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引越し

引越しの見積りを比較するベストなやり方と失敗しないための全知識

「引越しの見積もり額を比較したい」「どうやって比較すればいいの?」など、引越しの見積もり額を比較したいと思っていませんか?

引越しは複数社の見積もり額を比較するだけで安くなりますが、やり方には注意点があり、間違えると「電話が鳴り止まない」「優良業者から見積もりが取れない」ということになりかねません。

このページでは、引越し会社で4年間営業をしてきた筆者が、引越しの見積もりを上手に比較するコツを下記の流れで紹介していきます。

  1. 引越しの見積もりは必ず比較すべき理由
  2. 引越しの見積もり比較のベストなやり方
  3. 大手15社を比較!おすすめの引越し業者6選
  4. 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ
  5. 最後の1社を選ぶための「サービスの比較」のコツ
  6. どうしてもネットで比較したい方におすすめの方法
  7. 引越しの料金相場と見積もり額の決まり方
  8. 引越し見積もりでよくあるQ&A

最後まで読めば、引越しの見積もり額の比較方法だけでなく、サービス内容をどう比較すればいいかもわかり、ベストな業者を選ぶことができます。

目次

1. 引越しの見積もりは必ず比較すべき理由

引越しは実際に見積もりを取らないと料金がわからないサービスですが、複数社の見積もり額を比較することは下記2つメリットがあります。

  • 複数社比較するだけで安くなりやすい
  • 比較した上でベストな業者を選べる

確かに手間はかかりますが、いい業者を選べるだけでなく、同じ業者でも他社と比較するだけ安く利用できるので、必ず実施しましょう。

1-1. 複数社比較するだけで安くなりやすい

引越しは複数社から見積もりをとって、比較している状態だと安くなりやすいです。

これは、引越し業者は、ライバル業者がいるとその業者に負けないように、料金を勝手に安くしてくれるからです。

2社以上見積もりを取る場合

反対に、1社からしか見積もりを取らないと、引越し業者は安くする努力をほとんどしないので、料金が高くなる傾向があります。

1社だけ見積もりを取るケース

実際、私も営業マンをしていたとき、ライバル業者の有無で2倍近くの差をつけたことがあります

また、ライバルがいる時はサービスの内容でも負けられないため、「洗濯機の取り外し・取り付け」など有料のオプションを無料でつけたこともあります。

1-2. 比較した上でベストな業者を選べる

また、実際に複数社から見積もりをとって比較すると、各社に割引をさせた上で、サービスも比較しながら1社に決められるので、より安くて良い業者を選びやすいです。

割引後の料金を比較して選べる

一見、最初の金額が高い業者も、他社に負けないように、割引をしてくれ、一番安く使える可能性もあります。

ネット上で料金比較ができるサービスもありますが、そういったサービスだけだと、割引を考慮できないため、業者選びを間違える可能性もあります。

割引を考慮しないと、業者選びを間違える

まずは実際の見積もり金額を比較するところから

以上を踏まえ、複数の業者に見積もり依頼を行い、割引をしてもらった上で、実際の見積もり額を比較することが最も正しい比較のやり方です。

ネット上での比較だと、各社の割引まで考慮できないので、正しい業者を選びにくいです。

次の章以降で紹介する方法を使えば、簡単に複数社の料金を比較でき、あなたにとってベストな業者を選ぶことができます。

どうしてもネットだけで比較したい場合

  • 「まずはネットだけで比較してみたい」
  • 「個人情報なしで比較できないの?」

など、実際の見積もりではなく、ネット上だけで比較をしたいという方のために「6. どうしてもネットで比較したい方におすすめの方法」でネットだけであなたの状況の大まかな見積もり額を比較する方法を紹介しています。

2. 引越しの見積もり比較のベストなやり方

実際に複数業者から見積もりをとって比較する際、やり方を間違えると、無駄な手間がかかったり、ベストな業者に見積もりをお願いできません。

そうならないように、ここでは複数業者に効率よく見積もりを取るためのコツを紹介します。

2-1. 複数業者の見積もりを比較する方法は2つ

見積もりを比較するには、下記の2つの方法で見積もり依頼する必要がありますが、「一括見積もりサイト」の利用がおすすめです。

  • 1社ずつ見積もり依頼の連絡をし見積もりを依頼する
  • 一括見積もりサイトを使う

一括見積もりサイトとは?

一括見積もりサイトとは複数の引越し業者にまとめて見積もりを取れる完全無料のサービスのことで、一度の入力で複数社にまとめて見積もりを依頼できます。

引越し見積もりサイトの利用イメージ

利用の手順はシンプルで、①あなたが希望の条件を入力すると、②条件にあった引越し業者に見積もり依頼を出してくれ、③各業者から見積もりの提示を受け、それを比較して1社に絞れるというものです。

一括見積もりサイトを使うべき理由

  • ライバルがいることを前提の見積もりが期待できる
  • 1回の入力で複数業者から見積もりが出せるので簡単に比較できる
  • あなたの引越しの条件にあった業者をすぐに見つけられる

一括見積もりサイトでの申し込みは引越し業者側にもわかるので、サイトを使うだけでライバルがいる前提での価格になり、安くなった金額で複数社比較できます。

また、一括見積もりサイトでは、見積もり依頼の入力を何度もしなくてもいいことはもちろん、希望する条件を入力すれば、それに合う業者をすぐに見つけられます。

一括見積もりサイトの唯一のデメリット

デメリットは、あなたの条件にあう業者に片っ端から見積もり依頼をすることになるため、入力後大量の連絡が入ることになることです。

一括見積もりサイトのデメリット

ひどい場合だと下記のように、10以上の業者から一気に電話がかかって来るようになり、対応が大変です。

10件以上の着信履歴

ただし、「希望の業者を選んで見積もり依頼ができる」サイトを使えば、選んだ業者からの連絡しか入りません。

「業者を選べるサイト」のメリット

そのため、必ず業者が選択できるサイトを使いましょう。

Q. サイトの利用料が完全無料なのはなぜ?

引越し業者側が利用料を払っているからです。
また、一括見積もりサイトの運営者はインターネットなど新生活に関するサービスも紹介することでも利益を得ていて、引越し業者が運営費全てを負担しているわけではありません。

引越し見積もりサイトのお金の動き

一括見積もりサイト利用後、1~2回インターネットなどの提案の電話がかかってくることがありますが、1度断れば強く営業されることもありません。興味がない旨をはっきり伝えましょう。

Q. 利用料は引越し代金に上乗せされないの?

上乗せはされません。まず、引越しの料金は「どうやって申し込まれたか」には一切関係なく算出されます。細かい内訳で計算されますが、一括見積もりサイトを使って上乗せされる項目は1つもありませんでした。

割引に関しては「ライバルの有無」が重視されるので、一括見積もりサイトを使う人は逆に安くなりやすいです。

2-2. おすすめの一括見積もりサイトは?

