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一人暮らしで必要な全費用|引越し代から毎月の生活費まで相場がわかる

「一人暮らししたいけど、一人暮らしするときの費用っていくらぐらいかかるの?」と、一人暮らしの費用について疑問に思っていませんか?

一人暮らしの費用は、家賃6万円の場合「家賃を含めた毎月の生活費で毎月約16万円」「部屋を借りるお金・引越し代・家具家電代で初期費用として約47万円」程度が必要です。

このページでは、大手不動産会社に5年勤務し、多くの人の引越しのお手伝いをしてきた筆者が以下の4つのことをご紹介します。

  1. 一人暮らしするときにかかる3つの費用
  2. 地域別にわかる一人暮らし向け物件の家賃相場
  3. 生活費の内訳と収入金額ごとのシミュレーション
  4. 一人暮らしするときに必要な3つの初期費用の内訳

すべて読めば、一人暮らしするときの費用から、家賃の目安をいくらにするべきかまで知ることができるので、失敗することなく新生活をスタートできるでしょう。

1. 一人暮らしするときにかかる3つの費用

一人暮らしするときは、部屋を借りるための費用だけでなく、基本的に以下3つの費用がかかります。

この章では、それぞれの費用の考え方や、一般的にいくらぐらいかかっているのかを詳しく解説していきます。

1-1. 毎月の家賃

一人暮らしするときは、部屋を貸してくれる大家さんに家賃を支払う必要があります。

ただ、物件ごとに家賃の金額は異なるため、あなたの毎月の収入はいくらなのか、いくらまでなら払うことができそうか、などを考えた上で家賃の目安を決めます。

そして、一般的な考え方として家賃の目安は「毎月の収入のうち25~30%」が理想とされているので、社会人であれば「月収」、大学生であれば「バイト代・仕送り・奨学金」の総額から計算してみましょう。

毎月の収入25%の家賃30%の家賃
140,000円35,000円42,000円
160,000円40,000円48,000円
180,000円45,000円54,000円
200,000円50,000円60,000円
220,000円55,000円66,000円
250,000円62,500円75,000円
280,000円70,000円84,000円
300,000円75,000円90,000円

あくまでも目安として考える

毎月の収入から目安となる家賃が分かったからといって、その家賃の物件を借りればOKというわけではありません。

住む地域によっては、30%の家賃でも古いアパートしか借りれないこともあれば、25%の家賃で綺麗なマンションを借りれることもあります。

つまり、住む環境によって目安にすべき金額はバラバラなので、目安はあくまでも「収入の○○%に抑える」という指標として考えましょう。

地域ごとの家賃相場は、次の2章で詳しく解説します。

1-2. 毎月の生活費

家賃とあわせて毎月かかる費用が生活費ですが、一人暮らしでかかる家賃を抜いた生活費は、「全国平均で約123,000円/月」となっています。

以下は「総務省統計局」が発表した、2018年度の家計調査データをもとに、一人暮らしで支出された平均的な生活費の金額です。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費11,000円台
②携帯料金・ネット回線代10,000円台
③飲食費用42,000円台
④生活雑貨費用4,000円台
⑤交通費6,000円台
⑥洋服代・理美容代17,000円台
⑦趣味代・交際費33,000円台
合計約123,000円

上記の金額は、全国・全世代の単身者の統計でやや高い水準になっているため、ライフスタイルによっては大幅に安く抑えることも可能です。

大学生の支出イメージは3章で詳しく解説しますが、カツカツの切り詰めた生活をしたくない場合は、毎月180,000円以上あったほうがいいでしょう。

1-3.初期費用

一人暮らしをするときは、下記3つの初期費用が必要になり、大まかな費用の合計は以下のとおりです。

項目金額
部屋を借りるときの初期費用家賃6万円なら約32万円家賃8万円なら約42万円
家具家電を揃えるときの初期費用「ニトリ」なら約10万円「イケア × 無印」なら約15万円
引越し業者を使うときの初期費用50~200km(荷物小)なら4~6万円前後200~500km未満(荷物大)なら5~8万円前後
費用合計約47万円約65万円

