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引越し

引っ越し屋さん完全ガイド|事前に知るべき注意点からおすすめ業者まで

「引っ越し屋さんって使うべき?」「どの引越し屋さんがいいの?」など引っ越し屋さんが気になっていませんか?

引っ越し屋さんは、引っ越しで大変な作業を手伝ってくれる、引っ越し時にはなくてはならないサービスですが、利用には注意点もあります。

このページでは、引っ越し屋で4年営業してきた筆者が、引っ越し屋さんについて、費用から注意点、選び方について下記の流れで解説します。

  1. 引っ越し屋さんとは?してくれること、費用のまとめ
  2. 引っ越し屋さんを使う前に知っておくべき2つの注意点
  3. 複数業者へ見積もりを取るためのコツ
  4. 大手15社を比較!おすすめの引っ越し屋さんランキング
  5. 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ
  6. 最後の1社を選ぶための選定基準
  7. 引っ越し屋さんについてよくあるQ&A

全て読めば、引っ越し屋さんを正しく選んで、安く使えるようになり、引っ越しの満足度がグッと高まります。

目次

1. 引っ越し屋さんとは?してくれること、費用のまとめ

引っ越し屋さんとは、その名の通り、引っ越しを手伝ってくれる引っ越し屋のことを指します。

下記のような、CMで話題の「アート引越センター」などの大手引っ越し屋から、個人経営の引っ越し屋さんまで全国に3,000社以上あると言われています。

アート引越センターなど大手引越し業者のロゴ

1-1. 引っ越し屋さんは何をしてくれるのか

写真の引用元:サカイ引越センター

引っ越し屋さんがしてくれることは、上記の通り、引っ越しで1人でやるような難しい作業全般です。

簡単にいうと、以下の3つと考えておきましょう。

  • 今の家から荷物を運び出し、
  • 安全に新居まで送り届け、
  • 新しい家で使える状態にする

1-2. なぜわざわざ引っ越し屋さんを使うのか

家族の方や、周りに手伝ってくれる人がいる人は「引っ越し屋さんにわざわざ頼まなくても…」と思う方もいるかもしれませんが、下記の理由で引っ越し屋さんは快適な引越しになくてはならないサービスです。

  • ①ダンボールなどの資材をくれる
  • ②壁や荷物が傷つかないように補強してくれる
  • ③安全に家具を運び出し、運んでくれる
  • ④その他、引っ越しが快適になるあらゆることをお願いできる

仮に、引っ越し屋さんを使わない場合は、これらを全てあなたが行わなければならず、リスクもあります。

①ダンボールなどの資材をくれる

引っ越しにはダンボールが必須ですが、引っ越し屋さんの多くが、引っ越し専用の丈夫なダンボールをくれます。

また、引っ越し屋によっては下記のように、ハンガーケース※や、食器ケースなど引っ越しをより便利に、快適にするための収納グッズを貸してくれます。

引っ越し業者の梱包資材

出典:サカイ引越センター

※ハンガーケースとは、服をハンガーにかけたまま運べるようになっているケースで、服にシワを付けずに運べます。

ハンガーケース

出典:サカイ引越センター

ただし、引っ越し屋さんごとにくれる資材は違うので、選ぶ際にしっかり確認しておきましょう。

②壁や荷物が傷つかないように補強してくれる

大型の家具や家電を運ぼうとすると、壁や柱にぶつけ、家や家財が傷ついてしまう恐れがあります。

そうならないように大型の家財は徹底的に梱包してから運んでくれます。

家財を補強する様子

出典:サカイ引越センター

また、壁や柱、床、マンション共用部にも傷がつかないように、下記のように保護材を当ててくれます。

養生のイメージ

出典:アート引越センター

壁や柱への保護は養生(ようじょう)と呼ばれ、必須にしているマンションも多いです。

③安全に家具を運び出し、運んでくれる

洗濯機や冷蔵庫など、大きな家財を素人が運ぼうとするとケガに繋がる可能性もありますが、引っ越し屋さんは運搬のプロですから、テキパキ運んでくれます。

引っ越し屋さんによっては、下記のようにわざわざ狭い一軒家の研修施設を用意して、作業員を研修しているので、狭い出入り口・通路・階段があってもテキパキ運んでくれます。

アートの研修風景

引用:アート引越センター

さらに、大きさの違うトラックを何台も持っていて、荷物が多い場合も往復することなく、基本的に1回の運送で全て運んでもらえます。

サカイ引越センターのトラック

出典:サカイ引越センター

仮に、引っ越し屋さんのせいで荷物が破損・紛失した場合は補償を受けられますから安心してください。

④その他、引っ越しが快適になるあらゆることをお願いできる

また、引っ越し屋によってオプションで別料金になることもありますが、あなたが希望すれば下記の作業も行ってくれます。

  • 細かい荷物をダンボールに梱包してくれる
  • 後日、レイアウト変更を手伝ってくれる
  • 引っ越しで使ったダンボールを回収・処分してくれる
  • エアコンの取り外しやつけ直しをしてくれる

その他必要なことがある場合、相談すれば柔軟に対応してくれ、引っ越し前後であなたがすべきことが減り、引っ越しが楽になります。

1-3. 引っ越し屋さんの料金相場は?

引っ越し屋は定額のプランではなく、リフォームのように見積もりしてもらい、あなたの希望を伝えた上で料金が出ます。

そのため、最終的に支払う金額は、荷物量や距離、日にちなどで大きく変わります。また、高い引っ越し屋、安い引っ越し屋があり、使う引っ越し屋によっても左右されます。

ただ、大まかな目安を知っていただくために、人数×距離に合わせて引っ越し料金の相場を算出しました。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

単身2人家族3人家族4人家族5人家族以上
~15km未満
(同市区町村程度)
39,000円65,000円79,000円89,000円106,000円
~50km未満
(同都道府県程度)
41,000円69,000円91,000円103,000円120,000円
~200km未満
(同一地方内)
51,000円87,000円101,000円110,000円153,000円
~500km未満
(関東〜関西程度)
70,000円129,000円161,000円176,000円202,000円
500km~
(長距離)
85,000円171,000円193,000円229,000円278,000円

上記はあくまでも繁忙期以外の平日の料金目安です。

たくさんの人が引っ越しをする、繁忙期や土日祝日は下記のように相場が上がることを意識しておきましょう。

3月下旬~4月上旬2倍
3月上旬~3月中旬1.4倍
ゴールデンウィーク1.2倍
土日・祝日1.1倍

これが少し高いなと思った方も、このページを参考に予約をすれば、上記の金額よりも大幅に安く利用することができます。

1-4. 引っ越し屋さんはどうやって使えばいい?

