危険!「Pocket WiFi 5G A102ZT」をおすすめしない全理由

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「Pocket WiFi 5G A102ZTってどうなの?」「他の端末との違いが知りたい」など、ワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」について気になっていませんか?

「Pocket WiFi 5G A102ZT」は5G対応でスペックは高いですが、5G通信ができる容量が他社の端末より圧倒的に少ないため、おすすめできません。

このページでは、家電量販店でネット回線の販売をしていた筆者が、「Pocket WiFi 5G A102ZT」について、下記の流れで解説します。

全て読めば、「Pocket WiFi 5G A102ZT」をあなたが実際に使うべきか、向かない場合はどの機種を使うべきかまでがわかり、ポケットWiFiで失敗しなくなるでしょう。

1.ワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」ってどうなの?

a102zt

「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、ワイモバイルから販売されている5G対応のポケットWiFiですが、以下の理由からおすすめできません。

  • 5Gのインターネットは少ししか使えない
  • 無制限で使えないエリアがある

具体的に「Pocket WiFi 5G A102ZT」を使うメリットと注意点をまとめると、以下の通りです。

メリット
  • 5G対応で、エリアによっては高速通信が期待できる
  • 無制限に使うこともできる
注意点
  • 5Gは月に7GBまでしか使えない
  • 無制限で使えないエリアがある
  • 他社より料金が高い

上記を踏まえ、「Pocket WiFi 5G A102ZT」がおすすめできない理由について、詳しく解説していきます。

迷ったらWiMAXの「X11」を選ぶのがベスト

ポケットWiFiで失敗したくない方は、WiMAXの最新機種「X11」(https://gmobb.jp/)を選んでおけば間違いありません。

x11

詳しい理由は「3.ポケットWiFiを選ぶ4つのポイント」で解説しますが、内容を簡単にまとめると、以下の通りです。

  • 自社アンテナを持つ大手で通信が安定
  • データ容量が無制限で使い放題(4G、5Gいずれも)
  • 全国で制約なく使える(容量に制限があるエリアがない)
  • 料金が安い(上記を満たす商品の中で最安)

2.「Pocket WiFi 5G A102ZT」をおすすめしない全理由

「Pocket WiFi 5G A102ZT」がおすすめできない理由について、以下の流れで解説していきます。

  • 理由①.5Gのインターネットは少ししか使えない
  • 理由②.無制限で使えるエリアが限られる

理由①.5Gのインターネットは少ししか使えない

5G対応でいくら高性能でも、5Gが少ししか使えないなら意味がない

ワイモバイルのポケットWiFiの料金プランは、月間容量が7GBの「Pocket WiFiプラン2(ベーシック)」のみで、「Pocket WiFi 5G A102ZT」もこのプランで使うことになります。

容量は少ないですが、それに月額約750円の「アドバンスオプション」を付けることで、アドバンスモードで無制限にインターネットが使えるようになります。

ワイモバイルプラン

引用:Y!mobile

ただ、上記の通り、このアドバンスモードで無制限に使えるのは4Gのみで5Gは使えません。

5Gは月に最大でも7GBしか使うことができませんが、実際よく使われているサービスで1GBでできることは以下の通りで、普通に使っていると7GBはすぐに超えてしまいます。

サービス1GBで大まかにできること
Youtube(高画質/標準画質)90分/120分
Instagram(写真閲覧・いいねの操作)70分
Zoom(ビデオ通話)100分
Webサイトの閲覧(Yahoo!JAPANのトップ)3000回
Netflix(高画質/標準画質)20分/85分
LINE(メッセージの送受信)40万回
LINE(ビデオ通話)180分
TikTok(動画視聴)100分

「Pocket WiFi 5G A102ZT」の最大の強みは、5G対応端末で、高速のインターネットが使えることです。

以下の通り大手6社の端末を並べると、「Pocket WiFi 5G A102ZT」の最大通信速度は、ドコモ、au、WiMAXのものに次いで速いことがわかります。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

端末最大通信速度
ドコモsh-54cSH-54C5G対応下り:4.9Gbps
上り:1.1Gbps
au
WiMAX
x11X115G対応下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
Y!mobileA102ZTA102ZT5G対応下り:2.4Gbps
上り:110Mbps
ソフトバンクA101ZTA101ZT5G対応下り:2.4Gbps
上り:110Mbps
楽天モバイルRakuten WiFi Pocket 2BRakuten WiFi Pocket 2B下り:150Mbps
上り:50Mbps
  • 下り=ダウンロード(WEBサイトの閲覧や動画視聴)、上り=アップロード(メールの送信や動画の投稿)
  • 1Gbps=1,000Mbps

