赤帽の引越し辛口レビュー|口コミから見積もり前に知るべき注意点まで
「赤帽の引越しってどうなの?」「使うべき引越し業者?」など赤帽が気になっていませんか?
結論から言うと、赤帽は「短距離引越しは安いが、サービス内容には注意点やデメリットが多く、使うべき人が限定されている業者」といえます。
ただし、利用にあたって注意点もありますから、このページでは、元引越し業者の筆者が、赤帽を使う前に知っておくべき全ての情報を下記の流れで紹介します。
- 赤帽の特徴まとめ|料金・サービスを徹底評価
- 赤帽の料金目安と口コミ
- 大手16社を比較!赤帽と合わせて検討したい6社
- 赤帽以外の業者の見積もり時に1つだけ注意すべきこと
- 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ
- 最後の1社を選ぶための選定基準
- 赤帽に関するQ&A
全て読めば、赤帽は使うべきか、他の業者と比べてどうなのか、使う場合はどうすればいいかがわかり、失敗することがなくなるでしょう。
- 公式ページ:https://www.akabou.jp/
- 電話番号:0120-400-111(固定のみ)
※携帯の場合は最寄りの配送センターへ直接連絡(https://www.akabou.jp/info/base/)
目次
1. 赤帽の特徴まとめ|料金・サービスを徹底評価
赤帽の評価 | |||||
価格相場 | 単身引越し | 安 | 県内:14,300円~20,350円、県外:42,300円~76,600円(平常期の目安) | ||
サービス | サービス総合評価 | 1.80 ★★☆☆☆ | サービスの質は低い | ||
引越安心マーク | – | 取得していない | |||
サービスの豊富さ | △ | 最低限必要なサービスに対応していない(3pt/10pt) | |||
梱包資材 | ☓ | 梱包資材は全て自分で用意する必要がある(0pt/10pt) | |||
社内教育 | ○ | 研修などの社内教育を行っている | |||
補償 | ◎ | 壊れたものは補償してもらえる |
赤帽は軽トラック専門の運送業者の組合※で、単身引越しを主に扱っています。
拠点は沖縄から北海道まで全国にあり、地域密着型の営業をしています。
一つの会社ではなく、それぞれ独立した運送会社の集まりとなりますが、料金は赤帽として全国で統一されています。
※それぞれ別々の会社、または個人事業主だが、赤帽の名前や、予約システムを使用させてもらい営業している
1-1. 赤帽のメリット
赤帽の最大のメリットは「単身の短距離引越しが安い」事です。
下記は単身の短距離(〜15km)と長距離(~500km)の料金目安(税込)ですが、赤帽は短距離の引越しは業界の相場や他社と比較してもかなり安いです。
単身(~15km未満) | 単身(~500km未満) | 参考:サービス評価 | |
参考:相場料金 | 39,000円 | 70,000円 | |
赤帽 (作業員1名) | 14,300円 | 76,600円 | 1.80 ★★☆☆☆ |
赤帽 (作業員2名) | 28,600円 | 153,200円 | 1.80 ★★☆☆☆ |
アリさんマークの引越社 | 43,000円 | 45,000円 | 4.45 ★★★★☆ |
サカイ引越センター | 50,000円 | 53,000円 | 4.40 ★★★★☆ |
アート引越センター | 49,000円 | 52,000円 | 4.70 ★★★★★ |
日通(日本通運) | 33,000円 | 35,000円 | 4.00 ★★★★☆ |
人力引越社 | 34,000円 | 36,000円 | 4.20 ★★★★☆ |
ハトのマークの引越センター | 44,000円 | 46,000円 | 4.05 ★★★★☆ |
見積もりは、距離・時期・予約状況・荷物内容をトータルで判断して、金額が決定するため、上記はあくまでも目安です。
なお、赤帽は作業員の人数を依頼者が決めることができ、作業員を増やすと料金も高くなります。
赤帽以外の業者は荷物量に最適な人数で作業を行ってくれ、単身引越しでも2名以上の作業員になることが多いです。
1-2. 赤帽のデメリット・注意点
ただし、赤帽は下記のようにデメリット・注意点が多いサービスです。
- 作業員を追加しないと自分で手伝うことになる
- 荷物量が多いと割高になる
- 引越安心マークは取得していない
- 最低限必要なサービスに対応していない
- ダンボールを自分で用意する必要がある
デメリット①:作業員を追加しないと自分で手伝うことになる
赤帽は通常、ドライバーの1名のみで運搬を行うので、一人では運べない大きかったり、重い荷物を運ぶ際は、運搬を手伝う必要あります。
手伝いをしたくない場合、追加料金を支払えば、作業員の追加が可能で手伝いも不要になります。
ただ、追加するとおよそ倍の料金が発生してしまい、割高になる可能性があります。
デメリット②荷物量が多いと割高になる
赤帽は下記のような軽トラックの専門の運送業者のため、運べる荷物も軽トラックに収まる荷物になります。
奥行き | 200cm |
---|---|
幅 | 140cm |
高さ | 120~165cm |
容量 | 約4m3 |
引用:赤帽きむら運送
1台に収まらない場合は、トラックを追加したり、往復することで対応してくれる事もありますが、倍程度の追加料金が発生して割高になることが多いです。
なお、赤帽ではメールや電話で事前に見積をとってくれるので、その際にあなたの荷物がトラックに積み込めるかどうかはわかります。
事前にどのぐらいの荷物が運べるのか知っておきたい方へ、赤帽で運べる荷物量の参考例をまとめました。
赤帽に積み込める荷物
- 衣装ケース×3
- 食器棚×1
- 冷蔵庫小×1
- テレビ小×1
- シングルベッド×1
- 折りたたみ机×1
- 折りたたみイス×1
- カラーボックス×1
- ダンボール×10
家族引越しには対応してくれない事が多い
家族引越しの場合、荷物が多くトラックが何台も必要になったり、往復する回数が多くなるので対応してもらえないことが多いです。
家族引越しの方は、家族引越しに対応していてサービスの良い引越し業者を「3章」で紹介しています。
デメリット③:引越安心マークは取得していない
赤帽は業界の認定マークである引越安心マークを取得していません。
引越安心マークとは、申請を受け、一定の基準をクリアした業者に全日本トラック協会によって付与される認定マークのことで、300社以上が取得しています。
引越安心マークには「適切な従業員教育を行っていること」「トラブルを防止する体制」などの審査項目があり、認定を取っていることは、社員教育が徹底されていて、トラブルが起こりにくいという証になります。
また、トラブルが起こった場合も引越安心相談窓口(https://jta.or.jp)に相談すれば全日本トラック協会が間に入ってくれるので、安心です。
引越安心マークを取得していないからサービスが悪い、というわけではありませんが、以下の2つの観点から取得している業者の方がおすすめです。
- 公的な機関から「教育」「トラブル防止」などで認定を受けている
- トラブルが発生したときに、間に入ってくれる