引越しの一括見積もりサイトは10種類以上ありますが、おすすめのサイトは引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)です。

理由は下記のように対応業者数が最も多く、またそこから見積もりを希望する業者を選んで依頼ができるからです。

 対応業者数業者の希望
引越し侍300社以上
引越し価格ガイド300社以上×
ズバット引越し比較220社以上
引越し見積もりEX210社以上×
SUUMO引越し140社以上
LIFULL引越し100社以上
価格.com引越し100社以上
引越しラクっとNAVI60社以上
引越しネット30社以上
引越し達人.セレクト10社以上×
アットホーム引越し10社以上
楽天引越し5社以上
比較.com3社以上×

引越し侍は、東証一部上場企業の「株式会社エイチーム」が運営する引越し一括見積もりサイトです。

提携業者数は最も多く、下記のような大手業者からも、中小の業者からも見積もりが取れるので、たくさんの選択肢からあなたにあった業者を探せます。

アート引越センターなど大手引越し業者のロゴ

下記のように、「概算の価格」「口コミ評価」を元に、根拠を持って見積もり依頼を出す業者を絞れるため、余計な業者から見積もりを取ることなく、比較できます。

引越し侍の業者選択画面

引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/

2-3. 引越し侍でどの業者を選べばいいの?

引越し侍で1回で見積もり依頼できるのは3社までですが、根拠を持って依頼する業者を選べるので、「3社」厳選して見積もりを取りましょう。

厳選の方法を下記の2つのケース別に紹介します。

  • ①料金を最安にしたいケース
  • ②サービスにもこだわりたいケース

①料金を最安にしたいケース

概算価格・利用者の平均価格を参考に安いものを3社選びましょう。

引越し侍の概算価格の表示

概算価格は過去の数千万件の実績などをもとに出されているため、これが安いものを選んでおけば最終価格も安くなりやすいです。

概算価格が同じ業者が複数ある場合、口コミ評価4.0以上のものを選びましょう。

4.0以上の評価の業者が複数あれば、口コミ件数で選びましょう。評価の信頼度も高く、多くの人が選んでいるためです。

口コミの読み取り方

口コミ件数が5件を切るものもあり、「多くの人が評価しているか」も見極めなければいけません。

②サービスにもこだわりたいケース

3章」で15社を比較した結果、下記の業者がサービス面で優れています。あなたの条件に対応している業者一覧の中にあれば下記から3社選びましょう。

料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者

サービスの質が高くて、価格も安い業者

サービス・料金のバランスがいい業者

上記で3社揃わない場合は、評価が4.0以上あり、口コミ件数も多い業者から価格を見ながら選ぶようにしましょう。

2-4. 入力後はどうなる?

引越し侍に情報を入力した後は、下記の流れで最終的な1社を絞ることになります。

引越し侍のサービスの流れ

  1. 引越し侍に情報を入力し、3社に見積もりを依頼
  2. 電話やメールで選んだ業者から連絡が入る
  3. 訪問見積もりや電話で要望を伝えると正式な見積もりが出る
  4. 料金・サービスを比較し、最終的な一社に絞る

以上のように進みますが、一括見積もりサイトを使って見積もり依頼するだけで、下記の「ライバルを意識して安くしてくれる」状態になります。

2社以上から見積もりを取るケース

必要以上に高い金額を払うことはなくなりますから、3社から出てきた見積もり額・サービス内容を比較し、一番良さそうなところに申し込みましょう。

引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/

また、「交渉してもっと安くしたい」「3社の中で料金だけでなくサービスも比較したい」という方は見積もり予約をした後でも構いませんので、下記の章を確認しましょう。

3. 大手15社を比較!おすすめの引越し業者6選

どの業者がいいのかわからない、一括サイトでどの業者を選べばいいかわからない、という方に向けて引越しの売り上げ上位の大手15社を下記の観点で総合的に比較しました。

  • 価格帯
  • サービス内容
    -引越安心マーク(※5-1で解説)の有無:業界の認定マークを取得しているか
    -サービスの豊富さ:してくれる作業の豊富さ、無料でしてくれるか
    -梱包資材の充実度:用途に合った梱包資材を無料でくれるか
    -社内教育の充実度:サービスの水準を上げる取り組みを公開しているか
    -補償:壊されたものを補償してもらえるか

比較の結果は下記の通りになります。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

 料金サービス
価格帯 (単身)価格 (家族)サービス評価安心マークサービスの豊富さ梱包資材社内教育補償
アート引越センター4.70 ★★★★★◎ 8pt◎ 9pt
アリさんマークの引越社標準4.45 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7.5pt
サカイ引越センター4.40 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7pt
人力引越社4.20 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7.5pt
ハトのマークの引越センター4.05 ★★★★☆◯ 6.5pt△ 4pt
日本通運4.00 ★★★★☆◯ 6pt△ 4pt
ハート引越センターやや安4.05 ★★★★☆◯ 6pt◯ 7pt
西濃運輸--3.85 ★★★★☆◯ 5.5pt◎ 8pt
福山通運--3.65 ★★★★☆◯ 7.5pt△ 4pt
アップル引越センター3.60 ★★★★☆-◎ 9pt◯ 7pt
SGムービングやや高3.55 ★★★★☆△ 4pt△ 4pt
ファミリー引越センターやや安やや高3.20 ★★★☆☆-◯ 7.5pt◯ 7pt
アーク引越センター3.15 ★★★☆☆-◯ 7pt◯ 7pt
ベスト引越サービス3.10 ★★★☆☆-◯ 6.5pt◯ 7pt
クロネコヤマト×2.30 ★★☆☆☆-△ 3pt△ 2.5pt
  • 価格帯は一括見積もりサービスのデータに基づき評価
  • サービスの採点基準は「サービス比較の採点基準」で紹介
  • 一括見積もりサイト13サイトに家庭向け引越しの料金事例が掲載されていない業者「-」
  • 該当のサービスを提供していない業者「×」

