危険!WiMAXの端末「WX03」を使うべきでない2つの理由

「WX03ってどうなの?」、「古い機種だけどまだ使える?」など、WiMAXの端末であるWX03について気になっていませんか?
結論から言うと、「WX03」は古くて性能が低いだけでなく、料金面でもメリットが一つもないため、使うなら現行機種の「X11」をおすすめします。
このページでは、家電量販店でネット回線を販売してきた筆者が、「WX03」ではなく、「X11」を使うべき理由を以下の流れで解説していきます。
全て読めば、なぜ「WX03」ではなく「X11」を使うべきなのか、そして、そもそもWiMAXを使うべきなのかがわかり、ポケットWi-Fiで失敗しなくなるでしょう。
1.「WX03」を使うべきでない2つの理由
「WX03」は2016年製の端末で、すでに生産も終了していて、下記の2つの理由で使うべきではありません。
- シンプルに性能が低すぎる
- 現行機種の「X11」は新品が無料でもらえる
WiMAXの端末を使うなら、現行機種の「X11」一択です。
「X11」は、以下の点でWiMAXの端末の中では特に優れており、どなたにも自信を持っておすすめできます。
- 下り最大通信速度が2.7Gbpsと、これまで発売された端末の中で最速
- 「5G」の高速通信が可能
- 安心の日本製
- 無料で新品が手に入る
では、「WX03」がおすすめできない2つの理由についてそれぞれ詳しく解説をしていきます。
理由1.シンプルに性能が低すぎる
つながりやすさや速度が、現行の「X11」に大きく劣る
WiMAXでは、以下のように年に1~3機種のペースで最新機種が発売されており、年々スペックが上がっています。
発売機種 | |
2021年 | SCR01、X11 |
2020年 | WX06 |
2019年 | W06 |
2018年 | W05、WX05 |
2017年 | W04、WX04 |
2016年 | W02、W03、WX03 |
2015年 | W01、WX01、WX02 |
2014年 | HWD15、NAD11 |
2013年 | HWD14 |
「WX03」は2016年発売の古い機種であり、当然ですが、2021年発売の現行機種である「X11」に性能は劣ります。
具体的にどこが違う?
最大通信速度、同時接続台数の2つが大きく違っています。
「WX03」を、現行機種の「X11」と比べると以下の通りです。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
WX03 | X11 | |
![]() | ![]() | |
最大通信速度 | 下り:440Mbps 上り:30Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:182Mbps |
同時接続台数 | 10台 | 16台 |
バッテリー持ち | 最大で約12時間20分 | 約8時間 |
サイズ | 幅99×縦62×厚さ13.2mm | 幅136×縦68×厚さ14.8mm |
重さ | 約110g | 約174g |
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) | NECプラットフォームズ (日本) |
- 下り=ダウンロード(WEBサイトの閲覧や動画視聴)、上り=アップロード(メールの送信や動画の投稿)
- 1Gbps=1,000Mbps
WiMAXの端末は、以下の点では全て共通しており、上記2機種でも目立った違いはありません。
- サイズ:おおよそ名刺サイズで厚さ1~1.5cm
- 重さ:100~180g (小さめのスマホか、それよりやや軽い程度)
ただ、以下の点では「X11」と大きな違いがあり、明らかに劣っています。
- 最大通信速度:6分の1以下
- 同時接続台数:6台少ない
そのため、「WX03」は、「X11」に比べて以下のようになるリスクが高いです。
- ネットが遅い
- 多くの端末でWi-Fiを使うと、つながらない端末が出てくる
古い機種ほど、つながりやすさや速度は落ちる
ネットのつながりやすさは、先程あげた端末の最大通信速度だけでなく、付いている機能によっても変わります。
WiMAXの端末のつながりやすさを向上させる機能としては、以下があげられます。
機能 | 対応機種 |
au 5G回線への接続 (対応エリアで5Gが使える) | SCR01、X11 |
バンドステアリング (自動で最適な周波数を選んで通信を行う) | WX06、X11 |
au 4G LTE回線への接続 (WiMAX回線がつながらないエリアでau回線を拾う) | HWD14、HWD15、W01、W02、W03、W04(2017年)以降の全機種 |
ハイパフォーマンスモード (消費電力を増やして通信速度を上げる) | WX01、WX02、W02(2016年)以降の全機種 |
これらは年々新機能として追加されてきたもので、当然使える機能は新しい機種ほど多くなります。
現行の「X11」は上記全てに対応していますが、2016年モデルの「WX03」は下記の機能に対応していません。
- au 5G回線への接続
