タワーマンションを買って後悔した10人の事例と購入の全注意点
「タワーマンションは買ったら後悔するの?」「買って後悔している人の声が気になる」などタワーマンションを買って後悔するのか、買った人がどんな理由で後悔しているのか気になっていませんか?
タワマンを買って後悔している人は実はたくさんいて、気をつけなければいけませんが、全員が後悔しているわけではありません。
長年不動産業界で働いた経験、実際にタワーマンションに住んだことがある経験と、43人へのアンケート結果から、「タワーマンションは買うと後悔する?」に対して以下の流れで解説をしていきます。
すべて読めば、タワーマンションはなぜ買ってはいけないと言われているのかから、購入するならどうすればいいかまで、タワーマンション購入前に知っておくべきすべてのことがわかります。
1. タワーマンションを買って後悔した10人の事例
タワーマンションを買って後悔した人がいるのか、私は過去に下記のアンケートをネット上でとったことがあります。
Q1. タワーマンションを買って後悔しましたか?
後悔している/どちらかと言えば後悔している/後悔していない/想像以上に良かった
Q2. その理由を教えてください
[ ]
43人にアンケートをとった結果、下記のようになりました。
タワーマンションを買って後悔した人、どちらかといえば後悔している人は1/4程度いました。
まずは、なぜその人たちが後悔しているか、アンケートおよびその後の取材の結果を踏まえると、下記の10の理由が見えてきました。
- 修繕費が足りない可能性がある
- 資産価値が下がりやすい
- 住民の質が悪かった
- 毎月出ていくお金も多い
- マンション内のカーストが気になる
- エレベーターに時間がかかる
- 来客や宅配便の受け取りが面倒
- ベランダに物が干せない・置けない
- 騒音がうるさい
それぞれを解説していきます。
1-1. 修繕費が足りない可能性がある
タワーマンションの修繕費とは、将来大規模な修繕をするための費用ですが、多くのタワーマンションで足りない、と言われています。
これは、分譲での販売時、安く見せるように、抑えて募集することが多いからです。
そのため、将来直すべき設備が直せなかったり、修繕費の大幅な増額が懸念されます。
修繕できればいいのですが、修繕費の値上げの同意が取れなかったり、滞納者が増えた場合は、十分な修繕費が足りず、スラム化(荒れ放題)の状態になるリスクがあります。
新しいうちはまだ良いのですが、数十年先のことを不安視している人は多いです。
1-2. 資産価値が下がりやすい
「最悪売れば、損しない」と甘く考えていましたが、私の購入物件の場合、上物の値段が多くを占め、老朽化が進んでいるので、資産性はかなり低くなっていると思います。
タワーマンションは資産価値が落ちやすいと言われています。
広大な土地に建てられているタワーマンションも、入居戸数を考えると、価値の落ちにくい土地の持分はごくわずかになるためです。
計算すると、70~80%が建物代、というマンションが多く、土地代が多めになる一戸建てと比較すると下記のように資産価値が落ちやすいと言われます。
基本的に、土地の資産価値はほとんどが落ちませんが、建物はどんどん古くなっていくので、トータルで見ると、資産価値を維持しにくいと言われています。
そのため、購入するのであれば、下記の点も踏まえ、30年後、40年後も価値がありそう(多くの人が住みたいと思える)なマンションを選ぶべきです。
- 立地
- 共用施設
- 周辺環境
1-3. 住民の質が悪かった
検討が足りなかったのが悪かったと思いますが、住民の質は悪いと思う。
まず、若者の出入りが多い。パーティルームでをやっているのかエントランスに溜まり、正直雰囲気も良くはない。
また、隣人は賃貸で貸し出されているのだが、住人がコロコロ変わる。私が住んでいる4年間で3回。
音がうるさいので、文句を言いに行ったこともあり、円満な関係とは言えない。こっちは長く住もうと思ってるのに、あちらはすぐに出ていくつもりだからうまくいくはずもない。
タワーマンションは住人が多いからこそ「色々な人が住んでいること」がデメリットと言う人も多く、私もその通りだと思います。
自宅でホームパーティをして夜中までバカ騒ぎをしたり、その人たちの客なのか、住人以外の人が遅い時間にもマンション内にいることもあり、子育てをする私にとっては少し心配でした。
タワーマンションには多くの人、様々な層の人が住んでいることで、こういった悩みを持ちやすいです。