上記の表をもとにおすすめの業者は、下記の6社です。

料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者

サービスの質が高くて、価格も安い業者

サービス・料金のバランスがいい業者

上記業者にお願いする場合でも、一括見積もりサービスを使い、実際の料金を比較するのがおすすめです。引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)は、上記6社全てに対応しています。

おすすめの6社について紹介していきます。

※各社の価格目安は、繁忙期:3月~4月上旬、平常:それ以外の時期の大まかな目安です。

3-1. アート引越センター

アート引越センターは1977年設立、全国に展開する大手引っ越し会社で、サービススペックが極めて高いため、サービス品質を求める人に最もおすすめです。

他社では別料金になったり、対応してくれないことも多い下記の作業・梱包資材を無料で提供してくれるので、追加料金なしで高水準のサービスを受けやすいです。

  • 引っ越し後の家具移動(1回)
  • 食器ケースの貸し出し
  • シューズボックスの貸し出し

価格相場は高めですが、サカイ引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、相見積もりを実施し価格を抑えましょう。

会社名アートコーポレーション株式会社
設立1977年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:49,000円~52,000円、県外:64,000円~107,000円)
・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500円~189,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:73,500円~78,000円、県外:96,000円~160,500円)
・家族引っ越し(県内:112,500~126,000円、県外:147,000~285,000円)

アート引越センター公式ページ:https://www.the0123.com

3-2.サカイ引越センター

サカイ引越センターは引っ越し業界で「引っ越し件数8年連続No.1」の実績を誇る最大手の引っ越し業者で、サービスも充実しているため、サービス品質を求める人におすすめです。

引っ越しの難易度が高い「狭い一軒家」を研修のために用意し、過酷な環境で引っ越しの研修をしているため、スタッフの技術力は高いです。

価格相場は高めですが、アート引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、合わせて見積もりを取り、価格を抑えましょう。

会社名株式会社サカイ引越センター
設立1971年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:50,000円~53,000円、県外:66,000~110,000円)
・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500~189,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:75,000円~79,500円、県外:99,000円~165,000円)
・家族引っ越し(県内:112,500円~126,000円、県外:147,000円~285,000円)

サカイ引越センター公式ページ:http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/

3-3.人力引越社

人力引越社

人力引越社は京都に本社をおく引越し専門の業者で、引越し業界売上TOP10に入る大手の業者になります。

ベッドの解体や組み立てなどのサービスが充実していて、サービスの質は他の大手業者に引けを取りません。

また、以下のような資材も揃います。

  • ダンボール(配送料が必要)
  • 布団袋
  • ハンガーケース
  • プチプチ状のシート(配送料が必要)

そして、価格は単身・ファミリーどちらも安いです。

ですから、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

会社名株式会社 キョウトプラス
設立2005年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:34,000円~36,000円、県外:45,000円~75,000円)
・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,000円~143,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:51,000円~54,000円、県外:58,500円~99,000円)
・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円)

人力引越社公式ページ:https://www.j-h-kyoto.com/

3-4.日本通運

日本通運は日本最大手の総合運送企業で、運送業でのネットワークを生かした引っ越しサービスを得意としており、サービスの割に価格が安い業者です。

最大の運送業者だからこそ、荷物の一時保管や、乗用車の輸送、海上コンテナでの輸送など、幅広い要望に答えてくれます。

価格は単身もファミリーも安く、さらに料金の安い傾向にある業者と相見積もりをとれば、より値下げできる可能性もあります。

会社名日本通運株式会社
設立1937年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:33,000円~35,000円、県外:43,000円~72,000円)
・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,500円~143,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:49,500円~52,500円、県外:64,500円~108,000円)
・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円)

日本通運公式ページ:https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/

3-5.アリさんマークの引越社

アリさんマークの引越社は1971年設立、引っ越し専門業者の中では最も歴史のある老舗の引っ越し業者で、サービスと価格のバランスの良い業者です。

徹底した社員教育がされていて、厳しい社内試験や、利用者からの評価が高い作業員を表彰する制度など、サービスの質を上げる仕組みも充実しています。

家族引越しは相場通りですが、単身の料金相場が高いため、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

会社名株式会社引越社
設立1971年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:43,000円~45,000円、県外:56,000円~93,000円)
・家族引っ越し(県内:71,000円~79,000円、県外:93,000円~180,000円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:64,500円~67,500円、県外:84,000円~139,500円)
・家族引っ越し(県内:106,500円~118,500円、県外:139,500円~270,000円)

アリさんマークの引越社公式ページ:https://www.2626.co.jp

3-6.ハトのマークの引越センター

ハトのマークの引越センターは、地域密着型の引越業者が集まっている組合で、それぞれのエリアごとに加盟している地域密着型の業者(加盟店)が業務を行ってくれます。

地域密着の業者の集合体ではありますが、ハトのマークの引越センターとして下記の研修や社内資格制度を実施しており、技術の品質は大手の中でも高い水準にあります。

  • 引っ越し作業の実技研修
  • マナー研修
  • 社内の引越コンテスト
  • 引越管理士資格認定制度(社内資格)

なお、料金についても統一はされていますが、価格相場は家族では安く、単身では高い傾向にあります。

そのため、人力引越社や日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

会社名全国引越専門協同組合連合会
設立1974年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:44,000円~46,000円、県外:57,000円~95,000円)
・家族引っ越し(県内:65,000円~72,000円、県外:84,500円~164,000円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:66,000円~69,000円、県外:85,500円~142,500円)
・家族引っ越し(県内:97,500円~108,000円、県外:127,500円~246,000円)

ハトのマークの引越センター公式ページ:https://www.hato.or.jp/

4. 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ

それぞれの業者に見積もり依頼をすると、順に見積もりを出してくれますが、細かい聞き方・答え方で提示される額に差が出ることがあります。

下記の点を意識すればより安い額を提示してもらいやすくなります。

  • 予算は伝えない
  • その場で決定しない
  • 他社の見積もり額を伝える時は要注意

繰り返しになりますが、一括見積もりサイトを使うだけで、業者は他社に負けないよう努力してくれます。

それでもさらに安くしたいという方はこの3つを意識し、より安い金額を狙いましょう。

4-1.予算は伝えない

見積もりを取る際、必ずと言っていいほど予算を聞かれますが、予算を伝えると予算より大幅に安くするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。

会話例

引越し業者:予算は決まっていますか?

