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賃貸で必要なすべての費用|初期費用や月々の賃料を抑えるための方法をプロが解説!

「賃貸を借りるときの初期費用はいくら?」「賃貸で毎月かかる費用の項目は?」など、賃貸の費用に関して気になっていませんか?

一般的な賃貸で求められる初期費用の平均は家賃4~6ヶ月分で、毎月かかる費用は主に5つですが、事前に知らないと損することもあるので注意が必要です。

このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、現在も賃貸部門で働く筆者が、以下の5つのことをご紹介します。

  1. 賃貸を借りるときに必要なすべての費用
  2. 賃貸で必要な費用の内訳
  3. 賃貸の初期費用と安くするためのコツ
  4. エリア別!費用をお得に契約できる不動産ポータルサイト
  5. 初期費用とは別にかかるその他の費用

すべて読めば、賃貸に必要なすべての費用を知ることができ、しっかりと準備したうえで部屋を借りることができるでしょう。

1. 賃貸を借りるときに必要なすべての費用

賃貸を借りるときは主に以下2つの段階にわけて費用を支払う必要があります。

  • 契約するときに支払う初期費用
  • 借りたあと月々支払う5つの費用

1-1. 契約するときに支払う初期費用

一般的に、賃貸を借りるときは初期費用として、家賃の4~6ヶ月分程度が必要となります。

初期費用とは、敷金や礼金など、入居前に支払う必要がある以下の項目をまとめたものです。

  • 敷金
  • 礼金
  • 前家賃
  • 仲介手数料
  • 保証委託料
  • 火災保険料
  • 鍵交換費用

1-2. 借りたあと月々支払う5つの費用

月々に払う費用は「家賃+1万円~3万円程度」を考えておきましょう。

家賃含め以下の5つが、月々に支払いを求められる費用です。

  1. 家賃
  2. 管理費/共益費
  3. 電気代
  4. ガス代
  5. 水道代

1-3. 一般的によくある2つの例

実際に賃貸を借りるときにかかる費用を以下2つの状況にわけて解説します。

  • 都内で一人暮らしをするときにかかる費用
  • 関西でファミリー物件を借りるときの費用

都内で一人暮らしするときにかかる費用

家賃70,000円(管理費3,000円)|敷金1ヶ月 礼金1ヶ月|仲介手数料1ヶ月|保証委託料50%

初期費用月々の費用
約356,500円|およそ家賃5ヶ月分約83,000円
  • 敷金:70,000円
  • 礼金:70,000円
  • 前家賃(管理費込み):73,000円
  • 仲介手数料:77,000円(税込)
  • 保証委託料(管理費込み)36,500円
  • 火災保険料:約15,000円
  • 鍵交換費用:約15,000円
  • 家賃:70,000円
  • 管理費:3,000円
  • 電気代:約5,000円
  • ガス代:約3,000円
  • 水道代:約2,000円

関西でファミリー物件を借りるときの費用

家賃140,000円(管理費10,000円)|敷金1ヶ月 礼金2ヶ月 |仲介手数料1ヶ月|保証委託料50%

初期費用月々の費用
約829,000円|およそ家賃6ヶ月分約175,000円
  • 敷金:140,000円
  • 礼金:280,000円
  • 前家賃(管理費込み):150,000円
  • 仲介手数料:154,000円(税込)
  • 保証委託料(管理費込み):75,000
  • 火災保険料:約15,000円
  • 鍵交換費用:約15,000円
  • 家賃:140,000円
  • 管理費:10,000円
  • 電気代:約12,000円
  • ガス代:約7,000円
  • 水道代:約6,000円