デメリット④:標準サービスとして最低限必要なサービスに対応していない
基本的には、赤帽では引越し時に最低限必要な下記のサービスに対応していません。
- 洗濯機の取り付け、取り外し
- ベッドの解体、組み立て
上記のようなサービスは、他社では対応してくれることは多いです。
しかし、赤帽は問合せ先によっては、作業を行なっていると明言していないセンターが多いです。
というのも、一口に赤帽と言っても個人事業主の集まりですので、問合せ先によっては対応可能な作業も異なるからです。
なお、ベッドや洗濯機に関する作業を自分でするとなるとかなりの手間がかかり、別途業者に作業を依頼しても、その分費用が発生します。
また養生についても、対応してくれないことが多いです。
養生とは、エレベーターやエントランス、部屋を下記のように保護する作業で養生がないと、壁などにキズがつく可能性があります。
出典:アート引越センター
洗濯機やベッドに関する作業依頼した場合の金額目安
洗濯機やベッドに関する作業を他で依頼した場合の料金目安(税込)は下記の通りで、全て依頼すると1万円程度かかります。
解体/取り外し 組み立て/取り付け ベッド 2,000円〜 2,000円〜 洗濯機 2,500円〜 2,500円〜 なお、上記の目安は地域の便利屋さんに仕事が依頼できる「くらしのマーケット」の料金を参考にしています。
デメリット⑤:ダンボールなどの資材を自分で用意する必要がある
基本的に赤帽では、ダンボールの無料提供、販売をしていないため、自分で用意する必要があります。
他の業者では、無料で提供してくれることも多い「布団袋」や「ハンガーケース」など荷造りをより楽にする引越し資材も提供していません。
▼ハンガーケース
引用:アート引越センター
赤帽によっては対応してくれる事もある
繰り返しになりますが、赤帽は独立した運送会社や個人事業主が行っているので、独自の企業努力でより良いサービスを行ってくれる場合があります。
口コミあったような下記のサービスは赤帽全体の決まりとしては対応していないとされていますが、依頼する赤帽によっては独自サービスとして対応してくれる場合があります。
- 洗濯機の取り付け、取り外し
- ベッドの解体、組み立て
- 養生
- ダンボールの無料提供、もしくは販売
- ハンガーケースの貸し出し
- 布団カバーの無料提供、もしくは販売
見積もりの際に上記作業をやってもらえるのかを確認すれば、対応してくれる可能性があります。
ただ、赤帽全体の決まりとしては提供がないとされているサービスなので、対応してもらえない可能性もあります。
1-3. 赤帽は使うべき?
ここまでをまとめると、赤帽は「短距離引越しは安いが、運ぶのを手伝う必要があるなどの注意点も多く、使うべきう人が限定されているサービス」といえます。
そのため、下記の全てに当てはまる人は赤帽を検討しても良いです。
- 近距離(50km以内目安)の引越し
- 1人で運べない家具・家電がない、もしくは運ぶのを手伝う
- 軽トラックに荷物が積みきれる
- サービスよりも、価格を重視したい
全て当てはまった人がする事
全て当てはまった人は下記の連絡先から赤帽へ見積もり依頼をしましょう。
- 公式ページ:https://www.akabou.jp/
- 電話番号:0120-400-111(固定のみ)
※携帯の場合は最寄りの配送センターへ直接連絡(https://www.akabou.jp/info/base/)
ただ、全て当てはまった人も、赤帽以外の業者からも見積もりをとり比較した上で判断をするのがおすすめです。
なぜなら、赤帽以外からも見積もりを取ることで、「よりサービスの良い業者」や「より安い業者」が見つかる可能性があるからです。
その際の見積もりのとり方の手順を「4章」以降で紹介していますが、一括見積もりサイト「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」を使えば、より良い業者を見つけられる可能性があります。
当てはまらなかった人はどうすれば良い?
当てはまらない項目が一つでもあった人は、赤帽は使うべきではないので、「3章」以降でおすすめの業者や見積もりのコツを紹介しています。
ただ、結論を早く知りたいという方へ、先にお伝えすると一括見積もりサイトの「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」を使い複数社に見積もり依頼し、比較をすべきです。
引越し業者の見積もりは複数社から取ることで、他社を意識して、勝手に値下げしてくれます。
そして、引越し侍を使えば、あなたの条件に合う複数社に簡単に見積もり依頼をする事が可能だからです。
2. 赤帽の料金目安と口コミ
赤帽の料金の目安や、実際の利用者の声、支払った金額を紹介していきます。
2-1. 赤帽の料金目安
赤帽の料金目安(税込)は以下の通りです。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
作業員1名 | 作業員2名 | |
~15km未満 (同市区町村程度) | 14,300円 | 28,600円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 21,200円 | 42,400円 |
~200km未満 (同一地方内) | 42,300円 | 84,600円 |
~500km未満 (関東〜関西程度) | 76,600円 | 153,200円 |
ただし、上記は繁忙期ではない時期の平日の料金で、下記の人気の時期は相場が上がることを意識しておきましょう。
- 土日:2割UP
- 2月中旬~4月中旬:1割UP
2-2.赤帽の口コミ
このページでは、Twitter・口コミサイト・利用者へのアンケートなどをもとに独自調査を行い、100件以上の赤帽の口コミを集めて下記のように集計しました。
口コミを分析すると下記の傾向があります。
- 引越し作業:満足している人もいるが、「雑だった」という声も
- 顧客対応:「親切」だったという声もあるが、なかには悪い印象を持つ人も
- 料金:短距離引越しは「安い」という声が多いが、長距離引越しは一部「高い」という声も
引越し作業:満足している人もいるが、「雑だった」という声も
赤帽の作業に関する口コミは、「作業が丁寧という声」もあれば、「雑だった」という声もあり賛否が別れています。
引越し作業に関するいい口コミ
引越し作業に関する悪い口コミ
顧客対応:「親切」だったという声もあるが、なかには悪い印象を持つ人も
引越し作業以外の見積もり・電話対応などの顧客対応も「親切」だったという良い声もあれば、下記のような悪い印象を持つ人も見られました。
- 態度が悪い
- 話を聞いてくれなかった
作業以外の対応も100%満足できるわけではないことを意識しておきましょう。
顧客対応に関するいい口コミ
顧客対応に関する悪い口コミ
料金:短距離引越しは「安い」という声が多いが、長距離引越しは一部「高い」という声も
赤帽の料金に関する口コミの傾向は短距離引越しの方を中心に「安い」という口コミが多いです。
逆に長距離引越しについては「高い」という口コミが多いです。
料金に関するいい口コミ
料金に関する悪い口コミ
2-3.なぜ口コミにムラが生まれるの?
