要注意!WiMAXの端末「WX05」を使うべきでない2つの理由
「WX05ってどうなの?」、「古い機種だけどまだ使える?」など、WiMAXの端末であるWX05について気になっていませんか?
「WX05」は、2024年現在、WiMAXの全ての窓口で取り扱いが終了しています。
端末自体はメルカリなどで安く手に入るため、それを別で用意したSIMカードで使うことはできますが、ネットの質は悪くなる可能性が高く、そこまでして使うことはおすすめしません。
このページでは、家電量販店でネット回線を販売してきた筆者が、WiMAXの端末「WX05」を使うべきでない理由について、以下の流れで解説していきます。
全て読めば、なぜ「WX05」を使うべきなのか、ポケットWi-Fiはどれを選ぶべきかがわかり、ポケットWi-Fiで失敗しなくなるでしょう。
1.「WX05」を使うべきでない2つの理由
「WX05」は2018年製の端末で、すでに生産も終了していますが、下記2つの理由で使うべきではありません。
- 安く使える場合もあるが、ネットの質は期待できない
- シンプルに古くて性能が低い
それぞれ内容を解説していきます。
ポケットWi-Fiなら、WiMAXの「X12」がおすすめ
「X12(https://gmobb.jp/)」は、以下の点で数あるポケットWi-Fiの中でも特に優れており、どなたにも自信を持っておすすめできます。
- 自社アンテナを持つ大手で通信が安定
- データ容量が無制限で使い放題
- 端末は5G対応で速度が出やすい
- 一月あたりの料金が安い
理由1.安く使える場合もあるが、ネットの質は期待できない
以下の点で、「WX05」ならインターネットが安く使えると思った方もいるのではないでしょうか。
- 中古が安く手に入る
- 以前使っていたり、貰ったりして、すでに端末が手元にある
- SIMフリーの端末で、WiMAX以外の安いSIMでも使うことができる
SIMフリーとは
どこのキャリアのSIMカードでも使える状態のことを言います。
端末の中には、ドコモやソフトバンクなど、特定のキャリアでしか使えないものがあります。
しかし、WiMAXの端末はそういった縛りがありません。
ただ、この方法は、肝心のネットが満足に使えない可能性が高いです。
安いSIMにはそれなりのデメリットがある
「WX05」は販売が終了しており、SIMとセットでの提供がされていないため、インターネットを使うには、データ通信ができるSIMの契約が別で必要です。
SIMだけを契約する場合の料金を、普通に新規でポケットWi-Fiを契約した場合と比べると以下の通りで、安くなることは多いです。
実質月額料金 | ||
新規契約 (端末とSIM) | WiMAX | 3,845円 |
au | 5,934円 | |
Y!mobile | 5,097円 | |
SIMのみ契約 | マイネオ | 2,029円 |
DTI SIM | 2,689円 | |
楽天モバイル | 3,278円 |
- 実質月額料金:契約満期、時間がないものは、3年使った場合の端末代込みの平均月額
- 全て月間のデータ容量は無制限
ただ、安いSIMには、以下の通り何かしらデメリットがあり、ネットの使い勝手は悪くなる可能性が高いです。
マイネオ | ・格安SIMで回線が混みやすく、みんなが使う時間はネットが遅くなりやすい ・データ容量は無制限だが、下り最大1.5Mbpsの低速でしか使えない(画質を落とさないと動画視聴は厳しい) |
DTI SIM | ・格安SIMで回線が混みやすく、みんなが使う時間はネットが遅くなりやすい ・1日1.4GB以上使うと下り最大0.2Mbpsの低速になる(2~3時間動画を観ると速度制限) |
楽天モバイル | ・障害物に弱い電波を使っている(室内で使うのには向かない) ・エリアによっては、月5GB以上使うと通信制限がかかる |
「WX05」を安く使うには、こうしたSIMを使うしかありませんが、いくら安くても、肝心のネットが遅い、つながらない、となっては元も子もありません。
そのため、安さだけを理由に「WX05」を使うことはおすすめできません。
格安SIMとは
大手の回線の一部をレンタルすることで、安く使えるネットサービスを提供しているSIMのことを言います。
安い分、もともとの速度が遅く、またみんなが使う時間(通勤・通学時間や夜の時間)は混雑し回線が遅くなります。
高速道路に例えると、以下の通りで、一部だけを借りている状態なので、もともとの速度も遅く、混み合いやすいです。
以下のように、実際に格安SIMが遅いと感じている人の声は多く見られます。
せっかく契約しても、遅くて動画視聴やファイルのダウンロードができない、となる可能性が高いので利用はおすすめできません。
理由2.シンプルに古くて性能が低い
速度やつながりやすさが、現行機種の「X12」に大きく劣る
WiMAXでは、以下のように年に1~3機種のペースで最新機種が発売されており、年々スペックが上がっています。
発売機種 | |
2023年 | X12 |
2022年 | – |
2021年 | SCR01、X11 |
2020年 | WX06 |
2019年 | W06 |
2018年 | W05、WX05 |
2017年 | W04、WX04 |
2016年 | W02、W03、WX03 |
2015年 | W01、WX01、WX02 |
2014年 | HWD15、NAD11 |
2013年 | HWD14 |
「WX05」は2018年発売の古い機種で、当然ですが、2023年発売の現行機種「X12」に性能は劣ります。
具体的にどこが違う?