ただ、引越しの距離や家具家電の揃え方次第では、金額が前後することもあるので注意しましょう。

また、上記の中でも複雑でわかりにくい項目が「部屋を借りるときの初期費用」なので、後半の4章で詳しく解説します。

次の章では、地域ごとに異なる家賃を解説するので、相場を把握して高すぎる家賃の物件を選ばないようにしましょう。

2. 地域別にわかる一人暮らし向け物件の家賃相場

地域によっては、目安より安くてもいい物件を借りれそう、または、都内だから目安の金額では古い物件しか借りれない、のように変わります。

同じ家賃でも住む地域によって物件のクオリティが大きく異なるので、五大都市圏別・山手線の駅別で家賃相場を紹介していきます。

2-1. 五大都市圏別!一人暮らし向け物件の家賃相場

一人暮らしをするときは、多くの場合「ワンルーム・1K・1DK」の間取りを選択することが多いでしょう。

ただし、同じ間取りでも住む地域によって家賃の相場は大きく異なるので、五大都市圏別の家賃相場を紹介します。

また、中心地と郊外では下限〜上限の差が激しいので、平均値を見て全体の相場感を把握しましょう。以下は、駅から徒歩10分以内の物件を基準に算出しています。

エリア別のワンルーム・1K・1DKの家賃相場

エリア家賃相場の平均最高値の地域最安値の地域
東京23区90,478円「港区」
・135,300円
「葛飾区」
・67,100円
名古屋16区54,256円「中区」
・64,600円
「港区」
・45,200円
大阪市24区56,304円「中央区」
・70,600円
「住之江区」
・43,900円
福岡市7区45,986円「中央区」
・55,600円
「西区」
・37,000円
札幌市10区35,140円「中央区」
・45,700円
「清田区」
・35,500円

引用:LIFULL HOME’S 

都内でも安い物件はある

東京23区内の平均が90,000円台と高額ですが、駅から10分以内で家賃が安い物件はたくさんあります。

都内は数十万円する高級物件が平均額を引き上げているだけなので、普通に探せば上記の相場より安い物件が大半です。

なので「都内は高いからやめよう。」と諦めることなく、まずは住みたい街で希望条件を指定して、物件を探してみましょう。

2-2. 山手線の駅別!一人暮らし向け物件の家賃相場

都内の中心地を走る路線として東京で一番人気がある山手線の中から、家賃相場が高い駅トップ5と、安い駅トップ5を紹介します。

また、山手線29駅の家賃相場から平均値を算出するので、全体的な相場感を把握しましょう。

以下は、各駅から徒歩10分以内の物件を基準に算出しています。

駅別のワンルーム・1K・1DKの家賃相場

ランク相場の高い駅相場の安い駅
平均値「秋葉原」
11.46万円
第1位「原宿」
15.13万円
「西日暮里」
8.10万円
第2位「有楽町」
14.84万円
「田端」
8.55万円
第3位「恵比寿」
14.47万円
「日暮里」
8.68万円
第4位「渋谷」
14.11万円
「新大久保」
8.85万円
第5位「浜松町」
13.06万円
「目白」
9.19万円