赤帽はそれぞれ独立した運送会社や個人事業主の集合体で、中には経験がなかったり、サービスの悪い人もいるため口コミにもムラがおきやすいです。
下記のAさんやDさんに当たれば、「満足」できますし、B、C、Eさんにあたってしまうと「不満」を感じやすいです。
独自の取り組みでより良いサービスを提供してくれる赤帽もある
繰り返しになりますが、赤帽は独立した運送会社や個人事業主が行っているので、独自の企業努力でより良いサービスを行ってくれる場合があります。
下記のサービスは赤帽全体の決まりとしては対応していないとされていますが、依頼する赤帽によっては独自サービスとして対応してくれる場合があります。
- 洗濯機の取り付け、取り外し
- ベッドの解体、組み立て
- 養生
- ダンボールの無料提供、もしくは販売
- ハンガーケースの貸し出し
- 布団カバーの無料提供、もしくは販売
見積もりの際に上記作業をやってもらえるのかを確認すれば、対応してくれる可能性があります。
ただ、赤帽全体の決まりとしては提供がないとされているサービスなので、対応してもらえない可能性もあります。
3. 大手16社を比較!赤帽と合わせて検討したい6社
赤帽は他と比べてどうなのか、他にどの会社を検討すべきかわからないという方に向けて、大手引越し業者16社を比較しました。
- 価格帯
- サービス内容
-引越安心マーク(※6-1で解説)の有無:業界の認定マークを取得しているか
-サービスの豊富さ:してくれる作業の豊富さ、無料でしてくれるか
-梱包資材の充実度:用途に合った梱包資材を無料でくれるか
-社内教育の充実度:サービスの水準を上げる取り組みを公開しているか
-補償:壊されたものを補償してもらえるか
比較の結果は下記の通りになります。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
料金 | サービス | |||||||
価格帯(単身) | 価格(家族) | サービス評価 | 安心マーク | サービスの豊富さ | 梱包資材 | 社内教育 | 補償 | |
アート引越センター | 高 | 高 | 4.70 ★★★★★ | ◎ | ◎ 8pt | ◎ 9pt | ◎ | ◎ |
アリさんマークの引越社 | 高 | 標準 | 4.45 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7pt | ◯ 7.5pt | ◎ | ◎ |
サカイ引越センター | 高 | 高 | 4.40 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7pt | ◯ 7pt | ◎ | ◎ |
人力引越社 | 安 | 安 | 4.20 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7pt | ◯ 7.5pt | ◯ | ◎ |
ハトのマークの引越センター | 高 | 安 | 4.05 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 6.5pt | △ 4pt | ◎ | ◎ |
日本通運 | 安 | 安 | 4.00 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 6pt | △ 4pt | ◎ | ◎ |
ハート引越センター | やや安 | 安 | 4.05 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 6pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
西濃運輸 | – | – | 3.85 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 5.5pt | ◎ 8pt | △ | ◎ |
福山通運 | – | – | 3.65 ★★★★☆ | ◎ | ◯ 7.5pt | △ 4pt | △ | ◎ |
アップル引越センター | 安 | 安 | 3.60 ★★★★☆ | – | ◎ 9pt | ◯ 7pt | ◎ | ◎ |
SGムービング | やや高 | 高 | 3.55 ★★★★☆ | ◎ | △ 4pt | △ 4pt | ◯ | ◎ |
ファミリー引越センター | やや安 | やや高 | 3.20 ★★★☆☆ | – | ◯ 7.5pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
アーク引越センター | 高 | 安 | 3.15 ★★★☆☆ | – | ◯ 7pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
ベスト引越サービス | 安 | 安 | 3.10 ★★★☆☆ | – | ◯ 6.5pt | ◯ 7pt | ◯ | ◎ |
クロネコヤマト | 安 | × | 2.30 ★★☆☆☆ | – | △ 3pt | △ 2.5pt | ◯ | ◎ |
赤帽 | 安 | – | 1.80 ★★☆☆☆ | – | △ 3pt | × 0pt | △ | ◎ |
- 価格帯は一括見積もりサービスのデータに基づき評価
- サービスの採点基準は「サービス比較の採点基準」で紹介
- 一括見積もりサイト13サイトに家庭向け引越しの料金事例が掲載されていない業者「-」
- 該当のサービスを提供していない業者「×」
上記の表をもとに赤帽は改めて、「料金は安いが、サービスの評価が低い業者」と言えます。
おすすめの業者は、下記の6社で赤帽では対応してもらえないこともある家族引越しも対応しています。
料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者
- アート引越センター(https://www.the0123.com)
- サカイ引越センター(http://www.hikkoshi-sakai.co.jp)
サービスの質が高くて、価格も安い業者
サービス・料金のバランスがいい業者
- アリさんマークの引越社(https://www.2626.co.jp)
- ハトのマークの引越センター(https://www.hato.or.jp/)
上記業者にお願いする場合でも、一括見積もりサービスを使い、実際の料金を比較するのがおすすめです。
引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)は、上記6社全てに対応しています。
※各社の価格目安は、繁忙期:3月~4月上旬、平常:それ以外の時期の大まかな目安です。
3-1. アート引越センター
アート引越センターは1977年設立、全国に展開する大手引っ越し会社で、サービススペックが極めて高いため、サービス品質を求める人に最もおすすめです。
他社では別料金になったり、対応してくれないことも多い下記の作業・梱包資材を無料で提供してくれるので、追加料金なしで高水準のサービスを受けやすいです。
- 引っ越し後の家具移動(1回)
- 食器ケースの貸し出し
- シューズボックスの貸し出し
価格相場は高めですが、サカイ引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、相見積もりを実施し価格を抑えましょう。
会社名 | アートコーポレーション株式会社 |
設立 | 1977年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:49,000円~52,000円、県外:64,000円~107,000円) ・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500円~189,500円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:73,500円~78,000円、県外:96,000円~160,500円) ・家族引っ越し(県内:112,500~126,000円、県外:147,000~285,000円) |
アート引越センター公式ページ:https://www.the0123.com
3-2.サカイ引越センター
サカイ引越センターは引っ越し業界で「引っ越し件数8年連続No.1」の実績を誇る最大手の引っ越し業者で、サービスも充実しているため、サービス品質を求める人におすすめです。
引っ越しの難易度が高い「狭い一軒家」を研修のために用意し、過酷な環境で引っ越しの研修をしているため、スタッフの技術力は高いです。