しかし、いくら高性能で5Gに対応していても、月に7GBしか5Gが使えないのであれば、使うメリットはないと言えます。

5Gが少ししか使えないのはワイモバイルだけ

大手各社が出している5G対応のポケットWiFiの、5Gのデータ容量を比較すると以下の通りで、小容量しか使えないのはワイモバイルだけです。

5G通信の容量
(最大)
実質月額料金
SH-54C
(ドコモ)
無制限10,004円
A101ZT
(ソフトバンク)
50GB6,080円
A102ZT
(Y!mobile)
7GB5,097円
X11
(au)
無制限5,073円
X11
(WiMAX)
無制限3,598円
  • 実質月額料金:契約満期、期間がないものは3年使った場合の端末代込みの平均月額

また、ここまで使える容量が少ないにも関わらず、5Gが無制限で使えるau、WiMAXなどの他社より料金が高くなる点でも、おすすめはできません。

理由②.無制限で使えないエリアがある

4Gのインターネットも、エリアによっては月7GBまでしか使えない

ワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、アドバンスオプションを付けることで、アドバンスモードで無制限にインターネットが使えるようになります。

このモードで使えるネットは4Gだけという難点がありますが、以下のように5Gが使えるエリアはまだ少ないため、4Gだけでも無制限なら十分という人もいるかもしれません。

ワイモバイルエリア

引用:Y!mobile

しかし、ワイモバイルでは、この4G回線についても「無制限で使えるエリアが限られる」というデメリットがあるため注意が必要です。

エリアによっては4G回線も月7GBしか使えない

ワイモバイルの通信エリアは以下二つに分かれます。

  • 月7GBまでしか使えないエリア:標準モードのみ対応
  • 無制限に使えるエリア:標準モード、アドバンスモードの両方に対応

一つ目のエリアだと、月に7GBまでしか通信できず、7GBを超えると128Kbps(約0.13Mbps)とかなりネットが遅くなってしまいます。

128kbpsになると、LINEのやりとりはなんとかできますが、YoutubeやInstagramなどを使うのは困難になります。

実際の地図をエリアごとに色分けすると以下の通りで、東京や大阪などの都市部を除くと、無制限で使えないエリアは多くあることがわかります。

ワイモバイルエリア

引用:Y!mobile

月に7GBというと、1週間に3時間動画を観ただけで超えてしまうこともあり、かなり少ないです。

サービス開始から間もない楽天モバイルを除くと、ネットが使えるエリアにこうした制約があるのは、大手の中でもワイモバイルだけです。

ポケットWiFiは持ち運んで使う性質上、全国どこでも同じように使えるに越したことはありません。

そのため、あえてエリアの制約があるワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」を選ぶ理由はないと言えます。

3.ポケットWiFiを選ぶ4つのポイント

繰り返しになりますが、ワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、以下の理由からおすすめできません。

  • 5Gのインターネットは少ししか使えない
  • 無制限で使えないエリアがある

ポケットWiFiで失敗したくない方は、WiMAXhttps://gmobb.jp/を選んでおけば間違いありません。

理由はシンプルで、全28社を比較した結果が、以下の通り最も優れていたからです。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

 回線の質データ容量エリア実質月額料金
WiMAX
自社アンテナ

実質無制限

全国

3,598円
ドコモ
自社アンテナ

実質無制限

全国
×
10,004円
au
自社アンテナ

実質無制限

全国
×
5,073円
ソフトバンク
自社アンテナ

50GB

全国
×
6.030円
楽天モバイル
自社アンテナ

実質無制限

全国(制約あり)

3,400円
Y!mobile
自社アンテナ

実質無制限

全国(制約あり)
×
5,097円
mineo×
格安SIM

実質無制限

全国

2,447円
エキサイトモバイル×
格安SIM

実質無制限

全国

4,226円
QTモバイル×
格安SIM

30GB

全国

3,402円
イオンモバイル×
格安SIM

50GB

全国
×
6,621円
FUJI WiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,755円
どこよりもWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,332円
限界突破WiFi×
クラウドSIM

実質無制限

全国

4,400円
クイックWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,537円
Chat WiFi×
クラウドSIM

200GB

全国
×
4,986円
THE WiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,348円
MUGEN WiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,450円
クラウドWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,810円
ExWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,845円
ギガWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

