引越し

転出届の郵送手続き|必要書類リストと書き方の見本で失敗しない!

「郵送で転出届けの手続きってできるの?」「転出届も郵送手続きの方法が知りたい」など転出届の郵送手続きに関して知りたいと思っていませんか?

結論から言うと転出届は郵送での手続きが可能です。

ただ、郵送の場合、転出届の書き方に不備があったり、必要なものに不足があると、受理してもらえず再手続きになる可能性があるので注意しましょう。

この記事では、市役所で転居手続きの窓口担当だった筆者が、転出届の郵送の方法はもちろん転出届に関する全ての知識を下記の流れで解説していきます。

  1. 失敗しない!転出届けの郵送手続きの5つのステップ
  2. 役所に行けない場合は代理人手続きも可能
  3. 転出届けに関するQ&A

この記事を読めば、転出届の郵送手続きの方法がわかり、スムーズに手続きできるようになるでしょう。

1.失敗しない!転出届けの郵送手続きの5つのステップ

結論から言うと、転出届は郵送で手続きをすることが可能です。

ただ、郵送の場合、転入届に必要な「転出証明書」が返送されるまでに1週間程度かかるため、早めに手続きを行うことが大切です。

また、窓口での手続きであれば書き方を教えてもらったり、不備を指摘してもらえますが、郵送の場合はそれができません。

この章では郵送でも転出届の手続きを失敗しないための方法や注意点を下記の5つのステップに分けて解説していきます。

郵送手続きの流れ

STEP1.転出届をダウンロード

まず、最初にすべきことは引越し前の自治体の転出届を自治体のHPからダウンロードすることです。

転出届は自治体によって様式が様々で、所定の自治体の転出届で手続きをしないと受理されないので気をつけましょう。

転出届のダウンロードの仕方

郵送用の転出届をWEBからダウンロードしたい場合は「お住まいの市区町村名+郵送用転出届」とインターネットで検索すると各自治体での郵送用転出届がダンロードできるページが出てきます。

郵送の宛先も検索で出てきた先に記載があります。

郵送用の転出届の探し方

 

この時、書類の名称が「転出届」ではなく「住民異動届」や「住民申出書」となっている場合がありますが、これも転出届の別名称なので安心してください。

住民異動届の見本

引用:福岡県福岡市ホームページ

家にパソコンやプリンターがない場合

スマートフォンがあればパソコンやプリンターがなくても「転出届」を印刷することができます。

やり方は前述した方法でスマートフォンに転出届をダウンロードして、最寄りのコンビニで印刷するだけです。

なお、印刷する際は印刷用のアプリ(無料)が必要になります。

コンビニでの印刷用のアプリ

セブンイレブン:(iOS版Android版
ローソン・ファミリーマート共通:(iOS版 Android版

STEP2.転出届を記入・押印

転出届を記載する際は原則手書きですが、自治体によってはパソコンでの入力でもOKのところもあるので、どうしてもパソコンで入力したい場合は自治体の窓口に確認しましょう。

今回は一般的な記載事項が網羅されている大阪市の転出届けの書き方の見本を作成したので参考にしてみてください。

転出届けの書き方見本

また、書類を書く前に押印をしておくと、押印ミスをした際に記載内容が無駄にならず、押印漏れもしづらいです。

転出届の項目の中でも特に間違えやすい4つの項目を解説していきます。

転出届で間違えやすい4つの項目

  • 本籍地
  • 世帯主
  • 筆頭者
  • 続柄

本籍地

「本籍地」とは戸籍上の住所のことで、実際に住んでいる場所とは違う場合もあるので注意しましょう。

本籍地は結婚して新しく作る戸籍を作る際に決めますが、住所と関係ない場所にも設定できます。

そのため、単身者の方は本籍地が実家ではなく、祖父母の家など一度も住んだことがない住所になっている場合もあるので注意が必要です。

世帯主

同じ住所に住む家族の代表者が「世帯主」として住民票に登録されています。

親、子、孫の3世代が同居をしていて、生計も同じ場合、世帯主が親の時もあれば、子の時もあるため不安なら住民票を確認しましょう。

また、結婚する場合や一人暮らしを新しく始める場合などは「いままでの住所」と「これからの住所」の欄で世帯主が異なる場合が多いので注意しましょう。

筆頭者

「筆頭者」とは戸籍の一番上にくる方で、結婚をして新しく戸籍を作る際に苗字が変わらなかった人が「筆頭者」なります。

なお、筆頭者になった方は亡くなられても筆頭者のままです。

そのため、下記のように、「世帯主」と「筆頭者」違う場合もあります。

「世帯主」と「筆頭者」違う場合の例

続柄

転出届けに記載する「続柄」は引越し前の住所の世帯主から見た場合の続柄(関係)になります。

転出届けに誰から見た場合の「続柄」としかか書かれておらず、わかりづらい転出届もあるので間違えないように気をつけましょう。

続柄がわかりずらい転出届

引用:東京都渋谷区ホームページ

「本籍地」や「世帯主」「筆頭者」がわからない場合は?