価格相場は高めですが、アート引越センターなど他社と競わせることで割引も狙えますので、合わせて見積もりを取り、価格を抑えましょう。
会社名 | 株式会社サカイ引越センター |
設立 | 1971年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:50,000円~53,000円、県外:66,000~110,000円) ・家族引っ越し(県内:75,000円~83,500円、県外:97,500~189,500円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:75,000円~79,500円、県外:99,000円~165,000円) ・家族引っ越し(県内:112,500円~126,000円、県外:147,000円~285,000円) |
サカイ引越センター公式ページ:http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/
3-3.人力引越社
人力引越社は京都に本社をおく引越し専門の業者で、引越し業界売上TOP10に入る大手の業者になります。
ベッドの解体や組み立てなどのサービスが充実していて、サービスの質は他の大手業者に引けを取りません。
また、以下のような資材も揃います。
- ダンボール(配送料が必要)
- 布団袋
- ハンガーケース
- プチプチ状のシート(配送料が必要)
そして、価格は単身・ファミリーどちらも安いです。
ですから、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。
会社名 | 株式会社 キョウトプラス |
設立 | 2005年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:34,000円~36,000円、県外:45,000円~75,000円) ・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,000円~143,500円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:51,000円~54,000円、県外:58,500円~99,000円) ・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円) |
人力引越社公式ページ:https://www.j-h-kyoto.com/
3-4.日本通運
日本通運は日本最大手の総合運送企業で、運送業でのネットワークを生かした引っ越しサービスを得意としており、サービスの割に価格が安い業者です。
最大の運送業者だからこそ、荷物の一時保管や、乗用車の輸送、海上コンテナでの輸送など、幅広い要望に答えてくれます。
価格は単身もファミリーも安く、さらに料金の安い傾向にある業者と相見積もりをとれば、より値下げできる可能性もあります。
会社名 | 日本通運株式会社 |
設立 | 1937年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:33,000円~35,000円、県外:43,000円~72,000円) ・家族引っ越し(県内:56,500円~63,500円、県外:74,500円~143,500円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:49,500円~52,500円、県外:64,500円~108,000円) ・家族引っ越し(県内:85,500円~96,000円、県外:112,500円~216,000円) |
日本通運公式ページ:https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/
3-5.アリさんマークの引越社
アリさんマークの引越社は1971年設立、引っ越し専門業者の中では最も歴史のある老舗の引っ越し業者で、サービスと価格のバランスの良い業者です。
徹底した社員教育がされていて、厳しい社内試験や、利用者からの評価が高い作業員を表彰する制度など、サービスの質を上げる仕組みも充実しています。
家族引越しは相場通りですが、単身の料金相場が少し高いため、日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。
会社名 | 株式会社引越社 |
設立 | 1971年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:43,000円~45,000円、県外:56,000円~93,000円) ・家族引っ越し(県内:71,000円~79,000円、県外:93,000円~180,000円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:64,500円~67,500円、県外:84,000円~139,500円) ・家族引っ越し(県内:106,500円~118,500円、県外:139,500円~270,000円) |
アリさんマークの引越社公式ページ:https://www.2626.co.jp
3-6.ハトのマークの引越センター
ハトのマークの引越センターは、地域密着型の引越業者が集まっている組合で、それぞれのエリアごとに加盟している地域密着型の業者(加盟店)が業務を行ってくれます。
地域密着の業者の集合体ではありますが、ハトのマークの引越センターとして下記の研修や社内資格制度を実施しており、技術の品質は大手の中でも高い水準にあります。
- 引っ越し作業の実技研修
- マナー研修
- 社内の引越コンテスト
- 引越管理士資格認定制度(社内資格)
なお、料金についても統一はされていますが、価格相場は家族では安く、単身では高い傾向にあります。
そのため、人力引越社や日本通運など料金の安い傾向にある業者と一緒に見積もりを取り、料金を下げていきましょう。
会社名 | 全国引越専門協同組合連合会 |
設立 | 1974年 |
対応エリア | 全国 |
価格目安(平常) | ・単身引っ越し(県内:44,000円~46,000円、県外:57,000円~95,000円) ・家族引っ越し(県内:65,000円~72,000円、県外:84,500円~164,000円) |
価格目安(繁忙期) | ・単身引っ越し(県内:66,000円~69,000円、県外:85,500円~142,500円) ・家族引っ越し(県内:97,500円~108,000円、県外:127,500円~246,000円) |
ハトのマークの引越センター公式ページ:https://www.hato.or.jp/
4. 赤帽以外の業者の見積もり時に1つだけ注意すべきこと
赤帽以外の引越し業者も見積もりをとって金額を確認する必要がありますが、その際、「複数社から見積もりを取らないと高くなる」ということだけは絶対に注意すべきです。
この章では、その理由や複数社から見積もりを取る際の具体的な手順について解説をしていきます。
なぜ赤帽以外なの?
赤帽のように定められた料金表がある業者については、引っ越しの条件が同じであれば、見積もりの取り方によって料金が変わることがないからです。
逆に、赤帽以外のほとんどの引越し業者は料金表がないことが多く、料金は営業マンが決めるので、同じ条件でも見積もりのとり方で料金が変わってきます。
4-1. 注意点:複数社から見積もりを取らないと高くなる
引越しの見積もりで最も大事なのは、「複数業者から見積もりを取り、料金やサービスを競わせること」です。
これは、1社からしか見積もりを取らないと、引越し業者は安くする努力をほとんどしないので、どんなに優良の業者でも料金が高くなるからです。
反対に、2社以上見積もりをとっていて、ライバルがいる場合では、特に交渉しなくても勝手に他社を意識して安くしてくれます。
実際、私も営業マンをしていたとき、ライバル業者の有無で2倍近くの差をつけたことがあります。
また、ライバルがいる時はサービスの内容でも負けられないため、「洗濯機の取り外し・取り付け」など有料のオプションを無料でつけたこともあります。
比較して一番いい業者を選べる
また、複数社に見積もりを取ることで、各社に割引をさせた上で、サービスも比較しながら1社に決められるので、より安くて良い業者を選びやすいです。
赤帽やその他の業者に決めたという方も、複数社に見積もりを取ることでより良い業者が見つかる可能性があります。
4-2. 複数業者から見積もりを取る方法は2つ
見積もりには下記の2つの方法がありますが、「一括見積もりサイト」の利用がおすすめです。
- 1社ずつ見積もり依頼の連絡をしていく
- 一括見積もりサイトを使う
一括見積もりサイトとは?