引用:LIFULL HOME’S 

狙い目は秋葉原駅〜目白駅

山手線で狙い目の駅は、平均値以下の家賃相場となっている秋葉原駅から目白駅までの下記の駅です。

秋葉原・御徒町・上野・鶯谷・日暮里・西日暮里・田端・駒込・巣鴨・大塚・池袋・目白

上記の中でも「借りて住みたい街ランキング」でも例年上位に入る、家賃相場が9.51万円の池袋が注目されています。

8路線を使えることで利便性がよく、駅周辺には数多くの商業施設や映画館があることに加え、おしゃれな公園も揃っています。

上記のことから、東京で一番人気の山手線沿線で「利便性・コスパ・周辺環境」を重視すると、池袋が最有力の街といっても過言ではありません。

参考. 大手のポータルサイトで相場より安い物件を探そう

実際に住みたいエリア・予算が決まったら、そのエリアの物件をたくさん見てみましょう。

たくさんの物件を見ることで、相場より明らかに安い物件や、掘り出し物の物件が見つかる可能性が高まります。

その際は、「大手のポータルサイト」を使いましょう。

ポータルサイトを使うべき理由

情報量が明らかに増えるからです。

ポータルサイトとは、下記のように、たくさんの不動産会社がお金を払って、自分の会社が扱う物件を持ち寄って載せているサービスです

あなたが物件①に興味を持てば不動産会社Aに問い合わせることになります。

とにかく各社たくさんの物件の最新情報を載せているので、あなたにとってベストな賃貸物件を探しやすいです。

そのため、まずはポータルサイトで物件を探しましょう。

数百万件の空室情報を載せている不動産業者が多く、不動産の店舗に行くよりも情報量は格段に増えます。

不動産ポータルサイトの比較

ただし、ポータルサイトによっても物件数は異なるので注意しましょう。

有名なサイトでも掲載数が少ないところもあり、出会えるはずだった物件に出会えなくなります。

有名な8つのポータルサイトに掲載されている物件数を渋谷区と全国で比較します。

掲載物件数(東京都渋谷区)掲載物件数(全国)
SUUMO約4.6万件約730万件
HOME’S約1.8万件約510万件
Door賃貸約3,200件約460万件
スモッカ約8,100件約400万件
at home約9,300件約160万件
CHINTAI約3,900件非公開
オウチーノ約3,100件非公開
いえらぶ約1.4万件非公開
  • 各サイトで地区ごとに物件情報を検索した結果、表示された物件数を出しています。
  • ただし、各サイトで細かい計算方法が違い、実際の物件数は増減する可能性があります。

比較すると、「SUUMO」で扱う物件は最も多く、デザインも使いやすいのでおすすめです。

これから家を探す方は、SUUMOで相場より安い物件を見つけましょう。

3. 生活費の内訳と収入金額ごとのシミュレーション

一人暮らしをするときは、家賃や初期費用にばかり意識が偏りがちですが、毎月の費用で考えると生活費が一番高額な費用となります。

ただ、なかには抑えやすい費用もあるので、それも合わせて、1章でも伝えた以下の全国的な平均値をもとに解説します。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費11,000円台
②携帯料金・ネット回線代10,000円台
③飲食費用42,000円台
④生活雑貨費用4,000円台
⑤交通費6,000円台
⑥洋服代・理美容代17,000円台
⑦趣味代・交際費33,000円台
合計約123,000円