最も簡単な方法は両親や祖父母に確認を行うことです。

もし、確認してもわからなかった場合や確認が難しい場合は、役所の担当窓口にわからない旨を伝えて相談しましょう。自治体によっては記載を免除してもらえる場合もあります。

なお、転出届の状況別の書き方の見本や詳しい解説は「転出届で間違えやすい4つの事項とパターン別の書き方の見本」でしています。

STEP3.封筒と切手を用意

封筒は定型の封筒で問題ありません。

その場合の切手の料金は84円(25g以内)になります。速達の場合は加えて290円が必要です。

また、転出証明書を受け取るための、返信用封筒と切手も忘れずに用意しましょう。

▼定型封筒の一例

定型封筒の一例

引用:モノタロウ

ただ、本人確認書類などを同封して送る必要があるので、心配な方は郵便物の追跡機能がついている「レターパック」を使うことをおすすめします。

レターパックにも2つの種類があり、対面で届けてくれる「レターパックプラス(520円) 」と郵便受けへの配達になる「レターパックライト(320円)」があります。

なお、レターパックの場合、切手は必要ありません。

レターパック2種類の参考画像

引用:日本郵政

STEP4.必要な書類を封入

郵送で転出届けに必要な下記のものを封入し郵送します。

必要なもの
全員が必要なもの
  • 転出届(郵送用)
  • 届けでする人の本人確認書類の写し(運転免許証・パスポートなど)
  • 返信用封筒(切手貼付済み)

そのほか、下記の該当者はそれぞれ封入するものがあります。

該当者必要なもの
国民健康保険に加入している人国民健康保険証
印鑑の登録をしている人印鑑登録証(カード)
65歳以上で介護保険の被保険者の人介護保険被保険者証
自治体ごとの助成金に加入している人助成金の資格証

上記のものは自治体に返却するものなので全て「転出する人全員分」必要です。

STEP5.自治体の窓口へ送付

書類の送付先は郵送用の転出届をダウンロードしたページに記載してあります。

また、「送付用封筒」と「返信用封筒」のそれぞれの書き方の見本を作成しました。

送付用封筒の記載例

「担当」や「係」など、HPに記載されている送り先を漏れなく記入しましょう。

また、市役所には沢山の書類が届くので「転出届在中」と赤字で記載すると何の書類が入っているかわかりやすく親切です。

送付用封筒の記載例

返信用封筒の記載例

返信用封筒にも切手を貼るのを忘れないようにしましょう。

また、自分あての郵便のときは敬称を「行」と記載するのがマナーです。

返信用封筒の記載例

なお、レターパックについては枠組みの案内通りに記載をすれば届きます。

郵送を代行してくれるサービス

転出届けの郵送の手続きを代行してくれるサービス「グラファー」というもあります。
ただ、1件あたり4980円かかるので、自分で行った方が安上がりです。

2.役所に行けない場合は代理人手続きも可能

窓口に直接いけない場合は郵送だけでなく、「代理人」による手続きも可能です。

代理人による手続きとは下記の該当者以外が「委任状」を持参することで手続きの代行することです。

  • 引越しをする本人(家族引越しの場合、家族全員可能)
  • 引越しする本人の世帯主

そのほか、下記の場合は、委任状なしでも手続きができる可能性があるので自治体の担当窓口に「委任状が必要かどうか?」をまず確認をしてみましょう。

  • 同一世帯※の人(奥さんや兄弟)が代理で手続きをする場合

※同じ住所で家計(生計)を一緒にしている世帯のこと。家族でも住所が違う場合は別世帯

2-1.代理人による手続きで必要なもの

代理人による手続きの場合、代理人の「本人確認書類」や「印鑑」に加えて、「委任状」が必要です。

委任状は転出する本人の自筆と押印が必要なので事前に自治体のWEBサイトでダウンロードして本人に記入してもらう必要があります。

また、代理人手続きの場合は、「転出届」の記載内容も間違えやすいので「転出届の正しい書き方|間違えやすい4つの事項を見本で解説!」を参考に転出する本人に事前に記載内容を確認しておきましょう。

必要なもの
代理人申請に追加で必要なもの
  • 転出届(役所の窓口でもらえる)
  • 「代理人」の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 「代理人」の印鑑
  • 「転出する本人」の委任状

2-2.委任状の書き方

委任状の書き方がわからない人へ委任状の書き方の見本を作成しました。

委任状の書き方見本

引用:神奈川県横浜市

3.転出届けに関するQ&A

転出届の際によくある疑問や質問をまとめました。

Q1.転出届ってみんな手続きするの?

