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不動産のプロが教える賃貸の上手な探し方|3ステップでベストな部屋が必ず見つかる

「賃貸物件はどうやって探せばいい?」「いい賃貸物件を見つけるためにはコツがある?」と賃貸の探し方が気になっていませんか?

「賃貸の探し方」は世の中にたくさん出回っていますが、話が古かったり、ただの広告だけのケースが非常に多いです。

ただし、賃貸の探し方には明確なコツがあります。

このページでは、最新情報や業界の裏話を取り入れながら、不動産会社に勤務していた筆者が「最高の賃貸物件の探し方」を下記の流れで解説していきます。

すべて読めば、正しい方法で部屋を探すことができ、ベストな家が必ず見つかります。

目次

一番理想的な「部屋の探し方」3ステップ

部屋探しには様々な情報がありますが、一番正しい「部屋の探し方」は下記の3つの流れです。

「未公開物件」に期待して、いきなり不動産会社に行く、と言うのは今の時代古いです。

今は、ネットで数百万件の物件が出ていて、ネットに載っていない物件はほとんどないと言っても過言ではありません。

膨大なネットの情報から、便利なサイトを使って絞り込み、そこからあなたの希望に合わせて厳選し、内見をすることが最新の探し方です。

「不動産会社に行け」は5年前の話

ネット上などで、「不動産会社に直接行った方がいい」という声もありますが、それは5~10年前の話です。

以前までは、「お得物件はネットに載せず問い合わせて来た人だけに」という不動産会社もありましたが、今は大半の人がネットで探す時代です。

そして、それに合わせて、ほとんどの不動産会社がネットに情報をしっかり載せています。

最近も「未公開物件がある」と言われる理由

最近も「未公開物件は不動産会社の店舗にある」と言われるのは、「SUUMO」「HOME’S」など、サイトによって、扱う物件が違うからです。

物件によって、掲載されるサイトが違うため、下記のようにサイトによっては特定の物件が掲載されていないことがざらにあります。

例えば、たまたま使ったサイトに載ってなかった物件を紹介されたら「未公開物件」という印象を受けてしまいます。

上記のようなことがないよう、とにかくたくさんの物件を扱うサイトを使うべきで、このページで比較しますが、大量の賃貸物件を網羅している「SUUMO」が最もおすすめです。

店舗に行くのは逆効果?

いきなり店舗に行ってしまうと不動産会社が選んだ家しか見れず、不動産会社が得するような物件しか出てこない可能性もあります。

選択肢はサイトで探すより明らかに減るので、おすすめしません。

それぞれのステップで「コツ」を抑えよう

それぞれのステップを踏むだけで、それなりの部屋は必ず見つかります。

ただし、それぞれのステップで、あまり知られていない「コツ」を意識するだけで、最も理想の物件とより出会いやすくなります。

このページでは、賃貸営業での仕事経験を生かして、1つずつのステップ、そしてそのコツを詳しく解説していきます。

Step1. あなたの希望する条件をまとめておく

まずは、物件探しをする前に下記の点をまとめておきましょう。

  • 賃料および初期費用の予算
  • 住みたいエリア
  • その他重視したいポイント

例えばSUUMOだけで検索すると700万近い物件が出てくるので、条件を決めておかないとうまく絞れないからです。

1-1. 賃料および初期費用の予算

まず、賃料および、初期費用はいくらまで払えるか、を考えておきましょう。

賃料だけに目がいきがちですが、初期費用も重要で、「敷金」「礼金」などで賃料の4~5ヶ月分がかかると考えておきましょう。

賃料の目安は、「給料手取りの1/4~1/3」です。

例:手取り15万円の方の目安

賃料:3.7万円~5万円(この時、初期費用は15~25万円程度)