下記の流れで使いましょう。

①見積もり依頼

引っ越しはあなたの荷物や細かい要望を踏まえて、「見積もり(みつもり)」をして料金の算出をしてもらう必要があります。

この見積もり依頼は、各引越し引っ越し屋のホームページでもできますし、「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」のような見積もりサイトを使えばスムーズです。

見積もりの方法は、料金を大きく左右するので、このページで詳しく解説していきます。

②見積もり

見積もりをお願いした後は、引っ越し屋さんがあなたの引っ越しの状況などを踏まえ、以下の方法で見積もりを取ります。

  • パターン1. メールや電話で細かい内容を伝える
  • パターン2. 実際に訪問してきて、荷物などを確認する

上記どちらかの方法で、引っ越し屋は荷物や細かい要望を確認して、料金を出してくれます。

③予約

料金に納得できたらその会社にお願いします。

お願いしない場合も料金を聞くまでなら完全無料ですから安心してください。

また、「料金だけ聞く」ということは引っ越し屋さんの利用者みんながしていることなので、たくさんの引っ越し屋に料金を聞いて、納得できる1社を選びましょう。

④荷造り

荷造りを全て行ってくれるオプションもありますが、大半のケースで、「ダンボールに入るものは全て入れる」ことは利用者のすることです。

計画的に詰めて、引っ越し当日までに、「ダンボールに入るものは全て入っている状態」にしておきましょう。

⑤引っ越し当日

引っ越し当日は基本的に引っ越し屋さんが作業のほとんどを行ってくれます。

リラックスして立ち会いましょう。

1-5. おすすめの引っ越し屋さんはどこ?

4. 大手15社を比較!おすすめの引っ越し屋さんランキング」で、3,000社から厳選した大手15社を比較しましたが、おすすめなのは下記の6社です。

ただし、上記引っ越し屋を利用する際も、引っ越し屋さんの利用には、次の章で紹介する注意点が2つあります。

2. 引っ越し屋さんを使う前に知っておくべき2つの注意点

繰り返しになりますが、引っ越し屋さんは距離や荷物の量をもとに、利用者ごとに料金が計算されるため、見積もりをとって金額を確認する必要があります。

その際、下記の2点だけは意識するようにしましょう。

  • 複数社から見積もりを取らないと高くなる
  • 早く見積もりと予約をしないと高くなる

この2点は「単身か家族か」「どこに住んでいるか」に関わらず、すべての人が気を付けるべきことです。

2-1. 複数社から見積もりを取らないと高くなる

引っ越しの見積もりで最も大事なのは、「複数の引っ越し屋から見積もりを取り、料金やサービスを競わせること」です。

これは、1社からしか見積もりを取らないと、引っ越し屋さんは安くする努力をほとんどしないので、料金が高くなるからです。

1社だけ見積もりを取るケース

反対に、2社以上見積もりをとっていて、ライバルがいる場合では、特に交渉しなくても勝手に他社を意識して安くしてくれます。

2社以上見積もりを取る場合

実際、私も引っ越し屋で営業マンをしていたとき、ライバル企業の有無で2倍近くの差をつけたことがあります

また、ライバルがいる時はサービスの内容でも負けられないため、「洗濯機の取り外し・取り付け」など有料のオプションを無料でつけたこともあります。

比較して一番いい引っ越し屋を選べる

また、複数社に見積もりを取ることで、料金やサービスを比較しながら1社に決められるので、より安くて良い引っ越し屋を選びやすいです。

比較して選べるメリット

2-2. 早く見積もりと予約をしないと高くなる

各社のトラックや作業員の数には限りがあり、引っ越しの見積もりを取るタイミングが遅ければ遅いほど料金は高くなります。

まず、予約が埋まってくると、各社から下記のような安くする提案を受けにくくなります。

遅くなると安くする提案を受けにくい

また、安くて良い引っ越し屋から予約は埋まりますから、直前になるにつれ、安くて良いからの見積もりや予約が取れなくなっていきます。

安い引っ越し屋が埋まってしまう

さらに選択肢が減ってくると、複数社からの見積もりを取れなくなりますし、最悪対応可能な引っ越し屋が見つからない可能性もあります。

複数の見積もり依頼が取りにくくなる

1つも見つからない

時期別に下記のタイミングを過ぎると、予約が埋まり、一気に選択肢が減るため、高くなりやすいです。

  • 3月~4月上旬の引っ越し:1ヶ月前
  • それ以外の時期の引っ越し:2週間前

引っ越し3ヶ月以上前だと見積もりを受け付けていない引っ越し屋が多いものの、引っ越しまで3ヶ月を切っているなら基本的に対応してくれます。

3ヶ月を切っていて、見積もりに必要な下記の項目が決まっていれば、すぐに見積もりを取りましょう。

  • 引っ越し先の住所
  • 引っ越しの希望日
  • 運びたい家具

Q. 「とりあえず」で見積もりや予約を取るのは大丈夫?

大丈夫です。基本的に見積もりは無料で、引っ越しを予約しても3日前までにキャンセル・変更すればキャンセル料はかからないという業界のルールがあります。

また、引っ越しの日程が固まらない方は見積もり時にその旨を伝えれば、予約の空き具合を元にいつまでに確定すればいいかを各社教えてくれます。

ただし、1点だけ注意が必要で、ダンボールを事前に受け取ってしまうと、キャンセル時に「返送料」や「使用したダンボールの代金」がかかる可能性がありますから「ダンボールはX月X日以降に送って下さい」と伝え、予定が決まるまでは受け取らないようにしましょう。

