引越し

転出届の正しい書き方|間違えやすい4つの事項を見本で解説!

「転出届ってどうやって書けば良いの?」「転出届の書き方がわからない」など転出届けの書き方について知りたいと思っていませんか?

転出届は基本的に窓口にいけば書き方や不備があった場合に教えてもらえますが、郵送での手続きの場合はそれができず、不備があると受理してもらえないので注意しましょう。

この記事では、転出届の書き方だけでなく転出届に関する全ての知識を下記の流れで解説していきます。

  1. 見本でわかる転出届の書き方と間違えやすい4つの事項
  2. 転出届の手続き方法3つ
  3. 転出届に関するQ&A
  4. 転出届と併せて役所ですべき手続き5選

この記事を読めば、転出届の書き方がわかりスムーズに転出の手続きができるようになります。

1.見本でわかる転出届の書き方と間違えやすい4つの事項

転出届は「市区町村の区域外へ引越しする人」が提出する書類で、自治体によって様式が異なり、本籍地が必要な場合やそうでない場合など様々です。

なお、転出届は原則手書きですが、自治体によってはパソコンでの入力でもOKのところもあるので、どうしてもパソコンで入力したい場合は自治体の窓口に確認しましょう。

今回は一般的な記載事項が網羅されている大阪市の転出届けの書き方の見本を作成したので参考にしてみてください。

転出届けの書き方見本

引用:大阪府大阪市ホームページ

なお、この記事は市役所で転居手続きの窓口担当だった筆者が、下記の経験や自治体への電話などのリサーチをもとに転出届を書く際に間違えやすいポイントなどを解説していきます。

  • これまで12回引越しをしてきた経験
  • 1000以上の自治体のHPを実際に確認や問い合わせをした結果

1-1.特に間違えやすい4つの項目

転出届の項目の中でも特に間違えやすい4つの項目を解説していきます。

転出届で間違えやすい4つの項目

  • 本籍地
  • 世帯主
  • 筆頭者
  • 続柄

本籍地

「本籍地」とは戸籍上の住所のことで、実際に住んでいる場所とは違う場合もあるので注意しましょう。

本籍地は結婚して新しく作る戸籍を作る際に決めますが、住所と関係ない場所にも設定できます。

そのため、単身者の方は本籍地が実家ではなく、祖父母の家など一度も住んだことがない住所になっている場合もあるので注意が必要です。

本籍地がわからない場合は?

最も簡単な方法は両親や祖父母に確認を行うことです。

もし、確認しても本籍地がわからなかった場合や確認が難しい場合は、役所の担当窓口にわからない旨を伝えて相談しましょう。自治体によっては記載を免除してもらえる場合もあります。

なお、担当の窓口を調べる場合は「お住まいの市区町村名+転出届窓口」とインターネットで検索すると各自治体の窓口がわかります。

担当の窓口の調べ方

役所へ行き手続きができるのであれば、現在住んでいる自治体の役場で、「本籍地が記載された住民票」を取得し確認することも可能です。

世帯主

同じ住所に住む家族の代表者が「世帯主」として住民票に登録されています。

親、子、孫の3世代が同居をしていて、生計も同じ場合、世帯主が親の時もあれば、子の時もあるため不安なら住民票を確認しましょう。

また、結婚する場合や一人暮らしを新しく始める場合などは「いままでの住所」と「これからの住所」の欄で世帯主が異なる場合が多いので注意しましょう。

筆頭者

「筆頭者」とは戸籍の一番上にくる方で、結婚をして新しく戸籍を作る際に苗字が変わらなかった人が「筆頭者」なります。

なお、筆頭者になった方は亡くなられても筆頭者のままです。

そのため、下記のように、「世帯主」と「筆頭者」違う場合もあります。

「世帯主」と「筆頭者」違う場合の例

「筆頭者」や「世帯主」がわからない場合は?

