「ミュージションの防音性能はどうなの？」「防音室付き賃貸としてはいい物件？」など、ミュージションについて気になっていませんか？

ミュージションは、プロのレッスンにも十分対応できる高い遮音性能を誇る人気物件ですが、契約前に知るべき注意点やデメリットもあります。

このページでは、賃貸業界で長年働いてきた筆者が、ミュージションについて知っておくべき以下のポイントを解説します。

1. 1分でわかるミュージションの特徴まとめ
2. ミュージションの代表的な2つの物件
3. ミュージションと併せて検討される防音賃貸マンション
4. 全19棟のミュージションのマンション一覧

すべて読めば、ミュージションの防音性能から、どんな人に向いているのかまで知ることができるので、ミュージションについてすべてのことがわかります。

トップ画引用：リブランマインド

1. 1分でわかるミュージションの特徴まとめ

ミュージションは、”スタッフ全員が音楽経験者”の「株式会社リブランマインド」が手がける防音賃貸マンションで、東京・神奈川・埼玉を中心に19棟存在します。

長年の実績に基づいた独自の工法で、プロの音楽レッスンにも対応できるほど、高い遮音性能を誇る人気防音賃貸マンションです。

私は、下記の5ブランドの仲介を行ってきましたが、防音賃貸マンションのコンセプトは下記のようにマッピングできます。

以上のように、防音性能が高いだけでなく賃料も比較的お得なので、非常にコスパのいい防音賃貸マンションといえるでしょう。

「楽器可物件」として表示されている2物件は、防音賃貸の括りには入らないものの、一般的な楽器演奏が可能な賃貸物件として位置付けています。

この章では、より詳しいミュージションの防音性能や、建物デザインなどの特徴を紹介していきます。

1-1.「Box in Box工法」を採用して作られている

ミュージションは、防音性能をより高めるために「Box in Box工法」を採用して作られています。

「Box in Box工法」は、部屋の中に部屋を造るようなイメージです。そして、遮音性能を高めるため壁と壁の間に”空気層”を作ることで、音が漏れることを防いでいます。