分譲でも賃貸の住民も多い
口コミのOさんのケースのように、分譲向けのタワーマンションでも、個人投資家などが賃貸用に購入し、貸し出しているケースは多々あります。
そのため、隣人がコロコロ変わるという可能性もありますので、購入して長く住もうという方は要注意です。
1-4. 毎月出ていくお金が多い
修繕積立金、高めの管理費などと出ていくお金は多いです。
賃貸で貸し出すにしても、修繕費は常にマイナスですし、売りに出す場合もこれらがネックで高値をつけにくいです。
先ほども出たとおり、タワーマンションを購入すると毎月の修繕費がかかり、きちんと計算していないと将来のネックになります。
その他、タワーマンションの便利な施設・サービスを支える「管理費」、上の階にいけば行くほど割高になる「固定資産税」など、買った後に出ていくお金も多いです。
賃貸の場合は、原則家賃+管理費のみなので賃貸の方が得、という方もいます。
1-5. タワマン内のカーストが気になる
私は4階に住んでいますが、たまにエレベーターで高階の方と乗り合わせると負けた気分になります。住民同士で話していても階層が高い=ステータスも高いと本気で思っている人も多く、正直腹立たしいです。
見栄を張ってタワーマンションにしましたが、マンション内では上には上がいます。
こんな気持ちになるなら、タワーマンションはやめとけばよかったです。
私は住んでいてあまり感じなかったのですが、人によっては階数で格差を感じることもあるようです。
低層階の方の中にはエレベーターでボタンを押す際に格差を感じる人もいますし、中には階数でマウンティングをする住民もいます。
見栄っ張りで、とにかくステータスを、という方は、マンション内でのヒエラルキー(階層)も視野に入れて検討しましょう。
1-6. エレベーターに時間がかかる
それと同時に、階数が高すぎることのデメリットを痛感するように。特にエレベーターに時間がかかることがストレスです。
通勤で混み合う時間帯はマンションの外に出るまでに数分かかり、せっかく駅近のマンションなのに、通勤でイライラします。
休みの日も、エレベーターに乗ってまで外に出るのが面倒で出不精になりました。トータルで考えると、買うならもう少し住みやすい部屋でしたね。
タワーマンション、特に上層階からですと、そもそも距離が長いので、移動に時間がかかります。
さらに、他の階から乗り込んでくる人がいるたびにエレベーターが止まるので、通常のマンションよりもエレベーターに時間がかかりやすいです。
また、エレベーターのボタンを押してから、フロアにエレベーターが来るのにも時間がかかるので、普通のマンションよりもエレベーターにかかる時間は長いです。
購入するとここが苦痛でも引越せないので、内見時などによく確認するようにしましょう。
1-7. 来客や宅配便の受け取りが面倒
あと、毎回不満なのは、来客や宅配便が入ってくるのが遅いということですかね。
うちの場合、インターホンを2回押してようやくオートロックの中に入れるんですが、その間隔が長いんです。正直最初のインターホンがなってから部屋に着くまでの時間って毎回持て余すので、もったいないです。
私自身、個人的にタワーマンションに住んで一番面倒だと思ったのが宅配便です。
一般的なタワーマンションは上記のようにオートロックが複数ある分、インターホンに何度も対応しなければいけません。
また、エレベーターなどに時間がかかったり、他の部屋を回って来ることもあるので、部屋に来るまでに時間がかかります。
私が2つめに住んだタワーマンションは、インターホンが押されてから5分以上かかることもありました。
1-8. 共用施設の予約が取れない
購入し、入居しましたが、予約がなかなか取れないのです。。
うちのマンションの場合、毎月決められた日までに申し込み、抽選となるのですが、週末などはほとんど当たりません。
宿泊設備は1回も使えておらず、その分の管理費を少しでも負担しているかと思うと、腹が立ちます。
タワーマンションの目玉の一つは、パーティルームなどの共用施設かと思います。
しかし、Kさんのように特にパーティルームの予約はなかなか取れるものではありません。
そして、使える、使えないに関わらず、その分物件価格や管理費に共用施設関連の費用は上乗せされます。
自由に使えるものではないかもしれない、そして、その分の費用を負担する可能性があるということを念頭に置いてきましょう。
1-9. ベランダに物が干せない・置けない
最初から乾燥機は付いていますが、個人的には外でパリッと干された衣類が好きなので..