2,822円
ゼウスWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,221円
AiR-WiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,532円
それがだいじWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国

3,399円
地球WiFi×
クラウドSIM

1日3GB

全国

3,221円
MONSTER MOBILE×
クラウドSIM

100GB

全国
◎ 
3,080円
縛りなしWiFi×
クラウドSIM

90GB

全国
×
4,910円
hi-ho lets WiFi×
クラウドSIM

1日4GB

全国
◎ 
3,320円
ギガゴリWiFi×
クラウドSIM

100GB

全国
◎ 
3,907円
  • データ容量:大容量プランで使った場合(月の容量が100~300GBで選べる場合は100GB。100GB以上がない場合は最大容量。)
  • 実質月額料金:契約満期まで(期間がない場合は36ヶ月)使った場合の1月あたりの料金
  • 端末が選べる場合は、最新のものを使った場合の料金

比較の基準としたのは、ポケットWiFiを使う上で誰にとっても大事な以下4つのポイントです。

  • 回線の質:自社でアンテナを持っている業者か
  • データ容量:無制限で使えるか
  • エリア:幅広いエリアで対応してるか、制約はないか
  • 実質月額料金:いいサービスを安く使えるか

以下に、それぞれの内容やWiMAXが優れていた根拠を解説していきます。

3-1. 回線の質:自社でアンテナを持っているWi-Fi業者か

ポケットWi-Fiを選ぶ上で最も重要なのは、「回線の質」で、「自社でアンテナを持っているか」が判断基準です。

なぜなら、自社でアンテナを持っていない場合、他社の回線の一部を間借りしているだけなので、速度が遅く、混雑すると安定した通信ができなくなるためです。

以下の2つの仕組みのポケットWi-Fiはアンテナを持っておらず、自社のアンテナを使うポケットWiFiには回線の質が劣ります。

  • 格安SIM
  • クラウドSIM

それぞれ簡単な仕組みとおすすめできない理由を解説しますが、快適な通信をするために、自社アンテナで運営されるポケットWi-Fiを選びましょう。

格安SIMの仕組みとおすすめしない理由

「イオンモバイル」「QTモバイル」などは格安SIMと呼ばれ、ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアの通信設備の一部を借りて運営されています。

安い分、もともとの速度が遅く、またみんなが使う時間(通勤・通学時間や夜の時間)は混雑し回線が遅くなります。

高速道路に例えると、以下の通りで、大手の回線の一部だけを借りている状態なので、もともとの速度も遅く、混み合いやすいです。

格安SIMの解説

実際、以下のように「遅い」という声が複数あります。

口コミ・評判

@mura_foto
格安SIMの回線が遅過ぎてtwitterの画像と動画ほとんど見られない、、 アイコンとかも表示に時間がかかる。 コレ変えた方がいいな。。
引用:Twitter

口コミ・評判

@uroco_X
格安SIM、読み込み遅すぎてちょっと嫌になってきた_(:3」∠)_ちょっと待つくらいは大丈夫やねんけど、20秒待っても画面真っ白はなかなか…
引用:Twitter

せっかくポケットWi-Fiを契約しても、遅くて動画視聴やファイルのダウンロードができない、となる可能性が高いのでおすすめできません。

クラウドSIMの仕組みとおすすめしない理由

格安SIMよりもさらに悲惨なのが「クラウドSIM」で、使うべきではありません。

クラウドSIMは、クラウドと呼ばれる、大型のサーバーで複数のSIMを管理し、場所に合わせ、最適な回線につながるという仕組みです。

クラウドSIMの解説

最適な回線とはいえ、混み合うことが多く、使えないこともあるのでおすすめできません。

2019年頃から様々な会社が以下のようなアピールをして「〇〇Wi-Fi」というサービスを出しました。

  • 低価格で大容量(使い放題)
  • ドコモ・au・ソフトバンク3社の回線が使える

大手の回線を使っていると言っても、格安SIM同様、もともと速度が速い回線ではなく、安くてたくさん使える分、多くの人で回線が混み合います

その結果、クラウドSIMを使った、「どんなときもWiFi」では大規模な通信障害が起こり、クラウドSIMの中でサービス停止や、改悪が相継ぎました。

主なクラウドSIM主な出来事
どんなときもWiFi2020年2月、3月に大規模な通信障害が発生
・3月の通信障害は2週間続いた
・総務省から行政指導を受け、現在はサービス新規申し込みを終了
THEWiFi2020年8月よりサービス改悪
・それまで無制限だったが、新規ユーザーは1日に4GBまでのプランになった
・その後、月100GBまでのプランが出たが、ネットが混み合う時、制限がかかることがある
ゼウスWiFI・2020年7月より無制限プランの新規申し込み受付を終了
・100GB/月までのプランがあるが、混み合う時は通信制限がかかる可能性がある