複数の引越し業者にまとめて見積もりを取れる完全無料のサービスのことで、一度の入力で複数社にまとめて見積もりを依頼できます。
利用の手順はシンプルで、①あなたが希望の条件を入力すると、②条件にあった引越し業者に見積もり依頼を出してくれ、③各業者から見積もりの提示を受けられるというものです。
一括見積もりサイトを使うべき理由
- ライバルがいることを前提の見積もりが期待できる
- 入力を何度もしなくてもいいので簡単
- あなたの引越しの条件にあった業者をすぐに見つけられる
一括見積もりサイトでの申し込みは引越し業者側にもわかるので、サイトを使うだけでライバルがいる前提での価格になり、安くなりやすいです。
また、一括見積もりサイトでは、見積もり依頼の入力を何度もしなくてもいいことはもちろん、希望する条件を入力すれば、それに合う業者をすぐに見つけられます。
一括見積もりサイトの唯一のデメリット
デメリットは、あなたの条件にあう業者に片っ端から見積もり依頼をすることになるため、入力後大量の連絡が入ることになることです。
ひどい場合だと下記のように、10以上の業者から一気に電話がかかって来るようになり、対応が大変です。
ただし、「希望の業者を選んで見積もり依頼ができる」サイトを使えば、選んだ業者からの連絡しか入りません。
そのため、業者が選択できるサイトがおすすめです。
Q. サイトの利用料が完全無料なのはなぜ?
引越し業者側が利用料を払っているからです。
また、一括見積もりサイトの運営者はインターネットなど新生活に関するサービスも紹介することでも利益を得ていて、引越し業者が運営費全てを負担しているわけではありません。
一括見積もりサイト利用後、1~2回インターネットなどの提案の電話がかかってくることがありますが、1度断れば強く営業されることもありません。興味がない旨をはっきり伝えましょう。
Q. 利用料は引越し代金に上乗せされないの?
上乗せはされません。まず、引越しの料金は「どうやって申し込まれたか」には一切関係なく算出されます。細かい内訳で計算されますが、一括見積もりサイトを使って上乗せされる項目は1つもありませんでした。
割引に関しては「ライバルの有無」が重視されるので、一括見積もりサイトを使う人は逆に安くなりやすいです。
4-3. おすすめの一括見積もりサイトは?
引越しの一括見積もりサイトは10種類以上ありますが、おすすめのサイトは引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)です。
理由は下記のように対応業者数が最も多く、またそこから見積もりを希望する業者を選んで依頼ができるからです。
対応業者数 | 業者の希望 | |
引越し侍 | 300社以上 | ◯ |
引越し価格ガイド | 300社以上 | × |
ズバット引越し比較 | 220社以上 | ◯ |
引越し見積もりEX | 210社以上 | × |
SUUMO引越し | 140社以上 | ○ |
LIFULL引越し | 100社以上 | ○ |
価格.com引越し | 100社以上 | ○ |
引越しラクっとNAVI | 60社以上 | ○ |
引越しネット | 30社以上 | ○ |
引越し達人.セレクト | 10社以上 | × |
アットホーム引越し | 10社以上 | ○ |
楽天引越し | 5社以上 | ○ |
比較.com | 3社以上 | × |
引越し侍は、東証一部上場企業の「株式会社エイチーム」が運営する引越し一括見積もりサイトです。
提携業者数は最も多く、下記のようなおすすめの大手業者からも、中小の業者からも見積もりが取れるので、たくさんの選択肢からあなたにあった業者を探せます。
下記のように、「概算の価格」「口コミ評価」を元に、根拠を持って見積もり依頼を出す業者を絞れるため、余計な業者に見積もりを依頼することもありません。
また、あなたの細かい条件で概算価格が出るので、「いくらくらいかかるのか知りたい」という人がシミュレーションとして使うことも可能です。
引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
4-4. 引越し侍でどの業者を選べばいいの?
入力後でてくる業者が「あなたの条件で対応可能な業者」ですから、この中から選んでいく必要があります。
引越し侍で1回で見積もり依頼できるのは3社までですが、根拠を持って依頼する業者を選べるので、「3社」厳選して見積もりを取りましょう。
厳選の方法を下記の2つのケース別に紹介しますから、希望の業者が決まっていない方は以下のように選んでいきましょう。
- ①サービスにもこだわりたいケース
- ②料金を最安にしたいケース
①サービスにもこだわりたいケース
16社を比較した結果、下記の業者がサービス面で優れています。あなたの条件に対応している業者一覧の中にあれば下記から3社選びましょう。
料金は高めだが、サービスの質が極めて高い業者
- アート引越センター(https://www.the0123.com)
- サカイ引越センター(http://www.hikkoshi-sakai.co.jp)
サービスの質が高くて、価格も安い業者
サービス・料金のバランスがいい業者
- アリさんマークの引越社(https://www.2626.co.jp)
- ハトのマークの引越センター(https://www.hato.or.jp/)
上記で3社揃わないときは、ユーザーの満足度が高い口コミ評価4.0以上のものを選びましょう。
4.0以上の評価の業者が複数あれば、口コミ件数で選びましょう。評価の信頼度も高く、多くの人が選んでいるためです。
口コミ件数が5件を切るものもあり、「多くの人が評価しているか」も見極めなければいけません。
②料金を最安にしたいケース
概算価格・利用者の平均価格を参考に安いものを3社選びましょう。
概算価格は過去の実績などをもとに出されているため、これが安いものを選んでおけば最終価格も安くなりやすいです。
4-5. 入力後はどうなる?
