終活とは何か?最高のエンディングをむかえるための完全ガイド

「終活って何?」「終活はどうやるの?」と、終活について気になっていませんか?
終活は、自分が死んだ時のために身辺整理をしておくことで、家族のためだけでなく、自分にもメリットがあるので、知っておくことをおすすめします。
このページは、就活支援に500件以上携わってきた私が、終活についてまとめたものです。
このページを読めば、終活をするべきかどうか、また、どうやるか分かるのでぜひご覧ください。
1. 終活とは何か?
終活とは、『自分のエンディング(死)を満足できるものとするために行う活動』のことです。
流行語大賞にもなった終活は、高齢化が進み、宗教の信仰心が薄くなる現代社会で、自分らしい最後を迎えるために注目されています。
1-1. 終活でする具体的なこと
一人一人の状況や希望によって異なりますが、基本的に次のようなことを行います。
- エンディングノートの作成
- 財産整理
- 持ち物整理
- 遺言書の作成
- 葬儀の仕方の決定
- お墓の決定
- 延命治療するかの意思表示
- セカンドライフの設計
エンディングノートは、自分の財産、家族に残すメッセージ、葬儀に呼びたい友人・知人などをまとめておくノートです。
書店で売っているので、終活が気になる方は、まずはエンディングノートを手にとって見ると良いでしょう。
1-2. 終活はいつするべきもの?
終活をするべきタイミングは「自分の死が気になった時」です。
終活は60〜70代でする方が多いですが、30〜40代の働き盛りの方がする場合もあります。
歳を取りすぎると、判断能力が衰え、終活ができなくなることも想定されるので、早めにしておいて損はありません。
2. 終活のメリット・デメリットまとめ
終活には、どんな長所や短所があるのか、ご紹介していきます。
終活しようか迷っている方は参考にしてみてください。
2-1. 終活する4つのメリット
終活をすると、次のような良いことがあります。
- 自分の人生を振り返ることができる
- 死への不安が減る
- 家族の負担を軽減できる
- 残りの人生を充実させられる
それぞれ紹介します。
終活のメリット① 自分の人生を振り返ることができる
終活では、エンディングノートで、自分の人生の記録と家族へ伝えたいことをまとめます。
実際に文字に起こしてみると、昔の出来事や過去の友人を思い出したりします。
過去を振り返ることは「自分とはどんな人間だったか」を考えることになり、エンディングへの大切な準備になるはずです。
終活のメリット② 死への不安が減る
自分の葬儀や墓をどうするかを決めておくと、死への不安が軽くなることが多いです。
また、死後の世界が不安なら、キリスト教や仏教などの経典や、他の人の終活記録を読んでも良いでしょう。
終活は、死ぬ直前に後悔しないように心の整理をしておくことでもあるのです。
終活のメリット③ 家族の負担を軽減できる
遺言書等で遺産分割を決めておくと、家族のトラブルを減らすことができます。
遺産が多いと親族トラブルになることもありますし、兄弟が多いと喪主はだれか、また、葬儀費用の分担などで揉めることがあります。
前もって決めておけば、遺族の負担を軽くできるわけです。
終活のメリット④ 残りの人生を充実させられる
就活して自分のエンディングを決めておくと、「ヨーロッパは一度行っておきたい」「あの小説は読みたい」と、自分の人生でやっておきたいことが分かります。
終活は過去に向き合うだけでなく、未来に向き合うことでもあるわけです。
2-2. 終活で懸念される2つのデメリット
終活には基本的にデメリットはありませんが、強いて挙げるなら次のようなことが考えられます。
- 家族間トラブルが起こる場合がある
- 不安が増えてしまう場合がある
これは必ず起こるわけでもありませんから、注意点として考えておいてください。
終活のデメリット① 家族間トラブルが起こる場合がある
「遺産は〇〇に全部上げる」「葬儀不要」「海に遺骨をまいてくれ」と、何でも好き勝手に決めってしまうと、夫婦や家族などで揉める場合があります。
お墓も葬儀も、ある程度は家族の意見を聞いておく必要があります。
終活のデメリット② 不安が増えてしまう場合がある
「葬儀費用が無い」「お墓をどうすれば良いか分からない」など、調べていくうちに不安が増大してしまうことがあります。
ただ、弁護士さんや葬儀会社など、相談に乗ってくれる所はいろいろあるので心配する必要はありません。
むしろ、問題を放置しておくと、ずっと不安が残ってしまいますから、自分の不安を消すように行動することが大切です。