あなた:いろんな会社の料金やサービスを比べて安いところにしようと思っているので、特に決めていません。

4-2. その場で決定をしない

引越し業界の得意文句として「今うちに決めてくれるなら○○○円まで下げます」というものがありますが、より安くしたいのであれば、その場での決定はおすすめしません。

他社に料金を確認されたら、上記額よりも安いためこの発言をしているのであって、他社ならさらに安い可能性が高いです。

どうやって防げばいいのか

自分以外の第三者(学生の場合は両親、社会人の場合は会社、カップル・夫婦の場合はもう一方の方)に決定権がある事を伝えましょう。

会話例

引越し業者:この場で決めてくれれば、○○○円まで値下げします!

あなた:すみません。私一人では決められないので、同居人と相談して決めさせていただきます。

いつまでに分かるか聞かれた場合は、全ての業者の見積もり額が出そうなタイミングを伝えるようにしましょう。

あまり待たせすぎると、予約状況次第では断られたり、提示額が変わりる可能性があります。

4-3. 他社の見積もり額を伝える時は要注意

2社目以降の業者は、すでに他社から見積もりを取ったと伝えると、他の業者の値段を聞いてきます。

この時、下記のように振舞いましょう。

  • それまで提示された料金は「少し高いな」と思ったケース
    →1社目の見積もりのように振る舞う
  • それまで提示された料金にある程度納得しているケース
    →正直に他社の料金を伝える

他の業者の料金を聞いて「少し高いな」と思った場合は、ここで正直に見積もり額を伝えると、その額を基準とされてしまい、納得できる金額まで下がりにくくなります。

そのため、それまで提示された料金に納得できないなら、下記のようにあたかも1社目のように答えるようにしましょう。

会話例

引越し業者:ちなみに他社さんの見積もりはとりました?

あなた:これからです。今日明日でA社さんとB社さんから見積もりを取り、最終的に決めたいです。

他社の料金が、十分納得できる額であるなら、ここで正直に伝えることで、それよりも安くしてくれる可能性が高いです。

Q. 嘘の金額を伝えるのはどうなの?

他社の見積もり額として、嘘をついて安い金額を伝える人もいますが、各業者は相場感を把握しているので、嘘はすぐに見抜かれます。

するなら単身引越しは1割程度、家族引越しは2割程度を限度に安い金額を伝えるようにしましょう。

ケース別に使えるその他テクニック

その他、下記の4つのケース別に使えるテクニックを紹介します。

  • 日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする
  • 手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく
  • 駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない
  • 不要な荷物・家具がある人:事前に捨てれば安くなるか確認する

当てはまる項目がある場合のみ確認しましょう。

①日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする

日程にこだわりがない場合は「できる限り日程の範囲を広く」して引っ越し業者が提案できる一番安い日程にすれば費用を安くできます。

会話例

あなた:引越しは3月1日から3月13日の間で一番安い日程でお願いしたいです。火曜日と朝一は対応ができないのでそれ以外でお願いします。

引越し業者:3月11日の午後の便ではどうでしょうか?ちょうど同じ方向にトラックがいるので安くできそうです。

②手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく

手間をかけてもいい人は、3社から見積もりをもらった後に、他社よりも高い業者に、安い業者の見積もり額を伝えてみましょう。

会話例

あなた:他社さんで◯◯円で提示をいただいたのですが、それより安くすることはできますでしょうか?

引越し業者:でしたらうちはXXX円で頑張らせていただくのでいかがでしょうか。

あなた:ありがとうございます。同居人にも相談してみます。

一番高い業者が入れ替わったら、高い業者に再びこの連絡をしていくことで、値下げしてくれることがあります。

ただし、引越し業者によっては、価格勝負をしておらず、値引きに限界があるものも多いので、受け入れてくれないケースもあります。

また、上記電話を何度もすると面倒な客だと思われるので、「他社よりも安くして欲しい」という相談は1社につき1回だけにしましょう。

③駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない

駆け引きに自信がない人、面倒な人は、それぞれの業者と一切料金交渉をしないという方法もあります。

会話例

あなた:最初の提示額が最も安い業者さんにお願いしようと思います。公平に出してもらうために他社の料金はお伝えしません。

駆け引きは一切なしで、それなりに安い金額を提示されやすいです。

④不要な荷物・家具がある人:事前に捨てれば安くなるか確認する

提示された金額が少し高いなと感じた場合、不要な荷物があれば、引越しまでに処分すれば安くなるか聞いてみましょう。

会話例

あなた:ちなみに、このテーブル・椅子を一式処分して運ばない場合、料金下がりますかね?

