を参考に再度見積もり依頼をしましょう。
- 1社にしか見積もりの依頼をしていない
- なんとなくで業者を選んで見積もり依頼をした
まず、引っ越しは「複数社から見積もりを取らないと高くなる」サービスですから、2社以上の見積もり依頼は必須です。
また、業者によってサービスの良し悪し、価格帯が違うためどの業者に依頼をするかは引っ越しの満足度を左右します。
これを踏まえ、ベストな業者への見積もりの方法を紹介していきます。
上記しっかり意識して依頼した、という方は見積もりのテクニックを紹介している「3. 見積もりがもう安くなる!訪問見積もりの料金の確認のコツ」まで読み進めましょう。
2-1. 引っ越しは、複数社から見積もりを取らないと高くなる
引っ越しの見積もりで最も大事なのは、「複数業者から見積もりを取り、料金やサービスを競わせること」です。
これは、1社からしか見積もりを取らないと、引っ越し業者は安くする努力をほとんどしないので、どんなに優良の業者でも料金が高くなるからです。
反対に、2社以上見積もりをとっていて、ライバルがいる場合では、特に交渉しなくても勝手に他社を意識して安くしてくれます。
実際、私も営業マンをしていたとき、ライバル業者の有無で2倍近くの差をつけたことがあります。
また、ライバルがいる時はサービスの内容でも負けられないため、「洗濯機の取り外し・取り付け」など有料のオプションを無料でつけたこともあります。
比較して一番いい業者を選べる
また、複数社に見積もりを取ることで、各社に割引をさせた上で、サービスも比較しながら1社に決められるので、より安くて良い業者を選びやすいです。
より多くの業者から見積もりをとった方がベストな1社を探しやすいものの、見積もりにも対応の手間がかかるので、このページを参考に業者を厳選し、効率よく見積もりを取りましょう。
2-2. 複数業者から見積もりを取る方法は2つ
見積もりには下記の2つの方法がありますが、「一括見積もりサイト」の利用がおすすめです。
- 1社ずつ見積もり依頼の連絡をしていく
- 一括見積もりサイトを使う
一括見積もりサイトとは?
複数の引っ越し業者にまとめて見積もりを取れる完全無料のサービスのことで、一度の入力で複数社にまとめて見積もりを依頼できます。
利用の手順はシンプルで、①あなたが希望の条件を入力すると、②条件にあった引っ越し業者に見積もり依頼を出してくれ、③各業者から見積もりの提示を受けられるというものです。
一括見積もりサイトを使うべき理由
- ライバルがいることを前提の見積もりが期待できる
- 入力を何度もしなくてもいいので簡単
- あなたの引っ越しの条件にあった業者をすぐに見つけられる
一括見積もりサイトでの申し込みは引っ越し業者側にもわかるので、サイトを使うだけでライバルがいる前提での価格になり、安くなりやすいです。
また、一括見積もりサイトでは、見積もり依頼の入力を何度もしなくてもいいことはもちろん、希望する条件を入力すれば、それに合う業者をすぐに見つけられます。
一括見積もりサイトの唯一のデメリット
デメリットは、あなたの条件にあう業者に片っ端から見積もり依頼をすることになるため、入力後大量の連絡が入ることになることです。
ひどい場合だと下記のように、10以上の業者から一気に電話がかかって来るようになり、対応が大変です。
ただし、「希望の業者を選んで見積もり依頼ができる」サイトを使えば、選んだ業者からの連絡しか入りません。
そのため、業者が選択できるサイトがおすすめです。
Q. サイトの利用料が完全無料なのはなぜ?
引っ越し業者側が利用料を払っているからです。
また、一括見積もりサイトの運営者はインターネットなど新生活に関するサービスも紹介することでも利益を得ていて、引っ越し業者が運営費全てを負担しているわけではありません。
一括見積もりサイト利用後、1~2回インターネットなどの提案の電話がかかってくることがありますが、1度断れば強く営業されることもありません。興味がない旨をはっきり伝えましょう。
Q. 利用料は引っ越し代金に上乗せされないの?
上乗せはされません。まず、引っ越しの料金は「どうやって申し込まれたか」には一切関係なく算出されます。細かい内訳で計算されますが、一括見積もりサイトを使って上乗せされる項目は1つもありませんでした。
割引に関しては「ライバルの有無」が重視されるので、一括見積もりサイトを使う人は逆に安くなりやすいです。
2-3. おすすめの一括見積もりサイトは?