- バンドステアリング
- au 4G LTE回線への接続
上記のような機能の少なさから、「WX03」が速度やつながりやすさの面で、現行の「X11」に劣ることは間違いありません。
理由2.現行機種の「X11」は無料で新品がもらえる
「X11」は新品を無料でもらえるため、「WX03」の方が安いわけでもない
以下のような理由で、「WX03」なら安く使えるのでは?と思った方もいるはずです。
- メルカリなどで中古が格安で手に入る
- 以前使っていたり、貰ったりして、すでに端末が手元にある
ただ、現行機種の「X11」は、以下のように新品の端末代が無料になっていることが多く、「WX03」はコストの面でもメリットがありません。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
X11を取り扱っている窓口 | 端末代 (新品) |
GMOとくとくBB | 無料 |
カシモ | |
EX | |
ビジョン | |
hi-ho | |
Broad | |
Asahi Net | 5,500円 |
BIGLOBE | 21,912円 |
DIS mobile | 21,780円 |
DTI | |
So-net | |
UQ | |
性能の高い現行機種「X11」の新品が無料でもらえるのであれば、そちらを使うべきなのは言うまでもありません。
「WX03」は端末の性能が低い分、ネットの使い勝手が悪くなり、損をするだけです。
「X11」は、最も料金が安いGMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)から申し込むと、最短即日で発送されるため、使えるまで時間がかかるといったこともありません。
「X11」以外の端末はおすすめしない
WiMAXの現行の端末には、「X11」以外に下記がありますが、いずれもおすすめはできません。
- 同じく5G対応の「SCR01」
- 2020年製の旧機種「WX06」
それぞれ理由を解説していきます。
①同じく5G対応の「SCR01」
WiMAXの5Gプランでは、2021年11月発売の「X11」だけでなく、同年4月に発売された「SCR01」も選べる場合がありますが、おすすめできません。
理由はシンプルに通信速度が落ちるからです。
2機種を比べると以下の通り、「SCR01」は下り最大通信速度が「X11」に劣ります。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
X11 | SCR01 | |
![]() | ![]() | |
発売日 | 2021年11月 | 2021年4月 |
最大通信速度 | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps |
同時接続台数 | 16台 | 10台 |
バッテリー持ち | 約8時間 | 約16時間 |
サイズ | 縦68×幅136×厚さ14.8mm | 縦76×幅147×厚さ10.9mm |
重さ | 174g | 203g |
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) | サムスン (韓国) |
- 下り(受信速度):WEBサイトの閲覧や動画視聴に影響、上り(送信速度):動画やブログのアップロードに影響
- 1Gbps=1,000Mbps
「SCR01」の方がバッテリーは持ちますが、スマホのように毎日充電して使えば、特に差を感じることはないはずです。
どちらも端末代、選べるプランは同じで、コストは変わらないため、より速度が期待できる最新機種「X11」の方を選びましょう。
②2020年製の旧機種「WX06」
WiMAXの一部の窓口では、2020年製で5G未対応の「WX06」もラインナップされている場合がありますが、おすすめしません。
5Gが使えない分機種自体のスペックが落ちるのはもちろんですが、「使える回線のスピードが、2022年から半分に落とされてしまう」というのが最大の理由です。
「WX06」は、WiMAX2+という回線をメインで利用しますが、運営元はこの回線について、以下のように発表しています。
2022年秋から一部地域において、「WiMAX 2+」サービスを提供している周波数帯の一部を5Gサービスとして順次変更していく予定です。
これに伴い、WiMAX 2+の最大速度が440Mbpsから220Mbpsに、2022年秋以降順次変更となる予定です。
「X11」は上記の回線だけでなく、auの4G、5G回線もメインで使えるため、2022年以降も変わらず使い続けることができます。
また、5Gが使えない分、「X11」より料金が安くなるわけでもないため、コストの面でも選ぶメリットはありません。
2.「X11」のベストな申し込み窓口
WiMAXの最新機種「X11」には10以上の申し込み窓口がありますが、料金が最安になるGMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)が最もおすすめです。
おすすめの根拠と共に、具体的にGMOとくとくBBで「X11」を安く使う方法についても解説していきます。