一生ここに住むと考えたち時に、ずっと乾燥機で乾燥させた衣類を着るのか..と少し憂鬱です。
高層階になると、ベランダは強風が激しく、洗濯物が干せなかったり、落ちるおそれのある物は置くことはできません。
マンションの規約にもよりますが、低階層でもベランダに物を置いたり、洗濯物を干すことが禁止されていることもあります。
浴室乾燥機や、乾燥機付きの洗濯機が完備されていれば、洗濯はそこまで困らないはずですが、購入となると、一生のことですので、よく考えましょう。
1-10. 騒音がうるさい
ただ、駅から近すぎるあまり、電車の音が結構聞こえてきます。
早い時間から遅い時間まで電車が動いていて、気になって眠れないこともあります。
タワーマンションは駅から近い立地にあることが多く、騒音を気にする方もいらっしゃいました。
タワーマンションは作りがしっかりしていて、通常のマンションよりも外の音は気になりにくいですが、特に地上と近い低階層では、こういった観点で後悔している人がいるのも事実です。
2. では、タワーマンションは買うべきでないのか
では、タワーマンションは買わない方がいいの?という方もいるかもしれませんが、買うべきか、買うべきでないかは人によって異なります。
実際、今回のアンケートでも、タワーマンションを買って想像以上に良かったという方は、16%いました。
実際、私自身タワーマンションに住んで良かったという面はたくさんあります。
2-1. タワーマンションのメリット
- 眺望がいい
- 高いステータス性
- 周辺環境の利便性が高い
- セキュリティ性が高い
- 耐震性・防音性に優れる
- 建物内に便利な施設が充実
- コンシェルジュサービスが便利
- 上層階は虫が出にくい
上記のようなメリットを受けられるので、タワーマンション自体はおすすめです。
「タワーマンションを買って良かった」という人の声
買って良かったという人の声を2名分紹介します。
駅から近くて、クリーニングなども全て建物内で完結する。そして、部屋から見える景色は「明日からもがんばろう」といつも感じさせてくれます。
ライフスタイルが変わって、タワーマンションではなくなっても、エリアの人気は落ちないでしょうし、売却か貸し出しをすればローン返済のプラスにもなりますし、全然元は取れそうなので、買って良かったです。
これまでが結構便利でしたので、タワーマンション以外の選択肢は考えられませんでした。マンション内に、ジムや読書スペースがあるのは、かなり便利だと思っています。
お金面では、管理費・修繕費等もシミュレーションし、資産価値を考えると、得した買い物ができたと思います。
子供が大きくなったら、賃貸にして貸し出して、そのお金で郊外に一戸建てを借りることもできるので、将来設計もしやすいと思いますよ。
2-2. 買って後悔した人の3つのパターン
上記のように、メリット豊富なタワーマンションですが、アンケートやその後の取材を通してわかったのが、特に買って後悔しているのは、下記のような人です。
- 上手なマンション選びをできなかった
- なんとなく持ち家の方がいいと思って購入した
- 数十年先までのことまで検討しなかった
上手なマンション選びをできなかった
そもそも物件選びを間違えている人です。
タワーマンションと一括りにされていますが、マンションによって、住み心地も、資産価値の落ちにくさも180度異なります。
マンションの選び方で失敗すると確実に後悔しますので、次の章でも解説します。
なんとなく持ち家の方がいいと思って購入した
タワーマンションを購入する方の中には「毎月家賃を払うなら持ち家の方がいいと思った」など深く考えずにタワーマンションを購入する人がいます。
タワーマンションは、一戸建てのように土地が丸々手に入るわけではないので、持ち家にするメリットは薄くなりがちです。
なんとなくで、何千万円も損している人もいますので、「本当に持ち家が得か」はより慎重に検討しましょう。
数十年先までのことまで検討しなかった