引越し侍に情報を入力した後は、下記の流れで最終的な1社を絞ることになります。
- 引越し侍に情報を入力し、3社に見積もりを依頼
- 電話やメールで選んだ業者から連絡が入る
- 訪問見積もりや電話で要望を伝えると正式な見積もりが出る
- 最終的な一社に絞る
以上のように進みますが、一括見積もりサイトを使うだけで下記の「ライバルを意識して安くしてくれる」状態になります。
赤帽含め、必要以上に高い金額を払うことはなくなりますから、業者に話を聞きながら進めていけば問題ありません。
引越しは1日でも早く見積もり予約をとった方が安くなるので、まずは「引越し侍」で見積もり依頼をするところから始めましょう。
引越し侍公式ページ:https://hikkoshizamurai.jp/
ただ、「交渉してもっと安くしたい」「3社の中からどうやって選べばいいかわからない」という方は見積もり予約をした後でも構いませんので、下記の章を確認しましょう。
5. 見積もりがもう少し安くなる!料金の確認のコツ
それぞれの業者に見積もり依頼をすると、順に見積もりを出してくれますが、細かい聞き方・答え方で提示される額に差が出ることがあります。
下記の点を意識すればより安い額を提示してもらいやすくなります。
- 予算は伝えない
- その場で決定しない
- 他社の見積もり額を伝える時は要注意
繰り返しになりますが、一括見積もりサイトを使うだけで、業者は他社に負けないよう努力してくれます。
それでもさらに安くしたいという方はこの3つを意識し、より安い金額を狙いましょう。
5-1.予算は伝えない
見積もりを取る際、必ずと言っていいほど予算を聞かれますが、予算を伝えると予算より大幅に安くするのが難しくなってしまうので伝えないようにしましょう。
会話例
引越し業者:予算は決まっていますか?
あなた:いろんな会社の料金やサービスを比べて安いところにしようと思っているので、特に決めていません。
5-2. その場で決定をしない
引越し業界の得意文句として「今うちに決めてくれるなら○○○円まで下げます」というものがありますが、より安くしたいのであれば、その場での決定はおすすめしません。
他社に料金を確認されたら、上記額よりも安いためこの発言をしているのであって、他社ならさらに安い可能性が高いです。
どうやって防げばいいのか
自分以外の第三者(学生の場合は両親、社会人の場合は会社、カップル・夫婦の場合はもう一方の方)に決定権がある事を伝えましょう。
会話例
引越し業者:この場で決めてくれれば、○○○円まで値下げします!
あなた:すみません。私一人では決められないので、同居人と相談して決めさせていただきます。
いつまでに分かるか聞かれた場合は、全ての業者の見積もり額が出そうなタイミングを伝えるようにしましょう。
あまり待たせすぎると、予約状況次第では断られたり、提示額が変わる可能性があります。
5-3. 他社の見積もり額を伝える時は要注意
2社目以降の業者は、すでに他社から見積もりを取ったと伝えると、他の業者の値段を聞いてきます。
この時、下記のように振舞いましょう。
- それまで提示された料金は「少し高いな」と思ったケース
→1社目の見積もりのように振る舞う - それまで提示された料金にある程度納得しているケース
→正直に他社の料金を伝える
他の業者の料金を聞いて「少し高いな」と思った場合は、ここで正直に見積もり額を伝えると、その額を基準とされてしまい、納得できる金額まで下がりにくくなります。
そのため、それまで提示された料金に納得できないなら、下記のようにあたかも1社目のように答えるようにしましょう。
会話例
引越し業者:ちなみに他社さんの見積もりはとりました?
あなた:これからです。今日明日でA社さんとB社さんから見積もりを取り、最終的に決めたいです。
他社の料金が、十分納得できる額であるなら、ここで正直に伝えることで、それよりも安くしてくれる可能性が高いです。
Q. 嘘の金額を伝えるのはどうなの?
他社の見積もり額として、嘘をついて安い金額を伝える人もいますが、各業者は相場感を把握しているので、嘘はすぐに見抜かれます。
するなら単身引越しは1割程度、家族引越しは2割程度を限度に安い金額を伝えるようにしましょう。
ケース別に使えるその他テクニック
その他、下記の3つのケース別に使えるテクニックを紹介します。
- 日程に融通がきく人:引越しの日程の範囲を広くする
- 手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく
- 駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない
当てはまる項目がある場合のみ確認しましょう。
①日程に融通がきく人:引越しの日程の範囲を広くする
日程にこだわりがない場合は「できる限り日程の範囲を広く」して引越し業者が提案できる一番安い日程にすれば費用を安くできます。
ある程度の範囲を伝えたあとは、自分の都合の悪い日程や時間を忘れずに伝えるようにしましょう。
会話例
あなた:引越しは12月1日から12月13日の間で一番安い日程でお願いしたいです。火曜日と午前中は対応ができませんので、そちらの日程は外していただきたいです。
引越し業者:12月11日の最終の便ではどうでしょうか?最後なので、前の作業によって時間が前後しやすいですが、その分お安くできます。
②手間をかけても安くしたい人:高い業者に電話を入れていく
手間をかけてもいい人は、3社から見積もりをもらった後に、他社よりも高い業者に、安い業者の見積もり額を伝えてみましょう。
会話例
あなた:他社さんで◯◯円で提示をいただいたのですが、それより安くすることはできますでしょうか?