引っ越しの一括見積もりサイトは10種類以上ありますが、おすすめのサイトは引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)です。
理由は下記のように対応業者数が最も多く、またそこから見積もりを希望する業者を選んで依頼ができるからです。
対応業者数 | 業者の希望 | |
引越し侍 | 300社以上 | ◯ |
引越し価格ガイド | 300社以上 | × |
ズバット引越し比較 | 220社以上 | ◯ |
引越し見積もりEX | 210社以上 | × |
SUUMO引越し | 140社以上 | ○ |
LIFULL引越し | 100社以上 | ○ |
価格.com引越し | 100社以上 | ○ |
引越しラクっとNAVI | 60社以上 | ○ |
引越しネット | 30社以上 | ○ |
引越し達人.セレクト | 10社以上 | × |
アットホーム引越し | 10社以上 | ○ |
楽天引越し | 5社以上 | ○ |
比較.com | 3社以上 | × |
引越し侍は、東証一部上場企業の「株式会社エイチーム」が運営する引っ越し一括見積もりサイトです。
提携業者数は最も多く、下記のようなおすすめの大手業者からも、中小の業者からも見積もりが取れるので、たくさんの選択肢からあなたにあった業者を探せます。
下記のように、「概算の価格」「口コミ評価」を元に、根拠を持って見積もり依頼を出す業者を絞れるため、余計な業者に見積もりを依頼することもありません。
また、あなたの細かい条件で概算価格が出るので、「いくらくらいかかるのか知りたい」という人がシミュレーションとして使うことも可能です。
引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
2-4. 引越し侍でどの業者を選べばいいの?
入力後でてくる業者が「あなたの条件で対応可能な業者」ですから、この中から選んでいく必要があります。
引越し侍で1回で見積もり依頼できるのは3社までですが、根拠を持って依頼する業者を選べるので、「3社」厳選して見積もりを取りましょう。
厳選の方法を下記の2つのケース別に紹介しますから、目的別に以下のように選んでいきましょう。
- ①サービスにもこだわりたいケース
- ②料金を最安にしたいケース
①サービスにもこだわりたいケース
「6. 大手15社を比較!おすすめの引っ越し業者5選」で15社を比較した結果、下記の業者がサービス面で優れています。あなたの条件に対応している業者一覧の中にあれば下記から3社選びましょう。
料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者
- アート引越センター(https://www.the0123.com)
- サカイ引越センター(http://www.hikkoshi-sakai.co.jp)
サービスの質が高くて、価格も安い業者
サービス・料金のバランスがいい業者
- アリさんマークの引越社(https://www.2626.co.jp)
- ハトのマークの引越センター(https://www.hato.or.jp/)
上記で3社揃わないときは、ユーザーの満足度が高い口コミ評価4.0以上のものを選びましょう。
4.0以上の評価の業者が複数あれば、口コミ件数で選びましょう。評価の信頼度も高く、多くの人が選んでいるためです。
口コミ件数が5件を切るものもあり、「多くの人が評価しているか」も見極めなければいけません。
②料金を最安にしたいケース
概算価格・利用者の平均価格を参考に安いものを3社選びましょう。
概算価格は過去の実績などをもとに出されているため、これが安いものを選んでおけば最終価格も安くなりやすいです。
2-5. 入力後はどうなる?
引越し侍に情報を入力した後は、下記の流れで最終的な1社を絞ることになります。
- 引越し侍に情報を入力し、3社に見積もりを依頼
- 電話やメールで選んだ業者から連絡が入る
- 訪問見積もりや電話で要望を伝えると正式な見積もりが出る
- 最終的な一社に絞る
引越し侍を使った後は各業者から連絡がありますので、その業者に話を聞きながら進めていきましょう。
引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
ただ、見積もり予約をした後でも構いませんので、下記の章を確認しておけば、より良い業者を選べます。
Q. すでに予約をした場合は?
すでに見積もり予約をしている方も、その業者と合わせて見積もりを取ればより良い業者が見つかる可能性があります。
ただし、「なんとなくで選んだからキャンセルしたい」という場合は、下記のように引っ越しがなくなったと電話もしくはメール(3日前まで)で連絡すればしつこくされません。
お世話になっております。
×月×日に引っ越しのお見積もりのお約束をしている〇〇と申します。
引っ越しが延期になり、時期が未定となったため、お見積もりをキャンセルさせていただけると幸いです。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
3. 見積もりがもう安くなる!訪問見積もりの料金の確認のコツ
それぞれの業者に見積もり依頼をすると、順に見積もりを出してくれますが、細かい聞き方・答え方で提示される額に差が出ることがあります。
下記の点を意識すればより安い額を提示してもらいやすくなります。
- 予算は伝えない
- 他社の見積もり額を伝える時は要注意
繰り返しになりますが、一括見積もりサイトを使うだけで、業者は他社に負けないよう努力してくれます。
それでもさらに安くしたいという方はこの2つを意識し、より安い金額を狙いましょう。
また、電話やメールで見積もりを取る時もこれらは有効です。
3-1.予算は伝えない
見積もりを取る際、必ずと言っていいほど予算を聞かれますが、予算を伝えると予算より大幅に安くするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。
会話例
引っ越し業者:予算は決まっていますか?