「〇〇Wi-Fi」の運営会社はアンテナを持たず、大手キャリアの格安なSIMカードを大量に契約して使っているだけです。

そのため、大量のデータ利用があり、SIMカードのデータ容量を使い切ってしまうと、一気に通信制限がかかり通信障害につながります。

どんなときもWiFiの時は運営がSIMカードを追加するのに時間がかかり、2週間の通信障害につながりました。

長期の通信障害は通信サービスとしては致命的で、同様のリスクがある以上、クラウドSIMはおすすめしません。

他社の回線サービスを使うので、参入もしやすく、設立すぐのベンチャー企業が運営していることもあり「問い合わせ対応も不十分だった」という声も多いです。

クラウドSIMを使っている人の声

口コミ・評判

@tsichi_
クラウドSiMのポケットWiFiルーター契約したんだけど掴む回線によってめっちゃ遅い時あるなぁ…
引用:Twitter

口コミ・評判

@doroicarv_nob
会社でクラウドsim使ってるんだけどめちゃくちゃ遅い!いつも自宅(田舎)で使ってるから耐えられてるんだな。在宅勤務じゃ無いときはwimaxほしいな
引用:Twitter

口コミ・評判

@prepre_31
Fujiwifiのクラウドsimまたエラーで電波アウト。光回線にするかはぁ
引用:Twitter

口コミ・評判

@mono_kuncas
どんなときもWiFiサポート200回電話してようやく繋がったかと思えば自動音声で35分待機、オペレーターに繋がることなく切断でした
引用:Twitter

以上を踏まえ、ストレスなくインターネットを使うためにも「格安SIM」「クラウドSIM」を使うポケットWi-Fiは避け、「自社でアンテナを持つ会社」を選ぶようにしましょう。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

○自社アンテナ×格安SIM、クラウドSIM
ドコモmineoMONSTER MOBILEクラウドWiFiExWiFi
auQTモバイルMUGEN WiFiゼウスWiFihi-ho lets WiFi
ソフトバンクイオンモバイルTHE WiFiそれがだいじWiFiAiR-WiFi
WiMAXエキサイトモバイルギガWi-FiどこよりもWiFi縛りなしWiFi
楽天モバイルFUJI WiFiギガゴリWiFi限界突破WiFi 
Y!mobileChat WiFiクイックWiFi地球WiFi 
○おすすめ×選ぶべきでない

3-2.データ容量:無制限で使えるか

ポケットWi-Fiのプランには以下の2種類がありますが、使い放題のプランを選ぶべきです。

  • 通常プラン:毎月20GBまでなど、容量に制限がある
  • 実質無制限プラン:月の利用量に縛りがなく使い放題

最近の動画・ビデオ通話などは高画質の分、大量のデータ容量が必要です。

実際よく使われているサービスで1GBでできることは以下の通りで、無制限でないとすぐに容量を超えてしまいます。

サービス1GBで大まかにできること
Youtube(高画質/標準画質)90分/120分
Instagram(写真閲覧・いいねの操作)70分
Zoom(ビデオ通話)100分
Webサイトの閲覧(Yahoo!JAPANのトップ)3000回
Netflix(高画質/標準画質)20分/85分
LINE(メッセージの送受信)40万回
LINE(ビデオ通話)180分
TikTok(動画視聴)100分

特に動画を見たい方、アプリなどをダウンロードしたい方、テレワークなど仕事で使いたい方は無制限プランがあるポケットWi-Fiを選んでおきましょう。

自社アンテナの6社のうち、「ソフトバンク」には無制限プランがなく、それなのに他社の無制限プランより高いのでおすすめしません。

 無制限プラン有無実質月額料金
ドコモ○あり10,004円/無制限
au○あり5,073円/無制限
ソフトバンク×なし6,030円/50GB
WiMAX○あり3,598円/無制限
楽天モバイル○あり3,400円/無制限
Y!mobile○あり5,097円/無制限

「実質無制限」とはどういうこと?

