転出届に必要なものリスト|全国共通で失敗せずに手続きができる!

「転出届に必要なものってなに?」など転出届の手続きに必要なものが気になっていませんか?
結論から言うと、転出届の手続きをする人すべてに必要なものは下記の3つです。
- 転出届(役所でもらえる)
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 印鑑
この記事では、上記の必要なものの解説はもちろん、転出届に関する全ての知識を下記の流れで解説していきます。
この記事を読めば、転出届に必要なものがわかりスムーズに転出の手続きができるようになります。
1.一目でわかる!転出届に必要なもの
「市区町村の区域外へ引越しする人」は現在の自治体に「転出届」の手続きを行う必要があります。
転出届の手続きする際は、「本人確認書類」と「印鑑」さえ持っていけば、担当の窓口や書類の書き方は役所の人が教えてくれます。
なお、この記事は市役所で窓口担当だった筆者が、下記の経験や自治体への電話などのリサーチをもとに転出届と転入届の手続きで失敗しないための知識を解説していきます。
- 市役所で転居の窓口担当だった筆者の経験
- 1000以上の自治体のHPを実際に確認や問い合わせをした結果
転出届に必要なもの一覧
転出届に必要なものを一覧にしました。
下記の必要なものを持って手続きをすることで役所へ行き、手続きをすれば転入届けに必要な「転出証明書」をもらうことができます。
必要なもの | |
全員が必要なもの |
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あると手続きが簡単になるもの |
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なお、「本人以外の世帯主が手続きを行う場合」や「家族引越しする場合で世帯主が家族分の手続きする場合」も必要なものは同じです。
※1転出届
手続きの際に同じ窓口でもらうことができます。
自治体によっては「住民異動届」という名称になっている場合があります。
引用:東京都中央区ホームページ
※2特例転出・転入とは?
「特例転出・転入」とはマイナンバーカードを交付されている人だけができる手続きです。
転出の手続きをする際にマイナンバーカードを持っていくと、「特例転出・転入」が適用されます。
「特例転出・転入」をすると転入の手続きの際に「転出証明書」の提出が不要になるので、転入手続きの際に提出する書類を減らすことができます。
家族引っ越しの特例転出・転入
家族引っ越しの場合は誰か一人のマイナンバーカードがあれば特例転出の手続きできます。
ただ、手続きの際に暗唱番号が必要なので、窓口に行く人のカードを使うのが一般的です。
▼マイナンバーカードの例
引用:千葉県千葉市
2.転出届に関するQ&A
必要なもの以外に、転出届の際によくある疑問や質問をまとめました。
Q1.転出届ってみんな手続きするの?
A.市区町村の区域外へ転出する人が必要な手続きです。
同じ市内や区内での引越しの場合は「転出届」の手続きは不要です。
なお、(横浜市西区→横浜市旭区など)政令指定都市の同一市内で違う区への引越しの場合も不要で、引越したあと「転居届」を出せば問題ありません。
横浜市内のほかの区に引越しをする場合は、転出する区役所で転出届を出す必要はありません。
引用:神奈川県横浜市
Q2.転出届の手続きはいつすれば良い?
A.転居先の住所が決まった時点から引越しの当日中まで手続きができます。
当日中までにできなかった場合は郵送でも行うことができます。
郵送の手続きについては「Q7.郵送で転出届の手続きできるの?」で詳しく解説していきます。
Q3.どこで手続きすれば良いの?
A.役所の担当窓口で行うことができます。
担当の窓口については基本的に市民課や区民課が担当であることが多いですが、役所の方に「転出届の手続きをしたい」と聞けば担当窓口や場所を教えてくれます。
Q4.転出届の手続きに費用はかかる?
A.かかりません。
Q5.代理人でも転出届の手続きできるの?