また、空気層の部分に”グラスウール”という吸音性の高い素材を施工して、より遮音性能を高めているのです。

1-2.防音賃貸の中でも高い水準の遮音等級

ミュージションの遮音等級は、全住戸「D-70」を確保していて一部の物件では「D-85」を達成するほど高い水準になっています。

遮音等級は「日本建築学会」が定めている、建物の遮音性能を表す指数です。

遮音等級では、外壁や内壁の各部位が騒音をどれだけ遮断できるのかをD値で表し、D値の指数が大きいほど遮音性能が優れていることになります。

ミュージションで使用可能な楽器・できること一覧

物件により演奏できる楽器や演奏時間など多少異なりますが、基本的に下記の楽器であれば、朝から晩まで演奏することは可能です。

注意点として、電子ドラムは可能ですが「生ドラム」は不可なので、生ドラムを演奏したい人は別の防音賃貸を検討しましょう。

また、電子ドラムを使うときでも、複数人でバンド練習のような利用はできませんが、2人でバイオリンを弾くぐらいであれば問題ないでしょう。

1-3.”GOOD DESING賞”を受賞するおしゃれなマンション

ミュージションは、防音性能だけでなくマンションのデザインもレベルが高いです。

一部の物件は”GOOD DESING賞”を受賞するほど、デザイン性の高いおしゃれなマンションが用意されています。

また、大きい楽器の搬入にも適した導線が確保されており、グランドピアノもエレベーターで搬入することができます。

建物外観

建築家が設計デザインした全面ガラス張りのマンションもあるほど、ミュージションのデザインレベルは高いです。

左：ミュージション川越｜中：ミュージション志木｜右：ミュージション武蔵中原

エントランス

エントランスはデザイン性が高く、高級感もある作りとなっています。

下記の画像を観ていただければエントランスの雰囲気が伝わるかと思います。

共有スペース

ミュージションの一部の物件には、入居者が利用できるミニホールや、屋上デッキなどが用意されています。

左上：ミュージション武蔵中原｜右上：ミュージション野方｜左下：ミュージション門前仲町｜右下：ミュージション西台｜上記引用：リブランマインド

1-4.防音室とは思えないシンプルでスタイリッシュな室内空間

ミュージションの室内は、防音室とは思えないほどシンプルでスタイリッシュなデザインです。

部屋も1K〜2LDKまで用意されているので、一人暮らし・ファミリーどちらでも快適に生活することができます。

リビングダイニング

キッチン・水回り

水回りはシンプルで使いやすい設備が用意されているので、快適な暮らしをサポートしてくれます。

水わまりの注意点

部屋のタイプによっては、ウォシュレットが付いていなかったり、独立洗面台がない代わりに、小さい洗面台がお風呂場についてることもあります。

築の古い物件はこのような部屋も多いので、必ず内装を確認した上で契約しましょう。

上記引用：リブランマインド

1-5.防音賃貸シリーズの中ではお手頃な賃料

ミュージションは、防音賃貸マンションの相場で比較すると比較的お手頃な賃料です。一部を除き、高い部屋でも18万円前後で、安い部屋だと9万円代で借りることもできます。

ただし、一般的な賃貸の「楽器可物件」と比較すると、賃料は相場より高いので、「防音賃貸にする必要はあるのか」を改めて考えてみましょう。

趣味程度のピアノやギターなら、時間制限はありますが、楽器可物件でも問題ないはずです。

一般的な楽器可物件も比較したい方は、冒頭のブランドコンセプトマップに掲載されてる「パークハビオ」を検討してみましょう。

初期費用の金額は高くなりがち

物件によっては礼金を2ヶ月に設定しているので、契約時の初期費用が高くなるデメリットがあります。

ほかにも特殊な鍵を使用している部屋は、通常2万円ほどの鍵交換費用が、4.5万円かかることもあるので初期費用を十分に用意しておいたほうがいいといえるでしょう。

1-6.音楽教室・SOHOの利用ができる

ミュージションでは、特定の生徒をレッスンする音楽教室やピアノ教室としての利用が可能です。

また、SOHO（自宅兼事務所）も可能なので、自宅で生活しながら教室や店舗を運営したり、事務所としても利用することができます。

ただし、基本的には住居用マンションのためいくつか注意する点もあるので、事前に把握しておきましょう。

• 不特定多数の出入り禁止
• 時間貸し音楽スタジオなどの転貸利用禁止
• 風俗営業禁止

ミュージションのここまでのまとめ

ミュージションは、高い水準の防音性能でありながら賃料もお得な部屋が多いので、コスパのいい防音賃貸マンションといえます。

ただ、生ドラムやバンド演奏はできないので、音や振動の大きい演奏を希望する人は、より防音性能が高い「サウンドプルーフ」を新たに検討しましょう。

上記を踏まえた上でミュージションがおすすめなのは、珍しい楽器を演奏する人や音大生などです。楽器可物件では許可されない、サックスやバイオリンなどを弾くにはベストな物件です。