最大通信速度、同時接続台数の2つが大きく違っています。
「WX05」を、現行機種の「X12」と比べると以下の通りです。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
WX05 | X12 | |
最大通信速度 | 下り:440Mbps 上り:75Mbps | 下り:3.9Gbps 上り:183Mbps |
同時接続台数 | 10台 | 16台 |
バッテリー持ち | 約14時間 | 約9時間 |
サイズ | 幅111×縦62×厚さ13.3mm | 幅136×縦68×厚さ14.8mm |
重さ | 約128g | 約174g |
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) | NECプラットフォームズ (日本) |
- 下り=ダウンロード(WEBサイトの閲覧や動画視聴)、上り=アップロード(メールの送信や動画の投稿)
- 1Gbps=1,000Mbps
WiMAXの端末は、以下の点では全て共通しており、上記2機種でも目立った違いはありません。
- サイズ:おおよそ名刺サイズで厚さ1~1.5cm
- 重さ:100~180g (小さめのスマホか、それよりやや軽い程度)
ただ、以下の点では「X12」と大きな違いがあり、明らかに劣っています。
- 最大通信速度:6分の1以下(下り)
- 同時接続台数:6台少ない
そのため、「WX05」は、「X12」に比べて以下のようになるリスクが高いです。
- ネットが遅い
- 多くの端末でWi-Fiを使うと、つながらない端末が出てくる
古い機種ほど、つながりやすさや速度は落ちる
ネットのつながりやすさは、先程あげた端末の最大通信速度だけでなく、付いている機能によっても変わります。
WiMAXの端末のつながりやすさを向上させる機能としては、以下があげられます。
機能 | 対応機種 |
au 5G回線への接続 (対応エリアで5Gが使える) | SCR01、X11、X12 |
バンドステアリング (自動で最適な周波数を選んで通信を行う) | WX06、X11、X12 |
au 4G LTE回線への接続 (WiMAX回線がつながらないエリアでau回線を拾う) | HWD14、HWD15、W01、W02、W03、W04(2017年)以降の全機種 |
ハイパフォーマンスモード (消費電力を増やして通信速度を上げる) | WX01、WX02、W02(2016年)以降の全機種 |
これらは年々新機能として追加されてきたもので、使える機能は新しい機種ほど多くなります。
現行の「X12」は上記全てに対応していますが、2018年モデルの「WX05」は以下の機能がありません。
- au 5G回線への接続
- バンドステアリング
こうした点でも、「WX05」の速度やつながりやすさが、現行の「X12」に大きく劣るのは間違いありません。
2. ポケットWi-Fiを選ぶ4つのポイント
繰り返しになりますが、WiMAXの端末「WX05」は、以下の理由で使うべきではありません。
- 安く使える場合もあるが、ネットの質は期待できない
- シンプルに古くて性能が低い
ポケットWiFiで失敗したくない方は、WiMAXの「X12」(https://gmobb.jp/)を選んでおけば間違いありません。
理由はシンプルで、以下の通り全27社を比較した結果が、最も優れていたからです。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
回線の質 | データ容量 (最大プラン) | 端末スペック | 実質月額料金 | |
WiMAX | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 高い (5G対応) | ◎ 3,845円 |
ドコモ | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 高い (5G対応) | × 10,004円 |
au | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 高い (5G対応) | × 5,934円 |
ソフトバンク | ◎ 自社アンテナ | △ 50GB | ◎ 高い (5G対応) | × 6.030円 |
Y!mobile | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | ◎ 高い (5G対応) | × 5,097円 |