また、収入金額・大学生・年金生活のパターンに分けて支出イメージも紹介するので、あなたの状況に合うものをチェックしましょう。

まずは一人暮らしでかかる生活費の内訳・抑えるためのコツを、正確な金額とともに詳しく解説していきます。

①. 水道光熱費

生活する上で必要不可欠な電気・ガス・水道は「全国平均11,133円/月」で、それぞれの費用は下記の通りです。

電気代ガス代水道代その他(灯油など)
5,356円3,133円2,057円587円

地域によって多少の差は出ますが、一人暮らしであれば「約10,000円」が平均的と考えましょう。

電気代に関しては、在宅時間により大きく差が出ることに加え、節電を意識すれば大幅に安くなります。

そして、アパートでLPガス(プロパンガス)を使う場合は都市ガスよりも料金が高いので、上記のガス代より1.5~2倍ほど高くなります。

②. 携帯料金・ネット回線代

誰もが利用する携帯とネット回線の費用は「全国平均10,068円」です。

住むエリアによって金額に差が出ることはないですが、使用する携帯やスマホ端末や、ネット回線プランによって大きく差が出ます。

例えば、大手キャリアの「ドコモ・au・ソフトバンク」から、格安スマホに切り替えるだけで、5,000円以上安くなることもあります。

ネット回線は物件次第

ネット回線も安いプランがたくさん揃っていますが、物件により契約できる・できないが異なります。

なので、希望の物件が決まったら「どのネット回線を利用できますか?」と不動産会社の担当者に確認してみましょう。

③. 飲食費用

ここからは個人差が出てくる項目となり、外食を含む日々の飲食費用は「全国平均42,316円」です。

住む地域によっては物価が安いこともありますし、自炊するという人は数万円安く抑えることもできます。

逆に外食がメインで自炊しない人は、上記の金額よりさらに高くなることが予想されるので、一人暮らしをする際に見直してみるのもおすすめです。

コンビニは使わない

全国どこにでもあるコンビニは便利ですが、節約する上では避けたほうがいいでしょう。

少しでも節約するには、スーパーやドン・キホーテなど、値段の安い店舗を利用した方がいいです。

また、ドラッグストアも店舗数が多く、ペットボトル飲料などはコンビニより安いので、うまく活用してみましょう。

④. 生活雑貨費用

生活する上で消費される、トイレットペーパーや洗剤などの生活雑貨費用は「全国平均4,616円」です。

水道光熱費と同様に、在宅時間が長いほど消耗される量も多くなるため、朝から晩まで働いてる人は上記の金額より安くなることが予想されます。

また、このジャンルの節約方法は非常に細かい内容となり、人によってはストレスが溜まる生活になりえるので、無理ない程度に節約していきましょう。

100円ショップを活用する

自宅で消費される生活雑貨のほぼすべてが100円ショップで揃うといえるぐらい、品揃えが充実しています。

最近では主婦からも人気の商品が数多く発売されているので、近くに店舗があるときは活用しましょう。

⑤. 交通費

車を所有しない人の移動手段は電車がメインとなり、その交通費は「全国平均5,963円」です。

休日に出かける際の電車賃がメインになるので、インドア派の人や、自転車移動の人は上記の金額よりさらに抑えることができる項目となります。

ただ、電車の他に、レンタカーやタクシーを利用すると一気に金額は高くなるということも把握しておきましょう。

車を所有しているときの車両費は?

地方では必要不可欠な、車の維持費も含まれる車両費は「全国平均11,878円」です。

普段使用するときの移動距離や、車種の燃費でガソリンの金額も異なるので、安くも高くもなる項目です。

⑥. 洋服代・理美容代

生活で必要な洋服代は「全国平均6,120円」となり、理美容代は「全国平均11,487円」です。

この部分は、年齢やライフスタイルによって大きく差が出る項目なので、実際に毎月いくらかかっているのか計算してみましょう。

男性であれば、安価な洋服にして1,000円カットを利用したりできますが、女性が美容代を削るのは難しいと思うので、無理のない範囲で考えてみましょう。

⑦. 趣味代・交際費

趣味でかかるお金や友人との交際費は「全国平均33,225円」です。

この部分もライフスタイルによって大きく異なるので、実際に毎月いくらかかっているのか計算してみましょう。

節約するには、お金のかからない趣味を探してみるなどの工夫が必要です。例えば、読書が趣味の人なら図書館を利用したりするのもおすすめです。

(参考) 生活費のシミュレーション

年収によって使える生活費の金額も異なるので、あなたの年収に見合う項目を確認してみましょう。

200~300万円で一人暮らしするときの平均的な生活費

主に20代前半の新社会人に多い年収で、平均的な生活を送るには、全国平均で下記の生活費が支出されています。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費9,740円
②携帯料金・ネット回線代10,049円
③飲食費用34,375円
④生活雑貨費用3,653円
⑤車両費・交通費8,321円(車あり)or 4,706円(車なし)
⑥洋服代・理美容代14,257円
⑦趣味代・交際費25,801円
合計約106,196円(車あり)or 約102,581円(車なし)

上記の金額に家賃が加算されますが、仮に都内であれば「170,000円以上」は生活費がかかります。

ただ、日々の食事を自炊に切り替えるだけで、③の飲食費用は1万円以上抑えられるはずです。

また、年収金額から考えると、節約を意識しないと贅沢な暮らしはできないでしょう。

300~400万円で一人暮らしするときの平均的な生活費

主に20代後半の社会人に多い年収で、平均的な生活を送るには、全国平均で下記の生活費が支出されています。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費10,202円
②携帯料金・ネット回線代11,276円
③飲食費用41,194円
④生活雑貨費用3,337円
⑤車両費・交通費16,467円(車あり)or 5,162円(車なし)
⑥洋服代・理美容代15,910円
⑦趣味代・交際費27,164円
合計約125,550円(車あり)or 約114,245円(車なし)