無制限に使えますが、一部制約があるため、「実質」という表現になります。

完全に使い放題にすると、大量の通信をする人が出ることで、クラウドSIMのように他の人に迷惑がかかります。

そのため、自社のアンテナで、無制限プランを提供する会社も下記のように一部の制限をつけています。

制限の内容
ドコモ
ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合がある。
au、WiMAX一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合がある。
Y!mobile前日までの3日間で10GB以上の利用があった場合、当日18時から翌日1時まで速度を約1Mbpsに制限。
楽天モバイル他社回線を月に5GB以上利用すると、月末まで速度を1Mbpsに制限。

ドコモ、au、WiMAXは詳しい制限の内容を公表していません。

ただ、auとWiMAXは、2022年初めまで、制限の内容を以下のように公表していたため、現在も同程度の制約がある可能性が高いです。

3日で15GB以上の利用があった場合、超えた日の翌日18時頃から翌2時頃まで速度を1Mbpsに制限

15GBというと、3日連続で7時間動画を見ても超えないレベルで、速度1Mbpsでも下記程度はできるため、この制限はかなりゆるいと言えます。

  • Webサイトの閲覧
  • Twitter、Instagram、LINEなどのSNS
  • 地図アプリ
  • 低画質の動画視聴

一方、「月100GBプラン」など容量が決まっているものは、容量を超えると速度が0.5Mbps以下になり、上記も難しくなるため注意が必要です。

3-3. エリア:幅広いエリアで対応してるか、制約はないか

自社のアンテナを使う業者の中でも、アンテナの数・電波の強さなど設備には差があり、対応するエリアは異なります。

ただし、どの業者も以下のようにほとんどのエリアで対応しています。下記は各社の回線エリアマップで、色がついた箇所は回線を使えるということです。

回線エリアマップ(首都圏)

回線エリアマップ(関西)

引用:ドコモ/au/ソフトバンク/UQ/Y!mobile/楽天モバイル

ただ、先程お伝えした通り、ワイモバイルは無制限で使えないエリアがあり、以下の赤いエリアでは7GBまでしか通信できず、7GBを超えると128Kbps(約0.13Mbps)と遅くなってしまうという制約があります。

Y!mobileのエリア

引用:Y!mobile

同じ無制限プランのWiMAXがより広いエリアで使い放題なので、ワイモバイルは選ぶべきとは言えません。

また、楽天モバイルについても、同じくエリアの制約があるため注意が必要です。

楽天モバイル

楽天モバイルが自社回線でサービスを提供し始めたのが2020年4月で、まだ自社回線のエリアは少ないです。

下記の濃いピンクのみが自社回線で、薄いピンクのエリアは他社(au)から提供される回線になります。

楽天モバイルのエリア

引用:楽天モバイル

他社(au)回線のエリア内の場合、毎月5GBまでしか使えず、それ以上は速度制限がかかってしまいます。

1Mbpsなので、SNSやWebサイトは問題なく見られますが、動画やビデオ通話は困難です。

今後に期待ですが、選ぶべきポケットWi-Fiではありません。

以上の注意点から、「楽天モバイル」「Y!Mobile」は候補から外れます。

厳しい縛りなしエリアごとに厳しい縛りあり
ドコモ楽天モバイル
auY!mobile
WiMAX

3-4. 実質月額料金:いいサービスを安く使えるか

毎月支払う料金も差がつくので、料金を比較して最終的な1つを選びましょう。

ここまでで、残った3社の無制限プランを比較すると、下記のようになり、「WiMAX」が最安です。

 実質月額料金
ドコモ10,004円
au5,073円
WiMAX3,598円

比較したのは「実質月額料金」で、下記のように、支払うトータル金額(端末代や事務手数料)からキャッシュバックなどのキャンペーンを差し引くことで計算しています。

実質月額料金の算出方法

回線によっては、毎月の料金が安くても以下の落とし穴があるため、それらもトータルして比較するために「実質月額料金」を比べるべきです。

  • 初期費用や解約金が高額
  • キャンペーンがない

au・ドコモは回線やエリアに大きなデメリットはありませんでしたが、「実質月額料金」が高くなるためおすすめはできません。

特にドコモを選ぶと3年間で10万円以上も余計に料金を払うことになるので注意しましょう。

以上を踏まえ、選ぶべきなのはWiMAXです。ただ、WiMAXには申し込み窓口が10以上、プランや端末も複数あるため、次の章で、ベストな契約方法を解説します。

4. WiMAXのベストな契約方法

繰り返しになりますが、選ぶべきポケットWi-Fiは「WiMAX」一択です。

WiMAXは申し込み窓口などが複数ありますが、結論としては、それぞれ以下を選ぶのがおすすめです。

  • プラン:5Gプラン
  • 申し込み窓口:GMOとくとくBB
  • 端末:X11

中でも、申し込み窓口は、どこを選ぶかによって支払う金額が3年間で30,000円以上変わることもあるため、注意が必要です。

申し込みは、必ず支払う金額が最も抑えられるGMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)から行いましょう。