A.「世帯主」や「代理人」による申請も可能です。
「世帯主」が申請する場合は全員が必要なものを持っていき窓口で手続きをすれば良いです。
ただ、「代理人」による申請を行う場合は全員が必要なものに加えて必要なものが追加になります。
必要なもの | |
全員が必要なもの |
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代理人申請に追加で必要なもの |
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このうち、委任状はあらかじめ委任者(転居する本人)に記載してもらう必要があるため事前に自治体のWEBサイトでダウンロードしておきましょう。
引用:大阪府大阪市ホームページ
委任状の探し方
委任状をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+委任状」とインターネットで検索すると各自治体での委任状がダンロードできるページが出てきます。
Q6.転出届の手続きせずに引越しをした時はどうする?
A.窓口または郵送で一日でも早く手続きをするようにしましょう。
転出届の手続きをしないと転入届や国民健康保険の手続きなど他の手続きも遅れてしまいます。
なお、郵送に関する手続きは次の質問で詳しく解説しています。
Q7.郵送で転出届の手続きできるの?
A.できます。
郵送の場合は必要なものが異なります。なお、郵送の場合、転入届に必要な「転出証明書」が届くまで1週間程度かかります。
必要なもの | |
全員が必要なもの |
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該当者が追加で必要なもの |
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あると手続きが簡単になるもの |
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郵送の場合、転出届はあらかじめ自分で自治体からダウンロードを行う必要があります。
引用:福岡県福岡市ホームページ
郵送用の転出届をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+郵送用転出届」とインターネットで検索すると各自治体での郵送用転出届がダンロードできるページが出てきます。
郵送の宛先も検索で出てきた先に記載があります。
転出届の郵送手続きの流れ
郵送の手続きの流れをまとめました。
なお、転出届けの郵送の手続きを代行してくれるサービス「グラファー」というもあります。
ただ、1件あたり4980円かかるので、自分で行った方が安上がりです。
Q8.本人確認書類って何が有効なの?
A.本人確認書類として有効なものをまとめました。
1点で証明になるもの | 下記のうちいずれか2点で証明になるもの |
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Q9.転出届の手続きをしないとどうなるの?
A.最悪の場合、最高5万円の過料※を支払う必要があります。
上記は住民基本台帳法の第53条で下記のように定められています。
正当な理由がなくて第22条から第24条まで、第25条又は第30条の46から第30条の48までの規定による届出をしない者は、5万円以下の過料に処する。
手続きをしていなかったからといって必ず過料になるわけではありませんが、注意しましょう。
また、他にも「現在の市区町村での選挙権」がなかったり、年金や税金などの「役所に関連した通知が前の住所に送られる」など困ることが発生します。
※過料とは行政上、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭
3. 転出届と併せて役所ですべき手続き5選
転出届と同じ時期に役所できる手続きを紹介していきます。
手続き | 手続きすべき人 | |
□ | 3-1. 印鑑登録の抹消 | 違う市区町村に引っ越しをする人で、印鑑登録をしている |
□ | 3-2. 国民健康保険の手続き | 国民健康保険に加入している人で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 3-3. 児童手当の住所変更 | 児童手当を受け取っている人で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 3-4.介護保険被保険者証の返納 | 介護保険の給付を受けている方で、別の市区町村へ移る人 |
□ | 3-5. 原付の廃車手続き | 原付を持っていて、他の市区町村に引っ越す方 |
持って行くものとしては下記のものに加え、それぞれの申告に必要な+αのものです。
- 本人確認証(運転免許証、パスポートなど)
- 印鑑
基本的役所に用紙があり、役所に行けば窓口も教えてくれるので、まずは何の手続きが必要で、何を持っていくべきか、この章で確認しましょう。
3-1. 印鑑登録の抹消
印鑑登録の抹消は自治体によっては転出届を出せば、印鑑登録が自動的に抹消されるところもあります。
そのため、まず転出届を出す際に確認して、別途手続きが必要な場合は下記を参考にしてください。
手続きすべき人 |
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具体的にすべき事 |
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必要なもの |
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※印鑑登録証(カード)
印鑑登録とは印鑑登録したら貰えるカードのことです。
引用:東京都立川市
代理の手続きも可能