3. 終活でするべきこと10選
終活でしておくと安心なことをまとめたのが下の表です。
全部をする必要はありませんが、エンディングノートだけは必ず作ることをおすすめします。
No | すること | 内容 |
1 | エンディングノート | 終活でするべきことを一冊にまとめる。 |
2 | 不用品処分 | 持ち物の整理や処分。 |
3 | 財産整理 | 銀行預金や有価証券、不動産の把握。 |
4 | 遺言書 | 財産分割などの指定など。 |
5 | 介護 | 介護施設に入る事になった場合の準備。 |
6 | 後見人 | 判断力が亡くなった場合の準備。 |
7 | 終末治療 | 緊急時の治療への意思表示。 |
8 | 葬儀 | 自分のしてほしい葬儀の決定。 |
9 | お墓 | 自分が入るお墓の選定。 |
10 | セカンドライフ設計 | 残りの人生でしたいことをまとめる。 |
クリックすると、紹介する部分に行きます。
3-1. エンディングノート
エンディングノートは、満足できるエンディングをむかえるためにまとめておくノートのことです。
エンディングノートを作ると、自分が終活で何をしたいか考えるという点で大変役に立ちます。
就活したいなら、一度は手にとって見ることをおすすめします。
エンディングノートにまとめる主な内容
エンディングノートでは次のようなことをまとめておきます。
自分のこと | 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、経歴など |
親族・知人・友人の情報 | |
保険証、年金手帳、マイナンバーなどの公的な情報 | |
財産 | 預貯金(貯金額、金融機関情報) |
有価証券(銘柄、株数、証券会社) | |
不動産(所有地や物件の情報) | |
貴重品(貴金属・芸術品など) | |
保険(生命保険・損害保険など) | |
負債(借金・ローン・返済額・借入先情報) | |
終末期関連 | 遺言書の有無 |
介護や後見人のこと | |
介護や終末期医療のこと | |
葬儀やお墓のこと | |
その他 | ペット(引取先・飼い方についてなど) |
SNSや利用サイトの情報(※) |
※ツイッターやFacebook、InstagramなどのSNSアカウントはまとめておかないと、ずっと放置され、悪用されてしまう場合もあるので要注意です。
一日では書けないので、空き時間に少しずつ書いていくと良いでしょう。
おすすめのエンディングノート
エンディングノートはいろいろ種類があるので、一度手に取って気に入ったものを購入すればOKです。
『コクヨ エンディングノート』は、エンディングノートの中では最も人気のある商品の一つです。
終活に必要な情報をまとめておくだけでなく、CD-ROMや写真を収納できるようになっています。
読むだけでも役に立つので、直近で書く気が無い人でもおすすめです。
3-2. 不用品処分
物をいっぱい持っていると、自分が亡くなった後、残された家族が遺品整理で大変になってしまうので、不用品を処分しておくのがおすすめです。
自分が亡くなる前に、持ち物を整理していくことを「生前整理」と言います。
物を減らすと気持ちがスッキリするので、やっておくことをおすすめします。
不用品処分の仕方
自分が持っている物を書き出してから、何を残すか考えましょう。
処分した方が良いものを選んでまとめたのが下の表です。
処分するもの | 処分法 |
衣類 | 1年以上着ていない服は捨てる |
本・DVD | 古本屋やDVDショップに売却 |
写真・アルバム | スキャンしてデータ化する |
布団や家具など | 粗大ごみとして捨てる |
貴重品 | 販売業者に査定を依頼する |
食器など | フリーマッケットやリサイクルに出す |
換金できそうなら、換金するのがお得です。
家族が遺品整理する場合、写真は処分方法に困ることが多いので、自分でやっておくのがおすすめです。
不用品処分におすすめのサイト
「量が多くて大変」「やりかたを相談したい」という方は、遺品整理会社に相談することがおすすめです。
遺品整理会社は生前整理の相談にも乗ってくれますし、不用品の処分にも対応しています。
みんなの遺品整理|全国の遺品整理会社から相見積を取れるサイト
『みんなの遺品整理』は、全国857社に見積もりが取れるサイトです。
全ての業者に遺品整理士が在籍しており、変な業者に頼んでしまうリスクも少ないです。
自分の地元の遺品整理会社を探してみましょう。
3-3. 財産整理
家族にどれくらい資産を残せるか知っておくことは、心の安定につながります。