こちらも基本的に両親や祖父母に確認を行うのが最も簡単な確認方法です。

同じく、確認が難しい場合は自治体の担当窓口にわからない旨を伝えて相談しましょう。自治体によっては記載を免除してもらえる場合もあります。

続柄

転出届けに記載する「続柄」は引越し前の住所の世帯主から見た場合の続柄(関係)になります。

転出届けに誰から見た場合の「続柄」としかか書かれておらず、わかりづらい転出届もあるので間違えないように気をつけましょう。

続柄わかりずらい転出届の例

引用:東京都渋谷区ホームページ

1-2.パターン別!転出届の書き方見本

これまで紹介した事項は転出届けを書く際に迷いやすいのでパターン別に書き方の見本を作成しました。

家族引越し

家族引越しの手続きは転出する家族の人であれば全員できますが、転出届に記載する「続柄」は世帯主との続柄を記載するので気をつけましょう。

家族引越しの転出届け書き方見本

単身引越し

単身引越しの場合、注意する点はあまりありませんが、本籍地は実家の住所とは限らないので注意しましょう。

単身引越しの転出届け書き方見本

「一人暮らし」から「結婚」で転出するとき

これまでの住所での世帯主とこれからの住所での世帯主を間違えないようにしましょう。

なお、すでに入籍しているかどうかによって、本籍地と筆頭者も変わってくるので注意が必要です。

「一人暮らし」から「結婚」で転出するときの転出届け書き方見本

「実家暮らし」から「結婚」で転出するとき

これまでの住所での世帯主とこれからの住所での世帯主を間違えないようにしましょう。

なお、すでに入籍しているかどうかによって、本籍地と筆頭者も変わってくるので注意が必要です。

「実家暮らし」から「結婚」で転出するときの転出届け書き方見本

「実家暮らし」から「一人暮らし」で転出するとき

転出届に書く「続柄」は実家の世帯主との続柄なので間違えないようにしましょう。

「実家暮らし」から「一人暮らし」で転出するときの転出届け書き方見本

1-3.その他の転出届に必要な情報

その他の必要な情報については基本的に迷うことは少ないですが、念のため解説をしておきます。

その他の転出届に必要な情報

  • ①異動日
  • ②届出日
  • ③窓口にきた人
  • ④連絡先
  • ⑤旧住所
  • ⑥新住所
  • ⑦転出する人の名前・生年月日・性別

その他の転出届に必要な情報がわかる転出届の記載例

①異動日

荷物を搬出する日が基本的に異動日になります。

②届出日

窓口で手続きをした日になります。郵送の場合、書類を記入した人を書きましょう。

③窓口にきた人

「本人」または「世帯主」が届出をすることができます。

④連絡先

書類に不備があった際に連絡がくることがあるので、日中連絡が取れる連絡先を記入しましょう。

⑤旧住所

これまで住んでいた住所を記載します。

⑥新住所

新しく住む住所を記載します。

⑦転出する人の名前・生年月日・性別

転出する人全ての情報を記入します。

2.転出届の手続き方法3つ

転出届けを出す方法は下記の3つで、それぞれ必要なものが異なるので注意しましょう。

転出届の手続き方法3つ

  • 役所の窓口での手続き
  • 郵送での手続き
  • 代理人による手続き

2-1.役所の窓口での手続き

最も一般的な手続き方法で、窓口で手続きをする人の「印鑑」と運転免許証やパスポートなどの「本人確認書類」さえ持っていけば、担当の窓口や転出届の書き方は教えてくれます。

なお、転出届以外にも下記に該当する人は転出届と併せて手続きをした方が良いので、該当するものを「転出する人全員分」持参しましょう。

該当者必要なもの
国民健康保険に加入している人国民健康保険証
印鑑の登録をしている人印鑑登録証(カード)
65歳以上で介護保険の被保険者の人介護保険被保険者証
自治体ごとの助成金に加入している人助成金の資格証

上記の手続きは「4.転出届と併せて役所ですべき手続き5選」で詳しく解説しています。

2-2.郵送での手続き

郵送の場合、転出届の書き方に不備があったり、必要なものに不足があると、受理してもらえず再手続きになる可能性があるので注意しましょう。

なお、転出届の手続きが完了すると、転入届けに必要な転出証明書がもらえますが、郵送の場合、返送されるまでに1週間程度かかるので早めに手続きを行うようにしましょう。

転出届の郵送手続きの流れは下記の通りです。

それぞれのポイントで注意するべきポイントをまとめました。

郵送の手続きの流れ

1.転出届をダウンロード

郵送用の転出届をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+郵送用転出届」とインターネットで検索すると各自治体での郵送用転出届がダンロードできるページが出てきます。