楽天モバイル | ◎ 自社アンテナ | ◎ 実質無制限 | △ 低い | ◎ 3,278円 |
mineo | × 格安SIM | ◎ 実質無制限 | △ 低い | ◎ 2,447円 |
エキサイトモバイル | × 格安SIM | ◎ 実質無制限 | △ 低い | ◎ 4,226円 |
QTモバイル | × 格安SIM | △ 30GB | △ 低い | ◎ 3,219円 |
イオンモバイル | × 格安SIM | △ 200GB | △ 低い | × 11,999円 |
どこよりもWiFi | × 格安SIM | ○ 月100GB | △ 低い | ◎ 3,432円 |
FUJI WiFi | × クラウドSIM | ○ 1日10GB | △ 低い | × 5,155円 |
限界突破WiFi | × クラウドSIM | ◎ 実質無制限 | △ 低い | ◎ 4,400円 |
クイックWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,200円 |
Chat WiFi | × クラウドSIM | ○ 200GB | △ 低い | ◯ 4,986円 |
THE WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,200円 |
MUGEN WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,432円 |
クラウドWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,810円 |
ExWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,845円 |
ギガWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 2,822円 |
ゼウスWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,221円 |
AiR-WiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,499円 |
それがだいじWiFi | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,399円 |
MONSTER MOBILE | × クラウドSIM | ○ 100GB | △ 低い | ◎ 3,080円 |
縛りなしWiFi | × クラウドSIM | ○ 90GB | △ 低い | ◯ 4,788円 |
hi-ho lets WiFi | × クラウドSIM | ○ 1日7GB | △ 低い | ◯ 4,857円 |
ギガゴリWiFi ※新規受付終了 | × クラウドSIM | ○ 200GB | △ 低い | × 6,177円 |
- 実質月額料金:キャッシュバックや割引の特典を使い、契約満期まで(期間がない場合は36ヶ月)使った場合の1月あたりの料金
- 契約期間ありなしで選べる場合は、月額が安い契約期間ありのプランで使った場合
- 端末+SIM、SIMのみで選べる場合は、端末+SIMの契約をした場合
比較の基準としたのは、ポケットWiFiを使う上で誰にとっても大事な以下4つのポイントです。
- 回線の質:自社でアンテナを持っている業者か
- データ容量:無制限で使えるか
- 端末スペック:速度が出やすいか
- 実質月額料金:いいサービスを安く使えるか
まずは、それぞれの内容やWiMAXが優れていた根拠を、以下に解説していきます。
2-1. 回線の質:自社でアンテナを持っているWi-Fi業者か
WiMAXは自社のアンテナで、安定した通信ができる
ポケットWi-Fiを選ぶ上で最も重要なのは、「回線の質」で、「自社でアンテナを持っているか」が判断基準です。
なぜなら、自社でアンテナを持っていない場合、他社の回線の一部を間借りしているだけなので、速度が遅く、混雑すると安定した通信ができなくなるためです。
先程お伝えした通り、格安SIMのポケットWiFiはまさにこの間借りした回線を使っており、繋がりやすさや速度にムラがあるためおすすめできません。
その他、自社アンテナを持たないポケットWiFiとしてクラウドSIMを使ったものがありますが、こちらも同じ理由からおすすめはできません。
クラウドSIMの仕組みとおすすめしない理由
格安SIMよりもさらに悲惨なのが「クラウドSIM」で、使うべきではありません。