A.市区町村の区域外へ転出する人が必要な手続きです。

同じ市内や区内での引越しの場合は「転出届」の手続きは不要です。

なお、(横浜市西区→横浜市旭区など)政令指定都市の同一市内で違う区への引越しの場合も不要で、引越したあと「転居届」を出せば問題ありません。

横浜市内のほかの区に引越しをする場合は、転出する区役所で転出届を出す必要はありません。

引用:神奈川県横浜市

Q2.転出届の手続きはいつすれば良い?

A.引越し日の14日前から1引越しの当日中まで手続きができます。

なお、転出届の手続きをしないと転入届の手続きができません。

自治体によっては14日前よりも先に手続きができる場合もあるので、早めに手続きをしたい人は担当の窓口に確認をしてみましょう。

転入届の手続きは引越してきた日から14日以内に行うよう住民基本台帳法の22条で定められています。

転入をした者は、転入をした日から十四日以内に、次に掲げる事項を市町村長に届け出なければならない。

引用:e-Gov(総務省運営)

Q3.転出届の手続きが遅れるととどうなるの?

A.最悪の場合、最高5万円の過料※を支払う必要があります。

上記は住民基本台帳法の第53条で下記のように定められています。

正当な理由がなくて第22条から第24条まで、第25条又は第30条の46から第30条の48までの規定による届出をしない者は、5万円以下の過料に処する

引用:e-Gov(総務省運営)

手続きをしていなかったからといって必ず過料になるわけではありませんが、注意しましょう。

また、他にも「現在の市区町村での選挙権」がなかったり、年金や税金などの「役所に関連した通知が前の住所に送られる」など困ることが発生します。

※過料とは行政上、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭

Q4.特例転出ってなに?

A.マイナンバーカードを交付されている人だけができる手続きで、「特例転出・転入」を行うと転入の手続きの際に「転出証明書」の提出が不要になります。

そのため、転入手続きの際に提出する書類を減らすことができます。

転出の手続きをする際にマイナンバーカードを持っていくと、「特例転出・転入」が適用されます。

なお、「郵送」や「代理人」による特例転出の手続きは自治体によって対応しているかが変わるので各自治体に確認をしましょう。

▼マイナンバーカードの例

マイナンバーカードの例

引用:千葉県千葉市

Q5.転出届の手続きに費用はかかる?

A.かかりません。

Q6.本人確認書類って何が有効なの?

A.本人確認書類として有効なものをまとめました。

1点で証明になるもの下記のうちいずれか2点で証明になるもの
  • 個人番号カード
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 身体障害者手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 運転経歴証明書
  • 国民健康保険、健康保険、船員保険、または介護保険の被保険者証
  • 共済組合員証
  • 国民年金手帳
  • 国民年金、厚生年金保険、または船員保険に係る年金証書
  • 写真無し住民基本台帳カード
  • 学生証

Q7.転出届けの手続きって誰ができるの?

A.「引越しをする本人(家族引越しの場合、家族全員可能)」、「引越しする本人の世帯主」「代理人」による手続きができます。

引越しをする本人の世帯主

住居と生計が同じ集まりの代表者が「世帯主」として住民票に登録されています。

世帯主であれば同一世帯の「子供」や「妻」、「祖父母」の転出届の手続きを委任状なしで代行できます。

引越しをする本人

「引越しをする本人」は転出する人全員が該当します。

そのため、単身引越しの本人はもちろん、家族引越しの場合も「家族全員が引越しする本人」になるので、家族全員が手続きをすることができます。

なお、家族引越しの場合、夫婦のどちらかが、家族分をまとめてするのが一般的です。

代理人

転出届の場合「引越しをする本人の世帯主」や「引越しをする本人」以外でも「転出する本人が自筆した委任状」を持参すれば代理人としての手続きが可能です。

なお、「世帯主以外の同一世帯の人(奥さんや兄弟)」が代理で手続きをする場合に「委任状」が必要かどうかは各自治体によって異なるので、各自治体の窓口に直接確認をしましょう。

つまり、「世帯主でない奥さん」が「息子」の転出届の手続きをする際、自分も一緒に転出するなら「委任状」は不要ですが、自分が転出をしない場合は「委任状」が必要な可能性があるということです。

Q8.海外に引越しをするときも転出届って必要?

A.必要です。

手続きの方法は特に変わらず、「代理人」や「郵送」による手続きも可能です。

ただ、海外への引越しの場合、転入の手続きが不要なので「転出証明書」は発行されません。

まとめ

転出届の郵送手続きについてお分かりいただけたでしょうか?

まず、転出届は郵送で手続きをすることが可能です。

ただ、郵送の場合、転入届に必要な「転出証明書」が返送されるまでに1週間程度かかるため、早めに手続きを行うことが大切です。

郵送手続きの流れは下記の通りです。

郵送手続きの流れ

本来、窓口での手続きであれば書き方を教えてもらったり、不備を指摘してもらえますが、郵送の場合はそれができないので注意が必要です。

そのため、下記の書き方の見本を参考に転出届を書きましょう。

転出届けの書き方見本

あなたが、転出届の郵送手続きで迷うことなく引越しができるよう願っています。