まずは、あなたの毎月かかるお金を書き出して、本当にその家賃で暮らしていけるかを確認しましょう。

1-2. 住みたいエリア

通勤・通学を考えて、住みたいエリアに目星をつけておくといいでしょう。

ターミナル駅やその周辺、特急が止まる駅などは高くなりがちです。そのため、住みたいエリアごとに「住みたい駅、その周辺で住んでも良さそうな駅」決めておきましょう。

例:住みたいエリアランキングの常連の「吉祥寺」に住みたい場合

住みたい駅(吉祥寺駅)だけでなく、その周辺で住んでも良さそうな駅(西荻窪駅、武蔵境駅)などを候補に入れれば、幅広く物件を探せます。

内見時に街並みを見て判断すればいいので、少しでもいいと思ったエリアは全て洗い出しておきましょう。

駅からの徒歩分数も考えておく

また、それぞれの駅で、徒歩何分までなら許容できるのか考えておくのもおすすめです。エリアにもよりますが、下記が目安です。

  • 15分以上:毎日ストレスに感じやすい
  • 9~14分:標準的
  • 8分以下:駅からも近くアクセスは良い

1-3. その他重視したいポイント

その他、下記の項目が、「必須」なのか、「あったほうがいい」のか「不要」なのかを考えておきましょう。

建物の特長部屋の特長
築年数ウォシュレット
駐車場・駐輪場洗面所独立
オートロックの有無バストイレ別
建物の構造フローリング
ペット可か浴室乾燥機
部屋の向き

建物の構造について

部屋の構造ですが、柱と壁の作りで「木造」「鉄骨」「鉄筋コンクリート(RC造)」「鉄筋鉄骨コンクリート(SRC造)」の4つに分けられ、賃料重視か、防音・耐震性重視かで決めることになります。

建物の構造の比較

違いがわからない方、どれにすればいいか迷う方は、検索ではあえて絞らずに、実際の建物を見て判断してもいいでしょう。

騒音に悩みたくない方は「鉄筋コンクリート(RC造)」「鉄筋鉄骨コンクリート(SRC造)」がおすすめです。もちろん完全に防音はできるわけではないので必ず内見で確かめましょう。

Step2. 大手のポータルサイトで複数物件を洗い出す

条件が決まったら、賃貸サイトで物件を探します。

その際は、大手のポータルサイトを使いましょう。

2-1. 大手のポータルサイトを使うべき理由

ポータルサイトとは、下記のように、たくさんの不動産会社がお金を払って、自分の会社が扱う物件を載せているものです

あなたが物件①に興味を持てば不動産会社Aに問い合わせることになります。

とにかく各社たくさんの物件の最新情報を載せているので、あなたにとってベストな賃貸物件を探しやすいため、まずはポータルサイトで物件を探しましょう。

数百万件の空室情報を載せている不動産業者が多く、不動産の店舗に行くよりも情報量は格段に増えます。

2-2. どの不動産ポータルサイトを使うかが最大のカギ

ただし、ポータルサイトによっても物件数は異なるので注意しましょう。「賃貸サイトにはいい部屋がない」と言っている人はサイト選びが悪いだけです。

有名なサイトでも掲載数が少ないところもあり、出会えるはずだった物件に出会えなくなります。

有名な9つのポータルサイトに掲載されている物件数を渋谷区と全国で比較してみます。

掲載物件数(東京都渋谷区)掲載物件数(全国)
SUUMO約4.6万件約730万件
HOME’S約1.8万件約510万件
Door賃貸約3,200件約460万件
スモッカ約8,100件約400万件
at home約9,300件約160万件
CHINTAI約3,900件非公開
オウチーノ約3,100件非公開
いえらぶ約1.4万件非公開
ホームアドパーク約1,800件非公開
  • 各サイトで地区ごとに物件情報を検索した結果、表示された物件数を出しています。
  • ただし、各サイトで細かい計算方法が違い、実際の物件数は増減する可能性があります。

SUUMO」と「HOME’S」で扱う物件は特に多く、中でも「SUUMO」が使いやすくおすすめです。

SUUMOとは?