引越し業者:でしたらうちはXXX円で頑張らせていただくのでいかがでしょうか。
あなた:ありがとうございます。主人にも相談してみます。
一番高い業者が入れ替わったら、高い業者に再びこの連絡をしていくことで、値下げしてくれることがあります。
ただし、引越し業者によっては、価格勝負をしておらず、値引きに限界があるものも多いので、受け入れてくれないケースもあります。
また、上記電話を何度もすると面倒な客だと思われるので、「他社よりも安くして欲しい」という相談は1社につき1回だけにしましょう。
③駆け引きに自信がない人:交渉を一切しない
駆け引きに自信がない人、面倒な人は、それぞれの業者と一切料金交渉をしないという方法もあります。
会話例
あなた:最初の提示額が最も安い業者さんにお願いしようと思います。公平に出してもらうために他社の料金はお伝えしません。
駆け引きは一切なしで、それなりに安い金額を提示されやすいです。
6. 最後の1社を選ぶための選定基準
各社の料金が出揃ったら、料金・サービス内容を踏まえてベストな1社を決めます。
赤帽や、その他このサイトで推奨している業者であれば、実績も申し分ないので各社の料金や、サービス内容を聞いて、良さそうなところに決めてしまって構いません。
ただ、「この会社大丈夫?」「ハズレを引きたくない」という方は下記の点を確認しておくと、業者選びで失敗するリスクが減ります。
- 引越安心マークの有無
- サービスの範囲
- 梱包資材の内容
- 作業員の人数と構成
- 補償内容
- 細かい契約条件
6-1. 引越安心マークの有無
「引越安心マーク」を取得している業者の方が安心です。
改めて、引越安心マークとは、下記全てを満たす業者に全日本トラック協会によって付与される認定マークのことです。
(1)引越における約款を遵守していること
(2)苦情等に対する対応体制及び責任の所在の明確化を図っていること
(3)適切な従業員教育を行っていること
(4)引越関係法令を遵守していること
(5)適正な廃棄物処理等を行っていること
(6)適正な個人情報の取扱いを行っていること
(7)制度の信用を損なう行ため又は信用を損なう恐れのある行ためがないこと
この認定を取っている業者であれば、料金や作業内で発生したトラブルも誠実に対応してもらいやすく、満足できる可能性が高いです。
また、問題が起こった際は、協会にも通報・相談が可能で、業者が誠実な対応をしてくれない時、協会が頼りになります。
このマークは認定時だけでなく、3年に1回審査の上更新されるもので、引越安心マークを維持しているということは、7つの項目を全て満たし続けている業者と言えます。
この認定マークは国土交通省のホームページでも紹介されており、国も認めている制度です。
引用:国土交通省
信頼できる指標であることは間違いありませんが、取っていない=悪い業者ではないので、あくまでも基準の一つで考えましょう。
下記は見積もり候補によく挙がる大手16社の取得状況です。
取得している | 取得していない |
|
|
その他取得している業者は全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp/)のホームページで一覧になっています。
6-2. サービスの範囲
下記のサービスの有無、料金に含まれているかは引越し業者ごと、また引越しの状況次第で異なります。
- ダンボールを回収してくれる
- 洗濯機の取り付け・取り外し
- ベッドなど家具の解体・組み立てを行ってくれる
- 作業員が靴下を履き替えてくれる
- 引越し後、家具の移動を1度してくれる
特に下線で示した3つは、ついていない場合あなたが実施しなければならないため、引越し前後で手間がかかります。
ベッドなど、そのままでは搬出が難しい大型家具に関しては原則見積もりに入っていますが、中小の業者の中には以下の可能性がありますので特に確認が必要です。
- 当日別料金が発生する
- 解体が必要なものは運んでくれない
これらのサービス内容が必要な場合は「対応してくれるか」「有料の場合は見積もりに入っているか」を確認し、それを踏まえて見積もりを比較しましょう。
6-3. 梱包資材の内容
赤帽ではダンボールだけでなく「ふとん袋」「プチプチ状の緩衝材(エアキャップ)」「ハンガーボックス」「食器ケース」などを梱包資材として提供してくれます。
引用:赤帽
どんな資材があるか、有料か無料かは業者によって異なります。
価格勝負をしてダンボールすら別料金になる業者もいますので、あなたの状況でどんな資材をくれるのかは確認し、それを踏まえて判断しましょう。
6-4. 作業員の人数と構成
引越しの作業員は社員とアルバイトで構成されますが、社員の方が経験、責任感共に高い傾向なので、正社員人数が多く構成されている業者が安心です。
また、作業員がより多い方が引越しが早く終わります。
正社員比率や人数は業者ごとではなく、引越しの内容次第で異なります。
例えば、「全員正社員で作業します」とよく営業する引越し業者も、実は作業員のアルバイトを募集していて、引越しの内容に合わせて正社員とアルバイトを使い分けています。
6-5. 補償内容
基本的に引越し業者は標準引越し約款という共通のルールを利用していて、引越しで壊れたものは補償してくれることになっています。
ただし、中には独自の規約を作っている業者があり、業者が荷物を壊した場合も満足な補償を受けられない可能性があります。
このページで紹介した15の業者は問題ありませんでしたが、その他マイナーな業者に依頼する際は補償を確認し、補償を受けられない業者は使わないようにしましょう。
6-6. 細かい契約条件
引越しごとに細かい契約条件も変わりますから、確認しておくと安心です。
下記の条件ですと、料金が安くなりやすいものの、デメリットがあるため事前に理解した上で選びましょう。
契約内容 | 概要とデメリット |
積み切り(積みきり) | ・指定のトラックに乗る分しか運んでもらえず、積めなかった荷物は自分で運ぶ。 ・基本的に自分で運ぶのが困難なものから優先的に運んでくれるが、自分で運ぶ手間がかかる恐れがある。 |
フリー便 | ・引越し業者の都合に合わせた時間で引越しを行う。 ・近距離でも1日予定を開けなければならず、遠距離だと夜遅くまで引越しがかかる可能性もある。 |
混載便 | ・他の人と同じトラックに乗せるので、荷物の受け取りのタイミングを指定しづらい。 |
見積書に記載されているので確認し、わからなければ担当者に電話で確認しましょう。
特に積み切り契約は特に要注意
積み切り便は優良業者であれば、積み残しがないよう、余裕を持ったトラックを用意してくれますが、一般的に下記の大きさは必要です。
単身者(ワンルーム〜1DK) | 2トントラックショート |
カップルなど2人暮らし(1LDK~2DK) | 2トントラックロング |
荷物が多くはない家族の引越し(2LDK~3LDK) | 3トントラック |
荷物が多い家族の引越し(3LDKより大きい) | 4トントラック |
積み切り契約の場合、小さすぎるトラックの業者はおすすめしませんし、同じ価格なら大きいトラックの業者がおすすめです。
運べなかった荷物は、自分で運ぶか宅配便に運んでもらうことになります。大型の家具などは優先して運んでもらえますが、どうしても不安な方は積み切り契約を提示してきた業者は避けることがおすすめです。
<もう少し安くするテクニック>業者が決まったら最後にもう少し値切ろう
上記観点でサービス面も含めた最良の業者がわかったら、業者に正式なお願いの電話をします。
その際、もう少し安くしたいのであれば、もう1割を値切りつつ、最終決定の連絡をしましょう。
会話例
お世話になっております。先日、訪問見積りをしていただいた○○です。
他社さんと条件を比較して、もし、〇〇円(提示より1割安い金額)まで値下げしていただけるのであれば、
御社にしようと思っているのですが、いかがでしょうか?