郵送の宛先も検索で出てきた先に記載があります。

郵送用の転出届の探し方

この時、書類の名称が「転出届」ではなく「住民異動届」や「住民申出書」となっている場合がありますが、これも転出届の別名称なので安心してください。

福岡市の住民異動届

引用:福岡県福岡市ホームページ

家にパソコンやプリンターがない場合

スマートフォンがあればパソコンやプリンターがなくても手続きできます。

スマートフォンに転出届をダウンロードして、最寄りのコンビニで印刷することができます。

なお、印刷する際は印刷用のアプリ(無料)が必要になります。

セブンイレブン:(iOS版Android版
ローソン・ファミリーマート共通:(iOS版 Android版

2.転出届を記入・押印

転出届の書き方については「1.転出届けの書き方と間違えやすい4つの事項」で詳しく解説しています。

また、書類を書く前に押印をしておくと、押印ミスをした際に記載内容が無駄にならず、押印漏れもしづらいです。

3.封筒と切手を用意

封筒は定型の封筒で問題ありません。

その場合の切手の料金は84円(25g以内)になります。速達の場合は加えて290円が必要です。

また、転出証明書を受け取るための、返信用封筒と切手も忘れずに用意しましょう。

▼定型封筒の一例

▼定型封筒の一例

引用:モノタロウ

ただ、本人確認書類などを同封して送る必要があるので、心配な方は郵便物の追跡機能がついている「レターパック」を使うことをおすすめします。

レターパックにも2つの種類があり、対面で届けてくれる「レターパックプラス(520円) 」と郵便受けへの配達になる「レターパックライト(320円)」があります。

なお、レターパックの場合、切手は必要ありません。

レターパックの参考画像

引用:日本郵政

4.必要な書類を封入

郵送で転出届けに必要な下記のものを封入し郵送します。

必要なもの
全員が必要なもの
  • 転出届(郵送用)
  • 届けでする人の本人確認書類の写し(運転免許証・パスポートなど)
  • 返信用封筒(切手貼付済み)

そのほか、下記の該当者はそれぞれ封入するものがあります。

該当者必要なもの
国民健康保険に加入している人国民健康保険証
印鑑の登録をしている人印鑑登録証(カード)
65歳以上で介護保険の被保険者の人介護保険被保険者証
自治体ごとの助成金に加入している人助成金の資格証