SUUMO」はリクルートグループが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトで、多くの不動産会社がこぞって物件を載せています。

数ある賃貸サイトの中で最もおすすめな理由は、とにかく掲載数が多く、また希望の条件で物件を絞りやすいことです。

700万近い物件を様々な切り口で検索ができ、「角部屋」「ペット」「女性限定」など様々な要望で物件を絞り込めます。物件は下記のように全国にくまなくあり、どこに住んでいてもおすすめです。

東京都約132万件
大阪府約114万件
宮城県約8.2万件
沖縄約5,000件

パソコン・スマホどちらでも使いやすく、初めての人でも理想の物件がきっと見つかるはずです。

2-3. SUUMOで最高の物件を見つけるための4つのコツ

SUUMO」もうまく使いこなすためにはコツがあります。

コツ1. エリアはなるべく広くとる

特に電車で通勤・通学する方は、便利な場所を探すために、「沿線・駅から探す」「路線図から探す」がおすすめです。特に乗り換え事情がわからない方は「路線図から探す」がおすすめです。

車通勤の方は、「市区郡から探す」で問題ありません。

その際、ポイントなのは、とにかく住みたい駅の周辺を幅広く選ぶということです。

イメージがつかない駅も、あなたにドンピシャな物件があったら見に行けばいいので、とにかく5駅前後は余分に検索することがおすすめです。

コツ2. 気になる条件は妥協せずに選択する

上記のように広くエリアを取ると、数千件の物件が出ることがありますが、ここから妥協せずに徹底的に絞り込んでいきます。

「すべてのこだわり条件」もしっかりとチェックすることが、あなたにベストな家を見つけるためのコツです。

ここで引っかかる物件が、「あなたが本当に求める物件」なので、30件以内になるのを目安に絞り込みましょう。

もし、該当物件数がゼロになった場合、あなたが高望みしている可能性があるので、譲ってもいい条件のチェックを外します。

お得情報. いい物件に出会いやすい裏技の項目「分譲賃貸」

プロの目からすると、特に「分譲賃貸」というチェック項目がおすすめです。

分譲賃貸とは、買って住むという人だけに向けられて作られたマンションが賃貸として募集されている物件です。

この物件には下記のメリットがあるので、いい物件に出会う可能性が高いです。

  • 長く住むことを考えて作られたので、建物がしっかりしている可能性が高い
  • 住民も長く住む人なので、騒音などのトラブルが起こりにくい
築年数は選択したほうがいい?

築年数は、「よほど新しい物件に住みたい場合」以外はチェックを外してもいいです。

築年数が古くても綺麗にリフォームされている物件も多いですから、実際に目で見たほうがいいからです。

ただし、耐震基準が改正された「1981年6月」以前の物件は耐震に不安がありますから、築25年以上の物件には注意しましょう。

その他、状況に合わせておすすめのチェック項目

状況に合わせて、下記のチェック項目で絞ればよりフィットした物件を探しやすいです。

こんな人チェック項目概要
少しでも安く借りたい人フリーレント入居月や翌月など、一定期間家賃が無料の物件
インターネット無料無料でネットが使える物件
礼金なし大家へお礼として支払う「礼金」をカットできる物件
一人暮らしの人ワンルーム+1K家族用の部屋を排除して検索可能
宅配ボックス家に誰もいなくても宅配便を受けられる

安くするための条件は、複数選択すると物件が出ない可能性が高いので、どれか1つを選ぶことがおすすめです。

コツ3. 複数の物件に問い合わせる

ここで、問い合わせてもお金はかかりませんから、複数の物件を内見し、比較するのがおすすめです。

契約前に、物件を3件以上見るようにしましょう。

コツ4. なるべく複数の不動産会社に問い合わせること

また、問い合わせの際、複数(2~3社)の不動産会社に問い合わせるようにしましょう。

お問い合わせ画面で、下記のように問い合わせ先が表示されます。

select shops on the suumo

複数問い合わせる理由は、スタッフにあたりハズレがあるからです。熱心に対応してくれる人が多いですが、中には知識が少なかったり、しつこい人もいます。

そのため下記の観点を満す営業マンにお願いするのがいいでしょう。

いい営業マンの条件

  • 知識も誠意もあり、あなたの質問に即答してくれる
  • あなたの希望を満たす物件を複数教えてくれる
  • とりあえずの内見も快く対応してくれる
  • 物件の悪い面も教えてくれる
  • 契約を急かしてこない