クラウドSIMは、クラウドと呼ばれる、大型のサーバーで複数のSIMを管理し、場所に合わせ、最適な回線につながるという仕組みです。
最適な回線とはいえ、混み合うことが多く、使えないこともあるのでおすすめできません。
2019年頃から様々な会社が以下のようなアピールをして「〇〇Wi-Fi」というサービスを出しました。
- 低価格で大容量(使い放題)
- ドコモ・au・ソフトバンク3社の回線が使える
大手の回線を使っていると言っても、格安SIM同様、もともと速度が速い回線ではなく、安くてたくさん使える分、多くの人で回線が混み合います。
その結果、クラウドSIMを使った、「どんなときもWiFi」では大規模な通信障害が起こり、クラウドSIMの中でサービス停止や、改悪が相継ぎました。
主なクラウドSIM | 主な出来事 |
どんなときもWiFi | ・2020年2月、3月に大規模な通信障害が発生 ・3月の通信障害は2週間続いた ・総務省から行政指導を受け、現在はサービス新規申込みを終了 |
THEWiFi | ・2020年8月よりサービス改悪 ・それまで無制限だったが、新規ユーザーは1日に4GBまでのプランになった ・その後、月100GBまでのプランが出たが、ネットが混み合う時、制限がかかることがある |
ゼウスWiFI | ・2020年7月より無制限プランの新規申込み受付を終了 ・100GB/月までのプランがあるが、混み合う時は通信制限がかかる可能性がある |
「〇〇Wi-Fi」の運営会社はアンテナを持たず、大手キャリアの格安なSIMカードを大量に契約して使っているだけです。
そのため、大量のデータ利用があり、SIMカードのデータ容量を使い切ってしまうと、一気に通信制限がかかり通信障害につながります。
どんなときもWiFiの時は運営がSIMカードを追加するのに時間がかかり、2週間の通信障害につながりました。
長期の通信障害は通信サービスとしては致命的で、同様のリスクがある以上、クラウドSIMはおすすめしません。
他社の回線サービスを使うので、参入もしやすく、設立すぐのベンチャー企業が運営していることもあり「問い合わせ対応も不十分だった」という声も多いです。
クラウドSIMを使っている人の声
以上を踏まえ、ストレスなくインターネットを使うためにも「格安SIM」「クラウドSIM」を使うポケットWi-Fiは避け、「自社でアンテナを持つ会社」を選ぶようにしましょう。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
○自社アンテナ | ×格安SIM、クラウドSIM | |||
ドコモ | mineo | MONSTER MOBILE | クラウドWiFi | ExWiFi |
au | QTモバイル | MUGEN WiFi | ゼウスWiFi | hi-ho lets WiFi |
ソフトバンク | イオンモバイル | THE WiFi | それがだいじWiFi | AiR-WiFi |
WiMAX | エキサイトモバイル | ギガWi-Fi | どこよりもWiFi | 縛りなしWiFi |
楽天モバイル | FUJI WiFi | ギガゴリWiFi | 限界突破WiFi | |
Y!mobile | Chat WiFi | クイックWiFi | 地球WiFi | |
○おすすめ | ×選ぶべきでない |
2-2. データ容量:無制限で使えるか
WiMAXには実質無制限プランがあり、大容量の通信ができる
ポケットWi-Fiのプランには以下の2種類がありますが、使い放題のプランを選ぶべきです。
- 通常プラン:毎月20GBまでなど、容量に制限がある
- 実質無制限プラン:月の利用量に縛りがなく実質使い放題
最近の動画・ビデオ通話などは高画質の分、大量のデータ容量が必要です。
特に動画を見たい方、アプリなどをダウンロードしたい方、テレワークなど仕事で使いたい方は無制限プランがあるポケットWi-Fiを選んでおきましょう。
自社アンテナの6社のうち、「ソフトバンク」には無制限プランがなく、それなのに他社の無制限プランより高いのでおすすめしません。
無制限プラン有無 | 実質月額料金 | |
ドコモ | ○あり | 10,004円/無制限 |
au | ○あり | 5,934円/無制限 |
ソフトバンク | ×なし | 6,030円/50GB |
Y!mobile | ○あり | 5,097円/無制限 |
WiMAX | ○あり | 3,845円/無制限 |
楽天モバイル | ○あり | 3,278円/無制限 |
「実質無制限」とはどういうこと?