関西では契約を更新するときに必要な「更新料」を払う習慣がありません。そのため、更新することを見越して礼金を2ヶ月分求められる傾向があります。

ただ、何年住んでも更新するときにお金はかからないので、4年以上を目安に、長く住めば住むほどお得になるというメリットがあります。

しかし、すべての物件がこの条件とは限らないので、必ず事前に不動産会社に契約条件を確認しましょう。

1-4. 家賃と初期費用のバランスを考えることが大切

家賃が安ければ初期費用も安くなるとは限りません。もちろん、安いに越したことはないですが、家賃だけにポイントを絞るのはやめましょう。

物件の条件によって異なる初期費用を計算しないと、高額な費用を支払うことになってしまうので、続けて2章を確認しましょう。

2. 賃貸で必要な費用の内訳

賃貸を借りるときは多くの費用を支払うことになるので、項目ごとにどんなお金なのか詳しく解説していきます。

「初期費用」「月々の費用」に分けて解説しますが、特に初期費用に関しては、安くできる項目も多いです。

初期費用の一覧

一般的に初期費用で求められることの多い項目をまとめて解説していきます。

誰に払うもの?相場はいくら?交渉のしやすさ
敷金(保証金)貸主1~2ヶ月
礼金貸主1~2ヶ月⚪︎
前家賃貸主1ヶ月×
日割り賃料貸主
仲介手数料不動産仲介会社0.55~1.1ヶ月⚪︎
火災保険料火災保険会社15,000円⚪︎
鍵交換費用貸主20,000円⚪︎
保証委託料家賃保証会社30~60%×