2-1. 申し込みは「GMOとくとくBB」からするのがベスト
WiMAXは窓口ごとに月額やキャンペーン内容が異なり、選ぶ窓口によって支払う金額が3年間で30,000円以上変わります。
全申し込み窓口を比較すると以下の通りで、「X11」が使える5Gプランの料金はGMOとくとくBBが最安になります。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
申込み窓口 | 実質月額料金 | 契約満期 | キャッシュバック | |
ギガ放題プラス (5Gプラン) | ギガ放題 | |||
GMOとくとくBB | 3,927円 | - | 38ヶ月 | 14,000円 |
Broad | 4,120円 | 4,022円 | 38ヶ月 | 10,000円 |
DTI | 4,345円 | - | 38ヶ月 | 21,780円 |
カシモ | 4,462円 | - | 38ヶ月 | - |
BIGLOBE | 4,621円 | - | 14ヶ月 | 15,000円 |
EX | 4,661円 | 4,023円 | 38ヶ月 | - |
ASAHI net | 4,698円 | - | 26ヶ月 | - |
ヨドバシカメラ | 4,707円 | - | なし | - |
J:COM | 4,710円 | - | なし | - |
UQ | 4,756円 | - | なし | 15,000円 |
ビジョン | 4,993円 | - | 38ヶ月 | 5,000円 |
hi-ho | 5,006円 | 4,254円 | 38ヶ月 | - |
DIS mobile | 5,124円 | - | 37ヶ月 | - |
YAMADA air mobile | 5,173円 | - | なし | - |
KT | 5,173円 | - | なし | - |
エディオン | 5,173円 | - | なし | - |
BIC | 5,173円 | 4,803円 | なし | - |
So-net | 5,350円 | - | 38ヶ月 | - |
novas(5Gプランなし) | - | 4,278円 | 37ヶ月 | - |
KIWI(5Gプランなし) | - | 4,637円 | 38ヶ月 | - |
PCデポ(5Gプランなし) | - | 4,803円 | 37ヶ月 | - |
Drive(5Gプランなし) | - | 4,846円 | 37ヶ月 | - |
- 契約満期までの実質料金(月額基本料金+端末代+初期費用-キャッシュバック)
- 契約満期の月末解約、2ヶ月以上更新月があるものは最短月での解約で計算
- 契約満期がないサービスは36ヶ月利用時の1ヶ月あたりの実質料金
- オプション加入がキャンペーンの条件の場合、最短解約の場合で計算
GMOとくとくBBは、上場企業「GMOインターネット」が提供するプロバイダです。
下記の特典が受けられるキャンペーンを行っていて、5Gプランの実質月額料金が最安になります。
- 14,000円キャッシュバック
- 月額大幅割引
- 端末代無料
キャッシュバックは、以下の公式キャンペーンページ限定の特典で、普通の公式ページからの申し込みだと適用されないため注意しましょう。
GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/
申し込み窓口によってキャッシュバックが減ったり、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。
申し込み窓口(プロバイダ)によって通信品質は変わらないのか
一切変わりません。
光回線などは、プロバイダが通信設備の一部を管理しているので、プロバイダごとの混み具合やプロバイダの設備によって差がつきます。
ただ、WiMAXの場合、プロバイダは販売窓口の役割をしているだけですので、どこから申し込んでも通信品質に差はつきません。
GMOとくとくBBが安い理由
GMOとくとくBBが最も安いのは、以下の2つの理由です。
- 店舗を持たず、人件費や場所代を削っている
- WiMAXからもらえる販売報奨金の一部を還元してくれる
まず、店舗で丁寧に説明するわけではないので、人件費や場所代を削減できます。
また、WiMAXのプロバイダの中でも最大手で、WiMAXからたくさんのお金をもらっていますが、それをキャッシュバックなどにして還元してくれます。
そのため、WiMAXはGMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)で契約するのが最安です。
2-2. GMOとくとくBBで「X11」を最安で使うためにすべきこと
GMOとくとくBBでWiMAXの「X11」を最安で使うには、以下2点を忘れずに行う必要があります。
- 無料期間中に有料オプションを解約する
- キャッシュバックを確実に受け取る
やること自体は簡単ですが、注意点もあるため、それぞれ解説していきます。
無料期間中に有料オプションを解約する
GMOとくとくBBでは申し込み時に以下のオプション加入が必須となります。
- 安心サポート(端末故障時の保証)