目先数年のことだけではなく、3~50年先まで考えて購入しましょう。
タワーマンションの住人の中で、「一生タワーマンションに住み続けたい」という方は実は1.8%しかいません。(参考)
特に大規模修繕が築30年のタイミングで行われます。その時にどうなっているか、必ず考えた上で購入をするようにしましょう。
これらができている人は後悔していない
反対に、下記のようにここまでのポイントを押さえているという人は、後悔している人はほぼいませんでした。
- 物件を細かくチェック・比較し、いい家選びができている
- 持ち家と賃貸を徹底的に比較し、どちらがその人にフィットしているか考え抜いた
- 30~50年先の修繕のことまで逆算してマンションを選べた
上記も踏まえて、その他具体的に何をどうすればいいかを次の章でまとめました。
2-3. 私はどうしたか
参考までに、私の経験を言うと、タワーマンションにずっと賃貸で借りていましたが、検討の末に、購入はしませんでした。
私は過去に下記のタワーマンションに住んだ事があります。
- 東京都中央区のタワーマンション44F(約2年)
- 東京都港区のタワーマンション23F(約2年)
- 東京都目黒区のタワーマンション5F(約1年)
タワーマンションはずっと賃貸で、今は一戸建てを購入して、郊外から出勤しています。
悩んだ中で思ったのは、ライフスタイルや、住居によって買うべき人・買ってはいけない人は分かれるということです。住んだ経験・不動産業界の経験から、一概に「買うと後悔する」というわけではないと思っています。
ただ、人生を左右する買い物になるはずなので、次の章のポイントを踏まえ、しっかり検討しましょう。
私が一戸建てにした理由
私が一戸建てを選んだ決め手は、1章で紹介した「将来の修繕費」「資産価値の維持」「住民の質」です。
3. タワーマンションを買って後悔しないための9つのポイント
私は、このページのポイントを踏まえ、よく考えたので、後悔しない選択をできました。
実際ここまで読んでも、購入したいという方は、タワーマンションを買って後悔しないために、下記の9つのポイントを押さえましょう。
- 価格が落ちにくいタワーマンションを選ぶ
- 事前に内覧で住みやすさを確認すること
- 共用施設を精査すること
- 将来を考えて階層を検討すること
- 必ず複数の物件を見ること
- マンションの住人の口コミを必ず見ておくこと
- トータルコストで考えること
- プロの意見も聞いておくこと
- 「賃貸」という選択肢をもう一度考えること
逆に、このポイントさえ押さえていれば、後悔する可能性をぐっと抑えることができます。
3-1. 価格が落ちにくいタワーマンションを選ぶ
下記の観点で少しでも価格が落ちにくいマンションを選んでおけば、最悪売ればいいので、リスクは少ないです。
- 立地:何年先でも人気のエリア、特に駅から近い物件を選ぶ
- ブランド:大手が力を入れていて、知名度・ステータスの高いブランドを選ぶ
特に重要なのが立地で、不動産において最も重要な要素と言っても過言ではありません。
正直、立地さえ良ければ入居者も後を絶たないので、最悪賃貸で貸し出せば大損はしません。
反対に、今後の人口減少とともに住みたい人がいなくなるエリアでは、十分な修繕もできず、スラム化がより深刻化していく可能性があります。
関東近郊で特におすすめのエリア
東京都ですと、港区(特に、南青山・赤坂)・渋谷区(特に渋谷)・新宿区(特に西新宿)は人気が根強く、価格は落ちにくいと考える専門家が多いです。
東京都以外ですと、住みたい街ランキングで常に上位の武蔵小杉(神奈川)、大宮(埼玉)がおすすめです。
通勤・通学に際しての交通の便の良さを特に意識して、「住みたい街ランキング」も参考にエリアを決めましょう。もちろん、あなたが住みたいか、という観点も忘れてはいけません。
3-2.事前に内覧で住みやすさを確認すること
実際に住んで満足できるかも、じっくり見ておく必要があります。