2-1. 貸主に預ける「敷金」

敷金は、契約するときに家賃や部屋の補修費用などの支払いを担保する目的で、貸主へ預けるお金です。

一般的に「家賃の1~2ヶ月分」が相場となっており、家賃滞納やあなたに原因のある室内の損傷や破損がなければ、基本的には退去時に全額返還されます。

また、関西では敷金のことを保証金と呼んでいますが、役割や意味は一緒です。

敷金の交渉のしやすさは「△:難しい」です

敷金は何かあったときの担保として預ける保証の現れなので、貸主としても絶対に預かっておきたいお金です。

なので敷金の減額交渉をすると、貸主に「預けるお金もないなら、何かあったとき家賃を滞納されるかも」と思われる可能性もあるので、交渉はおすすめできません。

償却や敷引きには要注意

償却と敷引きは、ほぼ同じ意味合いの言葉で、内容は「預けた敷金は返しません」ということを表した言葉です。

仮に、敷金を2ヶ月分預けて、償却1ヶ月の契約になっていたら、退去時には1ヶ月分の敷金しか返金されません。

なので、敷金が高すぎるときは、償却や敷引きが設定されている恐れがあるので、契約内容に注意しましょう。

2-2. 貸主に支払う「礼金」

礼金は、部屋を貸してもらう”お礼”として貸主に支払う費用で、一般的に「家賃の1~2ヶ月分」が相場です。

敷金と違い、退去したときに返金されることはありません。

また、1~3月は引越しシーズンで、礼金が高くても引っ越す人が多いのため、礼金1ヶ月→2ヶ月に値上がりすることも多いです。

礼金の交渉のしやすさは「◯:上手くいくことがある」です

礼金はあなたにとって一切メリットがない費用なので、交渉して安くしましょう。

交渉方法は3章「賃貸の費用で交渉できる7つの項目」で、詳しく解説します。

2-3. 翌月分を事前に支払う「前家賃」

前家賃とは、契約が開始される”翌月分”の家賃を、初期費用と合わせて事前に支払うお金です。

理由として、家賃が口座引き落としのときは、銀行の設定手続きに時間がかかるので、翌月ATMやコンビニから振り込む手間を省くために、回収しています。

また、家賃を振込で支払う人は、引っ越した当月だとバタバタしていることもあり、翌月の家賃を払い忘れることが非常に多いため、事前に回収してることも一つの理由です。

不動産会社によっては翌々月分を求められる

不動産会社の規定で決まってるときは、翌月と翌々月の2ヶ月分を求められることがあります。

まとまったお金が用意できない人は、不動産会社に翌月分だけにしてもらえないか相談してみましょう。

2-4. 貸主に支払う「日割り賃料」

契約開始となる日が月初めの1日であれば、日割り賃料は必要ないですが、中旬や下旬のときは家賃を日割り計算して算出します。

例えば、12月25日が契約開始日だとしたら、12月31日までの”7日分”を日割り賃料として、初期費用に組み込みます。

30か31で割る計算は不動産会社によって異なる

日割り賃料は「毎月の賃料÷その月の日数」で計算します。

しかし、31日間ある月でも、不動産会社の規定により30日間で計算されることがあるため、少しだけ差が生じます。

規定ではなく、単なるミスで計算してることも稀にあるので、金額が異なるときは念のため確認してみましょう。

2-5. 不動産会社に支払う「仲介手数料」

仲介手数料は、部屋を契約する手伝いをしてくれたお礼として、仲介会社に支払う費用です。

仲介手数料の上限は、家賃1.1ヶ月分(税込)までと法律で決められているので、1.1ヶ月分以上の請求をされたら違法となります。

また、貸主と直接やり取りをして契約するときは、仲介する立場の人がいないので、仲介手数料はかかりません。

仲介手数料の交渉のしやすさは「◯:上手くいくことがある」です

仲介手数料は初期費用の中でも比較的交渉しやすく、金額も大きいので必ず交渉することが望ましいです。

こちらも3章「賃貸の費用で交渉できる7つの項目」で、詳しく解説します。

2-6. 火災保険会社に支払う「火災保険料」

火災保険料は、万が一に備えて加入する保険の費用で、全国どの物件でも加入が必要となり、2年間:1万円前後のプランが一般的です。

多くの場合、貸主に指定された保険会社にそのまま加入しますが、実際のところ指定された保険会社に加入する義務はありません。

保険の法律では、物件の契約と抱き合わせで保険の加入を求めることは違法な行為となります。

火災保険の交渉のしやすさは「◯:上手くいくことがある」です

上述したように、抱き合わせで加入を求めることは違法なので、「自分で安い保険会社を選んで契約したい」と交渉することができます。

相場より安い保険会社は3章で紹介するので、確認してみましょう。

現在加入している保険会社を継続できる

いまも賃貸物件に住んでる方は、現在加入している保険会社に連絡して住所変更だけすれば、継続できることもあります。

引っ越すときは、次の不動産会社に保証プランを伝える必要があるので、保険会社にプランの詳細を教えてもらいましょう。

2-7. 貸主に支払う「鍵交換費用」

鍵交換費用は、前の入居者が使っていた鍵を交換するための費用です。

防犯上交換するケースがほとんどですが、基本的には任意の項目なので、あなたが希望しなければ前の入居者と同じ鍵を使用することになります。

ただし、不動産会社の規定で退去後は必ず交換すると決めていることもあるので、不動産会社に鍵交換の取り決めを確認してみましょう。

鍵の種類により金額が大きく異なる

鍵にはたくさんの種類があって値段も大きく異なり、高いものだと2万円以上する鍵もあるので、費用もあわせて確認するようにしましょう。

昔からある「くの字型」の鍵は安く、防犯性が優れているディンプルキーは高くなります。

鍵の種類を表したイメージ

引用:美和ロック株式会社

鍵交換費用の交渉のしやすさは「◯:上手くいくことがある」です

鍵交換にかかる費用は「貸主負担にして欲しい」と交渉することができます。

うまくいけば1~2万円お得になるので、3章で交渉方法を詳しく解説します。

2-8. 家賃保証会社に支払う「保証委託料」

保証委託料は、連帯保証人がいないときに利用する「家賃保証会社」に支払う費用で、一般的に「総賃料の30~60%」が相場です。

総賃料とは、家賃や管理費のほか、駐車場代など、毎月貸主に支払う費用をまとめた金額です。

連帯保証人がいても利用を求められることがある

平成26年度の国土交通省の調査では、新規契約の6割以上が保証会社の利用を必須にしてるとの調査結果を発表しています。

つまり、6割以上の物件が連帯保証人がいても利用しないといけない状態になっているのです。

保証委託料の交渉のしやすさは「×:不可能」です

保証委託料は保証会社に支払う費用なので、交渉して安くすることはできません。

2-9.不動産仲介会社に支払う「オプション費用」

不動産会社によっては、下記のようなオプションを付けようとしてきますが、付けられていたら、外してもらえるようにお願いしましょう。

  • 消臭・消毒(相場1~2万円/1回)
  • 入居サポート(相場1~2万円/2年)