引越し業者:それでしたら、トラックに余裕ができるので◯万円まで下げられます。

実際に荷物を捨てる際におすすめなのは、「暮らしのマーケット(https://curama.jp/)」の不用品回収です。

安く対応してくれる業者が多く、トラックに不用品乗せ放題で1~2万円のプランの会社も多く、格安で、簡単に不用品を処分できます。

5. 最後の1社を選ぶための「サービスの比較」のコツ

各社の料金が出揃ったら、料金・サービス内容を踏まえてベストな1社を決めます。

引越し侍の口コミや、このサイトで推奨している業者であれば、実績も申し分ないので各社の料金や、サービス内容を聞いて、良さそうなところに決めてしまって構いません。

ただ、「この会社大丈夫?」「サービスもしっかり比較したい」という方は下記の点を確認しておくと、業者選びで失敗するリスクが減ります。

  • 引越安心マークの有無
  • サービスの範囲
  • 梱包資材の内容
  • 作業員の人数と構成
  • 補償内容
  • 細かい契約条件

5-1. 引越安心マークの有無

引越安心マーク

「引越安心マーク」を取得している業者の方が安心です。

引越安心マークとは、下記全てを満たす業者に全日本トラック協会によって付与される認定マークのことです。

(1)引越における約款を遵守していること
(2)苦情等に対する対応体制及び責任の所在の明確化を図っていること
(3)適切な従業員教育を行っていること
(4)引越関係法令を遵守していること
(5)適正な廃棄物処理等を行っていること
(6)適正な個人情報の取扱いを行っていること
(7)制度の信用を損なう行為又は信用を損なう恐れのある行為がないこと

この認定を取っている業者であれば、料金や作業内で発生したトラブルも誠実に対応してもらいやすく、満足できる可能性が高いです。

また、問題が起こった際は、協会にも通報・相談が可能で、業者が誠実な対応をしてくれない時、協会が頼りになります。

このマークは認定時だけでなく、3年に1回審査の上更新されるもので、引越安心マークを維持しているということは、7つの項目を全て満たし続けている業者と言えます。

この認定マークは国土交通省のホームページでも紹介されており、国も認めている制度です。

国土交通省のHPのキャプチャ

引用:国土交通省

信頼できる指標であることは間違いありませんが、取っていない=悪い業者ではないので、あくまでも基準の一つで考えましょう。

下記は見積もり候補によく挙がる大手15社の取得状況です。

取得している取得していない
  • アート引越センター
  • サカイ引越センター
  • 日本通運
  • アリさんマークの引越社
  • ハトのマークの引越センター
  • SGムービング
  • 西濃運輸
  • 福山.通運
  • 人力引越社
  • ハート引越センター
  • ファミリー引越センター
  • ベスト引越サービス
  • アップル引越センター
  • アーク引越センター
  • クロネコヤマト

その他取得している業者は全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp/)のホームページで一覧になっています。

5-2. サービスの範囲

下記のサービスの有無、料金に含まれているかは引越し業者ごと、また引越しの状況次第で異なります。

  • ダンボールを回収してくれる
  • 洗濯機の取り付け・取り外し
  • ベッドなど家具の解体・組み立てを行ってくれる
  • 作業員が靴下を履き替えてくれる
  • 引越し後、家具の移動を1度してくれる

特に下線で示した3つは、ついていない場合あなたが実施しなければならないため、引越し前後で手間がかかります。

ベッドなど、そのままでは搬出が難しい大型家具に関しては原則見積もりに入っていますが、中小の業者の中には以下の可能性がありますので特に確認が必要です。

  • 当日別料金が発生する
  • 解体が必要なものは運んでくれない

5-3. 梱包資材の内容

アート引越センターではダンボールだけでなく「ふとん袋」「プチプチ状の緩衝材(エアキャップ)」「ハンガーボックス」「食器ケース」などを梱包資材として提供してくれます。

アート引越センターの梱包資材

引用:アート引越センター

どんな資材があるか、有料か無料かは業者によって異なります。

価格勝負をしてダンボールすら別料金になる業者もいますので、あなたの状況でどんな資材をくれるのかは確認し、それを踏まえて判断しましょう。

5-4. 作業員の人数と構成

引越しの作業員は社員とアルバイトで構成されますが、社員の方が経験、責任感共に高い傾向なので、正社員人数が多く構成されている業者が安心です。

また、作業員がより多い方が引越しが早く終わります。

正社員比率や人数は業者ごとではなく、引越しの内容次第で異なります。

例えば、「全員正社員で作業します」とよく営業する引越し業者も、実は作業員のアルバイトを募集していて、引越しの内容に合わせて正社員とアルバイトを使い分けています。

5-5. 補償内容

基本的に引越し業者は標準引越し約款という共通のルールを利用していて、引越しで壊れたものは補償してくれることになっています。

ただし、中には独自の規約を作っている業者があり、業者が荷物を壊した場合も満足な補償を受けられない可能性があります。

このページで紹介した15の業者は問題ありませんでしたが、その他マイナーな業者に依頼する際は補償を確認し、補償を受けられない業者は使わないようにしましょう。

5-6. 細かい契約条件

引越しごとに細かい契約条件も変わりますから、確認しておくと安心です。

下記の条件ですと、料金が安くなりやすいものの、デメリットがあるため事前に理解した上で選びましょう。

契約内容概要とデメリット
積み切り(積みきり)・指定のトラックに乗る分しか運んでもらえず、積めなかった荷物は自分で運ぶ。
・基本的に自分で運ぶのが困難なものから優先的に運んでくれるが、自分で運ぶ手間がかかる恐れがある。
フリー便・引越し業者の都合に合わせた時間で引越しを行う。
・近距離でも1日予定を開けなければならず、遠距離だと夜遅くまで引越しがかかる可能性もある。
混載便・他の人と同じトラックに乗せるので、荷物の受け取りのタイミングを指定しづらい。

見積書に記載されているので確認し、わからなければ担当者に電話で確認しましょう。

特に積み切り契約は特に要注意

積み切り便は優良業者であれば、積み残しがないよう、余裕を持ったトラックを用意してくれますが、一般的に下記の大きさは必要です。

単身者(ワンルーム〜1DK)2トントラックショート
カップルなど2人暮らし(1LDK~2DK)2トントラックロング
荷物が多くはない家族の引越し(2LDK~3LDK)3トントラック
荷物が多い家族の引越し(3LDKより大きい)4トントラック

積み切り契約の場合、小さすぎるトラックの業者はおすすめしませんし、同じ価格なら大きいトラックの業者がおすすめです。

運べなかった荷物は、自分で運ぶか宅配便に運んでもらうことになります。大型の家具などは優先して運んでもらえますが、どうしても不安な方は積み切り契約を提示してきた業者は避けることがおすすめです。

<もう少し安くするテクニック>業者が決まったら最後にもう少し値切ろう

上記観点でサービス面も含めた最良の業者がわかったら、業者に正式なお願いの電話をします。

その際、もう少し安くしたいのであれば、もう1割を値切りつつ、最終決定の連絡をしましょう。

会話例

お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。

他社さんと条件を比較して、もし、〇〇円(提示より1割安い金額)まで値下げしていただけるのであれば、

御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?