4-1.プランは「5Gプラン」一択

WiMAXの新規契約で選べるプランは、基本的に5G対応機種が使える5Gプランだけです。

以前までは、以下二つのプランから選べましたが、2023年現在、旧プランは、ほとんどの窓口で受付を終了しています。

  • 5Gプラン(ギガ放題プラス):WiMAXとauの4G、5G回線が使える
  • 旧プラン(ギガ放題):WiMAXとauの4G回線が使える

5Gプランは、申し込み窓口によって「ギガ放題プラス」、「ギガ放題5G」のようにプラン名が変わります。

しかし、どれも以下の点では共通しています。

  • WiMAXとauの4G、5G回線が使える
  • 5G対応の端末が使える

旧プランで使っている人は乗り換えがおすすめ

現在、WiMAXを旧プランで使っている人には、以下の理由で5Gプランへの乗り換えをおすすめします。

  • 5G対応端末は、最大速度が古いものの6倍以上
  • 旧プランの最大速度は、2022年12月から半減(公式発表より)

旧プランの解約で解約金がかかる場合も、次から紹介するGMOとくとくBBから申し込むと、キャッシュバックで、実質負担ゼロで乗り換えができます。

4-2. 申し込み窓口は「GMOとくとくBB」を選ぶ

WiMAXを最もお得に使うためには、GMOとくとくBB(https://gmobb.jp/)からの申し込みがベストです。

なぜなら、以下のようにWiMAXの申し込み窓口全26社を比較すると、5Gプランの実質月額料金が最も安くなるからです。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

申込み窓口実質月額料金
(5Gプラン)
契約満期キャッシュバック
GMOとくとくBB3,598円26ヶ月23,000円
ゼウス3,686円37ヶ月21,780円
5G CONNECT3,768円25ヶ月-
カシモ3,971円なし15,000円
BIGLOBE4,104円なし10,000円
DTI4,328円26ヶ月21,780円
Broad4,371円26ヶ月5,000円
シンプルWiFi4,382円なし-
ASAHI net4,434円なし-
ヨドバシカメラ4,476円なし-
BIC4,568円なし-
EX4,698円37ヶ月-
J:COM4,710円なし-
UQ4,733円なし-
ビジョン4,746円なし5,000円
Tikiモバイル4,858円なし-
hi-ho5,060円25ヶ月-
スマモバ5,153円なし-
DIS mobile5,173円なし-
YAMADA air mobile5,173円なし-
KT5,173円なし-
エディオン5,173円なし-
So-net5,509円なし-
KIWI(5Gプランなし)4,637円(旧プラン)38ヶ月-
PCデポ(5Gプランなし)4,803円(旧プラン)37ヶ月-
Drive(5Gプランなし)4,846円(旧プラン)37ヶ月-
  • 契約満期までの実質料金(月額基本料金+端末代+初期費用-キャッシュバック)
  • 契約満期の月末解約、2ヶ月以上更新月があるものは最短月での解約で計算
  • 契約満期がない、もしくは1年未満のサービスは36ヶ月利用時の1ヶ月あたりの実質料金
  • オプション加入がキャンペーンの条件の場合、最短解約の場合で計算

GMOとくとくBBは、上場企業「GMOインターネット」が提供するプロバイダです。

下記の特典が受けられるキャンペーンを行っていて、5Gプランの実質月額料金が最安になります。

  • 23,000円キャッシュバック
  • 月額大幅割引

キャッシュバックは、以下の公式キャンペーンページ限定の特典で、普通の公式ページからの申し込みだと適用されないため注意しましょう。

GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/

申し込み窓口によってキャッシュバックが減ったり、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。

乗り換えだとキャッシュバックが大幅に増えるメリットも

現在他社のインターネットを利用中で、乗り換えを検討している方は、GMOとくとくBBからWiMAXを申し込むと、より高いキャッシュバックが受け取れます。

新規申込のものと併用はできませんが、利用中のネットの解約費用によって、以下のキャッシュバックがもらえます。

解約にかかる費用の合計
(解約金、撤去費用、端末代残債)
キャッシュバック
20,000円以上40,000円
20,000円未満23,000円
  • 通常の新規申込は一律23,000円キャッシュバック