もし、負債が多いなら、家族に前もって伝えておけば、相続放棄をするかなど、家族もいろいろ考えておくことができます。
一覧にしておかないと、存在がわからず、家族に相続できないというケースも想定されるので、しっかりやっておくことをおすすめします。
財産整理の仕方
自分の資産や負債はどれくらいあるか、一覧にしてまとめておきます。
整理するもの | まとめる情報 |
預金 | 銀行名・支店名・口座番号・口座の種類・残高 |
有価証券 | 株式・債権・投信・証券会社・評価額 |
不動産 | 住所・面積・評価額・現況 |
保険 | 保険会社名・証券番号・保険の種類・補償額 |
貴重品 | 貴金属・骨とう品 |
負債 | カードローン、借入金など |
この辺は、エンディングノートのフォーマットに従ってまとめていけば大丈夫です。
エクセルで一覧にまとめても良いですね。
財産整理の相談
資産や負債の棚卸しをするだけなので、特に相談は必要は無いと思いますが、保険の見直しなどで相談したい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)が良いでしょう。
「FP 〇〇市」と検索して地元のFPを探しても良いですし、Skypeなどオンライン相談できる所もあります。
また、骨とう品や芸術品の価値を知っておきたい場合は、買取業者に依頼すればOKです。
3-4. 遺言書
遺言書は、財産分割などについて、本人が亡くなる前に法的に意思表示したものです。
エンディングノートは法的な効力はありませんが、遺言書は法的な効力があるので、民法に定められた財産分割の規定より優先されます。
「財産の分け方を指定したい」「財産分割で家族が揉めそう」と思う方は、作ることをおすすめします。
遺言書の書き方
遺言書には3種類あります。
種類 | 書き方 |
自筆証書遺言 | 自分で書く。書き方を間違えたら無効。 遺言の執行には裁判所の検認手続が必要。 |
公正証書遺言 | 公証人役場で公証人に作成してもらう。 手数料はかかるが、自筆より確実でおすすめ。 |
秘密証書遺言 | 内容を秘密にしてもらう遺言。 誰にも知られたくないことをしてほしい時に使う。 |
自筆証書遺言は、日付、署名、押印が抜けると無効になってしまうので、確実に実行してもらいたいなら公正証書遺言がおすすめです。
自分で書く場合は、遺言書キットを利用するなどして、細心の注意をして書きましょう。
出典:amazon
遺言書の相談先
遺言書の作成を相談するのは、弁護士さんが一番確実です。
弁護士事務所や、相続の財産額によって費用は大きく変わりますが、まずは、地元で相談できるところを探すと良いでしょう。
『相談サポート』というサイトでは、全国の相談窓口を探すことができます。
3-5. 介護
将来、自分一人で生活が難しくなった場合、どのように介護を受けたいかを検討しておきます。
自宅介護ならどこのヘルパーさんに来てもらうか、老人ホームならどこに入るかなどを検討し、いくらお金が必要かを知っておくと安心です。
介護で決めておくこと
介護が必要なレベル(介護区分)によって利用するサービスが変わってくるので、細かいところまで決めておく必要はありません。
ただ、次の2つは、あらかじめ考えておきましょう。
- 自宅介護 or 介護施設
- 介護に使える費用の目安
気になる介護施設や利用したいデイサービスがある時は、それもまとめておくと良いでしょう。
介護の相談先
介護については、各自治体にある地域包括支援センターという所で相談に乗ってくれます。
65歳以上の方が利用できます。
介護認定を受けたい場合は「◯◯市 介護認定」で検索すると各市区町村の相談窓口が出てくるはずです。
3-6. 後見人
認知症の発症などで判断能力が落ちた時に、信頼できる人に後見人になってもらい、サポートしてもらう目的でできたのが「成年後見制度」です。
成年後見人制度は、次の2つに分類されます。
No | 申立人 | 方法 |
任意後見 | 本人 | 元気なうちに契約しておく |
法定後見 | 本人・親族など | 家庭裁判所に選任してもらう |
自分であらかじめ決めて契約しておくのが任意後見、判断能力が低下して配偶者や相続人が申し立てるのが法定後見です。
必ず後見人をつける必要はありませんが、認知症や精神障害の心配があるなら相談してもいいでしょう。
後見人制度の相談先
各自治体で成年後見制度の相談に乗ってくれる機関があります。
「後見人制度を利用するべきか分からない」など相談したいことがあるなら、弁護士さんに相談します。
法テラスでは無料で相談に乗ってくれます。