不動産会社は他社の物件でも案内することができます。

営業マンの対応が悪い時、別の不動産会社に相談すれば、その物件を紹介してくれることも多いです。

また、上記5つの観点を満たす営業マンを1人知っておけば、今後の引越しの際も相談できます。

2-4. SUUMO以外に使うべきサイトはない?

基本的にSUUMOを使うだけで問題ありません。ほとんどの物件が掲載されているため、ほぼ全ての物件を見ることが可能です。

ただし、「SUUMO」で物足りないという方、もう一手間かけてもいい方は、「自社物件サイト」を使ってみましょう。

自社物件サイトとは?

「自社物件サイト」とは、主に賃貸をしている不動産会社が、自分の会社で扱っている物件の中から探してもらうために運営しているサイトです。

先ほどのポータルサイトとは違い、興味がある物件は原則そのサイトを運営している不動産会社に問い合わせることになります。

このタイプの賃貸サイトの運営は、

  • アパマンショップなどの大手不動産チェーン
  • 高級物件にだけ絞った「RENOSY」などの独自路線の会社

など多くの会社が存在します。

基本的に、特定の不動産会社で扱う物件がメインになるので、不動産会社は固定されますし、SUUMOなどのポータルサイトには情報量で負けます。

ただし、特定の強みがあるサイトもあるので、何か特別な要望があるときは追加で覗いてみましょう。

使いたい方に向け、下記に、ポータルサイトごとの特徴をまとめました。(全国の物件が非表示のサイトが多いので渋谷区を例にあげます。)

大手不動産会社の運営するサイト

物件数(東京都渋谷区)特徴
アパマンショップ約2,700件賃貸住宅仲介業店舗数No.1のアパマンショップのサイト
minimini約130件仲介手数料半月分のミニミニの運営するサイト
いい部屋ネット約580件大東建託の提供するブランド「DK SELECT」の物件が掲載
センチュリー21約1,300件全国約950店舗のセンチュリー21が扱う物件を掲載したサイト
ホームメイト約80件ホームメイトで扱う物件を中心に紹介するサイト
ピタットハウス約1,000件全国約650店舗のピタットハウスの物件を扱うサイト
UR賃貸住宅0件UR都市機構の扱う賃貸物件をまとめたサイト
レオパレス21約20件レオパレスが管理する物件を中心に扱うサイト
三井の賃貸約300件三井不動産グループのレジデントファーストが管理する物件を中心に扱うサイト

特化型の不動産会社の運営するサイト

会社の規模は上記ほど大きくはありませんが、何かに特化した不動産会社もポータルサイトを出しています。

物件数(東京都渋谷区)特徴
39room不明物件数は少ないものの、最大でも仲介手数料が3.9万円になる不動産会社
R-Store約290件おしゃれな住居・オフィスを扱う不動産会社(店舗なし)
goodroom約560件リノベーション・おしゃれな物件を扱う不動産会社
高級賃貸東京約360件タワーマンションや高級デザイナーズマンションなどの高価格物件を安く紹介
RENOSY約830件タワーマンションや高級デザイナーズマンションなどの高価格物件を扱う
KENRENT約310件タワーマンションや高級デザイナーズマンションなどの高価格物件を扱う
ietty不明人工知能があなたの要望にあった物件を教えてくれる
アムス・エステート約10件一部の部屋がVR内見できる
スマ部屋約8,800件仲介手数料がゼロの物件を多数扱う
ゼロ賃貸大阪で仲介手数料無料の物件を多数扱う
イオンハウジング約1件イオングループの賃貸サイトで、実店舗が出店しているエリアの物件情報を取り扱っている