上記の金額に家賃が加算されますが、仮に都内であれば「190,000円以上」は生活費がかかります。

ただ、日々の食事を自炊に切り替えるだけで、③の飲食費用は1万円以上は抑えられるはずです。

年収金額からして、節約しなくても不自由なく暮らすことはできますが、趣味や旅行などを楽しみたい場合は、多少は節約した方がいいでしょう。

400~500万円で一人暮らしするときの平均的な生活費

主に30代の社会人に多い年収で、平均的な生活を送るには、全国平均で下記の生活費が支出されています。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費10,753円
②携帯料金・ネット回線代11,921円
③飲食費用48,720円
④生活雑貨費用5,004円
⑤車両費・交通費9,726円(車あり)or 6,113円(車なし)
⑥洋服代・理美容代16,594円
⑦趣味代・交際費40,468円
合計約143,186円(車あり)or 約139,573円(車なし)

上記の金額に家賃が加算されますが、仮に都内であれば「230,000円~250,000円以上」は生活費がかかります。

年収金額からして、節約しなくても不自由なく暮らすことはできますが、駅近でグレードの高いマンションに住みたい場合は、節約も意識した方がいいでしょう。

また、都内だと駐車場も高いので、カーシェアに切り替えるなど、利便性がよく節約にも繋がるサービスを利用した方がより贅沢に暮らせます。

大学生が一人暮らしするときの平均的な生活費

アルバイトが中心で、年収100万円未満の大学生が平均的な生活を送るには、全国平均で下記の生活費が支出されています。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費10,420円
②携帯料金・ネット回線代8,584円
③飲食費用28,402円
④生活雑貨費用3,171円
⑤交通費9,417円
⑥洋服代・理美容代14,722円
⑦趣味代・交際費19,003円
合計約93,719円

上記の金額に家賃が加算されますが、仮に都内であれば「150,000円以上」は生活費がかかります。

親からの仕送りや奨学金の金額によっては、節約しなくても生活できるかもしれませんが、決して贅沢な暮らしはできないでしょう。

飲食費用や交際費の部分で、節約を意識した生活を送ることが望ましいです。

老後の年金で一人暮らしするときの平均的な生活費

老後の年金生活で、収入が100~200万円未満の方が一人暮らしをする場合は、全国平均で下記の生活費が支出されています。

費用項目平均金額/月
①水道光熱費11,928円
②携帯料金・ネット回線代6,826円
③飲食費用32,350円
④生活雑貨費用3,975円
⑤車両費・交通費6,158円(車あり)or 1,904円(車なし)
⑥洋服代・理美容代12,989円
⑦趣味代・交際費23,240円
合計約97,466円(車あり)or 約93,212円(車なし)

貯蓄額により生活の質は大きく異なりますが、年金だけを頼りに生活するときは、食費などを見直したほうがいいでしょう。

自炊にするだけで、食費を10,000円以上は節約できるはずです。また、交際費も抑えられる範囲で抑えた方がいいでしょう。

また、高齢者のシルバーパスで公共の電車やバスが無料になるので、タクシーなどは利用しないことが望ましいです。

ここまでの生活費をまとめると

年収が高いほど生活費の支出も多くなりますが、データで見ると大きく差が出るのは飲食費用と交際費です。どちらの費用も、年収400~500万円と大学生では2万円も差があります。

この2つは抑えようと意識すれば抑えられる費用なので、家賃を高くして少しでもいい物件に住みたいなら、自炊を心がけるなどして調整しましょう。

これまでに解説してきた家賃と生活費を理解することができたら、最後は実際に引っ越すときにかかる初期費用について把握するようにしましょう。

4. 一人暮らしをするときに必要な3つの初期費用

1章でも伝えましたが、部屋を借りるときの初期費用は複雑でわかりにくいため、どんな費用にいくら払うのかを事前に把握しておきましょう。

この章では上述の初期費用も含まれる、新生活をスタートするときに必要な下記3つの初期費用について、詳しく解説します。

項目金額
1.部屋を借りるときの初期費用家賃6万円なら約32万円家賃8万円なら約42万円
2.家具家電を揃えるときの初期費用「ニトリ」なら約10万円「イケア × 無印」なら約15万円
3.引越し業者を使うときの初期費用50~200km(荷物小)なら4~6万円前後200~500km未満(荷物大)なら5~8万円前後
費用合計約47万円約65万円