あなた:いろんな会社の料金やサービスを比べて安いところにしようと思っているので、特に決めていません。
3-2. 他社の見積もり額を伝える時は要注意
2社目以降の業者は、すでに他社から見積もりを取ったと伝えると、他の業者の値段を聞いてきます。
この時、下記のように振舞いましょう。
- それまで提示された料金は「少し高いな」と思ったケース
→1社目の見積もりのように振る舞う - それまで提示された料金にある程度納得しているケース
→正直に他社の料金を伝える
他の業者の料金を聞いて「少し高いな」と思った場合は、ここで正直に見積もり額を伝えると、その額を基準とされてしまい、納得できる金額まで下がりにくくなります。
そのため、それまで提示された料金に納得できないなら、下記のようにあたかも1社目のように答えるようにしましょう。
会話例
引っ越し業者:ちなみ他社さんの見積もりはとりました?
あなた:これからです。今日明日でA社さんとB社さんから見積もりを取り、最終的に決めたいです。
他社の料金が、十分納得できる額であるなら、ここで正直に伝えることで、それよりも安くしてくれる可能性が高いです。
Q. 嘘の金額を伝えるのはどうなの?
他社の見積もり額として、嘘をついて安い金額を伝える人もいますが、各業者は相場感を把握しているので、嘘はすぐに見抜かれます。
するなら単身引っ越しは1割程度、家族引っ越しは2割程度を限度に安い金額を伝えるようにしましょう。
ケース別に使えるその他テクニック
その他、下記の3つのケース別に使えるテクニックを紹介します。
- 日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする
- 手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく
- 駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない
当てはまる項目がある場合のみ確認しましょう。
①日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする
日程にこだわりがない場合は「できる限り日程の範囲を広く」して引っ越し業者が提案できる一番安い日程にすれば費用を安くできます。
ある程度の範囲を伝えたあとは、自分の都合の悪い日程や時間を忘れずに伝えるようにしましょう。
会話例
あなた:引っ越しは12月1日から12月13日の間で一番安い日程でお願いしたいです。火曜日と午前中は対応ができませんので、そちらの日程は外していただきたいです。
引っ越し業者:12月11日の最終の便ではどうでしょうか?最後なので、前の作業によって時間が前後しやすいですが、その分お安くできます。
②手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく
手間をかけてもいい人は、3社から見積もりをもらった後に、他社よりも高い業者に、安い業者の見積もり額を伝えてみましょう。
会話例
あなた:他社さんで◯◯円で提示をいただいたのですが、それより安くすることはできますでしょうか?
引っ越し業者:でしたらうちはXXX円で頑張らせていただくのでいかがでしょうか。
あなた:ありがとうございます。主人にも相談してみます。
一番高い業者が入れ替わったら、高い業者に再びこの連絡をしていくことで、値下げしてくれることがあります。
ただし、引っ越し業者によっては、価格勝負をしておらず、値引きに限界があるものも多いので、受け入れてくれないケースもあります。
また、上記電話を何度もすると面倒な客だと思われるので、「他社よりも安くして欲しい」という相談は1社につき1回だけにしましょう。
③駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない
駆け引きに自信がない人、面倒な人は、それぞれの業者と一切料金交渉をしないという方法もあります。
会話例
あなた:最初の提示額が最も安い業者さんにお願いしようと思います。公平に出してもらうために他社の料金はお伝えしません。
駆け引きは一切なしで、それなりに安い金額を提示されやすいです。
4. 訪問見積もり時の3つの注意点
訪問見積もりの際に下記の注意点を意識することで、より良い業者を選べるようになります。
- その場で返事をしない
- 口約束は避ける
- 見積書を細かく確認する
4-1. その場で返事をしない
引っ越し業界の得意文句として「今うちに決めてくれるなら○○○円まで下げます」というものがありますが、より安くしたいのであれば、その場での決定はおすすめしません。
他社に料金を確認されたら、上記額よりも安くなるためこの発言をしているのであって、他社ならさらに安い可能性が高いです。
他社も聞いた上で納得できる金額を出せれた場合は問題ありませんが、特に1社目は要注意です。
どうやって防げばいいのか
自分以外の第三者(学生の場合は両親、社会人の場合は会社、カップル・夫婦の場合はもう一方の方)に決定権がある事を伝えましょう。
会話例
引っ越し業者:この場で決めてくれれば、○○○円まで値下げします!
あなた:すみません。私一人では決められないので、同居人と相談して決めさせていただきます。
しつこい営業マンに当たってしまったとしても、あなたに決定権がないことを強調することで諦めてもらいやすいです。
いつまでに分かるか聞かれた場合は、全ての業者の見積もり額が出そうなタイミングを伝えるようにしましょう。
あまり待たせすぎると、予約状況次第では断られたり、提示額が変わりる可能性があります。
ダンボールは受け取らない
一部業者が、依頼をしていないのにダンボールだけ置いていくことがありますが、予約するまで受け取ってはいけません。
これは「他社を使いにくくさせる手口」で、他社に決めた場合、返送を求められるなど非常に面倒です。
返送料のトラブルも起こることがあるため、下記の通り断りましょう。
会話例
引っ越し業者:じゃあ準備だけでも進められるように、ダンボールだけ置いていきますね!