内容としては、以下の場合が多く、価格に見合っていないことが多いため、外すように伝えましょう。

  • 消臭・消毒:入居前に消臭・消毒スプレーをかける
  • 入居サポート:水道のトラブル時などに、業者を手配してくれる

今時、ネットなどで簡単に業者を探すことができるので、価格に見合っているとは言えないでしょう。

オプション費用の交渉のしやすさは「○:上手くいくことがある」です。

オプション費用は「外して欲しい」と交渉することができます。

ただし、一部、貸主がオプションを必須にしている場合があります。

こちらも3章「賃貸の費用で交渉できる7つの項目」で、詳しく解説します。

2-10. 月々にかかる費用の内訳

物件により必要のない項目もありますが、一般的には以下の5つが必ず支払う費用です。

  1. 家賃
  2. 管理費/共益費
  3. 電気代
  4. ガス代
  5. 水道代

家賃

部屋を借りるための基本的な費用です。

決められた金額を期日までに支払いますが、銀行振込の場合は「数百円の手数料」がかかることもあります。

また、クレジットカード払いだと「家賃の1%分」を手数料として上乗せされることあるので、事前に確認しておきましょう。

管理費/共益費

物件を管理・維持するために支払うお金で、金額は「1,000円〜数万円」と物件により大きく差が出ます。

また、オートロックやエレベーターなど、設備が整っているマンションは金額が高くなることを覚えておきましょう。

電気代

電気代の平均相場は以下のとおりです。

  • 一人暮らしなら20A/30Aで「5,000円前後」
  • ファミリーだと40A/50Aで「12,000円前後」

電気代は「基本料金」と「使用料金」を合わせた額を支払うことになり、アンペア数によって基本料金が異なります。

アンペア数基本料金
20A562円
30A842円
40A1,123円
50A1,404円
60A1,685円

アンペアが大きいほど、同時に使える電気量は増えますが、その分基本料金は高くなるので注意しましょう。

ガス代

ガス代の平均相場は以下のとおりです。

  • 一人暮らし「3,000円前後」
  • ファミリー「7,000円前後」

ガス代の「基本料金」と「使用料金の単価」は使った量に応じて毎月異なります。

また、ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があり、プロパンガスは費用が高いのでガスの種類を不動産会社に確認しましょう。

賃貸アパートの平均相場で計算(入居人数:4人)
都市ガス相場プロパンガス相場差額
基本料金1,000円2,010円1,010円
従量料金300円541円241円
請求額7,000円12,830円5,830

水道代

水道代の平均相場は以下のとおりです。

  • 一人暮らし「2,000円前後」
  • ファミリー「6,000円前後」

電気・ガスと異なり水道代は2ヶ月に1回のペースで請求されるので、一人暮らしの場合は一度に4,000円支払うことになります。

支払いは口座引き落としがオススメ

支払い方法を口座引き落としに設定すれば年間600円の割引が適用されるので、お近くの銀行もしくは郵便局で手続きしましょう。

3. 賃貸の初期費用と安くするためのコツ

物件がまだ決まってない人は物件探しから

まだ部屋が決まっていない方に一番簡単なのが、仲介手数料無料の不動産会社にお願いすることです。「4章」を参考に物件探しを始めましょう。

物件が決まったら改めてこの章の交渉方法を確認してみてください。

賃貸物件の初期費用は、下記の2つの支払い先があり、不動産会社に支払う金額は割引をしてもらいやすいです。

賃貸の契約の仕組み

仲介してくれた不動産会社払う相手物件の所有者である貸主
仲介手数料やオプションサービス代払うもの礼金や家賃などの物件費用
◎交渉しやすい交渉難易度△交渉しにくい

特に、「不動産会社」に支払う以下の費用は、より割引を狙いやすいです。まずは、不動産会社を安く使うためのコツを紹介します。

  • 仲介手数料:家を探した不動産会社に支払うお金(家賃の0.55~1.1ヶ月(税込))
  • オプション費用:消臭や除菌などのオプション(10,000~30,000円)