- WiFi接続オプション(カフェや駅などで無料のWiFiが使える)
最初の2ヶ月は無料ですが、それ以降は有料になってしまうため、無料期間中に必ず解約を行いましょう。
解約手続きは、利用開始の翌月には、「BBnavi(https://navi.gmobb.jp/bb/)」というGMOとくとくBBのマイページから簡単にできるようになります。
キャッシュバックを確実に受け取る
GMOとくとくBBのキャッシュバックの受け取りには、以下の手続きが必要です。
- 利用から11ヶ月後に、申し込み時に作られるメールアドレスに届く案内メールを確認する
- そのメールからキャッシュバックの振込先を登録する
やること自体は簡単ですが、振込先の登録はメールが届いた日の翌月末までという期限があり、確認を忘れると受け取りができなくなるため注意が必要です
以上2つを忘れずにやるためにも、契約したらすぐに下記を実施するようにしましょう。
- スマホのカレンダーや、リマインドできるアプリに、「2ヶ月目のオプション解約」、「11ヶ月目のメール確認」を予定として入れておく
- ~gmobb.jpなど契約時に発行されたメールアドレスにログインできるようにしておく(最初に届く紙を保管しておく)
3. そもそもWiMAXはベストなポケットWiFiか|27社を徹底比較
最近は〇〇Wi-Fiという名前でたくさんの会社がポケットWiFiを出していて、本当にWiMAXでいいのか悩んでいる方もいるかもしれません。
ただ、結論、WiMAXが最も良いポケットWiFiで間違いありません。
これは、全27社のポケットWi-Fiを下記のように比較した結果です。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
回線の質 | データ容量 (最大プラン) | エリア | 実質月額料金 (最大プラン) | |
WiMAX | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | ◎ 3,927円 |
ドコモ | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | × 8,305円 |
au | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | × 5,073円 |
ソフトバンク | ◎ 自社アンテナ | △ 50GB | ◎ 全国 | × 6.030円 |
楽天モバイル | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | △ 全国(制約あり) | ◎ 3,278円 |
Y!mobile | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | △ 全国(制約あり) | × 5,097円 |
mineo | × 格安SIM | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | ◎ 2,447円 |
エキサイトモバイル | × 格安SIM | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | ◯ 4,226円 |
QTモバイル | × 格安SIM | △ 30GB | ◎ 全国 | ◎ 3,365円 |
イオンモバイル | × 格安SIM | △ 50GB | ◎ 全国 | × 6,621円 |
FUJI WiFi | × クラウドSIM | ○ 1日10GB | ◎ 全国 | × 5,430円 |
どこよりもWiFi | × クラウドSIM | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | ◎ 3,532円 |
限界突破WiFi | × クラウドSIM | ◎ 実質無制限 | ◎ 全国 | ◎ 3,850円 |
クイックWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,537円 |
Chat WiFi | × クラウドSIM | ○ 200GB | ◎ 全国 | × 5,065円 |
THE WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,304円 |
MUGEN WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,450円 |
クラウドWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,810円 |
ExWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,845円 |
ギガWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 2,822円 |
ゼウスWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,221円 |