この2つを抑えれば相場より安く引っ越し屋を使える

  • 複数社から見積もりを取る
  • なるべく早く見積もりを取って予約する

以上2点を抑えておけば、相場より費用を抑えて引っ越し屋を利用できます。

実際に私が個人的に2つの観点をアドバイスをした下記2つのケースでは、相場より3~5割安く引っ越しすることに成功しています。

4人家族

Kさん(4人家族・9月の日曜日・東京都→大阪府の引っ越し)
引っ越し料金:15.2万円(相場:22万円)
主な荷物:洗濯機/冷蔵庫/ダイニングテーブルセット/デスク/学習机2セット/ベッド2台/テレビ2台/テレビ台
・2ヶ月前に余裕を持って見積もりを依頼。
4人家族で荷物も多かったが、3社による料金競争で相場より6万円以上安く、サービスのいい大手業者に依頼できた。
・本人も料金交渉はほとんどせず、引っ越し屋が勝手に安く提示してくれた。

一人暮らし

Nさん(単身・3月の平日・東京都内の引っ越し)
引っ越し料金:3.2万円(相場:6万円)
主な荷物:ベッド/布団/テレビ/洗濯機/冷蔵庫/電子レンジ/テレビ台
・1月中旬に3社へ見積もりを依頼し、3月上旬に引っ越し。
・繁忙期の3月だが、早めの予約をしたことで、安い引っ越し屋の安い日時を選べた

より安くするためにも、複数の引っ越し屋から、なるべく早く見積もりを取ることを意識しましょう。

複数の引っ越し屋からの見積もりの取り方は次の章で解説しますが、結論をいうと、一括見積もりサイトの引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)を使うことが最も効果的です。

3. 複数の引っ越し屋さんへ見積もりを取るためのコツ

実際に複数の引っ越し屋から見積もりをとる際、やり方を間違えると、無駄な手間がかかったり、ベストな引っ越し屋に見積もりをお願いできません。

そうならないように、ここでは複数の引っ越し屋に効率よく見積もりを取るためのコツを紹介します。

3-1. 複数の引っ越し屋へ見積もりを取る方法は2つ

見積もりには下記の2つの方法がありますが、「一括見積もりサイト」の利用がおすすめです。

  • 1社ずつ見積もり依頼の連絡をしていく
  • 一括見積もりサイトを使う

一括見積もりサイトとは?

複数の引っ越し屋さんにまとめて見積もりを取れる完全無料のサービスのことで、一度の入力で複数社にまとめて見積もりを依頼できます。

引越し見積もりサイトの利用イメージ

利用の手順はシンプルで、①あなたが希望の条件を入力すると、②条件にあった引っ越し屋さんに見積もり依頼を出してくれ、③各引っ越し屋から見積もりの提示を受けられるというものです。

一括見積もりサイトを使うべき理由

  • ライバルがいることを前提の見積もりが期待できる
  • 入力を何度もしなくてもいいので簡単
  • あなたの引っ越しの条件にあった引っ越し屋をすぐに見つけられる

一括見積もりサイトでの申し込みは引っ越し屋さん側にもわかるので、サイトを使うだけでライバルがいる前提での価格になり、安くなりやすいです。

また、一括見積もりサイトでは、見積もり依頼の入力を何度もしなくてもいいことはもちろん、希望する条件を入力すれば、それに合う引っ越し屋をすぐに見つけられます。

一括見積もりサイトの唯一のデメリット

デメリットは、あなたの条件にあう引っ越し屋に片っ端から見積もり依頼をすることになるため、入力後大量の連絡が入ることになることです。

一括見積もりサイトのデメリット

ひどい場合だと下記のように、10以上の引っ越し屋から一気に電話がかかって来るようになり、対応が大変です。

10件以上の着信履歴

ただし、「希望の引っ越し屋を選んで見積もり依頼ができる」サイトを使えば、選んだ引っ越し屋からの連絡しか入りません。

「業者を選べるサイト」のメリット

そのため、引っ越し屋が選択できるサイトがおすすめです。

Q. サイトの利用料が完全無料なのはなぜ?

引っ越し屋さん側が利用料を払っているからです。
また、一括見積もりサイトの運営者はインターネットなど新生活に関するサービスも紹介することでも利益を得ていて、引っ越し屋さんが運営費全てを負担しているわけではありません。

引越し見積もりサイトのお金の動き

一括見積もりサイト利用後、1~2回インターネットなどの提案の電話がかかってくることがありますが、1度断れば強く営業されることもありません。興味がない旨をはっきり伝えましょう。

Q. 利用料は引っ越し代金に上乗せされないの?

上乗せはされません。まず、引っ越しの料金は「どうやって申し込まれたか」には一切関係なく算出されます。細かい内訳で計算されますが、一括見積もりサイトを使って上乗せされる項目は1つもありませんでした。

割引に関しては「ライバルの有無」が重視されるので、一括見積もりサイトを使う人は逆に安くなりやすいです。

3-2. おすすめの一括見積もりサイトは?

引っ越しの一括見積もりサイトは10種類以上ありますが、おすすめのサイトは引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)です。

理由は下記のように対応引っ越し屋数が最も多く、またそこから見積もりを希望する引っ越し屋を選んで依頼ができるからです。

 対応業者数業者の希望
引越し侍300社以上
引越し価格ガイド300社以上×
ズバット引越し比較220社以上
引越し見積もりEX210社以上×
SUUMO引越し140社以上
LIFULL引越し100社以上
価格.com引越し100社以上
引越しラクっとNAVI60社以上
引越しネット30社以上
引越し達人.セレクト10社以上×
アットホーム引越し10社以上
楽天引越し5社以上
比較.com3社以上×

引越し侍は、東証一部上場企業の「株式会社エイチーム」が運営する引っ越し一括見積もりサイトです。

提携引っ越し屋数は最も多く、下記のような大手引っ越し屋からも、中小の引っ越し屋からも見積もりが取れるので、たくさんの選択肢からあなたにあった引っ越し屋を探せます。

アート引越センターなど大手引越し業者のロゴ

下記のように、「概算の価格」「口コミ評価」を元に、根拠を持って見積もり依頼を出す引っ越し屋を絞れるため、余計な引っ越し屋に見積もりを依頼することもありません。

引越し侍の業者選択画面

あなたの細かい条件で概算価格が出るので、「いくらくらいかかるのか知りたい」という人がシミュレーションとして使うことも可能です。

引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/

※引越し侍のサイト内には、複数の引越し見積もりサービスがあり、中には業者の選択ができないものもあります。
 必ず上記ページの「業者が選べるサービス」を使うようにしましょう。

3-3. 引越し侍でどの引っ越し屋を選べばいいの?