3-1. 仲介してくれる不動産会社を安く使うポイント

大手の「アパマンショップ」から、地元の不動産屋さんまで、不動産仲介をしている会社は複数あり、同じ物件でも使う不動産会社によって金額に差が出ることがあります。

そこで、下記の2つを実践することで、仲介してくれる不動産会社を安く使うことができます。

  • ①仲介手数料を無料にする
  • ②オプションはつけない

仲介会社は、物件を紹介すればするだけ儲かるので、「より条件のいい人を..」と考える貸主とは違い、時期に限らず安くしてもらいやすいです。

①仲介手数料を無料にする

仲介手数料は、不動産会社に紹介や契約のサポートの代金として、支払うお金で、家賃1ヶ月分が相場です。ただ、不動産会社が自由に決められ、中には無料にしてくれる不動産会社も存在します。

以下の不動産会社は仲介手数料無料の物件を複数扱っています。

まだ部屋を決めていない状態でしたら、上記のサイトを利用し物件を探すとスムーズです。

もう家を決めている方は、上記サイトや、Googleなどで「物件名+仲介手数料無料」で検索し、仲介手数料が無料や半額の会社を探しましょう。

見つかった場合、「A社さんが仲介手数料無料のようなんですが、無料にしてもらえませんか?」と相談することで安くしてもらえる可能性があります。

なぜ仲介手数料を無料にできるの?

物件によって、不動産会社は貸主から広告料(業界用語でAD)をもらえるからです。

広告料をもらえる物件であれば、仲介手数料を取らなくても利益が出るので、無料にしてくれます。

逆に、無料になっていない会社は、仲介手数料と広告料の両方を利益にしているのです。

②オプションはつけない

エイブルやアパマンショップなどの大手の不動産会社は下記のようなオプションを付けようとしてきますが、付けられていたら、外してもらえるようにお願いしましょう。

  • 消臭・消毒(相場1~2万円/1回)
  • 入居サポート(相場1~2万円/2年)

消臭・消毒は室内に消臭スプレーを吹きかけるだけのことが多いです。

入居サポートは、水道トラブルなどの時に、業者を手配してくれるものですが、今の時代、トラブル時の業者はネットで簡単に探せます。

以上のように、価格に見合っていないサービスの可能性が高いです。

オプションが付いている場合は「〇〇のオプションは不要なので外していただけませんか」と確認しましょう。

ただし、不動産会社ではなく、貸主がオプションを必須にしているケースもあり、外すことが不可能な物件もあります。

1度確認し、外してもらえないようなら、諦めてオプション代を払うか、物件を変えることになります。

3-2. 貸主との交渉のポイント

貸主は、個人の人から、たくさんの物件を保有している企業まで、幅広いです。

物件ごとに価格が決まっているため、安くなる可能性は低いですが、人気のない物件は「借りてくれる人を欲しがっている」状態で、交渉すれば安くしてくれることもあります。

基本的に、貸主への交渉は物件を仲介してくれる不動産会社が行いますが、不動産会社への伝え方次第で安くできるかが異なります。

「交渉のしやすさ」「どのくらい安くなるか」を踏まえ、おすすめ順に下げられる項目を紹介します。

交渉のしやすさ金額面のインパクト
①礼金をカットしてもらう★★★★☆★★★★★
②フリーレント をつけてもらう★★★☆☆★★★★☆
③鍵交換費用を負担してもらう★★★★☆★★☆☆☆
④家賃を下げてもらう★☆☆☆☆★★★☆☆