無制限に使えますが、一部制約があるため、「実質」という表現になります。
完全に使い放題にすると、大量の通信をする人が出ることで、クラウドSIMのように他の人に迷惑がかかります。
そのため、自社のアンテナで、無制限プランを提供する会社も下記のように一部の制限をつけています。
制限の内容 | |
ドコモ | ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合がある。 |
au、WiMAX | 一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合がある。 |
Y!mobile | 前日までの3日間で10GB以上の利用があった場合、当日18時から翌日1時まで速度を約1Mbpsに制限。 |
楽天モバイル | 他社回線を月に5GB以上利用すると、月末まで速度を1Mbpsに制限。 |
ドコモ、au、WiMAXは詳しい制限の内容を公表していません。
ただ、auとWiMAXは、2022年初めまで、制限の内容を以下のように公表していたため、現在も同程度の制約がある可能性が高いです。
3日で15GB以上の利用があった場合、超えた日の翌日18時頃から翌2時頃まで速度を1Mbpsに制限
15GBというと、3日連続で7時間動画を見ても超えないレベルで、速度1Mbpsでも下記程度はできるため、この制限はかなりゆるいと言えます。
- Webサイトの閲覧
- Twitter、Instagram、LINEなどのSNS
- 地図アプリ
- 低画質の動画視聴
一方、「月100GBプラン」など容量が決まっているものは、容量を超えると速度が0.5Mbps以下になり、上記も難しくなるため注意が必要です。
このように容量が決まっている方が特別安くなることもないため、シンプルにたくさん使えて便利な無制限プランのあるものを選んでおきましょう。
2-3. 端末のスペック:速度が出やすいか
WiMAXなら5G対応の高スペックな端末が使える
ポケットWi-Fiは、会社によって使える端末が変わりますが、速度が出やすくなるため、なるべくスペックの高いものを選んでおきましょう。
端末のスペックは、以下の2点で大きな差がつきます。
- 最大通信速度(10倍以上の差があることも)
- 高速通信ができる「5G」が使えるか
ここまで残った無制限プランのある大手5社の中では、楽天モバイルのみ最大速度が大きく劣り、5Gにも対応していないためおすすめできません。
提供会社 (実質月額料金) | 端末の最大速度 | 5G対応 |
ドコモ (10,004円) | 4,900Mbps | あり |
au (5,934円) | 3,900Mbps | あり |
ワイモバイル (5,097円) | 2,400Mbps | あり |
WiMAX (3,845円) | 3,900Mbps | あり |
楽天モバイル (3,278円) | 150Mbps | なし |
- 各社最新の端末のスペックで比較
- 上記の速度は、動画視聴やWEBページの読み込みに影響する「下り速度」
一般的なネットの利用に必要な通信速度の目安は以下の通りで、楽天モバイルでも問題なく使うことはできます。
- メールやLINE:1Mbps
- WEBサイトの閲覧:1~10Mbps
- 動画の視聴:1~20Mbps
ただ、ポケットWi-Fiはなるべく通信速度が速く、ストレスなく使えるに越したことはありません。
楽天モバイルは大手の中でも安いメリットがありますが、10倍以上の速度が出るWiMAXも、同程度の金額で使うことができます。
近い価格で使えて、5G対応でより速度が出せるものもあることから、特別スペックの低い楽天モバイルを選ぶことはおすすめできません。
楽天回線は障害物に弱いデメリットも
楽天の回線は、大手の中で唯一、プラチナバンドという障害物に強い電波が使えないため、建物の中だと遅くなりやすい欠点があります。
借り物の回線を使った格安SIM、クラウドSIMのように混雑に弱いといったことはないものの、 シンプルに電波自体が弱く、つながりにくいです。
実際以下のような口コミはいくつも見られます。
楽天モバイルはWiMAXよりも料金が安くなりますが、こうした点でもおすすめできません。
2-4. 実質月額料金:いいサービスを安く使えるか
WiMAXはここまで残ったポケットWi-Fiで最も安く、業界全体で見ても安い
毎月支払う料金も差がつくので、料金を比較して最終的な1つを選びましょう。
ここまでで、残った大手4社の無制限プランを比較すると下記のようになり、「WiMAX」が最安です。
実質月額料金 | |
ドコモ | 10,004円 |
au | 5,934円 |
ワイモバイル | 5,097円 |
WiMAX | 3,845円 |