引越し侍で1回で見積もり依頼できるのは3社までですが、根拠を持って依頼する引っ越し屋を選べるので、「3社」厳選して見積もりを取りましょう。

厳選の方法を下記の2つのケース別に紹介します。

  • ①料金を最安にしたいケース
  • ②サービスにもこだわりたいケース

①料金を最安にしたいケース

概算価格・利用者の平均価格を参考に安いものを3社選びましょう。

引越し侍の概算価格の表示

概算価格は過去の実績などをもとに出されているため、これが安いものを選んでおけば最終価格も安くなりやすいです。

概算価格が同じ引っ越し屋が複数ある場合、口コミ評価4.0以上のものを選びましょう。

4.0以上の評価の引っ越し屋が複数あれば、口コミ件数で選びましょう。評価の信頼度も高く、多くの人が選んでいるためです。

口コミの読み取り方

口コミ件数が5件を切るものもあり、「多くの人が評価しているか」も見極めなければいけません。

②サービスにもこだわりたいケース

4章」で15社を比較した結果、下記の引っ越し屋がサービス面で優れているので、あなたの条件に対応している引っ越し屋一覧の中にあれば下記から3社選びましょう。

料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者

サービスの質が高くて、価格も安い業者

サービス・料金のバランスがいい業者

上記で3社揃わない場合は、評価が4.0以上あり、口コミ件数も多い引っ越し屋から価格を見ながら選ぶようにしましょう。

3-4. 入力後はどうなる?

引越し侍に情報を入力した後は、下記の流れで最終的な1社を絞ることになります。

引越し侍のサービスの流れ

  1. 引越し侍に情報を入力し、3社に見積もりを依頼
  2. 電話やメールで選んだ引っ越し屋から連絡が入る
  3. 訪問見積もりや電話で要望を伝えると正式な見積もりが出る
  4. 最終的な一社に絞る

以上のように進みますが、一括見積もりサイトを使うだけで下記の「ライバルを意識して安くしてくれる」状態になります。

2社以上から見積もりを取るケース

必要以上に高い金額を払うことはなくなりますから、引っ越し屋に話を聞きながら進めていけば問題ありません。

引っ越しは1日でも早く見積もり予約をとった方が安くなるので、まずは「引越し侍」で見積もり依頼をするところから始めましょう。

引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/

ただ、「交渉してもっと安くしたい」「3社の中からどうやって選べばいいかわからない」という方は見積もり予約をした後でも構いませんので、下記の章を確認しましょう。

Q. 引っ越し見積もりは訪問?

あなたの入力した条件や引っ越し屋の方針次第で、見積もり後「訪問」して見積もりを取るか、「メールや電話」だけで見積もりを取るかが異なります。

どちらも一長一短で、下記のように違いがあります。

訪問見積もり◯営業マンが採寸や荷物量の計算を全て行ってくれる
×簡単な片付けと立会いが必要
メールや電話◯人に合わない/立会が不要
×自分で採寸したり、荷物量を計算しなければならない

引っ越し屋があなたの状況に合わせた方法を提案してくれますが、どちらか強い要望があれば、入力後引っ越し屋からくる連絡で相談しましょう。

ただ、家族引っ越しなど荷物が多い方は訪問を必須にしている引っ越し屋が多いです。

訪問見積もりの場合、1社15~30分(単身)、30~50分(家族)程度ですので、早く終わらせたい時は1時間~1時間半おきに各引っ越し屋に来てもらうのがおすすめです。

4. 大手15社を比較!おすすめの引っ越し屋さんランキング

  • どの引っ越し屋がいいのかわからない
  • 一括サイトでどの引っ越し屋を選べばいいかわからない

という方に向けて3,000社の中でも利用者が多く、人気の引っ越しの大手15社を下記の観点で総合的に比較しました。

  • 価格帯
  • サービス内容
    -引越安心マーク(※6-1で解説)の有無:業界の認定マークを取得しているか
    -サービスの豊富さ:してくれる作業の豊富さ、無料でしてくれるか
    -梱包資材の充実度:用途に合った梱包資材を無料でくれるか
    -社内教育の充実度:サービスの水準を上げる取り組みを公開しているか
    -補償:壊されたものを補償してもらえるか

比較の結果は下記の通りになります。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

 料金サービス
価格帯 (単身)価格 (家族)サービス評価安心マークサービスの豊富さ梱包資材社内教育補償
アート引越センター4.70 ★★★★★◎ 8pt◎ 9pt
アリさんマークの引越社標準4.45 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7.5pt
サカイ引越センター4.40 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7pt
人力引越社4.20 ★★★★☆◯ 7pt◯ 7.5pt
ハトのマークの引越センター4.05 ★★★★☆◯ 6.5pt△ 4pt
日本通運4.00 ★★★★☆◯ 6pt△ 4pt
ハート引越センターやや安4.05 ★★★★☆◯ 6pt◯ 7pt
西濃運輸--3.85 ★★★★☆◯ 5.5pt◎ 8pt
福山通運--3.65 ★★★★☆◯ 7.5pt△ 4pt
アップル引越センター3.60 ★★★★☆-◎ 9pt◯ 7pt
SGムービングやや高3.55 ★★★★☆△ 4pt△ 4pt
ファミリー引越センターやや安やや高3.20 ★★★☆☆-◯ 7.5pt◯ 7pt
アーク引越センター3.15 ★★★☆☆-◯ 7pt◯ 7pt
ベスト引越サービス3.10 ★★★☆☆-◯ 6.5pt◯ 7pt
クロネコヤマト×2.30 ★★☆☆☆-△ 3pt△ 2.5pt
  • 価格帯は一括見積もりサービスのデータに基づき評価
  • サービスの採点基準は「サービス比較の採点基準」で紹介
  • 一括見積もりサイト13サイトに家庭向け引越しの料金事例が掲載されていない業者「-」
  • 該当のサービスを提供していない業者「×」