あなた:置き場所もないので困ります。同居人と話してお願いするときになったらもらえると助かります。
4-2. 口約束は避ける
- では〇〇のオプションを無料でつけますよ
- 追加料金は一切かかりません
などの提案を受けた場合、基本的に口約束はおすすめしません。
そのため、何か+αのサービスをつけてもらう場合は、見積書に手書きでもいいので記載してもらいましょう。
会話例
引っ越し業者:ダンボール回収を無料でやりますよ!
あなた:ありがとうございます。見積書にわかるように書いておいていただけると嬉しいです。
当日「話が違う」ということになっても、見積書に書かれている内容以上のサービスは受けられないと考えておいた方がいいです。
4-3. 見積書を細かく確認する
見積書を金額しか見ない人もいますが、引っ越しは「サービスの質を落とせば料金は落とせる」ものです。
つまり、価格だけで選ぶとサービスの質が悪い業者を選んでしまう可能性があります。
次の章で、優良な業者1社に絞るための選定基準を紹介しますが、下記の項目はもらった見積書にどう明記されているか確認しておきましょう。
- サービスの範囲
- 梱包資材の内容
- 作業員の人数と構成
- 補償内容
- 細かい契約内容
もし、見積書に書かれていなければ、確認し、あなたにプラスな条件であれば見積書に書いてもらいましょう。
具体的に、上記5項目がどんな内容なのか含め、最後の1社を選ぶための基準を次の章で紹介します。
全ての要望が伝わっているかも確認しておく
上記以外にも、全ての要望が伝わっているか見積書で確認しておきましょう。
特に下記は見積書に入っていなければ料金が大きく変わる可能性があるものですから、これらを運びたい人は見積書に明記されているか確認すべきです。
- エアコン(取り外し・取り付けが必要な場合)
- 動植物
- 骨董品・美術品
- ピアノ
5. 最後の1社を選ぶための選定基準
各社の料金が出揃ったら、料金・サービス内容を踏まえてベストな1社を決めます。
引越し侍の口コミや、このサイトで推奨している業者であれば、実績も申し分ないので各社の料金や、サービス内容を聞いて、良さそうなところに決めてしまって構いません。
ただ、「この会社大丈夫?」「ハズレを引きたくない」という方は下記の点を確認しておくと、業者選びで失敗するリスクが減ります。
- サービスの範囲
- 梱包資材の内容
- 作業員の人数と構成
- 補償内容
- 細かい契約内容
- 引越安心マークの有無
なお、このページで推奨している大手5社に関してはこれらの水準が非常に高いです。
また、「引越安心マークの有無」はネットで調べられますが、その他の項目で、見積り書に明記されていないものは見積もり時に確認しておきましょう。
5-1. サービスの範囲
下記のサービスの有無、料金に含まれているかは引っ越し業者ごと、また引っ越しの状況次第で異なります。
- ダンボールを回収してくれる
- 洗濯機の取り付け・取り外し
- ベッドなど家具の解体・組み立てを行ってくれる
- 作業員が靴下を履き替えてくれる
- 引っ越し後、家具の移動を1度してくれる
特に下線で示した3つは、ついていない場合あなたが実施しなければならないため、引っ越し前後で手間がかかります。
ベッドなど、そのままでは搬出が難しい大型家具に関しては原則見積もりに入っていますが、中小の業者の中には以下の可能性がありますので特に確認が必要です。
- 当日別料金が発生する
- 解体が必要なものは運んでくれない
5-2. 梱包資材の内容
アート引越センターではダンボールだけでなく「ふとん袋」「プチプチ状の緩衝材(エアキャップ)」「ハンガーボックス」「食器ケース」などを梱包資材として提供してくれます。
引用:アート引越センター
どんな資材があるか、有料か無料かは業者によって異なります。
価格勝負をしてダンボールすら別料金になる業者もいますので、あなたの状況でどんな資材をくれるのかは確認し、それを踏まえて判断しましょう。
5-3. 作業員の人数と構成
引っ越しの作業員は社員とアルバイトで構成されますが、社員の方が経験、責任感共に高い傾向なので、正社員人数が多く構成されている業者が安心です。
また、作業員がより多い方が引っ越しが早く終わります。
正社員比率や人数は業者ごとではなく、引っ越しの内容次第で異なります。
例えば、「全員正社員で作業します」とよく営業する引っ越し業者も、実は作業員のアルバイトを募集していて、引っ越しの内容に合わせて正社員とアルバイトを使い分けています。
5-4. 補償内容
基本的に引っ越し業者は標準引越運送約款という共通のルールを利用していて、引っ越しで壊れたものは補償してくれることになっています。
ただし、中には独自の規約を作っている業者があり、業者が荷物を壊した場合も満足な補償を受けられない可能性があります。
このページで紹介する15の業者は問題ありませんでしたが、その他マイナーな業者に依頼する際は補償を確認し、補償を受けられない業者は使わないようにしましょう。
5-5. 細かい契約内容
引っ越しごとに細かい契約条件も変わりますから、確認しておくと安心です。