上記のように、特化型の不動産会社のサイトには、ここまでの大手のサイトにはない強みや魅力を持っているものも存在します。

SUUMO以外のサイトを使った節約術

SUUMOなどで気に入った家を見つけた後に、全室3.9万円の仲介手数料の「39room」や無料の物件が多い「スマ部屋」、大阪に強い「ゼロ賃貸」で家を探します。

その際、同じ物件がこれらのサイトに出ていたら、それを担当の不動産会社に相談すれば、仲介手数料をそれと同等、もしくはそれよりも安くしてくれる可能性が高いです。

断られたら、その担当者は断って、上記の手数料が安いサイトで申し込み直しましょう。

Step3. 内見のポイントを押さえ、比較し、最高の1件を絞る

不動産会社に問い合わせると、連絡が入りますので、日程を合わせて内見にいきましょう。

内見は、不動産会社のスタッフと行くことになりますが、物件の最寄り駅もしくは不動産会社の店舗、物件の前のどこかで待ち合わせることが多いです。

内見が物件の良し悪しを判断する、最高かつ最後の機会です。内見の際は下記を意識して徹底的に行いましょう。

内見の10のコツ

  • 最も後悔しやすい「騒音」を確認する
  • 部屋の日当たり、風通しを確認する
  • 実際に街並み、店舗などを確認しておく
  • 住民や建物の雰囲気を確かめる
  • ゴミ出しのルールを聞いておこう
  • 採寸をしておく
  • 細かい設備もチェックしておく
  • 諸費用を不動産会社に確認する
  • 事故物件でないかの確認もする
  • いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う