4-1. 部屋を借りるときの初期費用

繰り返しになりますが、「部屋を借りるときの初期費用」は、一般的にはトータルで「家賃の4~6ヶ月分」が必要です。

また、東京と関西では習慣の違いから初期費用の相場も若干異なるので、実際に引っ越すことを想定した初期費用の計算方法も紹介します。

では、複雑でわかりにくい初期費用の内訳と相場を、以下の順で詳しく解説していきます。

誰に払うもの?相場はいくら?
敷金大家さん1~2ヶ月
礼金大家さん1~2ヶ月
前家賃大家さん1ヶ月
日割り家賃大家さん———
仲介手数料仲介会社0.5~1ヶ月
火災保険料火災保険会社15,000円
鍵交換費用大家さん15,000円
保証委託料家賃保証会社30~60%

敷金

敷金とは、家賃や修繕費用などの支払いを担保する目的で、契約するときに大家さんへ預けるお金です。

一般的に「家賃の1〜2ヶ月分」が相場となっており、家賃滞納やあなたに原因のある室内の損傷や破損がなければ、基本的には退去時に全額返還されます。

礼金

礼金とは、部屋を貸してもらう”お礼”として大家さんに支払う費用で、一般的に「家賃の1~2ヶ月分」が相場です。

敷金と違い、退去したときに返金されることはないので、入居者からすると無駄な費用になります。

前家賃

前家賃とは、契約が開始される”翌月分”の家賃を前払いするための費用です。

部屋を借りたあとも、月々の家賃は翌月分を前払いすることが一般的なので、このような形になっています。

不動産会社によっては翌々月分を求められる

不動産会社の規定で決まってるときは、翌月と翌々月の2ヶ月分を求められることがあります。

まとまったお金が用意できない人は、不動産会社に翌月分だけにしてもらえないか相談してみましょう。

日割り家賃

契約開始となる日が月初めの1日であれば日割り家賃は必要ないですが、中旬や下旬のときは家賃を日割り計算して算出します。

例えば、12月25日が契約開始日だとしたら12月31日までの”7日分”を日割り家賃として、初期費用に組み込みます。

30か31で割る計算は不動産会社によって異なる

日割り家賃は「毎月の家賃÷その月の日数」で計算します。

しかし、31日間ある月でも不動産会社の規定により、30日で計算されることがあるので少しだけ差が生じます。

規定ではなく単なるミスで計算してることも稀にあるので、金額が異なるときは念のため確認してみましょう。

仲介手数料

部屋を探したり、大家さんとの仲介役をしてくれたときのお礼として、仲介会社に支払う費用です。

仲介手数料の上限は、家賃1.1ヶ月(税込)までと法律で決められているので、1.1ヶ月分以上の請求をされたら違法となります。

また、大家さんと直接やり取りをして契約するときは、仲介する立場の人がいないので、仲介手数料はかかりません。

火災保険料

火災保険の加入は全国どの賃貸物件でも必要で、2年間:15,000円前後のプランが目立ちます。

多くの場合、大家さんに指定された保険会社にそのまま加入しますが、実際のところ指定された保険会社に加入する義務はありません。

保険の法律では、物件の契約と抱き合わせで保険の加入を求めることは違法な行為となるので、好きな会社で契約することも可能です。

鍵交換費用

鍵交換は任意の項目なので、あなたが希望しなければ前の入居者と同じ鍵を使用することになります。

ただし、不動産会社の規定で退去後は必ず交換すると決めていることもあるので、事前に確認しましょう。

鍵の種類により金額が大きく異なる

鍵にはたくさんの種類があって値段も大きく異なり、高いものだと20,000円以上する鍵もあるので、費用を確認してから希望するようにしましょう。

昔からある「くの字型」の鍵は安く、防犯性が優れているディンプルキーは高くなります。

鍵の種類

引用:美和ロック株式会社

保証委託料

保証委託料とは、連帯保証人と同じ役割を果たしてくれる「保証会社」に支払う費用で、一般的に「総賃料の30~60%」が相場です。

総賃料とは、家賃や管理費のほか、駐車場代など、大家さんに支払う費用をまとめた金額です。