よって、乗り換えの場合も、WiMAXはGMOとくとくBBからの申し込みがおすすめです。

GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/

※乗り換えキャンペーンの利用には、上記ページから申し込み後、専用窓口(0570-045-109)に電話で特典の申し込みが必要

プロバイダによって通信品質は変わらないのか

一切変わりません。

光回線などは、プロバイダが通信設備の一部を管理しているので、プロバイダごとの混み具合やプロバイダの設備によって差がつきます。

ただ、WiMAXの場合、プロバイダは販売窓口の役割をしているだけですので、どこから申し込んでも通信品質に差はつきません。

なぜWiMAX本体よりもプロバイダが安いのか

通信品質に差がない分、各社キャンペーンを積極的に行っているためです。

プロバイダは、契約を取ることで、WiMAX本体からお金をもらえますが、自社を選んでもらうためにもらったお金の一部をキャッシュバックや割引にして利用者に返してくれます。

プロバイダの条件が良い理由

そして、窓口の中で、GMOとくとくBBには下記の特徴があり、キャッシュバックを最も高く出したり、月額料金を安くすることができます。

  • インターネットでの集客に特化していて人件費や店舗代がかからず、キャンペーンに回せる
  • WiMAXプロバイダの中で最大手なので、WiMAX本体からもらうお金も高い

4-3. 端末は通信速度が最速の「X11」を選ぶ

GMOとくとくBBで選べる端末には以下二つがありますが、最新機種の「X11」を選びましょう。

一世代前の「Galaxy 5G mobile Wi-Fi」も同じ金額で使えますが、最大通信速度が落ちるためおすすめできません。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

X11
Galaxy 5G
mobile Wi-Fi

x11SCR01
発売日2021年11月2021年4月
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
下り:2.2Gbps
上り:183Mbps
同時接続台数16台10台
バッテリー持ち約8時間約16時間半
サイズ縦68×幅136×厚さ14.8mm縦76×幅147×厚さ10.9mm
重さ174g203g
メーカーNECプラットフォームズ
(日本)
サムスン
(韓国)
  • 下り(受信速度):WEBサイトの閲覧や動画視聴に影響、上り(送信速度):動画やブログのアップロードに影響
  • 1Gbps=1,000Mbps

「Galaxy 5G mobile Wi-Fi」の方がバッテリーは持ちますが、スマホのように毎日充電して使えば、特に差を感じることはないはずです。

WiMAXの端末は、通信速度が過去最速で、日本製の最新機種「X11」を選んでおけば間違いありません。

4-4. GMOとくとくBBでWiMAXを最安で使うためにすべきこと

GMOとくとくBBでWiMAXを最安で使うには、以下2点を忘れずに行う必要があります。

  • 無料期間中に有料オプションを解約する
  • キャッシュバックを確実に受け取る

やること自体は簡単ですが、注意点もあるため、それぞれ解説していきます。

無料期間中に有料オプションを解約する

GMOとくとくBBでは申し込み時に以下のオプション加入が必須となります。

  • 安心サポート(端末故障時の保証)
  • WiFi接続オプション(カフェや駅などで無料のWiFiが使える)

最初の2ヶ月は無料ですが、それ以降は有料になってしまうため、無料期間中に必ず解約を行いましょう。

解約手続きは、利用開始の翌月には、「BBnavi(https://navi.gmobb.jp/bb/)」というGMOとくとくBBのマイページから簡単にできるようになります。

キャッシュバックを確実に受け取る

GMOとくとくBBのキャッシュバックの受け取りには、以下の手続きが必要です。

  • 利用から11ヶ月後に、申し込み時に作られるメールアドレスに届く案内メールを確認する
  • そのメールからキャッシュバックの振込先を登録する

やること自体は簡単ですが、振込先の登録はメールが届いた日の翌月末までという期限があり、確認を忘れると受け取りができなくなるため注意が必要です

以上2つを忘れずにやるためにも、契約したらすぐに下記を実施するようにしましょう。

  • スマホのカレンダーや、リマインドできるアプリに、「2ヶ月目のオプション解約」、「11ヶ月目のメール確認」を予定として入れておく
  • ~gmobb.jpなど契約時に発行されたメールアドレスにログインできるようにしておく(最初に届く紙を保管しておく)

5.「Pocket WiFi 5G A102ZT」に関するQ&A

  • Q1.「Pocket WiFi 5G A102ZT」は旧機種からどう変わった?
  • Q2.「Pocket WiFi 5G A102ZT」を他社の5G対応機種と比べると?