ここで、ダメなようならはっきりと伝えてくれるので、「わかりました..ただ御社のサービスが良さそうなので、今回はこの価格でお願いします。」と伝え、予約を確定させましょう。

Q. 断る業者への連絡は?

見積もりを取った後、連絡がない業者はそのままにしておいて問題ありません。

メールが来た場合も、申し込みをしていない限り返信の義務はないため、メールも無視して問題ないです。

ただ、電話がかかってくるようなら、一度出て、断れば電話がなることはなくなります。理由を聞かれることがありますが、第三者の決定と伝えれば深堀りされません。

会話例

引越し業者:先日のお見積もりですが、いかがでしょうか?

あなた:いろいろ検討しましたが、A社さんにお願いすることになりました。

引越し業者:そうですか…決め手は何でしたか?

あなた:最終的に同居人が決めたので、すいませんがよくわかりません。

引越し業者:そうですか。また次の機会があればお願いします!

Q. 営業マンの対応は評価しなくても良いの?

しなくてもいいです。

なぜなら、営業マンと当日作業する人は違う人だからです。

ただ、「こんな会社にはお願いしたくない」「こんなに頑張ってくれたし、この人にお願いしたい」という対応をされたらそれを重視して選んでも問題ありません。

6. どうしてもネットで比較したい方におすすめの方法

どうしてもネットだけで比較したい方におすすめなのは、引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使い、料金概算を出して比較することです。

引越し侍を使えば、完全無料で、複数社の大まかな料金(概算見積もり)を、住所以外の個人情報なしで比較することが可能です。

引越し侍でできるネット上での見積もり比較

引越し侍のシミュレーション結果

実際に見積もりを取ることで、ここからさらに割引を狙えますが、ネット上だけで比較をしたいのであれば、下記の理由でこの引越し侍が最もおすすめです。

ポイント①300社の中の対応可能な全業者のシミュレーションがわかる

おすすめの一括見積もりサイトは?」で比較していますが、引越し侍に登録されている引越し業者は、300社を超え、引越し比較サイトの中でもダントツです。

その中で、あなたの「希望日」「住所」「荷物」を踏まえ、対応可能な業者全ての概算料金を確認し、比較することができます。

引越し侍の検索結果

また、対応業者の平均相場もわかるので、相場感もしっかり把握できます。

ポイント②名前や連絡先は不要、気に入った場合のみ見積もり依頼ができる

引越し侍で概算金額の比較をするために必要なのは下記の情報です。

  • 引越し元の住所
  • 引越し先の住所(番地は不要)
  • 運ぶ荷物
  • 引越し希望日

名前や、連絡先が不要ですから、個人情報がもれる可能性はありません。

また、概算料金を確認して、魅力的な業者があれば、そのまま名前や連絡先を入力すれば、そのまま複数社に見積もり依頼ができます。

引越し侍のメリット

希望の業者のみに見積もり依頼をすることになるため、一括見積もりサイトの懸念点である、「複数社からガンガン電話が入る」ということもありません。

実際にいい業者を見つけた後のことも考えて、引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)での比較がおすすめです。

7. 引越しの料金相場と見積もり額の決まり方

基本的に引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)などの一括見積もりサイトを使い、複数業者を比較することで、安く引越しができる可能性が高いです。

ただし、「見積もり前に相場を知っておきたい」「見積もり額がどう決まるのか知りたい」という方へ相場や見積もり額の決まり方を紹介します。

7-1. 引越し料金の相場

人数×距離に合わせて引越し料金の相場(税込)を算出しました。

単身2人家族3人家族4人家族5人家族以上
~15km未満
(同市区町村程度)
39,000円65,000円79,000円89,000円106,000円
~50km未満
(同都道府県程度)
41,000円69,000円91,000円103,000円120,000円
~200km未満
(同一地方内)
51,000円87,000円101,000円110,000円153,000円
~500km未満
(関東〜関西程度)
70,000円129,000円161,000円176,000円202,000円
500km~
(長距離)
85,000円171,000円193,000円229,000円278,000円

上記はあくまでも繁忙期以外の平日の料金目安です。繁忙期や土日祝日は下記のように相場が上がることを意識しておきましょう。

3月下旬~4月上旬2倍
3月上旬~3月中旬1.4倍
ゴールデンウィーク1.2倍
土日・祝日1.1倍

7-2. 引越しの見積もり額を決めるのは5項目

引越し見積もり額は下記の5つでの合計で決まります。

引越しの見積もり額を決める5つの要素

見積書も上記の項目で作られることが多いです。

<見積書の内訳例>

見積書の内訳

①運賃:トラックの運送料

トラックで荷物を運ぶための運賃で、以下を元に算出されます。

  • 引越しの距離
  • トラックを使う時間
  • 運ぶ荷物の量(トラックの大きさや使うスペース)

下記は運賃の目安ですが、トラックが大きくなればなるほど、距離が長ければ長いほど高くなります。

同一都道府県単身引越しの目安(2トントラック、4時間)13,000円~21,000円
東京⇄大阪、3~4人家族の引越しの目安(4トントラック、500km)70,000円~110,000円