不動産会社を通したとしても、何回も交渉をすると貸主へ与える印象はよくないため、2項目以上の交渉は避けましょう。

また、多くの人が引越す、3~4月は「黙っていても申し込みがある」時期ですから、割引交渉をしようとすると、入居を断られる可能性もありますので、交渉は避けましょう。

①礼金をカットしてもらう

礼金は、「お礼」という意味のお金で、貸主からしてもサービスしやすく、人気のない部屋の場合はカットしてもらいやすいです。

「家賃1~2ヶ月」を浮かせられ、インパクトも大きいため、礼金が入っている物件の場合、最優先で交渉しましょう。

ただ、無条件での交渉は難しいので、下記のように1~2年住むことを条件に礼金をカットしてもらいましょう。

「短期違約金」を条件に入れて、1年以内の解約は賃料1ヶ月分を違約金として支払うので、礼金を0にしてもらうことはできそうでしょうか。

②フリーレント をつけてもらう

礼金がない物件の場合、フリーレント をつけてもらえるよう交渉しましょう。

フリーレントとは、決められた日数分の家賃が無料になることで、取得できる平均値は0.55ヶ月〜1.1ヶ月です。

インパクトも大きく、毎月の家賃よりは交渉しやすいため、つけてくれるように頼みましょう。

実際に交渉するときは、「短期違約金」を申し出るか、下記のように「すぐに入居する」ことを条件に交渉してみましょう。

審査承認後、すぐに契約と契約金の支払いを済ませることを条件に、フリーレント1ヶ月を付けてもらうことはできますでしょうか?

③鍵交換費用を負担してもらう

鍵交換の費用が請求書に入っている場合、「貸主負担で交換して欲しい」と交渉しましょう。

なぜなら、鍵交換費用は「貸主が支払うことが妥当」と国が定めており、原則は貸主の管理業務のひとつと言えるからです。

国交省ガイドライン」には下記の通り記載されています。

鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合)
入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人(貸主)の負担とすることが妥当と考えられる。

上記のことから、貸主に費用を負担してもらうために、不動産会社の担当者へ下記のように伝えてみましょう。

賃貸のガイドラインを確認したところ、鍵交換費用は貸主が負担することが妥当となっていたので、貸主に負担して頂きたいです。

(礼金を払う場合はさらに)今回は礼金も支払うので、礼金の一部から費用を負担して頂きたいです。

「鍵交換の費用を渋って契約が無しになるぐらいなら、貸主が負担する」となり、負担してもらえることがあります。

④家賃を下げてもらうのは最終手段

家賃は難易度が高いため、礼金やフリーレントが断られた場合、ダメ元で交渉しましょう。

難易度が高い理由は、以下の2つです。

  • 貸主にとって長期的な収入が減る
  • 家賃収入=物件の価値と考えることが多く、家賃を下げると物件の価値が落ちる

家賃を下げるくらいなら、フリーレントをつける、という貸主も多く、家賃を下げてくれる可能性は低いため、最後の交渉材料にしましょう。

下記の交渉材料が効果があります。重要なのは「あなたを逃して別の人を探すくらいなら、あなたで決めてしまおう」と思わせることです。

  • 会社の決まりで、家賃が◯◯万円を切れば週末にでも契約することができます。
  • 別の物件と迷ってるが、こっちがあと◯◯円安くなるならこっちに決めたいです。

3-3.初期費用を下げるその他のテクニック

上記以外に、「火災保険」を自分で選ぶことで、時期にかかわらず、数千円の節約ができることがあります。

賃貸物件の火災保険は加入が必須ですが、貸主が指定する保険会社に加入する義務はありません。

そのため、「自分で探して契約したいので、必要な補償内容(補償金額)を教えてください」と、不動産会社に相談してみましょう。

教えてもらった補償内容を火災保険の会社に伝えればすぐに見合うプランを出してくれるので、貸主の指定する火災保険と比較して安ければそちらにしましょう。

保険料は見積もり次第になりますが、火災保険会社10社の料金を比較した結果、「日新火災(https://direct.nisshinfire.co.jp/)」が最安になる可能性が高いです。