AiR-WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,532円 |
それがだいじWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | ◎ 全国 | ◎ 3,399円 |
地球WiFi | × クラウドSIM | ○ 1日3GB | ◎ 全国 | ◎ 3,221円 |
MONSTER MOBILE | × クラウドSIM | ○ 1日5GB | ◎ 全国 | ◎ 3,851円 |
hi-ho lets WiFi | × クラウドSIM | ○ 1日7GB | ◎ 全国 | ◯ 4,060円 |
ギガゴリWiFi | × クラウドSIM | ○ 200GB | ◎ 全国 | × 6,177円 |
- データ容量が最大のプランで使った場合の比較
- 実質月額料金は契約満期までの1月あたりの料金
- 契約満期がない場合は、36ヶ月使った時の1月あたりの料金
WiMAXは、以下の4つの点で最も優れたポケットWi-Fiです。
- 回線の質:自社でアンテナを持っていて安定した通信ができる
- データ容量:無制限で使える
- エリア:全国で対応していて、エリアの制約もない
- 実質月額料金:いいサービスを安く使える
それぞれの背景や理由について解説をしていきます。
3-1. 回線の質:自社でアンテナを持っていて安定した通信ができる
WiMAXは自社のアンテナで、安定した通信ができる
ポケットWi-Fiを選ぶ上で最も重要なのは、「回線の質」で、「自社でアンテナを持っているか」が判断基準です。
なぜなら、自社でアンテナを持っていない場合、他社の回線の一部を間借りしているだけなので、速度が遅く、混雑すると安定した通信ができなくなるためです。
以下の2つの仕組みのポケットWi-Fiはアンテナを持っておらず、自社のアンテナを使うポケットWiFiには回線の質が劣ります。
- 格安SIM
- クラウドSIM
それぞれ簡単な仕組みとおすすめできない理由を解説しますが、快適な通信をするために、WiMAXのような自社アンテナで運営されるポケットWi-Fiを選びましょう。
格安SIMの仕組みとおすすめしない理由
「イオンモバイル」「QTモバイル」などは格安SIMと呼ばれ、ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアの通信設備の一部を借りて運営されています。
安い分、もともとの速度が遅く、またみんなが使う時間(通勤・通学時間や夜の時間)は混雑し回線が遅くなります。
高速道路に例えると、以下の通りで、大手の回線の一部だけを借りている状態なので、もともとの速度も遅く、混み合いやすいです。
実際、以下のように「遅い」という声が複数あります。
せっかくポケットWi-Fiを契約しても、遅くて動画視聴やファイルのダウンロードができない、となる可能性が高いのでおすすめできません。
また、無制限や、100GB以上など、たっぷり使えるプランがなく、プラン面でもポケットWiFiには向いていません。
クラウドSIMの仕組みとおすすめしない理由
格安SIMよりもさらに悲惨なのが「クラウドSIM」で、使うべきではありません。
クラウドSIMは、クラウドと呼ばれる、大型のサーバーで複数のSIMを管理し、場所に合わせ、最適な回線につながるという仕組みです。
最適な回線とはいえ、混み合うことが多く、使えないこともあるのでおすすめできません。
2019年頃から様々な会社が以下のようなアピールをして「〇〇Wi-Fi」というサービスを出しました。
- 低価格で大容量(使い放題)
- ドコモ・au・ソフトバンク3社の回線が使える
大手の回線を使っていると言っても、格安SIM同様、もともと速度が速い回線ではなく、安くてたくさん使える分、多くの人で回線が混み合います。
その結果、クラウドSIMを使った、「どんなときもWi-Fi」では大規模な通信障害が起こり、クラウドSIMの中でサービス停止や、改悪が相継ぎました。
主なクラウドSIM | 主な出来事 |
どんなときもWiFi | ・2020年2月、3月に大規模な通信障害が発生 ・3月の通信障害は2週間続いた ・総務省から行政指導を受け、現在はサービス新規申込みを終了 |
THEWiFi | ・2020年8月よりサービス改悪 ・それまで無制限だったが、新規ユーザーは1日に4GBまでのプランになった ・その後、月100GBまでのプランが出たが、ネットが混み合う時、制限がかかることがある |
ゼウスWiFI | ・2020年7月より無制限プランの新規申込み受付を終了 ・100GB/月までのプランがあるが、混み合う時は通信制限がかかる可能性がある |
「〇〇Wi-Fi」の運営会社はアンテナを持たず、大手キャリアの格安なSIMカードを大量に契約して使っているだけです。
そのため、大量のデータ利用があり、SIMカードのデータ容量を使い切ってしまうと、一気に通信制限がかかり通信障害につながります。
どんなときもW-Fiの時は運営がSIMカードを追加するのに時間がかかり、2週間の通信障害につながりました。