Q1.「Pocket WiFi 5G A102ZT」は旧機種からどう変わった?

バッテリーの持ち時間はやや減ったが、速度や同時接続台数など、他の性能は大きく向上した

「Pocket WiFi 5G A102ZT」はワイモバイルの最新のポケットWiFiですが、そのスペックを、一世代前の旧機種と比べると、以下の通りです。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

A102ZTA102ZT
2021年7月発売
803ZT803ZT
2019年8月発売
実質月額料金5,097円4,997円
5G対応×4Gのみ
最大通信速度下り:2.4Gbps
上り:110Mbps
下り:838Mbps
上り:46Mbps
バッテリー持ち5G:約5時間
4G:約9時間
4G:約13.5時間
同時接続台数30台16台
サイズ縦69×幅141×厚さ15.9mm縦67.5×幅112×厚さ15.6mm
重さ240g153g
メーカーZTEコーポレーションZTEコーポレーション
  • 実質月額料金:アドバンスオプションをつけて3年使った場合の端末代込みの平均月額
  • 803ZTの端末代は購入店舗によるが、オンラインで販売されていた当時の7,200円で計算
  • 下り(受信速度):WEBサイトの閲覧や動画視聴に影響、上り(送信速度):動画やブログのアップロードに影響
  • 1Gbps=1,000Mbps

上記をもとに、「Pocket WiFi 5G A102ZT」の旧機種との違いをまとめると、以下の通りです。

  • △バッテリーの持ち時間はやや減った
  • ◎5Gに対応し、最大通信速度は大きく向上した
  • ◎同時接続台数が倍に増えた

料金はほとんど変わらないものの、全体的にスペックが上がっていることから、「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、コストパフォーマンスが旧機種に比べて向上したと言えます。

ただ、WiMAXの最新機種「X11」(https://gmobb.jp/)と比べると、以下の点でコスパは悪く、おすすめできないという結論は変わりません。

  • 5Gは月7GBまでしか使えない
  • 無制限で使えるエリアが限られる
  • 料金が高い

Q2.「Pocket WiFi 5G A102ZT」を他社の5G対応機種と比べると?

最大通信速度、バッテリーの持ち時間などのスペックは、他社に劣る

5G対応のポケットWiFiは、ワイモバイルだけでなく、他の大手キャリアからも発売されています。

「Pocket WiFi 5G A102ZT」のスペックを、他社の5G対応の最新機種と比べたのが以下の表です。

ソフトバンクの端末は、型番が違うだけで、端末自体は変わらず、料金以外のスペックも変わりません。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

最大通信速度バッテリー持ち
(5G通信時)
実質月額料金
A102ZT A102ZT
(ワイモバイル)
2021年7月発売
下り:2.4Gbps
上り:110Mbps
約5時間5,097円
A101ZT A101ZT
(ソフトバンク)
2021年7月発売
下り:2.4Gbps
上り:110Mbps
約5時間6,080円
sh-54cSH-54C
(ドコモ)
2023年1月発売
下り:4.9Gbps
上り:1.1Gbps
9時間10,004円
x11X11
(au、 WiMAX)
2021年11月発売
下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
約8時間au:5,073円
WiMAX:3,598円
  • 実質月額料金:データ容量が最大のプランで、契約満期、期間がないものは3年使った場合の端末代込みの平均月額

ワイモバイル「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、最大通信速度、バッテリーの持ち時間いずれもドコモ、au、WiMAXに劣っているのがわかります。

そのため、5G対応で、なるべく性能が高い機種を使いたいという人にも、「Pocket WiFi 5G A102ZT」はおすすめできません。

6.まとめ

ワイモバイルの「Pocket WiFi 5G A102ZT」がおすすめできない理由について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

「Pocket WiFi 5G A102ZT」は、以下の理由からおすすめできません。

  • 5Gのインターネットは少ししか使えない
  • 無制限で使えないエリアがある

ポケットWi-Fiで失敗したくない方は、「回線の質、データ容量、エリア、実質月額料金」全ての面で優秀なWiMAXの「X11」を選んでおけば間違いありません。

申し込みは、実質月額料金が26プロバイダ中最安となるGMOとくとくBBから行いましょう。

GMOとくとくBB公式キャンペーンページ:https://gmobb.jp/

申し込み窓口によってキャッシュバック金額が少なくなる、月額料金が高くなることがあるため、必ず上記のページから申し込みを行いましょう。

このページがあなたのポケットWi-Fi選びのお役に立てることを心から祈っています。