上記のものは自治体に返却するものなので全て「転出する人全員分」必要です。

5.自治体の窓口へ送付

書類の送付先は郵送用の転出届をダウンロードしたページに記載してあります。

また、「送付用封筒」と「返信用封筒」のそれぞれの書き方の見本を作成しました。

送付用封筒の記載例

「担当」や「係」など、HPに記載されている送り先を漏れなく記入しましょう。

また、市役所には沢山の書類が届くので「転出届在中」と赤字で記載すると何の書類が入っているかわかりやすく親切です。

返信用封筒の記載例

返信用封筒にも切手を貼るのを忘れないようにしましょう。

また、自分あての郵便のときは「行」と記載するのがマナーです。

なお、レターパックについては枠組みの案内通りに記載をすれば届きます。

郵送を代行してくれるサービス

転出届けの郵送の手続きを代行してくれるサービス「グラファー」というもあります。
ただ、1件あたり4980円かかるので、自分で行った方が安上がりです。

2-3.代理人による手続き

窓口に直接いけない場合は郵送だけでなく、「代理人」による手続きも可能です。

代理人による手続きとは下記の該当者以外が「委任状」を持参することで手続きの代行することです。

  • 引越しをする本人(家族引越しの場合、家族全員可能)
  • 引越しする本人の世帯主

そのほか、下記の場合は、委任状なしでも手続きができる可能性があるので自治体の担当窓口に「委任状が必要かどうか?」をまず確認をしてみましょう。

  • 同一世帯※の人(奥さんや兄弟)が代理で手続きをする場合

※同じ住所で家計(生計)を一緒にしている世帯のこと。家族でも住所が違う場合は別世帯

代理人による手続きで必要なもの

代理人による手続きの場合、代理人の「本人確認書類」や「印鑑」に加えて、「委任状」が必要です。

委任状は転出する本人の自筆と押印が必要なので事前に自治体のWEBサイトでダウンロードして本人に記入してもらう必要があります。

また、代理人手続きの場合は、「転出届」の記載内容を間違えやすいので「1.見本でわかる転出届の書き方と間違えやすい4つの事項」を参考に転出する本人に事前に記載内容を確認しておきましょう。

必要なもの
代理人申請に追加で必要なもの
  • 転出届(役所の窓口でもらえる)
  • 「代理人」の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 「代理人」の印鑑
  • 「転出する本人」の委任状

委任状の書き方

委任状の書き方がわからない人へ委任状の書き方の見本を作成しました。

委任状の書き方見本

引用:神奈川県横浜市

3.転出届に関するQ&A

転出届の際によくある疑問や質問をまとめました。

Q1.転出届ってみんな手続きするの?

A.市区町村の区域外へ転出する人が必要な手続きです。

同じ市内や区内での引越しの場合は「転出届」の手続きは不要です。

なお、(横浜市西区→横浜市旭区など)政令指定都市の同一市内で違う区への引越しの場合も不要で、引越したあと「転居届」を出せば問題ありません。

横浜市内のほかの区に引越しをする場合は、転出する区役所で転出届を出す必要はありません。

引用:神奈川県横浜市

Q2.転出届けの手続きって誰ができるの?

A.「引越しをする本人(家族引越しの場合、家族全員可能)」、「引越しする本人の世帯主」「代理人」による手続きができます。

引越しをする本人の世帯主

住居と生計が同じ集まりの代表者が「世帯主」として住民票に登録されています。

世帯主であれば同一世帯の「子供」や「妻」、「祖父母」の転出届の手続きを委任状なしで代行できます。

引越しをする本人

「引越しをする本人」は転出する人全員が該当します。

そのため、単身引越しの本人はもちろん、家族引越しの場合も「家族全員が引越しする本人」になるので、家族全員が手続きをすることができます。

なお、家族引越しの場合、夫婦のどちらかが、家族分をまとめてするのが一般的です。

代理人

転出届の場合「引越しをする本人の世帯主」や「引越しをする本人」以外でも「転出する本人が自筆した委任状」を持参すれば代理人としての手続きが可能です。

なお、「世帯主以外の同一世帯の人(奥さんや兄弟)」が代理で手続きをする場合に「委任状」が必要かどうかは各自治体によって異なるので、各自治体の窓口に直接確認をしましょう。

つまり、「世帯主でない奥さん」が「息子」の転出届の手続きをする際、自分も一緒に転出するなら「委任状」は不要ですが、自分が転出をしない場合は「委任状」が必要な可能性があるということです。

Q3.転出届の手続きはいつすれば良い?

A.転居先の住所が決まった時点から引越しの当日中まで手続きができます。

当日中までにできなかった場合は郵送でも行うことができます。

郵送の手続きについては「Q7.郵送で転出届の手続きできるの?」で詳しく解説していきます。

Q4.どこで手続きすれば良いの?

A.役所の担当窓口で行うことができます。

担当の窓口については基本的に市民課や区民課が担当であることが多いですが、役所の方に「転出届の手続きをしたい」と聞けば担当窓口や場所を教えてくれます。

Q5.特例転出ってなに?

A.マイナンバーカードを交付されている人だけができる手続きで、「特例転出・転入」を行うと転入の手続きの際に「転出証明書」の提出が不要になります。

そのため、転入手続きの際に提出する書類を減らすことができます。

転出の手続きをする際にマイナンバーカードを持っていくと、「特例転出・転入」が適用されます。

なお、「郵送」や「代理人」による特例転出の手続きは自治体によって対応状況が変わるので各自治体に確認をしましょう。

家族引っ越しの特例転出・転入

家族引っ越しの場合は家族のうちの一人のマイナンバーカードがあれば手続きできます。

ただ、手続きの際に暗唱番号が必要なので、窓口に行く人のカードを使うのが一般的です。

▼マイナンバーカードの例

引用:千葉県千葉市

Q6.転出届の手続きに費用はかかる?