また、下記は割増料金が適用されることも多く、引越しのタイミングによっても変わります。

  • 繁忙期
  • 土日祝日
  • 深夜早朝

加えて、海を挟むなどフェリーが必要な場合はフェリー代も上乗せされます。

安くするために、大型の家具を運ぶか決めておこう

トラックの大きさは価格を左右するので、デスク/机/ベッド/ピアノなどの大型の家具は処分するか、運ぶかを見積もり時までに決めておきましょう。

大型の家具1つ減らせば小さいサイズのトラックにできることもあり、その分「運賃」が安くなります。

運ばない物を見積もりに入れてしまうと無駄に料金を払うことになるため、大型の家具をどうするかは決めておきましょう。

②人件費:作業員の人件費

作業員1人あたりの人件費を「1名あたり1.5万円前後/日」で計算します。

業者ごとに下記の点で差がつく箇所です。

  • 土日祝日・深夜早朝・繁忙期に割増を行うか
  • 作業員一人当たりいくらで計算するか
  • 何名の作業員を用意するか

③実費:ダンボールなどの梱包資材の購入費など、実際にかかった費用

下記のようなトラックや人件費以外にかかるお金は別途計算され、加算されることがあります。

  • ダンボールなどの梱包資材
  • クレーン車など特殊車両の利用料
  • 高速道路の料金

特に全員に関係があるのは梱包資材(特にダンボール)の料金です。

ダンボールを無料で提供している業者は多いものの、見積書に明記されていなければ、ダンボールの有無は確認するようにしましょう。

④付帯サービス:エアコンの取り外しなど+αのサービス

下記のような「新居まで物を運ぶこと」以外の作業が必要な場合、+αの料金が加算されるケースがあります。

エアコンの取り外し5,000円~15,000円
エアコンの取り付け10,000円~20,000円
ピアノ運送20,000円~60,000円
養生5,000円~20,000円
荷造り・荷ほどき15,000円~100,000円

オプション料金が別で必要なのか、具体的なオプション金額は業者によって変わります。

養生(ようじょう)とは、部屋の中、エレベーターやエントランスが傷つかないように下記のように補強する作業です。「保防」と表現することもあり、最近では必須にしている建物が多いです。

養生のイメージ

出典:アート引越センター

多くの業者は養生費を見積もりに入れていますが、見当たらない場合は「無料なのか」「してくれないのか」を確認しましょう。

⑤割引:各社ライバルに負けないように割り引いてくれる

ここまでの料金を合計すると相場よりも高くなる可能性が高いですが、ここから各社ライバルに負けないように割引をしていきます。

5割引になるケースもあるため、ライバル業者の存在を意識させ割引額を多くしましょう。

繰り返しになりますが、引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使えば、競合がいる前提の価格を出してくれます。

参考:割引の例

以下は過去に私が見積もりをした時の割引例です。

ケース割引前割引後割引額
2人暮らし(東京→仙台・3月)204,000円120,000円84,000円
1人暮らし(東京都内・10月)51,000円26,000円25,000円
4人家族(東京→横浜・6月)141,000円80,000円61,000円

上記のように大幅に割引ができたのは、日程に余裕を持って、複数社から見積もりをとっている人でした。

7-3. 引越し料金が安くなりやすいタイミング

引越しは時期・日にちなどによっても割引の受けやすさ、割増料金の有無が変わります。

安くなりやすいタイミングは下記の通りです。

安い月3~4月を避ければ大きな差はない。ただ、1月が最も安い。
安い日にち平日が安い。
安い時間帯業者が時間を決める「フリー便」が最も安い。

安い月:3~4月を避ければほとんど変わらない

繁忙期である3~4月を除けばほとんど料金は変わりません。

下記は大手引越し業者の年間引越し件数ですが、3~4月は下記のように引越しが集中する時期なので、割増料金で料金を上げても予約がいっぱいになります。

年間の大手6社の引越し件数

特に3月~4月上旬は希望者が殺到し、予約を取るのも大変になります。

それ以外の月ですと、各社トラックや人員に比較的余裕があるため、価格競争が起こりやすいです。

その中でも1月は引越しが最も少ない月ですから、業者の稼働が空きやすく、割引を特に受けやすい月です。

日にち:平日が安い

社会人・学生など平日の対応が難しい人が多いこともあり、土日祝日は人気です。

そのため、「割増料金」を設定したり、割引率を抑えるので、土日祝日は1割程度高くなります。

また、月が切り替わるタイミングでの引越しを考える人が多いため、平日でも月末・月初は少しだけ割引を受けにくいです。

時間:フリー便が安い

業者の都合の良い時間に引越しを行う「フリー便」が一番安くなりやすいです。

あなた以外の人の予約を柔軟に取れますし、ルートなどを効率よく決められるので、業者にとってもメリットがあるからです。

また、午前の便は、下記の理由で最も人気ですので安くなりにくい時間帯です。

  • 前の引越しで遅れる可能性がない
  • その日のうちに新居の片付け・掃除を終えられる

ただし、空き具合によっては午前でも安くなることもあるため、見積もりの際、業者に確認してみましょう。

8. 引越し見積もりでよくあるQ&A

ここで、引越しの見積もりについてよくある疑問をまとめました。

  1. 引っ越しの見積もりはキャンセルできる?
  2. 見積もり以外にすべきことはある?
  3. 見積もりはいつとった方がいい?
  4. 地域ごとにおすすめの業者ってあるの?

Q1. 引っ越しの見積もりはキャンセルできる?

もちろん可能ですし、キャンセル料も不要です。

見積もりの日にちが確定している場合、キャンセルがわかり次第下記の内容の電話を業者に入れましょう。

○月○日の○時より訪問見積りの依頼をしております。○○と申します。

訪問見積りの件ですが、会社の都合で引越しが延期になり、引越し日が未定となってしまいましたので、依頼していた訪問見積りのキャンセルをお願いします。

「では別日に」と言われるのが面倒な方は、上記のように引越し自体がなくなったと伝えれば、それ以上何も言われません。

また、見積もりの日まで2日以上ある方はメールでも問題ないので、上記内容をメールで送りましょう。

Q2. 見積もり以外にすべきことはある?