3-1. 最も後悔しやすい「騒音」を確認する

賃貸物件にかかわらず、家探しで最も後悔しやすいのが、「騒音」です。騒音は主に下記の4つに分けられます。

  • 隣の部屋からの騒音
  • 上の階からの騒音
  • 外からの騒音
  • マンションの廊下からの騒音

窓を閉めた状態で、耳をすませて騒音は大丈夫か、睡眠に影響はなさそうかを確認しておきましょう。壁に耳を当てると確実です。

また、周囲の部屋が留守という可能性も考慮しておきましょう。

隣の部屋との壁をコンコンしたり、床をかかとでトントンしてみて、響きそうであれば騒音に悩むリスクが上がるので、他の物件とよく比較することがおすすめです。

3-2. 部屋の日当たり、風通しを確認する

騒音だけでなく、部屋の日当たり、風通しも確認しておきましょう。

隣に建物がある場合や、建物が特殊な構造をしている場合など、日当たり・風通しが悪い物件は複数あります。

内見時気にならなくても、梅雨時や換気したい時にストレスに感じやすくなるため、必ずチェックしておきましょう。

カビが生えていないかも要確認

風通しや日当たりが良くないへ部屋は、窓周りや収納などにカビが生えやすいです。

カビが生えていたり痕跡のある物件は梅雨の時期などに苦労する可能性が高まります。

3-3. 実際に街並み、店舗などを確認しておく

内見時は駅から歩くなど、その物件の周辺を散策し、あなたがいつも使っている店舗はあるか確認しておきましょう。

  • コンビニ
  • スーパー
  • クリーニング店

また、お子さんがいる場合、小中学校との距離を確認できるとなおいいです。

ただし、学校が近すぎると騒音の元ですので、適度な距離を意識したいのと、墓地などが近くにないかも確認しましょう。

3-4. 住民や建物の雰囲気を確かめる

内見時、部屋の中だけでなく、外でも注意して住民や建物の雰囲気を確かめましょう。

まず、どんな住民がいるのか確認しておきましょう。これから同じ建物に住むことになる人がどんな人かは重要です。ストレスなく住めそうかは必ずチェックすべきです。

また、建物の管理状況を確認しておきましょう。清掃は行き渡っているか、ゴミ捨て場やエレベーターは綺麗になっているかは現地でしかわかりません。

3-5. ゴミ出しのルールを聞いておこう

物件によって、ゴミを出すルールが異なりますので、一つの判断基準にしましょう。

おすすめは専用のゴミ捨て場があり、24時間ゴミを出せる物件です。

気が向いたらゴミを出せるので楽ですし、ゴミを部屋に貯めなくて済むので、部屋を広く使うことができます。

3-6. 採寸をしておく

物件にメジャーなどを持っていき、採寸しておくと便利です。

  • 部屋の寸法
  • 冷蔵庫や洗濯機置き場の広さ
  • カーテンのサイズ

などを図っておけば、契約後入居日までに、新しい家電を用意したり、家具の配置を決めることが可能です。また今持っている家具が使えるかどうかもわかります。

新生活の準備が捗りますので、メジャーをカバンに入れておき、この部屋に決めた!というときはサイズを測りましょう。スマホで撮影しておけば、家具を揃えるときもより安心です。

玄関のドアの大きさを測っておけば、引越し時の家具の搬入も困りません。

契約後、不動産のスタッフにお願いすれば代わりに測ってくれる可能性もありますが、期待しすぎないようになるべくご自身で測るようにしましょう。

3-7. 細かい設備もチェックしておく

その他、下記の設備もチェックしておくとより失敗しない部屋選びができます。

見るべき施設チェック箇所
コンセント位置や高さで失敗する人が多い。
エアコン有無だけではなく、古い場合は、型番を確認し、消費電力が大きくないかを確認する。
収納あなたの入れたいものがしっかり入るか確認する。
ポスト他人が勝手に出し入れできないか確認する。
インターネット工事が必要なのか、そもそも工事で使えるか不動産業者に確認する。
開け閉めはスムーズか確認する。
水道・シャワー許可をもらい水を出して、十分な量の水が出るか確認する。

3-8. 諸費用を不動産会社に確認する

内見時に不動産会社の人に、入居時と毎月、いくら必要なのか、その内訳は何なのかを確認しておきましょう。

不動産サイトや物件概要の情報は、必要な費用が省略されている恐れもあり、想定以上の費用を支払うことにつながります。

3-9. 事故物件でないかの確認もする

事故物件とは、事件や事故、自殺で人が亡くなった物件です。

この事故物件ですが、入居者に伝えるかに明確なルールはなく(法律の解釈が曖昧で)、教えてくれないケースがあります。

過去の事件などが気になってしまうという方は、申し込み前に「大島てる」という事故物件公示サイトで確認をしておくことがおすすめです。

3-10. いいと思った物件はすぐにでも申し込みを行う

賃貸は、決める人はすぐに決めるので、内見した家が、その日の夜に別の申し込み者が入ることは珍しくはありません。

多くの物件で先着順で優先されていくので、なるべく1日に内見をまとめて行い、いい物件があればその日のうちに申し込みを行いましょう。

譲れないポイントをいくつか決めておき、内見でクリアしていたら申し込みを行うのもおすすめです。

賃貸は契約書を書いて初めて契約成立です。

マナー違反ではありますが、仮押さえをして、同時進行で他の不動産会社で別の物件を探す…ということも可能です。

<番外編> 部屋を探して、決めた後の流れと注意点

ここまでを軸に、あなたにベストな家を探しましょう。

また「ここだ!」という物件が決まった後は、下記のように契約の手続きが進みます。

  1. 申込書を記入・審査書類を提出
  2. 不動産会社が大家・保証会社に渡し、審査スタート
  3. 必要に応じて確認の電話などに対応する
  4. 審査が終わり次第契約書を結ぶ
  5. 入居日に鍵を受け取り入居開始