また、保証会社によっては、家賃1ヶ月分が必要になるケースもあるので、事前に料金を確認した方がいいでしょう。

連帯保証人がいても利用を求められることがある

最近では、新規契約の6割以上が保証会社と契約することになっているので、多くの物件で保証委託料がかかると思った方がいいです。

また、親族に負担をかけたくないという人は、自ら希望して保証会社を利用することも可能です。

東京で部屋を借りるときの初期費用

家賃70,000円(管理費3,000円)|敷金1ヶ月 礼金1ヶ月|仲介手数料1ヶ月|保証委託料50%のケース

  • 敷金:70,000円
  • 礼金:70,000円
  • 前家賃(管理費込み):73,000円
  • 仲介手数料:77,000円(税込)
  • 保証委託料(管理費込み):35,000
  • 火災保険料:約15,000円
  • 鍵交換費用:約15,000円
  • 合計:約355,000円|およそ家賃5ヶ月分

一般的に敷金1ヶ月 礼金1ヶ月が相場ですが、立地条件も良くて人気なマンションだと、敷金2ヶ月 礼金1.5ヶ月になってることもあります。

また、引越しシーズンの1~3月だと、アパートでも礼金が1.5~2ヶ月になってることもあるので、引っ越す時期にも注意しましょう。

関西で部屋を借りるときの初期費用

家賃60.000円(管理費2,000円)|敷金1ヶ月 礼金2ヶ月 |仲介手数料1ヶ月|保証委託料50%のケース

  • 敷金:60,000円
  • 礼金:120,000円
  • 前家賃(管理費込み):62,000円
  • 仲介手数料:66,000円(税込)
  • 保証委託料(管理費込み):31,000
  • 火災保険料:約15,000円
  • 鍵交換費用:約15,000円
  • 合計:369,000円|およそ家賃6ヶ月分

関西では契約を更新するときに必要な「更新料」を払う習慣がありません。そのため、更新することを見越して礼金を2ヶ月分求められる傾向があります。

ただ、何年住んでも更新するときにお金はかからないので、4年以上を目安に、長く住めば住むほどお得になるというメリットがあります。

しかし、すべての物件がこの条件とは限らないので、必ず事前に不動産会社に契約条件を確認しましょう。

初期費用は交渉で安くすることができる

上述してきた初期費用は、交渉することで安くなるケースがあります。

ただ単に家賃や礼金を安くしてと言っても交渉は成功しないので、知識を身につけることが大切です。

交渉するには季節も重要で、例えば引越しシーズンの1~3月に交渉しても一切受け入れてもらえないため、引越し客が減る夏場を狙ったほうがいいです。

他にも交渉するときに役立つ知識が数多くあるので、詳しく知りたい方は「家賃1ヶ月分以上安くする!賃貸の契約金を最安にして契約する全知識」を確認しましょう。

4-2. 家具家電を揃えるための初期費用

実家で使っていた家具をそのままもっていけば、費用を抑えることはできますが、大抵の場合、テレビとベッド以外は新たに揃えるケースが多いでしょう。

また、ネットで買い揃えるのが楽ですが、サイズ感や使い心地を確かめられないので、あまりおすすめできません。

そのため今回は、高品質低価格で人気の「イケア」と「ニトリ」で揃えることを想定して、いくらかかるのかを解説していきます。

イケアで揃えた場合

低価格でおしゃれな北欧家具がたくさんある「IKEA」で揃える場合は、「家具・家電合計で159,052円」です。

カラーバリエーションも豊富なので、好みに合わせてコーディネートできますが、一例としては以下のようなイメージになります。

IKEAのイメージ

どの家具も種類がたくさんあるため、今回はシンプルでお得な値段の家具を中心に計算していきます。

シングルベッド(フレーム+マットレス)18,989円
一人掛けソファ12,990円
ローテーブル4,999円
スタンダミラー2,999円
ラグ7,999円
カーテンセット4,298円
テレビ台5,999円
ダウンライト照明5,999円
合計64,272円