引越しの見積もり以外にも引越しの際は下記のようにすべき手続きが満載です。

手続き手続きすべき人
1. 引っ越しを決めたらすぐにすべき手続き
賃貸物件の解約手続き賃貸で家を借りている人
引っ越し業者の選定・申し込み引っ越し業者をまだ決めていない人
学校の転校手続き引っ越しでお子さんが別の小学校・中学校へ通うことになる方
保育園や幼稚園の転園手続きお子さんが別の保育園・幼稚園へ通うことになる方
2. 引っ越し前になるべく早くしておくべき手続き
ネット回線(特に固定回線)の移転手続き光回線などの固定回線を使っている人
CS放送やケーブルテレビの契約手続きCS放送やケーブルテレビの契約をしている人
粗大ゴミを処分する引っ越しで通常捨てられない粗大ゴミが出そうな方
火災保険・地震保険の解約・変更これらの保険に加入している方
電気の移転・解約手続き全ての人
水道の移転・解約手続き全ての人
ガスの移転・解約手続き全ての人
NHKの住所変更手続きNHK受信料を払っている人
郵便物の移送手続き全ての人
新聞の住所変更手続き新聞を購読している方
3. 引っ越しの1〜2週間前に役所ですべき手続き
転出届の提出違う市区町村に引っ越しをする人
印鑑登録の抹消違う市区町村に引っ越しをする人で、印鑑登録をしている
国民健康保険の手続き国民健康保険に加入している人で、別の市区町村へ移る人
児童手当の住所変更児童手当を受け取っている人で、別の市区町村へ移る人
介護保険被保険者証の返納要支援・要介護の認定を受けている方で、別の市区町村へ移る人
原付の廃車手続き原付を持っていて、他の市区町村に引っ越す方
4. 新居に引っ越したらまずすべき手続き
電気・水道の利用開始手続き引っ越しの各事業者に申し込みをしていない人
スマホの住所変更手続きスマホを契約している人
5. 引っ越したら役所ですぐにすべき手続き
転入届他の市区町村から引っ越してきた人(転入届)
転居届同一の市区町村で引っ越しを行った人
国民健康保険の住所変更国民健康保険に加入している人
国民年金の住所変更自営業や無職の人
マイナンバーの住所変更全ての人
妊婦健康診査受診票の交換妊娠中や出産後の人
学校の転校手続きお子さんが転校する人(公立の小中学校の場合)
児童手当の申請/住所変更児童手当をもらっている人
介護保険の申請/住所変更要介護・支援認定を受けている人
バイクの住所変更バイクを持っている人
免許証の住所変更免許証を持っている人
車庫証明書の申請自動車を持っている人
自動車の住所変更手続き自動車を持っている人
犬の住所変更手続き犬を飼っている方(猫の場合は不要)
6. 引っ越し後なるべく早くしておくべき手続き
銀行への住居変更手続き銀行口座を持っている人
クレジットカードの住所変更クレジットカードを持っている人
パスポートの本籍地変更手続き引っ越しで本籍の都道府県が変わった人

引越しまでのタイミング別にすべきことをまとめましたので忘れないように行いましょう。

引っ越しですべき39の手続き|チェックリストでやり忘れを防ぐ!」の記事で1つずつ具体的にすべきことをまとめています。

Q3. 見積もりはいつとった方がいい?

3ヶ月を切っていて、下記の項目が決まっていればすぐに取りましょう。

  • 引越し先の住所
  • 引越しの希望日
  • 運びたい家具

各社のトラックや作業員の数には限りがあり、引越しの見積もりを取るタイミングが遅ければ遅いほど料金は高くなります。

まず、予約が埋まってくると、各社から下記のような安くする提案を受けにくくなります。

遅くなると安くする提案を受けにくい

また、安くて良い業者から予約は埋まりますから、直前になるにつれ、安くて良い業者からの見積もりや予約が取れなくなっていきます。

安くていい業者から埋まる

さらに選択肢が減ってくると、複数社からの見積もりを取れなくなりますし、最悪対応可能な業者が見つからない可能性もあります。

複数の見積もり依頼が取りにくくなる

業者が見つからないリスク

時期別に下記のタイミングを過ぎると、予約が埋まり、一気に選択肢が減るため、高くなりやすいです。

  • 3月~4月上旬の引越し:1ヶ月前
  • それ以外の時期の引越し:2週間前

引越し3ヶ月以上前だと見積もりを受け付けていない業者が多いものの、引越しまで3ヶ月を切っているなら基本的に対応してくれます。

Q4. 地域ごとにおすすめの業者ってあるの?

見つかる可能性もあります。

引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使い、このページで紹介した手順で選んだ結果、地元の中小の業者に依頼することになる人も多いです。

中小の業者は、知名度がない分、大手よりも大幅に値引きをしてくれることもあります。

ただし、ここで紹介した下記の業者は全国に対応していて、どこに住んでいる方にも推奨できますから、見積もり額・サービス内容踏まえ、地元の業者としっかり比較してきましょう。

料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者

サービスの質が高くて、価格も安い業者

サービス・料金のバランスがいい業者

9. まとめ

引越しの見積もりを比較する際のポイントや注意点を紹介してきましたが、いかがでしたか?

引越しの見積もりを比較する際は、きちんと複数社に見積もりをとった上で見積もり額を比較するようにしましょう。

複数社への見積もりを取る際は、提携社数も多く、余計な連絡が入らない「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」を使うことがおすすめです。

このページがあなたの引越しのお役に立てることを心から祈っています。

サービス比較の採点基準(参考データ)

サービスの総合評価下記の5つの観点をもとに算出
・サービス範囲、梱包資材は点数を1/10に圧縮
・その他は(◎=1pt、◯=0.75pt、△=0.5pt、-=0pt)で算出
安心マーク有=「◎」、無=「-」
サービス範囲下記10点満点で評価

  • ダンボールを回収してくれる(無料:2pt、有料または条件次第で有料:1pt、未対応0pt)
  • 洗濯機の取り付け・取り外し(無料:2pt、縦型は無料 :1.5pt、有料:1pt、未対応0pt)
  • 作業員が靴下を履き替えてくれる(対応:2pt、見積もり時に要申告:1.5pt、有料:1pt、未対応0pt)
  • 引越し後、家具の移動を1度してくれる(無料:2pt 、有料:1pt、未対応0pt)
  • ベッドの解体をしてくれてる(無料2pt、有料:1pt、未対応0pt)
梱包資材下記10点満点で評価

  • ダンボール(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • 布団カバー(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • ハンガーケース(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • 食器ケース(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • 食器の梱包紙(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • シューズボックス(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • エアキャップ(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
社内教育教育制度・社内資格が明記=◎/どちらか=◯/明記なし=△
補償業者の責任で破損したものを補償=◎、補償なし=-