上記の表をもとに価格・サービスを元に選ぶと、おすすめ業者は下記の6社です。

このページで紹介しますが、上記6社にお願いする際は、複数社見積もりを取らないと必要以上に高くなります。

引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)など一括見積もりサイトを使えば簡単に複数社に依頼ができます。

おすすめの上位6社についてランキング順に紹介していきます。

※各社の価格目安は、繁忙期:3月~4月上旬、平常:それ以外の時期の大まかな目安です。

1位. アート引越センター

アート引越センターの公式ページ

アート引越センターは1977年設立、全国に展開する大手引っ越し会社で、サービススペックが極めて高いため、サービス品質を求める人、どんな業者がいいのか検討がつかない人におすすめです。

他社では別料金になったり、対応してくれないことも多い下記の作業・梱包資材を無料で提供してくれるので、追加料金なしで高水準のサービスを受けやすいです。

  • 引っ越し後の家具移動(1回)
  • 食器ケースの貸し出し
  • シューズボックスの貸し出し

価格相場は高めですが、同じ価格帯のサカイ引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、複数社に見積もりを取り価格を抑えましょう。

アート引越センターの口コミ

口コミ・評判

A さん
アート引越センターさん
今回も非常に手際よく、
大変ご丁寧な作業をしていただき
ありがとうございます!
搬入完了デシ!
引用:Twitter
会社名アートコーポレーション株式会社
設立1977年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:49,000円~52,000円、県外:64,000円~107,000円)
・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500円~189,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:73,500円~78,000円、県外:96,000円~160,500円)
・家族引っ越し(県内:112,500~126,000円、県外:147,000~285,000円)

アート引越センター公式ページ:https://www.the0123.com

2位.人力引越社

人力引越社

人力引越社は京都に本社をおく引越し専門の業者で、引越し業界売上TOP10に入る大手の業者になります。

ベッドの解体や組み立てなどのサービスが充実していて、サービスの質は他の大手業者に引けを取りません。

また、以下のような資材も揃います。

  • ダンボール(配送料が必要)
  • 布団袋
  • ハンガーケース
  • プチプチ状のシート(配送料が必要)

そして、価格は単身・ファミリーどちらも安いです。

ですから、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

人力引越社の口コミは?

下記のように満足いく結果が多いです。

口コミ・評判

Y さん
引っ越します、2年半ありがとう そして人力引越社は利用するの2回目だけど最安で作業早いし養生も丁寧だし皆超感じ良いし見積りより多くなった荷物も嫌な顔せず運んでくれたしなんなら荷造り間に合わなかった小物類梱包して運んでくれたしここまで 引越し業者への感謝が止まらないことある??好きだ
引用:Twitter
会社名株式会社 キョウトプラス
設立2005年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:34,000円~36,000円、県外:45,000円~75,000円)
・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,000円~143,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:51,000円~54,000円、県外:58,500円~99,000円)
・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円)

人力引越社公式ページ:https://www.j-h-kyoto.com/

3位.アリさんマークの引越社

アリさんマーク引越し社のトップページ

アリさんマークの引越社は1971年設立、引っ越し専門業者の中では最も歴史のある老舗の引っ越し業者で、サービスと価格のバランスの良い業者です。

徹底した社員教育がされていて、厳しい社内試験や、利用者からの評価が高い作業員を表彰する制度など、サービスの質を上げる仕組みも充実しています。

家族引越しは相場通りですが、単身の料金相場が高いため、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

アリさんマークの引越社の口コミ

口コミ・評判

C さん
次回からは迷わずアリさんマークの引越社さんだな。
営業の人も作業の人もいい人たちで仕事も丁寧だったし開梱できた分の段ボールとか梱包材引き取ってくれた。これでアート引越センターの半額くらいの見積もりでやってくれたから本当神。
引用:Twitter
会社名株式会社引越社
設立1971年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:43,000円~45,000円、県外:56,000円~93,000円)
・家族引っ越し(県内:71,000円~79,000円、県外:93,000円~180,000円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:64,500円~67,500円、県外:84,000円~139,500円)
・家族引っ越し(県内:106,500円~118,500円、県外:139,500円~270,000円)

アリさんマークの引越社公式ページ:https://www.2626.co.jp

4位.サカイ引越センター

サカイ引越センターのトップページ

サカイ引越センターは引っ越し業界で「引っ越し件数8年連続No.1」の実績を誇る最大手の引っ越し業者で、サービスも充実しているため、サービス品質を求める人におすすめです。

「サービスの範囲」「梱包資材」でアート引越センターには劣るものの、引っ越しの難易度が高い「狭い一軒家」を研修のために用意し、過酷な環境で引っ越しの研修をしているため、スタッフの技術力は高いです。

価格相場は高めですが、アート引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、合わせて見積もりを取り、価格を抑えましょう。

サカイ引越センターの口コミ

口コミ・評判

S さん
私も丁度一年前サカイさんで引っ越ししました
とても明るい笑顔が素敵な兄ちゃんで仕事も丁寧で大満足でした
引用:Twitter
会社名株式会社サカイ引越センター
設立1971年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:50,000円~53,000円、県外:66,000~110,000円)
・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500~189,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:75,000円~79,500円、県外:99,000円~165,000円)
・家族引っ越し(県内:112,500円~126,000円、県外:147,000円~285,000円)

サカイ引越センター公式ページ:http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/

5位.日本通運

日本通運は日本最大手の総合運送企業で、運送業でのネットワークを生かした引っ越しサービスを得意としており、サービスの割に価格が安い業者です。

最大の運送業者だからこそ、荷物の一時保管や、乗用車の輸送、海上コンテナでの輸送など、幅広い要望に答えてくれます。

価格は単身・ファミリーどちらも安く、さらに料金の安い傾向にある業者と相見積もりをとれば、より値下げできる可能性もあります。

日本通運の口コミ

口コミ・評判

N さん

引っ越し全部終わったー

思ったより早く終わって良かった。日通さん、安くて扱いも丁寧で良かったです。ありがとうございました
引用:Twitter
会社名日本通運株式会社
設立1937年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:33,000円~35,000円、県外:43,000円~72,000円)
・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,500円~143,500円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:49,500円~52,500円、県外:64,500円~108,000円)
・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円)

日本通運公式ページ:https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/

6位.ハトのマークの引越センター

ハトのマークの引越センターは、地域密着型の引越業者が集まっている組合で、それぞれのエリアごとに加盟している地域密着型の業者(加盟店)が業務を行ってくれます。

地域密着の業者の集合体ではありますが、ハトのマークの引越センターとして下記の研修や社内資格制度を実施しており、技術の品質は大手の中でも高い水準にあります。

  • 引っ越し作業の実技研修
  • マナー研修
  • 社内の引越コンテスト
  • 引越管理士資格認定制度(社内資格)

なお、料金についても統一はされていますが、価格相場は家族では安く、単身では高い傾向にあります。

そのため、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。

ハトのマークの引越センターの口コミは?