下記は住んでから「こんなはずじゃなかった」と感じる人が多い観点ですので、内覧時確認しましょう。
周辺環境 | 駅から実際に歩いてみる(電車のホームからどのくらいの距離か確認) |
小中学校からの距離 | |
今の生活で便利に感じている施設(クリーニングなど)を事前に書き出し、チェックする | |
マンションの共用部 | エントランス・エレベーター・ゴミ置場などの清掃は行き届いているか |
コンシェルジュの有無、時間、サービスの内容 | |
エレベーターの台数や待ち時間 | |
ゴミ捨て場は各フロアにあるか、24時間出せるか | |
マンションの住人はストレスなく同じマンションに住めそうな人か | |
部屋 | 眺望・日当たりは良いか/再開発などで悪化しないか |
高速道路や電車の騒音はないか | |
収納スペースは十分にあるか | |
壁が薄くないか(軽く叩いてみる) | |
洗濯物は干せそうか |
3-3. 共用施設を精査すること
あなたの欲しい共用施設が付いているかは、必ず確認、精査すべきです。
ただ、共用施設が豊富、は一見メリットですが、デメリットでもあります。
共用施設がタワーマンションの魅力の一つではありますが、共益費や賃料が上がる傾向にあるので、使わない共用施設は共益費の「払い損」につながります。
自分に必要ない共用施設はどれくらいあるか、費用を考慮した時にコスパはどうかも判断材料にしましょう。
きちんと使えるかも要確認!
例えば、1000戸の入居者がいるマンションに、1つしかゲストルームがなかった場合、単純計算で3年に1回しか順番が回ってきません。
入居者に対して十分な設備があるかも確認しておきましょう。
3-4.将来を考えて階層を検討すること
タワーマンション=高階層と考える人もいますが、それぞれにデメリットがありますので、もう一度階層ごとのデメリットを確認しましょう。
高階層のデメリット |
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低階層のデメリット |
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今回「後悔した」と言っている人の約7割は高階層を選んだ人で、反対に低階層であれば”タワーマンションならではのデメリット”は感じにくいです。
今は、高層階の景色が魅力的でも、数十年後もそうなのか将来を見据えてもう一度考えましょう。
また、最近人気なのは、10~19階のいわゆる中階層で、上記のデメリットをあまり感じずに暮らせるはずです。
3-5. 必ず複数の物件を見ること
タワーマンションに住んだことがない方は、複数の物件を内覧した上で決定するといいでしょう。
同じエリア、同じ条件の物件を多くチェックできれば物件ごとのデメリットや相場がわかってくるはずです。
必ず3棟以上の物件をここまでの観点含め、確かめるようにしましょう。
3-6. マンションの住人の口コミを必ず見ておくこと
「思いの外、小学校から遠い」「周辺のスーパーまでの道のりが不便」など、住まなければわからない物件のデメリットはこの他にもたくさんあるはずです。
そのため、すでに住んでいる人がいるマンションの場合は、マンションの住人の口コミを見れる下記のようなサービスで、興味のあるマンションに付いて住民の声を確認しておきましょう。
おすすめサイト:マンションノート
「マンションノート」は、100万件以上の口コミが投稿される、日本最大級のマンション口コミサイトです。
今住んでいるマンションの口コミを投稿すれば、無料で口コミを見ることができます。
3-7. トータルコストで考えること
タワーマンションを購入した後も「管理費」「修繕費」はかかってきます。また「ローンの利息」も、「固定資産税」などもかかります。
特に修繕費に関しては、より多くの人が興味を持つようにあえて抑えて募集をしているケースがあります。そんなパターンだといざ修繕が必要な時に、修繕費が足りず、思わぬ出費を強いられます。