ここで、ダメなようならはっきりと伝えてくれるので、「わかりました..ただ御社のサービスが良さそうなので、今回はこの価格でお願いします。」と伝え、予約を確定させましょう。
Q. 断る業者への連絡は?
見積もりを取った後、連絡がない業者はそのままにしておいて問題ありません。
メールが来た場合も、申し込みをしていない限り返信の義務はないため、メールも無視して問題ないです。
ただ、電話がかかってくるようなら、一度出て、断れば電話がなることはなくなります。理由を聞かれることがありますが、第三者の決定と伝えれば深堀りされません。
会話例
引越し業者:先日のお見積もりですが、いかがでしょうか?
あなた:いろいろ検討しましたが、A社さんにお願いすることになりました。
引越し業者:そうですか…決め手は何でしたか?
あなた:最終的に同居人が決めたので、すいませんがよくわかりません。
引越し業者:そうですか。また次の機会があればお願いします!
7. 赤帽に関するQ&A
最後に赤帽に関して、よくあるQ&Aを下記の2つに分けて紹介します。
- サービス内容に関するQ&A
・赤帽の営業時間は?
・赤帽は冷蔵庫のみ運んでもらえる?
・不用品を処分してもらえる?
・オプションサービスはある?
・ダンボールはどうやって用意すればいいの? - 料金や支払いに関するQ&A
・クレジットカードを使える?
・赤帽はキャンセルできる?
7-1. サービス内容に関するQ&A
Q. 赤帽の営業時間は?
対応する赤帽にもよりますが、営業時間は下記のとおりです。
・平日:午前8時~午後7時
・土、日、祝:午前9時~午後5時
Q. 赤帽は冷蔵庫のみ運んでもらえる?
運んでもらえます。
一人暮らしの方に多い140Lサイズの冷蔵庫での料金目安下記の通りです。
距離 | 料金目安(税込) |
~20km | 5,500円〜 |
〜50km | 12,760円〜 |
~100km | 22,110円〜 |
Q. 不用品を処分してもらえる?
赤帽では不用品の処分を行っていません。
不用品を処分する場合は「くらしのマーケット(https://curama.jp/disposal/)」で格安の不用品回収業者を探せますから、粗大ゴミの処分だけ任せれば引越し業者より安くなることもありますし、自治体に出すよりも簡単です。
くらしのマーケットは格安で不用品処分を行ってくれる、個人や中小企業の廃品業者を探せるサイトです。
ここでは、「トラックに不用品乗せ放題」で10,000~20,000円程度で引き受けてくれる業者が多数紹介されていて、分別も不要でいらないものを積めるだけ積んで廃棄してくれます。
Q.オプションサービスはある?
赤帽では他社では対応してくれる下記のようなオプションサービスには対応しておらず、運搬のみの対応になります。
- エアコンの着脱
- ピアノ輸送
- 電気工事(食洗機やウォシュレットの取り付け)
- ハウスクリーニング
Q.ダンボールはどうやって用意すればいいの?
ダンボールは通販サイトで購入することができます。
LOHACO(https://lohaco.jp/)という、ヤフーとアスクル(法人向けの通販会社)が運営する通販サイトが最安です。
引越しでよく使われるのは下記の2つの大きさで、10枚あたりの値段は下記の通りです。
- 120cm(3辺合計):1,852円(税込)
- 100cm(3辺合計):1,509円(税込)
また、すぐにダンボールを必要としている方は、クロネコマーケット(https://market.kuronekoyamato.co.jp/)というヤマト運輸の通販サイトが最短当日届けてくれるので、電話で時間・住所踏まえ当日可能なのか確認しましょう。
7-2. 料金や支払いに関するQ&A
Q. クレジットカードを使える?
担当する赤帽によって異なります。
そのため、見積もりの際に事前確認をしておきましょう。
Q. 赤帽はキャンセルできる?
最悪当日でもキャンセルは可能です。
キャンセルの場合は下記の代表電話または配送センターに直接、見積もりのキャンセルも電話で連絡しましょう。
- 代表電話:0120-400-111(固定のみ)
※携帯の場合は最寄りの配送センターへ直接連絡(https://www.akabou.jp/info/base/)
キャンセル料が発生するルールや金額は担当する赤帽によって異なります。
ただ、引越し2日前以降にキャンセルする場合は、キャンセル時に費用が発生するため、なるべく早く電話しましょう。
また、しつこい引き止めに合う可能性があるため、キャンセル理由は下記2つの要素を入れることがおすすめです。
- あなた以外の第三者(会社・同居人・親・家族)が原因
- 引越し自体が無しになった(時期未定の延期になった)
会話例
×月×日に引越しの予約をしている〇〇と申します。
主人の仕事の関係で、引越しが延期になり、時期が未定となったため、今回の引越しはキャンセルさせていただけると幸いです。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
9. まとめ
赤帽に関して、他の業者との比較、口コミや料金の紹介をしてきましたがいかがでしたか?
改めて、赤帽は「短距離引越しは安いが、サービス内容には注意点やデメリットが多く、使うべき人が限定されている業者」といえます。
そのため、下記の全てに当てはまる人は赤帽を検討しても良いです。
- 近距離(50km以内目安)の引越し
- 1人で運べない家具・家電がない、もしくは運ぶのを手伝う
- 軽トラックに荷物が積みきれる
- サービスよりも、価格を重視したい
全て当てはまった人は下記の連絡先から赤帽へ見積もり依頼をしましょう。
- 公式ページ:https://www.akabou.jp/
- 電話番号:0120-400-111(固定のみ)
※携帯の場合は最寄りの配送センターへ直接連絡(https://www.akabou.jp/info/base/)
ただ、赤帽を使う場合もそうでない場合も「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」などの一括見積もりサイトを使って複数社を比較した上で判断することをおすすめします。
このページがあなたの引越しのお役に立てることを心から祈っています。
赤帽のデータ
組合名 | 全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会 |
設立 | 昭和53年8月 |
本社所在地 | 東京都台東区浅草橋3-8-5 VORT浅草橋 |
組合員数 | およそ9,000人 |
サービス比較の採点基準(参考データ)
サービスの総合評価 | 下記の5つの観点をもとに算出 ・サービス範囲、梱包資材は点数を1/10に圧縮 ・その他は(◎=1pt、◯=0.75pt、△=0.5pt、-=0pt)で算出 |
安心マーク | 有=「◎」、無=「-」 |
サービス範囲 | 下記10点満点で評価
|
梱包資材 | 下記10点満点で評価
|
社内教育 | 教育制度・社内資格が明記=◎/どちらか=◯/明記なし=△ |
補償 | 業者の責任で破損したものを補償=◎、補償なし=- |