3-7. 終末治療
自分の人生の終末期にどのように医療を受けたいかについて考えます。
種類 | 書き方 |
病名・余命告知 | 1. 全て告知してほしい 2. 告知は不要 3. 家族に任せる |
延命医療 | 1. 希望する 2. 希望しない 3. 家族に任せる |
臓器提供 | 臓器提供意思表示カードを記入しておく |
終末期医療の自己決定は直前ではできないことがあるので、希望があるなら、あらかじめ意思表示をしておく必要があります。
終末医療の意思表示の仕方
この辺は、エンディングノートに書くスペースがあるはずなので、そちらを利用することをおすすめします。
より強い意志表示をしておくには、日本尊厳死協会が出しているリビング・ウイル(終末期医療における事前指示書)を書いておくと良いでしょう。
臓器移植については、日本臓器移植ネットワークが配布しているのでそちらをチェックしてみてください。
3-8. 葬儀
自分が亡くなった場合、どのような葬式をしてほしいかを決めておきます。
次のようなことを決めておくと、残された家族も対応しやすくなるはずです。
決めること | 内容 |
宗教形式 | 仏教式・神道式・キリスト教式・無宗教など |
葬儀場所 | 宗教施設・斎場・葬儀会館・自宅・ホテルなど |
葬儀予算 | ○○〜□□万円、支払い方(クレジットカー、保険)など |
葬儀会社 | 葬儀を依頼したい会社の選定 |
葬儀の規模 | ◯◯人程度、家族以外に来てほしい友人 |
葬儀のスタイル | 一般葬・家族葬・直葬・生前葬・無宗教葬 樹木葬・海洋葬・宇宙葬など |
香典 | 普通にもらうか、辞退するか |
喪主 | 喪主になってもらいたい人 |
遺影写真 | 遺影に使ってほしい写真の選定 |
戒名 | 必要かどうか。もらう菩提寺の有無、生前戒名の検討 |
葬儀については家族と相談することも大切です。
自分一人で決めて、残された家族を困惑させないひょうにしましょう。
葬儀の相談
自分の葬儀について相談することを、生前相談・事前相談と言います。
葬儀の費用平均は200万円と言われていますが、最近は費用をおさえられる葬儀会社も多いです。
一つだけお手頃な価格でできる葬儀会社を紹介しておきます。
『やさしい葬儀』は最小限プランが98,000円から用意されています。
一般葬でも60万円程度なので、費用をおさえたい方におすすめです。
自分の葬儀についても相談できますので、お気軽にご相談ください。
3-9. お墓
先祖代々のお墓があり、継承してくれる親族がいる方は必要ありませんが、お墓がない場合は、自分でどういうお墓に入るか考えておく必要があります。
お墓は自分のパートナーや後を継いでくれる親族の意見も聞くようにしましょう。
お墓を選ぶ3つのポイント
お墓選びは次の3つを考えましょう。
決めること | 内容 |
お墓の種類 | ・新規のお墓(家族墓or永代供養墓) ・納骨堂 ・合同墓 ・自然葬(樹木葬・海洋散骨・散骨) |
場所 | ・家族が来やすい場所か ・周辺環境や施設の設備は良さそうか |
費用 | ・一般のお墓相場100万円〜 ・納骨堂相場30万円〜 ・合同墓相場10万円〜 ・自然葬相場5万円〜 |
お墓は墓の形や立地、永代使用料などによって値段は大きく異なります。
最近は自然葬が注目されているので、特にお墓は必要ないと思う方に向いています。
お墓の相談先
樹木葬をしたいなら「◯◯市 樹木葬」というように、希望するお墓の種類と地元で検索するのが一番良いと思います。
相談先がわからない場合は、全国対応のお墓コンシェルジュサービスに聞いてもいいでしょう。
『お墓とお骨とご供養と』は、全国対応しているお墓のコンシェルジュサービスで、無料で相談できます。
一般的なお墓だけでなく、納骨堂や樹木葬のことなども相談に乗ってくれます。
3-10.セカンドライフ設計
終活の仕上げとして、残りの人生をどのように生きていきたいかを考えましょう。
終活は残された家族のために行うのではありません。
満足できるエンディングをむかえるため、残りの人生を充実させるために行うのです。
セカンドライフで考えること
セカンドライフの充実のさせかたは、個人個人異なりますが、基本は次のようなことを考えることになるはずです。
決めること | 内容 |
仕事 | ・いつまで働くか ・定年後は、どんな仕事をしたいか |
資産運用 | ・生活費と年金の計算 ・投資して稼ぐ必要があるか |
健康増進 | ・健康維持のために行う運動 ・食事や睡眠、運動などのライフスタイルの検討 |
旅行 | ・死ぬまでに行っておきたい場所に行く |