A.かかりません。

Q7.転出届の手続きせずに引越しをした時はどうする?

A.窓口または郵送で一日でも早く手続きをするようにしましょう。

転出届の手続きをしないと転入届や国民健康保険の手続きなど他の手続きも遅れてしまいます

Q8.本人確認書類って何が有効なの?

A.本人確認書類として有効なものをまとめました。

1点で証明になるもの下記のうちいずれか2点で証明になるもの
  • 個人番号カード
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 身体障害者手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 運転経歴証明書
  • 国民健康保険、健康保険、船員保険、または介護保険の被保険者証
  • 共済組合員証
  • 国民年金手帳
  • 国民年金、厚生年金保険、または船員保険に係る年金証書
  • 写真無し住民基本台帳カード
  • 学生証

Q9.転出届の手続きをしないとどうなるの?

A.最悪の場合、最高5万円の過料※を支払う必要があります。

上記は住民基本台帳法の第53条で下記のように定められています。

正当な理由がなくて第22条から第24条まで、第25条又は第30条の46から第30条の48までの規定による届出をしない者は、5万円以下の過料に処する

手続きをしていなかったからといって必ず過料になるわけではありませんが、注意しましょう。

また、他にも「現在の市区町村での選挙権」がなかったり、年金や税金などの「役所に関連した通知が前の住所に送られる」など困ることが発生します。

※過料とは行政上、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭

4. 転出届と併せて役所ですべき手続き5選

転出届と同じ時期に役所できる手続きを紹介していきます。

手続き手続きすべき人
3-1. 印鑑登録の抹消違う市区町村に引っ越しをする人で、印鑑登録をしている
3-2. 国民健康保険の手続き国民健康保険に加入している人で、別の市区町村へ移る人
3-3. 児童手当の住所変更児童手当を受け取っている人で、別の市区町村へ移る人
3-4.介護保険被保険者証の返納介護保険の給付を受けている方で、別の市区町村へ移る人
3-5. 原付の廃車手続き原付を持っていて、他の市区町村に引っ越す方

持って行くものとしては下記のものに加え、それぞれの申告に必要な+αのものです。

  • 本人確認証(運転免許証、パスポートなど)
  • 印鑑

基本的役所に用紙があり、役所に行けば窓口も教えてくれるので、まずは何の手続きが必要で、何を持っていくべきか、この章で確認しましょう。

4-1. 印鑑登録の抹消

印鑑登録の抹消は自治体によっては転出届を出せば、印鑑登録が自動的に抹消されるところもあります。

そのため、まず転出届を出す際に確認して、別途手続きが必要な場合は下記を参考にしてください。

手続きすべき人
  • 違う市区町村に引っ越しをする人で、印鑑登録をしている人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で、印鑑登録の抹消を行う
必要なもの
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 登録している印鑑
  • 印鑑カード※

※印鑑登録証(カード)

印鑑登録とは印鑑登録したら貰えるカードのことです。

印鑑登録証(カード)

引用:東京都立川市

代理の手続きも可能

印鑑登録の抹消は代理人による手続きも可能です。

代理人による手続きの場合、下記のものが追加で必要になります。

  • 委任状
  • 本人が書いた印鑑登録廃止申請書
  • 代理人の印鑑
  • 代理人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)

なお、「委任状」と「印鑑登録廃止申請書」はあらかじめ委任者(転居する本人)に記載してもらう必要があるため事前に自治体のWEBサイトでダウンロードしておきましょう。

「委任状」と「印鑑登録廃止申請書」をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+(委任状or印鑑登録証)」とインターネットで検索すると各自治体での委任状がダンロードできるページが出てきます。