長期の通信障害は通信サービスとしては致命的で、同様のリスクがある以上、クラウドSIMはおすすめしません。
他社の回線サービスを使うので、参入もしやすく、設立すぐのベンチャー企業が運営していることもあり「問い合わせ対応も不十分だった」という声も多いです。
クラウドSIMを使っている人の声
以上を踏まえ、ストレスなくインターネットを使うためにも「格安SIM」「クラウドSIM」を使うポケットWi-Fiは避け、「自社でアンテナを持つ会社」を選ぶようにしましょう。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
○自社アンテナ | ×格安SIM、クラウドSIM | |||
ドコモ | mineo | MONSTER MOBILE | クラウドWiFi | ExWiFi |
au | QTモバイル | MUGEN WiFi | ゼウスWiFi | hi-ho lets WiFi |
ソフトバンク | イオンモバイル | THE WiFi | それがだいじWiFi | AiR-WiFi |
WiMAX | エキサイトモバイル | ギガWi-Fi | どこよりもWiFi | |
楽天モバイル | FUJI WiFi | ギガゴリWiFi | 限界突破WiFi | |
Y!mobile | Chat WiFi | クイックWiFi | 地球WiFi | |
○おすすめ | ×選ぶべきでない |
3-2.データ容量:無制限で使える
WiMAXには実質無制限プランがあり、大容量の通信ができる
ポケットWi-Fiのプランには以下の2種類がありますが、使い放題のプランを選ぶべきです。
- 通常プラン:毎月7GB、30GBまでなど容量に制限があるもの
- 実質無制限プラン:月の利用量に縛りがなく実質使い放題
3年前までは、7GBあれば1ヶ月十分使えるという人が多かったものの、最近の動画・ビデオ通話などは高画質の分、大量のデータ容量が必要です。
特に動画を見たい方、アプリなどをダウンロードしたい方、テレワークなど仕事で使いたい方は無制限プランがあるポケットWi-Fiを選んでおきましょう。
自社アンテナの6社のうち、「ソフトバンク」には無制限プランがなく、それなのに他社の無制限プランより高いのでおすすめしません。
無制限プラン有無 | 実質月額料金 | |
ドコモ | ○あり | 8,305円/無制限 |
au | ○あり | 5,073円/無制限 |
ソフトバンク | ×なし | 6,030円/50GB |
WiMAX | ○あり | 3,927円/無制限 |
楽天モバイル | ○あり | 3,278円/無制限 |
Y!mobile | ○あり | 5,097円/無制限 |
「実質無制限」とはどういうこと?
無制限に使えますが、一部制約があるため、「実質」という表現になります。
完全に使い放題にすると、大量の通信をする人が出ることで、クラウドSIMのように他の人に迷惑がかかります。
そのため、自社のアンテナで、無制限プランを提供する会社も下記のように一部の制限をつけています。
制限の内容 | |
ドコモ | ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合がある。 |
au、WiMAX | 一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合がある。 |
Y!mobile | 前日までの3日間で10GB以上の利用があった場合、当日18時から翌日1時まで速度を約1Mbpsに制限。 |
楽天モバイル | 他社回線を月に5GB以上利用すると、月末まで速度を1Mbpsに制限。 |
ドコモ、au、WiMAXは詳しい制限の内容を公表していません。
ただ、auとWiMAXは、2022年初めまで、制限の内容を以下のように公表していたため、現在も同程度の制約がある可能性が高いです。
3日で15GB以上の利用があった場合、超えた日の翌日18時頃から翌2時頃まで速度を1Mbpsに制限
15GBというと、3日連続で7時間動画を見ても超えないレベルで、速度1Mbpsでも下記程度はできるため、この制限はかなりゆるいと言えます。
- Webサイトの閲覧
- Twitter、Instagram、LINEなどのSNS
- 地図アプリ
- 低画質の動画視聴
一方、「月100GBプラン」など容量が決まっているものは、容量を超えると速度が0.5Mbps以下になり、上記も難しくなるため注意が必要です。
3-3. エリア:全国で対応していて、エリアの制約もない
WiMAXは全国で使え、エリアごとの制約もない
自社のアンテナを使う業者の中でも、アンテナの数・電波の強さなど設備には差があり、対応するエリアは異なります。
ただし、WiMAX含め、どの業者も以下のようにほとんどのエリアで対応しています。下記は各社の回線エリアマップで、色がついた箇所は回線を使えるということです。
ただ、下記の2社だけは注意が必要です。
- 楽天モバイル
- Y!mobile
楽天モバイル
楽天モバイルが自社回線でサービスを提供し始めたのが2020年4月で、まだ自社回線のエリアは少ないです。