下記の条件ですと、料金が安くなりやすいものの、デメリットがあるため事前に理解した上で選びましょう。同じ価格なら下記の条件はない方がいいです。
注意すべき契約条件
契約内容 | 概要とデメリット |
積み切り(積みきり) | ・指定のトラックに乗る分しか運んでもらえず、積めなかった荷物は自分で運ぶ。 ・基本的に自分で運ぶのが困難なものから優先的に運んでくれるが、自分で運ぶ手間がかかる恐れがある。 |
フリー便 | ・引っ越し業者の都合に合わせた時間で引っ越しを行う。 ・近距離でも1日予定を開けなければならず、遠距離だと夜遅くまで引っ越しがかかる可能性もある。 |
混載便 | ・他の人と同じトラックに乗せるので、荷物の受け取りのタイミングを指定しづらい。 |
見積書に記載されているので確認し、わからなければ担当者に電話で確認しましょう。
特に積み切り契約は特に要注意
優良業者であれば、積みきり便でも積み残しがないよう、余裕を持ったトラックを用意してくれますが、一般的に下記の大きさは必要です。
単身者(ワンルーム〜1LDK) | 2トントラックショート |
カップルなど2人暮らし(1LDK~2DK) | 2トントラックロング |
荷物が多くはない家族の引っ越し(2LDK~3LDK) | 3トントラック |
荷物が多い家族の引っ越し(3LDKより大きい) | 4トントラック |
積み切り契約の場合、小さすぎるトラックの業者はおすすめしませんし、同じ価格なら大きいトラックの業者がおすすめです。
運べなかった荷物は、自分で運ぶか宅配便に運んでもらうことになります。大型の家具などは優先して運んでもらえますが、どうしても不安な方は積み切り契約を提示してきた業者は避けることがおすすめです。
5-6. 引越安心マークの有無
「引越安心マーク」を取得している業者の方が安心です。
引越安心マークとは、下記全てを満たす業者に全日本トラック協会によって付与される認定マークのことです。
(1)引越における約款を遵守していること
(2)苦情等に対する対応体制及び責任の所在の明確化を図っていること
(3)適切な従業員教育を行っていること
(4)引越関係法令を遵守していること
(5)適正な廃棄物処理等を行っていること
(6)適正な個人情報の取扱いを行っていること
(7)制度の信用を損なう行為又は信用を損なう恐れのある行為がないこと
この認定を取っている業者であれば、料金や作業内で発生したトラブルも誠実に対応してもらいやすく、満足できる可能性が高いです。
また、問題が起こった際は、協会にも通報・相談が可能で、業者が誠実な対応をしてくれない時、協会が頼りになります。
このマークは認定時だけでなく、3年に1回審査の上更新されるもので、引越安心マークを維持しているということは、7つの項目を全て満たし続けている業者と言えます。
この認定マークは国土交通省のホームページでも紹介されており、国も認めている制度です。
引用:国土交通省
信頼できる指標であることは間違いありませんが、取っていない=悪い業者ではないので、あくまでも基準の一つで考えましょう。
下記は見積もり候補によく挙がる大手15社の取得状況です。
取得している | 取得していない |
|
|
その他取得している業者は全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp/)のホームページで一覧になっています。
<もう少し安くするテクニック>業者が決まったら最後にもう少し値切ろう
上記観点でサービス面も含めた最良の業者がわかったら、業者に正式なお願いの電話をします。
その際、もう少し安くしたいのであれば、もう1割を値切りつつ、最終決定の連絡をしましょう。
会話例
お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。
他社さんと条件を比較して、もし、〇〇円(提示より1割安い金額)まで値下げしていただけるのであれば、
御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?
ここで、ダメなようならはっきりと伝えてくれるので、「わかりました..ただ御社のサービスが良さそうなので、今回はこの価格でお願いします。」と伝え、予約を確定させましょう。
Q. 断る業者への連絡は?
見積もりを取った後、連絡がない業者はそのままにしておいて問題ありません。
メールが来た場合も、申し込みをしていない限り返信の義務はないため、メールも無視して問題ないです。
ただ、電話がかかってくるようなら、一度出て、断れば電話がなることはなくなります。理由を聞かれることがありますが、第三者の決定と伝えれば深堀りされません。
会話例
引っ越し業者:先日のお見積もりですが、いかがでしょうか?
あなた:いろいろ検討しましたが、A社さんにお願いすることになりました。
引っ越し業者:そうですか…決め手は何でしたか?
あなた:最終的に同居人が決めたので、すいませんがよくわかりません。
引っ越し業者:そうですか。また次の機会があればお願いします!