委任状の探し方

4-2. 国民健康保険の手続き

国民健康保険に加入している方(主に自営業の方など職場の健康保険に加入していない方)は、引っ越す際に今の自治体で資格喪失の手続きが必要です。

手続きすべき人
  • 国民健康保険に加入している人で、別の市区町村へ移る人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で、資格喪失の手続きを行い、保険証を返還する
必要なもの
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 国民健康保険証(転居する家族全員分)
  • 印鑑

国民健康保険の手続きは転出後14日以内に行えば問題ありませんが、転出届などと一緒にやってしまえば楽なので、役所に行ったタイミングで手続きしましょう。

代理の手続きも可能

国民健康保険の手続きは代理人による手続きも可能です。

代理人による手続きの場合、下記のものが追加で必要になります。

  • 委任状
  • 代理人の印鑑
  • 代理人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)

なお、「委任状」はあらかじめ委任者(転居する本人)に記載してもらう必要があるため事前に自治体のWEBサイトでダウンロードしておきましょう。

委任状をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+委任状」とインターネットで検索すると各自治体での委任状がダンロードできるページが出てきます。

委任状の探し方

4-3. 児童手当の住所変更

今と違う市区町村に引っ越す方は、今の自治体からの支給を止めるために「児童手当受給事由消滅届」を提出します。

引越し後15日以内に行えばいいですが、こちらも引越し前のこのタイミングで行なっておくとスムーズです。

手続きすべき人
  • 児童手当を受け取っている人で、別の市区町村へ移る人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で、児童手当受給事由消滅届を提出
必要なもの
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 印鑑

引っ越し先で再度申請が必要ですが、その際「課税証明書」などの年収を証明する書類が必要なケースがあるため、このタイミングで取得しておいた方がスムーズです。

役所に行く前に引越し先の自治体に必要書類などを確認しておきましょう。

4-4. 介護保険被保険者証の返納

介護保険の給付も次の住所でも引き継げます。役所に、介護保険被保険者証を返納し、資格喪失の手続きをします。

その際、「介護保険受給資格証」を受け取って、引っ越し先の役所へ行った際に手続きを行います。

手続きすべき人
  • 介護保険の給付を受けている方で、別の市区町村へ移る人
具体的にすべき事
  • 役所の窓口で、資格喪失手続きを行い、「介護保険受給資格証」をもらう
必要なもの
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 介護保険被保険者証※

※介護保険被保険者証

65歳以上で介護保険の被保険者になると、医療保険の保険証と別に1人に1枚もらえるもの。

介護保険被保険者証

引用:京都府京都市

4-5. 原付の廃車手続き

同一市区町村であれば、転居時にバイクの住所が自動的に更新されますが、別の市区町村へ引っ越す場合は、役場にナンバープレートを返却し、廃車申告受付証をもらいます。

引っ越し先で必要ですので、廃車申告受付証は無くさないようにしましょう。

手続きすべき人
  • 原付を持っていて、他の市区町村に引っ越す方
具体的にすべき事
  • ナンバープレートを返却し、廃車申告受付証をもらう
必要なもの
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 印鑑
  • 外したナンバープレート

引越し先まで原付で行く方は要注意!

ナンバープレートを返すと、公道を走れなくなります。

引越し先まで原付で行きたいという方は、引越し前には手続きをせず、引越し先で廃車と登録の手続きを一緒に行います。

その際に必要なものは下記の通りです。

  • 標識交付証明書
  • 外したナンバープレート
  • 新住所が確認できる本人確認書類
  • 印鑑

まとめ

転出届けの書き方についておわかりいただけたでしょうか?

転出届けの書き方の見本は下記の通りです。

転出届けの書き方

転出届の事項の中でも特に間違えやすいのは下記の4つの事項です。

転出届で間違えやすい4つの項目

  • 本籍地
  • 世帯主
  • 筆頭者
  • 続柄

「本籍地」や「筆頭者」を確認する最も簡単な方法は両親や祖父母に確認を行うことです。

もし、確認しても本籍地がわからなかった場合や確認が難しい場合は、役所の担当窓口にわからない旨を伝えて相談しましょう。自治体によっては記載を免除してもらえる場合もあります。

あなたが、転出届の書き方で失敗せずに、手続きができることを願っています。