印鑑登録の抹消は代理人による手続きも可能です。
代理人による手続きの場合、下記のものが追加で必要になります。
- 委任状
- 本人が書いた印鑑登録廃止申請書
- 代理人の印鑑
- 代理人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
なお、「委任状」と「印鑑登録廃止申請書」はあらかじめ委任者(転居する本人)に記載してもらう必要があるため事前に自治体のWEBサイトでダウンロードしておきましょう。
「委任状」と「印鑑登録廃止申請書」をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+(委任状or印鑑登録証)」とインターネットで検索すると各自治体での委任状がダンロードできるページが出てきます。
3-2. 国民健康保険の手続き
国民健康保険に加入している方(主に自営業の方など職場の健康保険に加入していない方)は、引っ越す際に今の自治体で資格喪失の手続きが必要です。
手続きすべき人 |
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具体的にすべき事 |
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必要なもの |
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国民健康保険の手続きは転出後14日以内に行えば問題ありませんが、転出届などと一緒にやってしまえば楽なので、役所に行ったタイミングで手続きしましょう。
代理の手続きも可能
国民健康保険の手続きは代理人による手続きも可能です。
代理人による手続きの場合、下記のものが追加で必要になります。
- 委任状
- 代理人の印鑑
- 代理人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
なお、「委任状」はあらかじめ委任者(転居する本人)に記載してもらう必要があるため事前に自治体のWEBサイトでダウンロードしておきましょう。
委任状をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+委任状」とインターネットで検索すると各自治体での委任状がダンロードできるページが出てきます。
3-3. 児童手当の住所変更
今と違う市区町村に引っ越す方は、今の自治体からの支給を止めるために「児童手当受給事由消滅届」を提出します。
引越し後15日以内に行えばいいですが、こちらも引越し前のこのタイミングで行なっておくとスムーズです。
手続きすべき人 |
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具体的にすべき事 |
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必要なもの |
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引っ越し先で再度申請が必要ですが、その際「課税証明書」などの年収を証明する書類が必要なケースがあるため、このタイミングで取得しておいた方がスムーズです。
役所に行く前に引越し先の自治体に必要書類などを確認しておきましょう。
3-4. 介護保険被保険者証の返納
介護保険の給付も次の住所でも引き継げます。役所に、介護保険被保険者証を返納し、資格喪失の手続きをします。
その際、「介護保険受給資格証」を受け取って、引っ越し先の役所へ行った際に手続きを行います。
手続きすべき人 |
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具体的にすべき事 |
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必要なもの |
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※介護保険被保険者証
65歳以上で介護保険の被保険者になると、医療保険の保険証と別に1人に1枚もらえるもの。
引用:京都府京都市
3-5. 原付の廃車手続き
同一市区町村であれば、転居時にバイクの住所が自動的に更新されますが、別の市区町村へ引っ越す場合は、役場にナンバープレートを返却し、廃車申告受付証をもらいます。
引っ越し先で必要ですので、廃車申告受付証は無くさないようにしましょう。
手続きすべき人 |
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具体的にすべき事 |
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必要なもの |
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引越し先まで原付で行く方は要注意!
ナンバープレートを返すと、公道を走れなくなります。
引越し先まで原付で行きたいという方は、引越し前には手続きをせず、引越し先で廃車と登録の手続きを一緒に行います。
その際に必要なものは下記の通りです。
- 標識交付証明書
- 外したナンバープレート
- 新住所が確認できる本人確認書類
- 印鑑
まとめ
転出届の手続きで必要なものについてお分りいただけたでしょうか?
転出届けで必要なものは下記の通りです。
必要なもの | |
全員が必要なもの |
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あると手続きが簡単になるもの |
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あなたが、転出届に必要なものがわかりスムーズに転出の手続きができることを願っています。