比較したのは「実質月額料金」で、下記のように、支払うトータル金額(端末代や事務手数料)からキャッシュバックなどのキャンペーンを差し引くことで計算しています。
回線によっては、毎月の料金が安くても以下の落とし穴があるため、それらもトータルして比較するために「実質月額料金」を比べるべきです。
- 初期費用や解約金が高額
- キャンペーンがない
ドコモ・au・ワイモバイルは回線や端末に大きなデメリットはありませんでしたが、「実質月額料金」が高くなるためおすすめはできません。
特にドコモを選ぶと3年間で10万円以上も余計に料金を払うことになるので注意しましょう。
全国ほとんどのエリアで使えるのはどれも一緒
ポケットWi-Fiは、対応エリアで選ぶべきという声もありますが、2024年現在、ほぼ全国で使えるのはどれも変わりません。
下記は各社の回線エリアマップで、色がついた箇所は回線を使えるということです。
引用:ドコモ/au/ソフトバンク/UQ/Y!mobile/楽天モバイル
スマホが圏外になるような山奥を除くと、ほとんどのエリアに色がついていることがわかります。
エリアで差がつくことはほぼないため、ポケットWi-Fiは差がつきやすい以下4つの点で優れたWiMAXを選んでおけば間違いありません。
- 回線の質:自社でアンテナを持っている業者か
- データ容量:無制限で使えるか
- 端末スペック:速度が出やすいか
- 実質月額料金:いいサービスを安く使えるか
以上を踏まえ、選ぶべきなのはWiMAXです。ただ、WiMAXには申し込み窓口が10以上、端末も複数あるため、次の章でベストな契約方法を解説します。
3. WiMAXのベストな契約方法
繰り返しになりますが、選ぶべきポケットWi-Fiは「WiMAX」一択です。
WiMAXは申し込み窓口などが複数ありますが、結論としては、それぞれ以下を選ぶべきです。
- プラン:5Gプラン
- 端末:X12
- 申し込み窓口:GMOとくとくBB
中でも、申し込み窓口は、どこを選ぶかによって支払う金額が3年間で30,000円以上変わることもあるため、注意が必要です。
申し込みは、必ず支払う金額が最も抑えられるGMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)から行いましょう。
3-1.プランは「5Gプラン」一択
WiMAXの新規契約で選べるプランは、月間のデータ容量無制限で、5G対応機種が使える「5Gプラン」だけです。
以前までは、以下二つのプランから選べましたが、2024年現在、旧プランは全ての窓口で受付を終了しています。
5Gプラン(ギガ放題プラス) | ・WiMAXとauの4G、5G回線が使える ・月間のデータ容量無制限 ・通信制限の具体的なルールはなし |
旧プラン(ギガ放題) | ・WiMAXとauの4G回線が使える ・月間のデータ容量は無制限、もしくは7GB ・3日で10GB以上使うと、通信制限がかかる |
5Gプランは、申し込み窓口によって「ギガ放題プラス」、「ギガ放題5G」のようにプラン名が変わります。
しかし、どれも利用回線、データ容量、制限のルールは上記の通りで、共通しています。
旧プランで使っている人は乗り換えがおすすめ
現在、WiMAXを旧プランで使っている人には、以下の理由で5Gプランへの乗り換えをおすすめします。
- 5G対応端末は、最大速度が古いものの6倍以上
- 旧プランの最大速度は、2022年12月から半減(公式発表より)
- 「3日で10GBまで」という通信制限のルールから解放される
旧プランの解約で解約金がかかる場合も、次から紹介するGMOとくとくBBから申し込むと、キャッシュバックで、実質負担ゼロで乗り換えができます。
3-2. 端末は通信速度が最速の「X12」を選ぶ
WiMAXの端末は、通信速度が歴代最速の最新機種「X12」を選んでおきましょう。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
X12 | X11 | SCR01 | |
発売日 | 2023年6月 | 2021年11月 | 2021年4月 |
最大通信速度 | 下り:3.9Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps | 下り:2.2Gbps 上り:183Mbps |
同時接続台数 | 16台 | 16台 | 10台 |
バッテリー持ち | 約9時間 | 約8時間 | 約16時間半 |
サイズ | 縦68×幅136×厚さ14.8mm | 縦68×幅136×厚さ14.8mm | 縦76×幅147×厚さ10.9mm |
重さ | 174g | 174g | 203g |