ただし、部屋を決めた後にも、よりお得にするためのコツや注意点がありますので、下記のポイントを意識しましょう。

①審査前に初期費用の交渉もできる範囲で行う

初期費用ですが、交渉次第で安くできる可能性があります。審査の後の交渉はマナー違反なので、審査前に交渉するようにしましょう。

特に、下記の観点であれば比較的交渉もしやすく、家賃1ヶ月分を浮かせる人もいます。

  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 火災保険料
  • 鍵交換費用

特に「仲介手数料」は交渉がしやすく、SUUMOなどで探した物件を、手数料無料がウリのサイトで探し、それをネタに交渉すればうまく行きやすいです。

その他上記以外にも安くなる項目がありますので、「家賃1ヶ月分以上安くする!賃貸の契約金を最安にして契約する全知識」で解説しています。

②審査書類は正直、丁寧に

不動産会社からもらう申し込み書に下記の内容を記入することで申し込みになります。事前に情報を用意しておくとスムーズです。

申込書に書くべきこと

  • 氏名
  • 生年月日(年齢)
  • 現住所、電話番号
  • 勤務先の名称、住所、連絡先、雇用形態、勤続年数
  • 連帯保証人の氏名、年齢、年収、職業 など
  • 保証人の氏名、連絡先など

上記を元に審査が入りますが、嘘をついたり、雑に書くと大家の心象が悪くなり、落ちる原因に繋がるので、正直・丁寧に書くようにしましょう。

上記の中の連帯保証人とは、あなたが家賃を払えなくなった場合などに代わりに責任を取る人で、両親や親族に頼むケースが多いです。

ただし、最近は「保証会社」という連帯保証人の代わりをしてくれるサービスを使う不動産会社が多いので、その場合は連帯保証人は不要なことが多いです。

「緊急連絡先」とは

あなたと連絡が取れない時に連絡する人のことで、連帯保証人のような責任はありません。依頼しておくことで、審査の段階で連絡が行く場合は事前に教えてくれるので、可能であれば両親や親族の名前を書きましょう。

③重要事項説明は聞き流さない

審査に通った場合は、不動産会社の店舗などで契約を結びます。

  • 免許証やパスポートなどの本人確認
  • 印鑑

などを求められるので、不動産会社からの指示があったものを必ず持っていき、契約書にサインします。

その際、「重要事項説明書」を元に契約内容の説明を受けますが、しっかり聞きましょう。

例えば、退去する際に、預けたお金はどのくらい返ってくるのかは、この重要事項説明の中で説明されます。

話が長いので、聞き流してしまうことが多いのですが、騙されることのないよう、しっかり聞きましょう。

④「キャンセル」は契約書を書くまで可能

契約書を書いて印鑑を押すまではキャンセルすることもできます。

原則そこまで費用は発生しませんし、預けたお金があれば、不動産会社は返さないといけないのが業界のルールです。

「違う物件が良くなった」などがあれば妥協せずにキャンセルするようにしましょう。

キャンセルはメールでテンプレを送るだけで可能です。

賃貸をトラブルなく上手にキャンセルするための全知識|状況別にプロが解説!」のページに具体的なテンプレや、万が一もめた時の対処法をまとめましたので、キャンセルしたくなった場合は確認しましょう。

⑤鍵を受け取ったら必ず室内を確認すること

契約書を書いたら、引越しの準備をしながら入居日を待ちます。

入居日を迎えたら、基本的に管理会社や不動産会社で鍵を受け取り、入居をします。部屋にキズや故障がある場合、そのタイミングで申告しないと、あなたのせいだと思われます。

下記のようなチェックリストがもらえますので、しっかりと確かめ、何か不備があれば、入居後すぐに管理会社や大家に伝えておきましょう。

引用:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

入居してからしばらく経った後だと、「あなたが壊したのでは」などと疑われ、退去時に修繕の費用を請求されます。

5. まとめ

賃貸物件の探し方を解説してきましたがいかがでしたか?

理想の物件を探すには、下記の手順を踏むことが最もおすすめです。

未公開物件に期待していきなり不動産会社に行くのは時代遅れです。

SUUMO」など大手のポータルサイトを活用し、膨大な物件の中から、妥協せずに絞り込み部屋を探していきましょう。

このページがあなたのお部屋探しのお役に立てることを心から祈っています。