6. 大手15社を比較!おすすめの引っ越し業者5選
どの業者がいいのかわからない、一括サイトでどの業者を選べばいいかわからない、という方に向けて引っ越しの大手15社を下記の観点で総合的に比較しました。
- 価格帯
- サービス内容
-引越安心マークの有無:業界の認定マークを取得しているか
-サービスの豊富さ:してくれる作業の豊富さ、無料でしてくれるか
-梱包資材の充実度:用途に合った梱包資材を無料でくれるか
-社内教育の充実度:サービスの水準を上げる取り組みを公開しているか
-補償:壊されたものを補償してもらえるか
比較の結果は下記の通りになります。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
料金 | サービス | |||||||
価格帯 (単身) | 価格 (家族) | サービス評価 | 安心マーク | サービスの豊富さ | 梱包資材 | 社内教育 | 補償 | |
アート引越センター | 高 | 高 | 4.70 ★★★★★ | ◎ | ◎ 8pt | ◎ 9pt | ◎ | ◎ |
サカイ引越センター | 高 | 高 | 4.55 ★★★★★ | ◎ | ◯ 7pt | ◎ 8.5pt | ◎ | ◎ |
アリさんマークの引越社 | 高 | 標準 | 4.40 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7pt | ◯ 7pt | ◎ | ◎ |
日本通運 | 安 | 安 | 4.30 ★★★★☆ | ◎ | ◎ 8pt | ◯ 5pt | ◎ | ◎ |
人力引越社 | 安 | 安 | 4.15 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 6pt | ◎ 8pt | ◯ | ◎ |
ハトのマークの引越センター | 高 | 安 | 4.05 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 6.5pt | △ 4pt | ◎ | ◎ |
西濃運輸 | - | - | 3.85 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 5.5pt | ◎ 8pt | △ | ◎ |
福山通運 | - | - | 3.65 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7.5pt | △ 4pt | △ | ◎ |
SGムービング | やや高 | 高 | 3.55 ★★★★☆ | ◎ | △ 4pt | △ 4pt | ◯ | ◎ |
アップル引越センター | 安 | 安 | 3.35 ★★★☆☆ | - | ◎ 9pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
ファミリー引越センター | やや安 | 高 | 3.20 ★★★☆☆ | - | ◯ 7.5pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
アーク引越センター | 高 | 安 | 3.15 ★★★☆☆ | - | ◯ 7pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
ベスト引越サービス | やや安 | 安 | 3.10 ★★★☆☆ | - | ◯ 6.5pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
ハート引越センター | やや安 | 安 | 3.05 ★★★☆☆ | - | ◯ 7.5pt | ◎ 8pt | △ | ◎ |
クロネコヤマト | 安 | × | 2.65 ★★★☆☆ | - | △ 4pt | △ 2.5pt | ◎ | ◎ |
- 価格帯は一括見積もりサービスのデータに基づき評価
- サービスの採点基準は「サービス比較の採点基準」で紹介
- 一括見積もりサイト13サイトに家庭向け引越しの料金事例が掲載されていない業者「-」
- 該当のサービスを提供していない業者「×」
上記の表をもとにおすすめの業者は、下記の5社です。
料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者
- アート引越センター(https://www.the0123.com)
- サカイ引越センター(http://www.hikkoshi-sakai.co.jp)
サービスの質が高くて、価格も安い業者
サービス・料金のバランスがいい業者
- アリさんマークの引越社(https://www.2626.co.jp)
- ハトのマークの引越センター(https://www.hato.or.jp/)
上記業者にお願いする場合でも、一括見積もりサービスを使い、実際の料金を比較するのがおすすめです。引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)は、上記5社全てに対応しています。
7. 確実に訪問なしで見積もりを取る3つの方法
引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使えば、大量の業者の中からあなたにあった業者3社に絞って見積もりが取れるため、基本的には引越し侍を使いましょう。
ただ、「家にあげたくない」「こんなご時世だから他人との接触はなるべく避けたい」という方は、下記の3つの方法を使うことをおすすめします。
- 引越しラクっとNAVIを使う
- 一括サイトで、条件を絞って依頼する
- 訪問見積もり不要の引っ越し業者を使う
一番手取り早く、複数社の見積もりを訪問なしで取れるのは、7-1の「引越しラクっとNAVI」です。
7-1. 引越しラクっとNAVIを使う
「引越しラクっとNAVI」は、他の一括見積もりサイトと違い、下記のように見積もり依頼から予約・お断りまで、各引っ越し会社とのやり取りを全て代行してくれるサービスです。