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) | NECプラットフォームズ (日本) | サムスン (韓国) |
- 下り(受信速度):WEBサイトの閲覧や動画視聴に影響、上り(送信速度):動画やブログのアップロードに影響
- 1Gbps=1,000Mbps
- 全て5G対応端末
一部の窓口では、旧機種も申し込みできますが、速度は落ちますし、その分目立って安くなることもありません。
旧機種を選ぶメリットは一つもないため、シンプルに通信速度が最速で、日本製の最新機種「X12」を選んでおきましょう。
3-3. 申し込み窓口は「GMOとくとくBB」を選ぶ
WiMAXを最もお得に使うためには、GMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)からの申し込みがベストです。
なぜなら以下のように、WiMAXの申し込み窓口全24社を比較すると、最新機種を使った場合の5Gプランの料金が最安になるからです。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
申込み窓口 | 実質月額料金 (5Gプラン) | 契約満期 | キャッシュバック (新規申し込み) |
GMOとくとくBB | 3,845円 | なし | 34,500円 |
ゼウス | 4,166円 | 25ヶ月 | 27,720円 |
BIGLOBE | 4,233円 | なし | 11,500円 |
カシモ | 4,315円 | なし | 18,000円 |
ASAHI net | 4,476円 | なし | - |
DTI | 4,623円 | なし | - |
ビジョン | 4,674円 | 25ヶ月 | - |
ヨドバシカメラ | 4,677円 | なし | - |
Broad | 4,687円 | なし | - |
BIC | 4,795円 | なし | - |
Free Max | 4,892円 | なし | - |
シンプルWiFi | 4,932円 | なし | - |
J:COM | 4,976円 | なし | - |
5G CONNECT | 5,372円 | なし | - |
Tikiモバイル | 5,480円 | なし | - |
スマモバ | 5,501円 | なし | - |
UQ | 5,565円 | なし | - |
YAMADA air mobile | 5,565円 | なし | - |
KT | 5,565円 | なし | - |
エディオン | 5,565円 | なし | - |
DIS mobile | 5,565円 | なし | - |
EX | 4,698円 (旧機種のみ) | 37ヶ月 | - |
hi-ho | 5,082円 (旧機種のみ) | 25ヶ月 | - |
So-net | 受付停止中 | なし | - |
- 実質月額料金:キャッシュバックや割引を適用し、契約満期まで(期間がないものは36ヶ月)使った場合の初期費用・端末代込みの平均月額
- 2ヶ月以上契約更新月があるものは最短で解約した場合で計算
- 端末は最新機種「X12」を使った場合
GMOとくとくBBは、上場企業「GMOインターネット」が提供するプロバイダです。
下記の特典が受けられるキャンペーンを行っていて、5Gプランの実質月額料金が最安になります。
- 34,500円キャッシュバック
- 端末代無料
キャッシュバックは、以下の公式キャンペーンページ限定の特典で、普通の公式ページからの申し込みだと適用されないため注意しましょう。
GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/
申し込み窓口によってキャッシュバックが減ったり、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。
乗り換えだとキャッシュバックが大幅に増えるメリットも
現在他社のインターネットを利用中で、乗り換えを検討している方は、GMOとくとくBBからWiMAXを申し込むと、より高いキャッシュバックが受け取れます。
新規申し込みのキャッシュバックと重ねて、他社の解約金を最大40,000円まで補助してもらえます。
よって、乗り換えの場合も、WiMAXはGMOとくとくBBからの申し込みがおすすめです。
GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/
※乗り換えキャンペーンの利用には、上記ページから申し込み後、申し込み完了メールに記載のフォームから別途申請手続きが必要です。
プロバイダによって通信品質は変わらないのか
一切変わりません。