趣味 | ・これから挑戦してみたいことがあるか |
ペット | ・残りの人生をともにする動物がほしいか |
セカンドライフを参考にするヒント
エンディングノートを書いてみると、自分のしたいことを考える役に立つはずです。
セカンドライフを考えさせてくれる本や記事はたくさんあるので、そちらを参考にしてもいいでしょう。
『セカンドライフ、はじめてみました』は60代夫婦が引っ越ししたり、新しいファッションを楽しむという内容になっています。
セカンドライフを考えさせてくれる良い本だと思います。
この本以外なら、「シンプルライフ」「ミニマリスト」などをキーワードに本を読んでみると参考になるはずです。
4. 終活で失敗しないための3つのポイント
終活をしたいと思っても、なかなか始められない人や、実際に始めても途中で止めてしまう人が多いです。
終活で失敗しないためには、次の点をおさえておきましょう。
- 終活することを家族に話す
- スケジュールを立てる
- 分からないことはプロに相談する
それぞれ紹介します。
失敗しないためのポイント① 終活することを家族に話す
終活は自分一人で黙ってやっても、途中で挫折してしまうことが多いです。
家族に「就活しようと思う」と伝えると、「お墓はどうするのか」「葬儀はこうしたい」といろいろ話すことが出てくるはずです。
そうすると、自分のエンディングのイメージも出来てきて、終活がはかどるはずです。
失敗しないためのポイント② スケジュールを立てる
終活は、葬儀やお墓、荷物の片付けなど、することが多いので、少しずつやろうと思っても途中で飽きてしまうことが多いです。
あまりきっちりとしたスケジュールを立てる必要はありませんが、次のように期限を作ってやるのが大切です。
- エンディングノート・・・1ヶ月以内
- 荷物整理・・・1ヶ月以内
- 財産整理・・・1ヶ月以内
- 葬儀の決定・・・1ヶ月以内
- お墓の決定・・・2ヶ月以内
「半年以内に全て終わらせる」というように、目標を立てコツコツやっていきましょう。
失敗しないためのポイント③ 分からないことはプロに相談する
終活をしていると、「遺言書を書くべきか分からない」など、どうすれば良いか分からないことが出てきます。
本を読んで勉強するのも良いですが、一番良いのはプロに相談することです。
「葬儀は全て込みで50万円で済ませたい」など、自分の希望を明確にしたら、プロに相談してみましょう。
最近は、無料で相談できますから、気軽に連絡してみることをおすすめします。
5. 終活に関するQ&A
終活についてよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
クリックするとアンサー部分に行きます。
5-1. 終活をしている人は多いですか?
株式会社ハルメクがシニア720名にアンケートを取った所、実際に終活をしている人の割合は36.8%になったので、多くはありません。(参照:PRTIMES)
しかし、「終活をするべき」と考える人は74.4%になので、「やるべきだと思うけど、やっていない」という人が多いということになります。
判断能力が落ちてから終活は難しいので、先延ばしにせずに早めにするのが良いでしょうね。
5-2. 終活はアプリでもできますか?
終活は、次のようなアプリでもすることができます。
エンディングノートより、写真や動画、音声メモを残すのに簡単でおすすめです。
ただし、家族に伝えておかないと分からなくなってしまうので注意してください。
5-3. 終活で気をつけることはありますか?
終活で、悪徳商法に騙されてしまうケースがあるので注意しておきましょう。
- 劣悪な金融商品の購入
- ぼったくりの遺品整理業者
老後の生活を良くするためといって、怪しげな業者がすすめる不動産や金融商品に騙され、退職金を一気に溶かしてしまったという話はよく聞きます。
また、生前整理で持ち物を整理しようとしたら、ボッタクリ業者に遭遇してしまい、大金を請求されてしまうというケースもあります。
納得できない金額を請求された場合は、「国民生活センター」に相談しましょう。
6. さいごに
終活についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
終活は自分のエンディングをむかえる準備活動のことで、残された家族のためだけでなく、自分の残りの生活を充実させるためにもおすすめです。
やることはいろいろありますが、まずは、エンディングノートを書いてみることをおすすめします。
このページが、読者の皆様の終活にお役に立てることをお祈りします。