基本的に、単身の場合は「引越しラクっとNAVI」との電話だけで見積もりが可能、荷物が多い・2人以上の場合もビデオ電話だけで見積もりを取ることが可能です。
訪問見積もりはあなたが希望した場合のみで、原則訪問は不要ですが、提携業者数は70社以下で、下記のおすすめの業者にも対応していないので注意しましょう。
- サカイ引越センター
- 日本通運
とはいえ、訪問なしで複数社の料金を簡単に比較できるため、訪問なしで見積もりを取りたい場合は最もおすすめのサービスです。
引越しラクっとNAVI公式ページ:https://hikkoshi-rakunavi.com
7-2. 一括サイトで、条件を絞って依頼する
間に引越しラクっとNAVIに入って欲しくない、いい業者がなさそうだったという方は一括サイトを使って、訪問なしで対応してくれる業者を探しましょう。
ただし、引越し侍では、見積もり依頼できるのが1回につき3社までで、特に家族の場合は、訪問なしで対応してもらう業者と出会える可能性は低いです。
そこで、あえて業者を選べない下記のサイトを使い、より複数の業者に依頼をするようにしましょう。
- 引越し価格ガイド(https://a-hikkoshi.com/)
- ズバッと引っ越し比較(https://www.zba.jp/hikkoshi/)
見積もりサイトの備考欄に下記のように書き、訪問なしで対応してくれる業者を探しましょう。
電話・メールのみで見積もりをとってくれる業者様のみ、お見積もりをお願いします。訪問見積もりが必要な業者様からのご連絡は不要です。
ただし、業者によっては、電話やメールで見積もりを取れなくても連絡してきます。
そのため、結局連絡をしてきた業者に個別に見積もり方法を相談することになるため、手間はかかります。
7-3. 訪問見積もり不要の引っ越し業者を使う
「訪問見積もり不要」をアピールしている引っ越し業者もあるため、そう言った業者に個別で見積もりを取るのもいい方法です。
ただし、1社だけで見積もりを取ると割引がしにくいため、単独での利用はあまりおすすめしません。
下記業者2つ以上に見積もりを取るか、「引越しラクっとNAVI」や一括サイトでの見積もりを取った業者と比較しながら使いましょう。
①アート引越センター
「アート引越センター」は、新型コロナウイルスをきっかけとして、Web会議システムZOOMを利用したオンライン見積もりを開始しました。
フォームに従って、3分で見積もり予約がWeb上ででき、最高クラスの満足度を誇る引っ越しサービスを訪問見積もりなしで実施可能です。
ZOOMを使っていない方も、予約後、アート引越センターの公式ページを参考に、見積もり当日までにアプリをインストールしておけば問題ありません。
アート引越センター公式ページ(オンライン見積もり):https://www.the0123.com/zoom/
②日本通運
「日本通運」は、おすすめ業者の一つですが、「リモミ」というリモート見積もりサービスを行っています。
スマホのビデオ通話で部屋を写して、そのまま見積もりをしてもらえる仕組みです。公式ページや電話での申込後、「リモート見積もり希望」と伝えましょう。
ただし、現在の家の間取りが2LDKまでで、転居人数が4名以内の場合にしか使えないため、注意しましょう。
単身は単身パックもおすすめ
ベッドなどの大型家具がない単身の方は、単身パックという格安(16,000円~)のプランを訪問見積もりなしで使える可能性があります。
公式ページから、Web完結で見積もり可能ですが、別のプランに自動的に案内されるケースもあります。単身パックを使いたい場合は電話(0120-154022)で申し込み「単身パックを使いたい」と伝えるのがスムーズです。
日本通運公式ページ:https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/
③ラク越
「ラク越」は、引っ越し業者の「引越革命」のプランで、通販のように引っ越しができることを売りにしています。
家財の量と、移動距離を瞬時に計算する独自の仕組みがあって、見積もりが電話とWebだけで完結しますから、訪問は不要です。
徹底的に無駄を無くして、費用を安くしていますが、下記の注意点もあります。
- 業界の認定マーク「引越安心マーク」を取得していない
- 梱包資材(ダンボールやガムテープ)が別料金
- 本人確認のために、事前に預り金3,000円が必要
ラク越公式ページ:http://www.lucksite.jp/index.php
その他の業者は?
おすすめ業者の中だと、サカイ引越センター(http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/smm/)がオンライン見積もりを実施しています。
ただし、サカイ引越センターのオンライン見積もりは、下記のように制約が多く、「近距離の引っ越しをする単身」のみしか使えません。
ササッと予約 | ・関東/東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)/近畿内にお住まいの方のみ ・30km以内の引っ越しであること ・家財が1.5トントラックに収まる(ワンルームの6~8畳の家財が目安) ・見積もりではなく、ネット上で予約することになる |
スマート見積り | ・現住所も新住所も北海道/東北/九州エリア ・50km以内の引っ越しであること ・マンションの間取りが1LDK以内 |
条件に当てはまれば使っていいものの、上記に当てはまる方は「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」で頼んだ業者でも訪問なしで見積もりを取ってもらいやすいです。
簡単に複数者比較するためにも、「近距離の引っ越しをする単身の方」は引越し侍の利用がおすすめです。
8. 引っ越しの訪問見積もりに関するQ&A
訪問見積もりに関して、よくある質問に回答していきます。
Q1. 見積もり時にお茶やお菓子を出すべき?