修繕費は適正かどうかも踏まえて、トータルコストで考えましょう。
タワーマンションの購入時かかる主な費用
- 物件価格
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 登記費用・登録免許税
- 固定資産税
- 不動産取得税
- ローン事務手数料
- 毎月の管理費・修繕費
上記は一例ですが、購入費用以外にも様々な名目でお金がかかります。初期費用、毎月支払う費用をしっかりシミュレーションした上で購入しましょう。
3-8. プロの意見も聞いておくこと
上記のコスト面など難しい観点も多いので、一回プロの意見も聞いておくことがおすすめです。
ただ、特定のタワーマンションのみを扱っている会社やモデルルームの人に相談すると、デメリットを隠されたり、他社のマンションを教えてくれません。
そのため、複数のタワーマンションを公平に扱っている会社に相談するのがおすすめです。
- どの業者のマンションも中立に扱っているか
- 営業をしないと公言しているか
- 無料で相談だけでもできるか
- 大手企業が運営している
の4点でおすすめ業者を出すとすると、下記の2社がおすすめです。
- 「LIFULL HOMES 住まいの窓口」
- 「スーモカウンター」(新築のみ)
中古で検討している方は「LIFULL 」、新築で検討している方はどちらにも話を聞きに行き、担当者や提案内容が良さそうな方を選ぶのがおすすめです。
3-9. 「賃貸」という選択肢をもう一度考えること
購入前にもう一度「賃貸の方がいいのでは?」と考えるようにしましょう。
購入をすると、身動きが取りにくくなったり、ここまでのデメリットを強く感じる可能性があります。一度賃貸でもシミュレーションを行い、もう一度購入という選択が正しいのか精査しましょう。
賃貸のタワーマンションを探す際は、「SUUMO」「HOME’S」などの大手のポータルサイトを使いましょう。
ポータルサイトがおすすめな理由
ポータルサイトとは、下記のように、各不動産会社が、自社で扱う物件を掲載しているものです。
あなたが物件①に興味を持てば不動産会社Aに問い合わせることになります。
タワーマンションの場合、下記のように部屋ごとに扱っている不動産会社が違うということもあり、それらをまとめて見れるため、より理想の物件を調べやすいです。
※田町駅の某タワーマンションの空室一覧(抜粋)
1つの物件を問い合わせれば、同じ条件の物件を紹介してくれるケースが多いです。上記のポータルサイトに掲載のない物件も出てくるケースも多いので、よりたくさんの会社に問い合わせることがおすすめです。
1件でも多くの物件を見て、後悔しない部屋選びをしましょう。
絞り込んで効率よく検索を
ポータルサイトはタワーマンション 以外の物件も豊富に掲載されているためタワーマンションだけを絞って効率よく検索しましょう。
「SUUMO」も「HOME’S」もエリアを絞った上で詳細条件選択欄の「その他」の中の「タワーマンション」にチェックすれば絞り込み可能です。
4. まとめ
タワーマンションを買って後悔している人の事例を解説してきましたが、いかがでしたか?
タワーマンションを買って後悔する人も少なからずいますが、下記のポイントを抑えれば、失敗しにくいです。
- 価格が落ちにくいタワーマンションを選ぶ
- 事前に内覧で住みやすさを確認すること
- 共用施設を精査すること
- 将来を考えて階層を検討すること
- 必ず複数の物件を見ること
- マンションの住人の口コミを必ず見ておくこと
- トータルコストで考えること
- プロの意見も聞いておくこと
- 「賃貸」という選択肢をもう一度考えること
どうしても決められない時は、まずは、下記のような営業をしないと宣言している大手の窓口に話を聞いてみるのもおすすめです。
- 「LIFULL HOMES 住まいの窓口」
- 「スーモカウンター」(新築のみ)
このページがあなたの最高の住まい選びのお役に立てることを心から祈っています。