ネット上に家族構成を入力すると料金が出るため、提案された火災保険の料金と比較しましょう。

契約完了したら保険証券が発行されるので、不動産会社の指示に従い、提出しましょう。

4. エリア別!費用をお得に契約できる不動産ポータルサイト

交渉が苦手な人は最初から「仲介手数料無料の物件」に絞って探せば、交渉しなくてもお得に契約することができます。

なので、仲介手数料無料の物件が多く掲載されている、不動産ポータルサイトを五大都市ごとに紹介します。

  1. 東京「アブレイズ・コーポレーション」
  2. 大阪「ゼロ賃貸」
  3. 名古屋「NAGOYA家不動産」
  4. 福岡「ベストバランス」
  5. 北海道「札幌ZERO賃貸」

4-1. 東京「アブレイズ・コーポレーション」

アブレイズ・コーポレーションの公式HP

「アブレイズ・コーポレーション」は、東京を中心に仲介手数料無料物件を多く取り扱う、株式会社アブレイズ・コーポレーションが運営する不動産ポータルサイトです。

初期費用の分割払いは”クレジットカード決済”

すべての部屋を対象に決済手数料不要で利用できて、ポイント取得・リボ払い・12回払いまでの選択ができます。

アブレイズコーポレーション公式HP:https://www.ablaze.co.jp/

4-2. 大阪「ゼロ賃貸」

ゼロ賃貸の公式HP

「ゼロ賃貸」は、大阪を中心に仲介手数料無料物件を多く取り扱う、株式会社北都が運営する不動産ポータルサイトです。

大阪市内に下記の3店舗を構えているので、最寄りの店舗で物件を探すことも可能です。

  • なんば心斎橋店
  • 日本橋宗右衛門町店
  • 谷町インフォメーションセンター

ゼロ賃貸公式HP:http://www.zero-chintai.jp

4-3. 名古屋「NAGOYA家不動産」

NAGOYA家不動産の公式HP

「NAGOYA家不動産」は、名古屋を中心に仲介手数料無料物件を多く取り扱う、株式会社なごやか不動産が運営する不動産ポータルサイトです。

ペットOKの物件も数多く取り扱っているので、幅広い選択肢から物件を検索できます。

NAGOYA家不動産公式HP:http://nagoyakafudousan.com/muryou.html

4-4. 福岡「ベストバランス」

ベストバランスの公式HP

「ベストバランス」は、福岡を中心に仲介手数料無料物件を多く取り扱う、株式会社BEST BALANCEが運営する不動産ポータルサイトです。

わざわざ店舗に電話することなく、LINEで物件の確認や来店の予約もできるので気軽に問い合わせることができます。

ベストバランス公式HP:http://www.bestbalance-fukuoka.jp/

4-5. 北海道「札幌ZERO賃貸」

札幌ZERO賃貸の公式HP

「札幌ZERO賃貸」は、札幌を中心に仲介手数料無料物件を多く取り扱う、ユニオンブライト株式会社が運営する不動産ポータルサイトです。

札幌市内に以下2店舗を構えているので、最寄りの店舗で物件を探すことも可能です。

  • 不動産のea札幌北口店
  • 不動産のea札幌琴似店

札幌ZERO賃貸公式HP:http://fudousan-eazero.com

4-6. その他の地域に住んでいるときは?

五大都市以外に住んでいるときは、全国の仲介手数料無料物件が掲載されている「SUUMO」や「HOME’S」で探してみてください。

そして、条件に合う物件が見つかったら、少なくとも2社以上の不動産会社に内覧の案内をしてもらいましょう。

不動産会社の担当者にも良し悪しがあるので、親身になって相談に乗ってくれる担当者の会社で契約することが望ましいです。

5. 初期費用とは別にかかるその他の費用

一般的に、賃貸を借りるときにかかるその他の費用は主に以下の2つです。

  1. 引越し業者に依頼する費用
  2. 家具・家電の購入費用

5-1. 引越し業者に依頼する費用

人数×距離に合わせて引っ越し料金の相場(税込)を算出しました。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