出さなくていいです。
私が営業をしていた頃は、4~5割のお客様にお茶を出してもらいましたが、出されなくても何も感じませんでした。
出す場合、残した分を持ち帰りできるペットボトルのお水やお茶が嬉しかったです。
Q2. 見積もり前の片付けは何をすべき?
直前で片付ける時、意識すべきことは下記の2つです。
- 運ぶ・運ばないものを明確にする
- 捨てるものをできる限りまとめて固めておく
前々日~当日にすべきことは、少しでも見積もりをしやすい状態にしておくことで、運ぶものを決め、運ばないものを固めておくのが最も効果的です。
運ばないものは、ベランダや、トイレ・浴室に避難させたり、部屋の隅にわかるように固めておきましょう。
そして、営業マンが来たら、下記のように伝えましょう。
ベランダにある物と、(指差しながら)部屋のそこにある物は処分するものなので、今回は運びません。
捨てるものを考慮しない見積もり額を出してもらえるため、見積もりも高くならず、スムーズに見積もりが取れます。
見積もりまで3日以上余裕がある場合
見積もりまで3日以上余裕があれば、不用品を可能な限り処分しておくと、見積もりもスムーズに進みますし、見積もり後の引っ越し準備も短縮できます。
ただし、部屋が散らかっている状態だと、ゴミの分別、粗大ゴミの手配など手間と時間がかかります。
おすすめなのが廃品業者で、「くらしのマーケット(https://curama.jp/disposal/)」で探せます。
くらしのマーケットは格安で不用品処分を行ってくれる、個人や中小企業の廃品業者を探せるサイトです。
ここでは、「トラックに不用品乗せ放題」で10,000~20,000円程度で引き受けてくれる業者が多数紹介されていて、分別も不要でいらないものを積めるだけ積んで廃棄してくれます。
最短2日後に予約の取れる業者がありますから、見積もり前に時間がない場合も使えます。
Q3. 土日や夜にも見積もりをお願いできる?
土日・祝日も対応してもらえますが、基本的に夜間の見積もりは基本的にできません。
おすすめ業者の見積もり時間は下記の通りでした。
- アート引越センター:8~19時
- サカイ引越センター:9~17時
- 日本通運:9~18時
- アリさんマークの引越社:9~19時
- ハトのマークの引越センター:8~18時
- 人力引越社:9~18時
※営業所などによって時間が異なる可能性があります。
どうしても夜間に見積もりをして欲しい人は、大量に見積もり依頼ができる下記のサイトを使い、夜間に見積もりをしてもらえる業者を探しましょう。
- 引越し価格ガイド(https://a-hikkoshi.com/)
- ズバッと引っ越し比較(https://www.zba.jp/hikkoshi/)
備考欄に 「見積もりを22時以降にご対応いただける業者様のみご連絡をお願いします。それ以外の業者様からのご連絡は不要です。」と記載しましょう。
Q4. 見積もりを同時に呼んでもいいの?
避けるべきです。
マナー違反ですし、同時に呼んだ場合、業者によっては見積もりを辞退される可能性があります。
単身・2人暮らしは1時間、ファミリーは1.5時間ごとに来てもらうのがおすすめです。
Q5. 女性に見積もりをお願いできる?
大手15社の中で、訪問見積もりを確実に女性にお願いできるのはSGムービングのレディースムービング(https://www.sagawa-mov.co.jp/personal/ladysmoving.php)というプランだけでした。
ただ、1社だけだと割引しにくいため、大量に見積もり依頼ができるサイトを使い、対応できる業者を探しましょう。
- 引越し価格ガイド(https://a-hikkoshi.com/)
- ズバッと引っ越し比較(https://www.zba.jp/hikkoshi/)
備考欄に 「見積もりから引っ越し作業まで、女性のスタッフのみでご対応いただける業者様のみ見積もりをお願いします。それ以外の業者様からのご連絡は不要です。」と記載しましょう。
9. まとめ
引っ越しの訪問見積もりについて、メリットや訪問なしにする方法を紹介してきましたがいかがでしたか?
基本的に荷物が多い時を中心に、訪問見積もりを必須にしている業者は多いですが、業者が全てを行ってくれるので、訪問見積もりの方が簡単です。
どちらかの強い要望がある方も、まずは「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」を使い、複数業者に見積もり依頼をした上で、各業者に要望を伝えてみましょう。
このページがあなたの引っ越しのお役に立てることを心から祈っています。
サービス比較の採点基準(参考データ)
サービスの総合評価 | 下記の5つの観点をもとに算出 ・サービス範囲、梱包資材は点数を1/10に圧縮 ・その他は(◎=1pt、◯=0.75pt、△=0.5pt、-=0pt)で算出 |
安心マーク | 有=「◎」、無=「-」 |
サービス範囲 | 下記10点満点で評価
|
梱包資材 | 下記10点満点で評価
|
社内教育 | 教育制度・社内資格が明記=◎/どちらか=◯/明記なし=△ |
補償 | 業者の責任で破損したものを補償=◎、補償なし=- |