下記のように満足いく結果が多いです。

口コミ・評判

Y さん
今回の引越しは「ハトのマークの引越センター」にお願いした。アート引越しセンターの半値程度の見積もりだったので心配したが、手際よく丁寧な仕事で関心した。ハトにして良かった!
引用:Twitter
会社名全国引越専門協同組合連合会
設立1974年
対応エリア全国
価格目安(平常)・単身引っ越し(県内:44,000円~46,000円、県外:57,000円~95,000円)
・家族引っ越し(県内:65,000円~72,000円、県外:84,500円~164,000円)
価格目安(繁忙期)・単身引っ越し(県内:66,000円~69,000円、県外:85,500円~142,500円)
・家族引っ越し(県内:97,500円~108,000円、県外:127,500円~246,000円)

ハトのマークの引越センター公式ページ:https://www.hato.or.jp/

5. 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ

それぞれの引っ越し屋に見積もり依頼をすると、順に見積もりを出してくれますが、細かい聞き方・答え方で提示される額に差が出ることがあります。

下記の点を意識すればより安い額を提示してもらいやすくなります。

  • 予算は伝えない
  • その場で決定しない
  • 他社の見積もり額を伝える時は要注意

繰り返しになりますが、一括見積もりサイトを使うだけで、引っ越し屋は他社に負けないよう努力してくれます。

それでもさらに安くしたいという方はこの3つを意識し、より安い金額を狙いましょう。

5-1.予算は伝えない

見積もりを取る際、必ずと言っていいほど予算を聞かれますが、予算を伝えると予算より大幅に安くするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。

会話例

引っ越し屋さん:予算は決まっていますか?

あなた:いろんな会社の料金やサービスを比べて安いところにしようと思っているので、特に決めていません。

5-2. その場で決定をしない

引っ越し業界の得意文句として「今うちに決めてくれるなら○○○円まで下げます」というものがありますが、より安くしたいのであれば、その場での決定はおすすめしません。

他社に料金を確認されたら、上記額よりも安いためこの発言をしているのであって、他社ならさらに安い可能性が高いです。

どうやって防げばいいのか

自分以外の第三者(学生の場合は両親、社会人の場合は会社、カップル・夫婦の場合はもう一方の方)に決定権がある事を伝えましょう。

会話例

引っ越し屋さん:この場で決めてくれれば、○○○円まで値下げします!

あなた:すみません。私一人では決められないので、同居人と相談して決めさせていただきます。

いつまでに分かるか聞かれた場合は、全ての引っ越し屋の見積もり額が出そうなタイミングを伝えるようにしましょう。

あまり待たせすぎると、予約状況次第では断られたり、提示額が変わりる可能性があります。

5-3. 他社の見積もり額を伝える時は要注意

2社目以降の引っ越し屋は、すでに他社から見積もりを取ったと伝えると、他の引っ越し屋の値段を聞いてきます。

この時、下記のように振舞いましょう。

  • それまで提示された料金は「少し高いな」と思ったケース
    →1社目の見積もりのように振る舞う
  • それまで提示された料金にある程度納得しているケース
    →正直に他社の料金を伝える

他の業者の料金を聞いて「少し高いな」と思った場合は、ここで正直に見積もり額を伝えると、その額を基準とされてしまい、納得できる金額まで下がりにくくなります。

そのため、それまで提示された料金に納得できないなら、下記のようにあたかも1社目のように答えるようにしましょう。

会話例

引っ越し屋さん:ちなみ他社さんの見積もりはとりました?

あなた:これからです。今日明日でA社さんとB社さんから見積もりを取り、最終的に決めたいです。

他社の料金が、十分納得できる額であるなら、ここで正直に伝えることで、それよりも安くしてくれる可能性が高いです。

Q. 嘘の金額を伝えるのはどうなの?

他社の見積もり額として、嘘をついて安い金額を伝える人もいますが、各引っ越し屋は相場感を把握しているので、嘘はすぐに見抜かれます。

するなら単身引っ越しは1割程度、家族引っ越しは2割程度を限度に安い金額を伝えるようにしましょう。

ケース別に使えるその他テクニック

その他、下記の2つのケース別に使えるテクニックを紹介します。

  • 日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする
  • 手間をかけても安くしたい人:高い引っ越し屋に電話を入れていく

当てはまる項目がある場合のみ確認しましょう。

①日程に融通がきく人:引っ越しの日程の範囲を広くする

日程にこだわりがない場合は「できる限り日程の範囲を広く」して引っ越し屋さんが提案できる一番安い日程にすれば費用を安くできます。

会話例

あなた:引っ越しは3月1日から3月13日の間で一番安い日程でお願いしたいです。火曜日と朝一は対応ができないのでそれ以外でお願いします。

引っ越し屋さん:3月11日の午後の便ではどうでしょうか?ちょうど同じ方向にトラックがいるので安くできそうです。

②手間をかけても安くしたい人:高い引っ越し屋に電話を入れていく

手間をかけてもいい人は、3社から見積もりをもらった後に、他社よりも高い引っ越し屋に、安い引っ越し屋の見積もり額を伝えてみましょう。

会話例

あなた:他社さんで◯◯円で提示をいただいたのですが、それより安くすることはできますでしょうか?