空室があればすぐに内覧に行きましょう

ミュージションに空室の部屋があれば、すぐに内覧に行きましょう。

コスパがいいだけあって人気の防音賃貸マンションなので、どの物件も満室の状態が多いです。

物件によっては空室が出るのを待ってる人も多いので、他の人に取られる前に内覧に行くことをおすすめします。

「ミュージションに住んで良かった」という人の声

ミュージションに住んで良かったという人の声を2名分紹介します。

また、内覧に行く前にもう少し知りたい..という方のために、次の章でミュージションについてより具体的に解説をします。

2.ミュージションの代表的な2つの物件

頻繁に空室が出ないほど人気のミュージションシリーズですが、その中でも人気の代表的なマンションを2つ紹介します。

1. ミュージション溝の口
2. ミュージション新江古田

上記の物件で募集されてる部屋があるときは、できる限り早く内覧に行って検討するようにしましょう。

2-1.ミュージション溝の口

ミュージション溝の口は、2018年1月に誕生した、9階建の防音賃貸マンションです。

遮音等級は「D-75~D-85」を確保できているので、グランドピアノはもちろんサックスやトランペットまで24時間演奏可能です。

また、2階には「プレミアム音楽教室」があるので、これから趣味として楽器をはじめたい人にとっても、充実した環境といえます。

エントランス

エントランス横には、人気ハンバーガーショップ「FARM to BURGER」があります。

FreeWi-Fiや電源も完備してるので、カフェのように利用することもできます。

部屋の内装

防音室とは思えないほど、シンプルで綺麗な内装になっています。

上記引用：リブランマインド

過去に募集のあった部屋

溝の口からは、「田園都市線」で渋谷まで15分、渋谷からは「半蔵門線」につながるので、東京駅方面の都心にもアクセスしやすいです。

また、物件の向かいには大型商業施設の「マルイ」があり、駅前は再開発に伴ってたくさんのお店が揃っているので非常に便利な街です。

2-2.ミュージション新江古田

ミュージション新江古田は、2011年4月に誕生した、10階建の防音賃貸マンションです。

”音楽カルチャーの町”として知られる江古田には、日本でも有名な「武蔵野音楽大学」があり、多くの学生から人気を集める物件です。

遮音等級は「D-70~D-75」を確保できているので、音大で使用されるようなチェロやコントラバスなども演奏可能となっています。

部屋の内装

一般的な賃貸物件とほぼ変わらないスタンダードな内装デザインになっています。

上記引用：リブランマインド

過去に募集のあった部屋

下町情緒あふれる江古田の街には、数多くの飲食店があるため、外食が中心の型でも困ることはないでしょう。

また、「西武池袋線」だけでなく、「都営大江戸線」も利用できるので、新宿・六本木方面にもアクセスしやすいです。

3.ミュージションと併せて検討される防音賃貸マンション

ほかの防音賃貸マンションも気になる方のために、ミュージションとよく比較検討される下記のマンションを紹介します。

• ラシクラス
• サウンドプルーフ

3-1.「ラシクラス」物件数が多いデザイナーズ防音賃貸マンション

引用：ホームデザイン

「ラシクラスシリーズ」は、株式会社ホームデザインが手がけるデザイナーズ防音賃貸マンションです。

遮音等級はミュージションに比べると若干劣りますが、とにかくおしゃれなデザイナーズ物件が多いです。

また、”敷金0礼金0”の物件もあり、音大が多い板橋区や練馬区を中心に建てられてるので、一人暮らしやルームシェアをする音大生からも人気があります。

ラシクラスシリーズの基本データ

物件左から：コンポジット荻窪ラシクラス｜ラシクラス平和公園Ⅱ｜引用：ウチダハウス

過去に募集のあった部屋

3-2.「サウンドプルーフ」国内トップレベルの防音性能を誇る賃貸マンション

「サウンドプルーフ」は、ツナガルデザイン株式会社が手がける防音賃貸マンションです。

遮音等級は「D-85〜D-95」と国内トップレベルの防音性能を誇るため、ドラムやバンドの演奏も可能となっています。

ただ、防音性能はトップレベルですが、賃料も高級マンション並みに高いので、社会人やプロの音楽家の方におすすめの防音マンションとなっています。

サウンドプルーフシリーズの基本データ

左：サウンドプルーフ プロ目黒祐天寺｜右：サウンドプルーフ初台｜上記引用：ツナガルデザイン

過去に募集のあった部屋

4.全19棟のミュージションのマンション一覧

では、ミュージションの全19棟のマンションを下記のようにエリア別に紹介します。

• 東京都の11物件
• 神奈川県の4物件
• 埼玉県の4物件

最新の空室情報が気になる方は、SUUMOやHOME’Sなどの大手賃貸情報サイトを確認すれば、効率よく空室を探せます。

• SUUMO公式ページ：https://suumo.jp
• HOME’S公式ページ：https://www.homes.co.jp

4-1. 東京都の物件

4-2. 神奈川県の物件

4-3. 埼玉県の物件

5.まとめ

ミュージションについて、知っておいてほしいことをまとめましたが、いかがでしたか？

ミュージションは、高い水準の防音性能でありながら賃料もお得な部屋が多いので、コスパのいい防音賃貸マンションといえます。

注意点は、生ドラムやバンド演奏ができない点と、物件によっては初期費用が高くなりがちという点です。

その点を踏まえて、以下の防音賃貸マンションなどと合わせて内覧に行き、比較・検討してみましょう。

このページがあなたの住居選びのお役に立てることを心から祈っています。

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