単身2人家族3人家族4人家族5人家族以上
~15km未満
(同市区町村程度)
39,000円64,000円78,000円88,000円105,000円
~50km未満
(同都道府県程度)
41,000円68,000円90,000円102,000円119,000円
~200km未満
(同一地方内)
50,000円86,000円100,000円108,000円154,000円
~500km未満
(関東〜関西程度)
69,000円128,000円160,000円176,000円205,000円
500km~
(長距離)
84,000円171,000円192,000円229,000円278,000円

土日祝日は人気の日程なので1.1倍程度、さらに引越しが殺到する3月、4月前半は約1.5倍になると考えておきましょう。

正確な料金は見積もりをとって確認する

引越しの費用は、運ぶ荷物や距離・時期など、人によって180度料金が変わるオーダーメイドのような仕組みですので見積もりを取らないと正確な値段はわかりません。

そのため、下記のような見積もりサイトを使ってたくさんの見積もりを取り、一番安いところにお願いする必要があります。

引越し侍」を使えば、自分の引越し条件で対応可能な複数業者の概算見積り額が一度にわかるので、自分の引越し条件でのおおよその金額を把握することが可能です。

引越し侍公式 引越し予約サービスの概算見積り額の比較

引用:引越し侍

引越し侍」は引越し紹介件数が累計3,000万件以上と、引越し比較サイトの中でもトップクラスの紹介件数を誇る一括見積りサイトです。

使うだけで、引越し業者からすると「ライバルがいる」状態になるので、交渉しなくても安くなりやすいです。

※一括見積りサイトとは、WEBから自分の引越し情報を入力することで面倒な入力を何度も行わずに、自分の引越し条件にあった複数に業者の見積り予約ができるサービスです。

5-2. 家具・家電の購入費用

一人暮らしの家具・家電は「ニトリ」だと、10~15万円ほどですべて揃えることができます。

また、以下の表から使わないものを省いていけば、さらに安くなるので購入費用も抑えられるでしょう。

家具

ベッド18,500円
デスク7,399円
チェア3,695円
ローテーブル5,547円
収納ボックス925円
寝具セット5,547円
カーテン2,769円
テレビ台3,695円
合計48,077円

家電

冷蔵庫19,900円
掃除機2,769円
炊飯器4,990円
電子レンジ4,990円
電気ケトル1,790円
アイロン1,195円
オーブントースター1,869円
洗濯機23,056円
合計60,586円

中古ならさらに安く揃えられる

中古でもいい場合は「メルカリ」で揃えることもできます。ただし、家具は送料が高いので注意しましょう。

ジモティ」であれば、取引相手と直接会って自ら家具・家電を運んだりするため手間はかかりますが、格安で揃えることも可能です。

6. まとめ

賃貸の費用について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?

家賃が安いだけで決めることなく、下記の初期費用も考慮して物件探しをするようにしましょう。

誰に払うもの?相場はいくら?交渉のしやすさ
敷金(保証金)貸主1~2ヶ月
礼金貸主1~2ヶ月⚪︎
前家賃貸主1ヶ月×
日割り賃料貸主
仲介手数料不動産仲介会社0.55~1.1ヶ月⚪︎
火災保険料火災保険会社15,000円⚪︎
鍵交換費用貸主20,000円⚪︎
保証委託料家賃保証会社30~60%×
オプション(除菌・消臭など)不動産仲介会社10,000~30,000円⚪︎

交渉が苦手な人は、仲介手数料無料の物件を多く取り扱う下記の不動産会社に問い合わせて、お得に契約できるようにしてください。

  1. 東京「アブレイズ・コーポレーション」
  2. 大阪「ゼロ賃貸」
  3. 名古屋「NAGOYA家不動産」
  4. 福岡「ベストバランス」
  5. 北海道「札幌ZERO賃貸」

あなたの賃貸でかかる費用を把握し、よりお得に契約できることを陰ながら願っています。