引っ越し屋さん:でしたらうちはXXX円で頑張らせていただくのでいかがでしょうか。

あなた:ありがとうございます。同居人にも相談してみます。

一番高い引っ越し屋が入れ替わったら、高い引っ越し屋に再びこの連絡をしていくことで、値下げしてくれることがあります。

ただし、引っ越し屋さんによっては、価格勝負をしておらず、値引きに限界があるものも多いので、受け入れてくれないケースもあります。

また、上記電話を何度もすると面倒な客だと思われるので、「他社よりも安くして欲しい」という相談は1社につき1回だけにしましょう。

6. 最後の1社を選ぶための選定基準

各社の料金が出揃ったら、料金・サービス内容を踏まえてベストな1社を決めます。

引越し侍の口コミや、このサイトで推奨している引っ越し屋であれば、実績も申し分ないので各社の料金や、サービス内容を聞いて、良さそうなところに決めてしまって構いません。

ただ、「この会社大丈夫?」「ハズレを引きたくない」という方は下記の点を確認しておくと、引っ越し屋選びで失敗するリスクがグッと減ります。

  • 引越安心マークの有無
  • サービスの範囲
  • 梱包資材の内容
  • 作業員の人数と構成
  • 補償内容
  • 細かい契約条件

6-1. 引越安心マークの有無

引越安心マーク

「引越安心マーク」を取得している引っ越し屋の方が安心です。

引越安心マークとは、下記全てを満たす引っ越し屋に全日本トラック協会によって付与される認定マークのことです。

(1)引越における約款を遵守していること
(2)苦情等に対する対応体制及び責任の所在の明確化を図っていること
(3)適切な従業員教育を行っていること
(4)引越関係法令を遵守していること
(5)適正な廃棄物処理等を行っていること
(6)適正な個人情報の取扱いを行っていること
(7)制度の信用を損なう行為又は信用を損なう恐れのある行為がないこと

この認定を取っている引っ越し屋であれば、料金や作業内で発生したトラブルも誠実に対応してもらいやすく、満足できる可能性が高いです。

また、問題が起こった際は、協会にも通報・相談が可能で、引っ越し屋が誠実な対応をしてくれない時、協会が頼りになります。

このマークは認定時だけでなく、3年に1回審査の上更新されるもので、引越安心マークを維持しているということは、7つの項目を全て満たし続けている引っ越し屋と言えます。

この認定マークは国土交通省のホームページでも紹介されており、国も認めている制度です。

国土交通省のHPのキャプチャ

引用:国土交通省

信頼できる指標であることは間違いありませんが、取っていない=悪い引っ越し屋ではないので、あくまでも基準の一つで考えましょう。

下記は見積もり候補によく挙がる大手15社の取得状況です。

取得している取得していない
  • アート引越センター
  • サカイ引越センター
  • 日本通運
  • アリさんマークの引越社
  • ハトのマークの引越センター
  • SGムービング
  • 西濃運輸
  • 福山.通運
  • 人力引越社
  • ハート引越センター
  • ファミリー引越センター
  • ベスト引越サービス
  • アップル引越センター
  • アーク引越センター
  • クロネコヤマト

その他取得している引っ越し屋は全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp/)のホームページで一覧になっています。

6-2. サービスの範囲

下記のサービスの有無、料金に含まれているかは引っ越し屋さんごと、また引っ越しの状況次第で異なります。

  • ダンボールを回収してくれる
  • 洗濯機の取り付け・取り外し
  • ベッドなど家具の解体・組み立てを行ってくれる
  • 作業員が靴下を履き替えてくれる
  • 引っ越し後、家具の移動を1度してくれる

特に下線で示した3つは、ついていない場合あなたが実施しなければならないため、引っ越し前後で手間がかかります。

ベッドなど、そのままでは搬出が難しい大型家具に関しては原則見積もりに入っていますが、中小の引っ越し屋の中には以下の可能性がありますので特に確認が必要です。

  • 当日別料金が発生する
  • 解体が必要なものは運んでくれない

これらのサービス内容が必要な場合は「対応してくれるか」「有料の場合は見積もりに入っているか」を確認し、それを踏まえて見積もりを比較しましょう。

6-3. 梱包資材の内容

アート引越センターではダンボールだけでなく「ふとん袋」「プチプチ状の緩衝材(エアキャップ)」「ハンガーボックス」「食器ケース」などを梱包資材として提供してくれます。

アート引越センターの梱包資材

引用:アート引越センター

どんな資材があるか、有料か無料かは引っ越し屋によって異なります。

価格勝負をしてダンボールすら別料金になる引っ越し屋もいますので、あなたの状況でどんな資材をくれるのかは確認し、それを踏まえて判断しましょう。

6-4. 作業員の人数と構成

引っ越しの作業員は社員とアルバイトで構成されますが、社員の方が経験、責任感共に高い傾向なので、正社員人数が多く構成されている引っ越し屋が安心です。

また、作業員がより多い方が引っ越しが早く終わります。

正社員比率や人数は引っ越し屋ごとではなく、引っ越しの内容次第で異なります。

例えば、「全員正社員で作業します」とよく営業する引っ越し屋さんも、実は作業員のアルバイトを募集していて、引っ越しの内容に合わせて正社員とアルバイトを使い分けています。

6-5. 補償内容

基本的に引っ越し屋さんは標準引越運送約款という共通のルールを利用していて、引っ越しで壊れたものは補償してくれることになっています。

ただし、中には独自の規約を作っている引っ越し屋があり、引っ越し屋が荷物を壊した場合も満足な補償を受けられない可能性があります。

このページで紹介した15の引っ越し屋は問題ありませんでしたが、その他マイナーな引っ越し屋に依頼する際は補償を確認し、補償を受けられない引っ越し屋は使わないようにしましょう。

6-6. 細かい契約条件

引っ越しごとに細かい契約条件も変わりますから、確認しておくと安心です。

下記の条件ですと、料金が安くなりやすいものの、デメリットがあるため事前に理解した上で選びましょう。

契約内容概要とデメリット
積み切り(積みきり)・指定のトラックに乗る分しか運んでもらえず、積めなかった荷物は自分で運ぶ。
・基本的に自分で運ぶのが困難なものから優先的に運んでくれるが、自分で運ぶ手間がかかる恐れがある。
フリー便・引っ越し屋さんの都合に合わせた時間で引っ越しを行う。
・近距離でも1日予定を開けなければならず、遠距離だと夜遅くまで引っ越しがかかる可能性もある。
混載便・他の人と同じトラックに乗せるので、荷物の受け取りのタイミングを指定しづらい。