下記の濃いピンクのみが自社回線で、薄いピンクのエリアは他社(au)から提供される回線になります。
引用:楽天モバイル
他社(au)回線のエリア内の場合、毎月5GBまでしか使えず、それ以上は速度制限がかかってしまいます。
1Mbpsなので、SNSやWebサイトは問題なく見れますが、動画やビデオ通話は困難です。
今後に期待ですが、選ぶべきポケットWi-Fiではありません。
Y!mobile
Y!mobileは、ソフトバンクが提供するブランドですが、エリアによって無制限の使い放題にならないので注意が必要です。
以下のエリアの、赤いエリアでは7GBまでしか通信できず、7GBを超えると128Kbps(約0.13Mbps)とかなり遅くなってしまいます。
引用:Y!mobile
128kbpsになると、LINEのやりとりはなんとかできますが、YoutubeやInstagramなどを使うのは困難になります。
同じ無制限プランのWiMAXがより広いエリアで使い放題なので、あえて選ぶべきではありません。
以上の注意点から、「楽天モバイル」「Y!Mobile」は候補から外れます。
厳しい縛りなし エリアごとに厳しい縛りあり ドコモ 楽天モバイル au Y!mobile WiMAX – WiMAXにはこういったエリアごとの厳しい制約がなくおすすめです。
3-4. 実質月額料金:いいサービスを安く使える
WiMAXはここまで残ったポケットWi-Fiで最も安く、業界全体で見ても安い
毎月支払う料金も差がつくので、料金を比較して最終的な1つを選びましょう。
ここまでで、残った3社の無制限プランを比較すると、下記のようになり、「WiMAX」が最安です。
実質月額料金 | |
ドコモ | 8,305円 |
au | 5,073円 |
WiMAX | 3,927円 |
au・ドコモは回線やエリアに大きなデメリットはありませんでしたが、「実質月額料金」が高くなるためおすすめはできません。
特にドコモを選ぶと3年間で10万円以上も余計に料金を払うことになるので注意しましょう。
WiMAXは使い放題ではない回線と比べても料金は安く、コストパフォーマンスもいいポケットWi-Fiです。
以上を踏まえ、ポケットWiFiはWiMAXを選べば間違いありません。
GMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)から「X11」を申し込むことで、最安で無制限プランを使うことができます。
4.「WX03」についてよくある質問
Q1.「WX03」をクレードルとセットで使うのはどうなの?
「WX03」のクレードルにはアンテナがついているため、セットで使うと、つながりやすさがやや向上するとされています。
だだ、この使い方でもおすすめできないことに変わりはありません。
クレードルとは?
以下のように、端末を充電できる置き台のことを言います。
なぜなら、「WX03」は以下の点で現行の「X11」にそもそものスペックが大きく劣り、クレードルにセットしたとしても、速度が出にくいことは変わらないからです。
- 端末の最大通信速度が6分の1以下
- au 5G回線への接続、バンドステアリング、au 4G LTE回線への接続機能がない
また、現行機種の「X11」にもアンテナのついた専用のクレードルあり、3,500円程で購入もできますが、以下の理由から、端末だけでの利用をおすすめします。
- そもそもの性能が高いため、クレードルなしでも快適な通信が期待できる
- クレードルがなくても充電はできる
- 持ち運ぶにはかさばって邪魔
Q2.「WX03」で楽天モバイルのSIMは使える?
WiMAXの端末は全て、特定のキャリアしか使えない設定(SIMロック)がされていないため、使える場合があります。
しかし、こうした使い方は、以下のような素人には馴染みのない複雑な設定が必要になる場合が多く、おすすめできません。
- つながる回線を変更するAPN設定
- 拾える周波数を固定するバンド固定(専用アプリが必要)
- ソフトウェアのダウングレード(PCの専用ソフトが必要)
また、楽天モバイルの回線は、WiMAXで使える回線に以下の点で劣っているため、そもそもおすすめはできません。
- 地下や屋内で電波が弱くなりやすい(楽天回線は障害物に弱い)
- 一部のエリアは月5GB以上使うと速度制限がかかる
5.まとめ
WiMAXの端末は、「WX03」ではなく「X11」を使うべき理由について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「WX03」は以下二つの理由から、使うべきではありません。
- シンプルに性能が低すぎる
- 現行機種の「X11」は新品が無料でもらえる
WiMAXの端末は、通信速度が過去最速で、日本製の「X11」を選んでおけば間違いありません。
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申し込み窓口によってキャッシュバック金額が少なくなる、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。
このページの内容が、あなたの端末選びの助けになれることを祈っています。