光回線などは、プロバイダが通信設備の一部を管理しているので、プロバイダごとの混み具合やプロバイダの設備によって差がつきます。
ただ、WiMAXの場合、プロバイダは販売窓口の役割をしているだけですので、どこから申し込んでも通信品質に差はつきません。
なぜWiMAX本体よりもプロバイダが安いのか
通信品質に差がない分、各社キャンペーンを積極的に行っているためです。
プロバイダは、契約を取ることで、WiMAX本体からお金をもらえますが、自社を選んでもらうためにもらったお金の一部をキャッシュバックや割引にして利用者に返してくれます。
そして、窓口の中で、GMOとくとくBBには下記の特徴があり、キャッシュバックを最も高く出したり、月額料金を安くすることができます。
- インターネットでの集客に特化していて人件費や店舗代がかからず、キャンペーンに回せる
- WiMAXプロバイダの中で最大手なので、WiMAX本体からもらうお金も高い
3-4. GMOとくとくBBでWiMAXを最安で使うためにすべきこと
キャンペーンのキャッシュバックは確実に受け取りましょう。
GMOとくとくBBのキャッシュバックの受け取りには、以下の手続きが必要です。
- 利用から11ヶ月後に、申し込み時に作られるメールアドレスに届く案内メールを確認する
- そのメールからキャッシュバックの振込先を登録する
やること自体は簡単ですが、振込先の登録はメールが届いた日の翌月末までという期限があり、過ぎると受け取りができなくなるため注意が必要です
忘れずにやるためにも、契約したらすぐに下記を実施するようにしましょう。
- スマホのカレンダーや、リマインドできるアプリに、「11ヶ月目のメール確認」を予定として入れておく
- ~gmobb.jpなど契約時に発行されたメールアドレスにログインできるようにしておく(最初に届く書類を保管しておく)
4.「WX05」についてよくある質問
Q1.「WX05」をクレードルとセットで使うのはどうなの?
「WX05」のクレードルにはアンテナがついているため、セットで使うと、つながりやすさがやや向上するとされています。
だだ、この使い方でもおすすめできないことに変わりはありません。
クレードルとは?
以下のように、端末を充電できる置き台のことを言います。
なぜなら、「WX05」は以下の点で現行の「X12」にそもそものスペックが大きく劣り、クレードルにセットしたとしても、速度が出にくいことは変わらないからです。
- 端末の最大通信速度が6分の1以下
- au 5G回線への接続、バンドステアリングの機能がない
また、現行機種の「X12」にもアンテナのついた専用のクレードルあり、5,000円程で購入もできますが、以下の理由から、端末だけでの利用をおすすめします。
- そもそもの性能が高いため、クレードルなしでも快適な通信が期待できる
- クレードルがなくても充電はできる
- 持ち運ぶにはかさばって邪魔
Q2.「WX05」で楽天モバイルのSIMは使える?
WiMAXの端末は全て、特定のキャリアしか使えない設定(SIMロック)がされていないため、使える場合があります。
しかし、こうした使い方は、以下のような素人には馴染みのない複雑な設定が必要になる場合が多く、おすすめできません。
- つながる回線を変更するAPN設定
- 拾える周波数を固定するバンド固定(専用アプリが必要)
- ソフトウェアのダウングレード(PCの専用ソフトが必要)
また、楽天モバイルの回線は、WiMAXで使える回線に以下の点で劣っているため、そもそもおすすめはできません。
- 地下や屋内で電波が弱くなりやすい(楽天回線は障害物に弱い)
- 一部のエリアは月5GB以上使うと速度制限がかかる
5.まとめ
WiMAXの端末「WX05」を使うべきでない理由を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「WX05」は、以下二つの理由で使うべきではありません。
- 安く使える場合もあるが、ネットの質は期待できない
- シンプルに古くて性能が低い
ポケットWi-Fiで失敗したくない方は、「回線の質、データ容量、端末スペック、実質月額料金」全ての面で優秀なWiMAXの「X12」を選んでおけば間違いありません。
申し込みは、実質月額料金が24プロバイダ中最安となるGMOとくとくBBから行いましょう。
GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/
申し込み窓口によってキャッシュバック金額が少なくなる、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。
このページがあなたのポケットWi-Fi選びのお役に立てることを心から祈っています。