見積書に記載されているので確認し、わからなければ担当者に電話で確認しましょう。

特に積み切り契約は特に要注意

積み切り便は優良引っ越し屋であれば、積み残しがないよう、余裕を持ったトラックを用意してくれますが、一般的に下記の大きさは必要です。

単身者(ワンルーム〜1DK)2トントラックショート
カップルなど2人暮らし(1LDK~2DK)2トントラックロング
荷物が多くはない家族の引っ越し(2LDK~3LDK)3トントラック
荷物が多い家族の引っ越し(3LDKより大きい)4トントラック

積み切り契約の場合、小さすぎるトラックの引っ越し屋はおすすめしませんし、同じ価格なら大きいトラックの引っ越し屋がおすすめです。

運べなかった荷物は、自分で運ぶか宅配便に運んでもらうことになります。大型の家具などは優先して運んでもらえますが、どうしても不安な方は積み切り契約を提示してきた引っ越し屋は避けることがおすすめです。

<もう少し安くするテクニック>引っ越し屋が決まったら最後にもう少し値切ろう

上記観点でサービス面も含めた最良の引っ越し屋がわかったら、引っ越し屋に正式なお願いの電話をします。

その際、もう少し安くしたいのであれば、もう1割を値切りつつ、最終決定の連絡をしましょう。

会話例

お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。

他社さんと条件を比較して、もし、〇〇円(提示より1割安い金額)まで値下げしていただけるのであれば、

御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?

ここで、ダメなようならはっきりと伝えてくれるので、「わかりました..ただ御社のサービスが良さそうなので、今回はこの価格でお願いします。」と伝え、予約を確定させましょう。

Q. 断る引っ越し屋への連絡は?

見積もりを取った後、連絡がない引っ越し屋はそのままにしておいて問題ありません。

メールが来た場合も、申し込みをしていない限り返信の義務はないため、メールも無視して問題ないです。

ただ、電話がかかってくるようなら、一度出て、断れば電話がなることはなくなります。理由を聞かれることがありますが、第三者の決定と伝えれば深堀りされません。

会話例

引っ越し屋さん:先日のお見積もりですが、いかがでしょうか?

あなた:いろいろ検討しましたが、A社さんにお願いすることになりました。

引っ越し屋さん:そうですか…決め手は何でしたか?

あなた:最終的に同居人が決めたので、すいませんがよくわかりません。

引っ越し屋さん:そうですか。また次の機会があればお願いします!

Q. 営業マンの対応は評価しなくても良いの?

しなくてもいいです。

なぜなら、営業マンと当日作業する人は違う人だからです。

ただ、「こんな会社にはお願いしたくない」「こんなに頑張ってくれたし、この人にお願いしたい」という対応をされたらそれを重視して選んでも問題ありません。

7. 引っ越し屋さんに関するQ&A

最後に、引っ越し屋さんに関するQ&Aをまとめました。

  1. 引っ越し屋さんのドラマはあるの?
  2. 引っ越し屋さんにお礼や差し入れ、チップは必要?
  3. 引っ越し屋さんのバイトを探したい

Q1. 引っ越し屋さんのドラマはあるの?

有名なものだと「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」があります。

2016年にフジテレビで放送されたドラマで、高良健吾さん演じる「曽田練」が引っ越し屋さんで働いていました。

Q2.引っ越し屋さんにお礼や差し入れ、チップは必要?

渡さなくても問題ありません。

実際に、私が現場スタッフに聞いたところ、大半のケースで何も頂かないそうで、貰っても貰わなくても、作業の質は変わらないとのことです。

何か渡したいという方はペットボトルのお茶か水が最も喜ばれます。現金でのチップは受け取りを禁止している会社もあり、逆に迷惑をかけるのでおすすめしません。

Q3.引っ越し屋さんのバイトを探したい

大手アルバイトサイト「タウンワーク(https://townwork.net/)」でたくさんの求人が募集されています。

時給1,000円、日給1万円前後の仕事が多いです。

8. まとめ

引っ越し屋さんについて、使うべき理由から、選び方まで紹介してきましたが、いかがでしたか?

改めて、引っ越し屋さんとは、引っ越しになくてはならないサービスですが、利用にあたっては下記の注意点があります。

  • 複数社から見積もりを取らないと高くなる
  • 早く見積もりと予約をしないと高くなる

まずは1日でも早く、一括見積もりサイトである「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」を使い、複数の引っ越し屋へ見積もり依頼をすることから始めましょう。

※引越し侍のサイト内には、複数の引越し見積もりサービスがあり、中には業者の選択ができないものもあります。
 必ず上記ページの「業者が選べるサービス」を使うようにしましょう。

このページがあなたの引越しのお役に立てることを心から祈っています。

サービス比較の採点基準(参考データ)

サービスの総合評価下記の5つの観点をもとに算出
・サービス範囲、梱包資材は点数を1/10に圧縮
・その他は(◎=1pt、◯=0.75pt、△=0.5pt、-=0pt)で算出
安心マーク有=「◎」、無=「-」
サービス範囲下記10点満点で評価

  • ダンボールを回収してくれる(無料:2pt、有料または条件次第で有料:1pt、未対応0pt)
  • 洗濯機の取り付け・取り外し(無料:2pt、縦型は無料 :1.5pt、有料:1pt、未対応0pt)
  • 作業員が靴下を履き替えてくれる(対応:2pt、見積もり時に要申告:1.5pt、有料:1pt、未対応0pt)
  • 引越し後、家具の移動を1度してくれる(無料:2pt 、有料:1pt、未対応0pt)
  • ベッドの解体をしてくれてる(無料2pt、有料:1pt、未対応0pt)
梱包資材下記10点満点で評価

  • ダンボール(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • 布団カバー(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • ハンガーケース(無料:2pt、有料1pt、取扱なし:0pt)
  • 食器ケース(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • 食器の梱包紙(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • シューズボックス(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
  • エアキャップ(無料:1pt、有料0.5pt、取扱なし:0pt)
社内教育教育制度・社内資格が明記=◎/どちらか=◯/明記なし=△
補償引っ越し屋の責任で破損したものを補償=◎、補償なし=-