上記引用:IKEA

新生活にはタオルやキッチン雑貨など、他にも必要なものはありますが、細かいものは100円ショップで揃えることができます。

そして、イケアにはキッチン家電が売られてないので、別で買い揃える必要があります。イケアの家具同様に、シンプルでおしゃれな家電にしたいなら「無印良品」がおすすめです。

無印良品で揃えるキッチン家電の購入費用

一人暮らしであれば、ファミリー用の大きい家電は不要なので、最低限使える容量の家電で計算します。

家電3点セット(冷蔵庫・洗濯機・レンジ)64,900円
炊飯器4,990円
電気ケトル4,990円
掃除機19,900円
合計94,780円

無印の家電

上記引用:無印良品

以上のことから、IKEA」と「無印良品」で家具家電を揃える場合は「合計で159,052円」になりました。

ただ、あくまでもシンプルで安価な家具家電の値段なので、この金額を最安値だと思ったほうがいいでしょう。

ニトリで揃えた場合

低価格で質のいい家具家電がたくさんあるNITORI」で揃える場合は「家具・家電合計で116,587円」です。

おしゃれというよりは、万人ウケするシンプルな商品が多いので、どんな部屋にも合わせやすく、一例としては以下のようなイメージです。

ニトリのインテリア

イケアと同様に、シンプルでお得な値段の家具家電を中心に計算していきます。

シングルベッド(フレーム+マットレス)15,981円
一人掛けソファ18,590円
ローテーブル3,695円
スタンダミラー1,896円
ラグ4,573円
カーテンセット2,027円
テレビ台5,489円
照明4,065円
冷蔵庫19,538円
洗濯機24,448円
電子レンジ5,882円
炊飯器5,389円
電気ケトル1,969円
掃除機3,045円
合計116,587円

「ニトリ」で家具家電を揃える場合は「合計で116,587円」でした。

以上のことから、家具家電の種類にもよりますが、「イケア」と「ニトリ」では、150,000円前後で揃えることができるので、好みに合わせて買い揃えてみましょう。

また、家電をもっと安く揃えたい場合、家電量販店の「新生活応援セット」にすれば、さらに安く揃えることができます。

新生活パック

上記であれば店舗数も多いため、類似商品を店頭で確認することができるのでおすすめです。

また、セット点数によって金額が異なるので、必要な家電を考えてみましょう。

4-3. 引越し業者を使うときの初期費用

一人暮らしの場合、引越し業者の相場は、3~4月の忙しい時期で4~10万円、通常の時期で3~6万円が相場です。

ただ、引越しの費用は、運ぶ荷物や距離・時期など、人によって180度料金が変わるオーダーメイドのような仕組みですから、いくらかかるかは見積もりを取らないとわかりません。

そこで、「引越し侍」の「引越し予約サービス」を使えば、自分の引越し条件で対応可能な複数業者の概算見積り額が一度にわかるので、自分の引越し条件でのおおよその金額を把握することが可能です。

引越し侍公式 引越し予約サービスの概算見積り額の比較

引用:引越し侍

引越し侍」は引越し紹介件数が累計3,000万件以上と、引越し比較サイトの中でもトップクラスの紹介件数を誇る一括見積りサイトです。

※一括見積りサイトとは、WEBから自分の引越し情報を入力することで面倒な入力を何度も行わずに、自分の引越し条件にあった複数に業者の見積り予約ができるサービスです。

実際に気に入った業者があれば見積もり依頼もでき、見積もりサイト経由での問い合わせなら、各社競い合って料金を下げてくれます。

5. まとめ

一人暮らしの費用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

基本的に一人暮らしをするときは、以下3つの費用がかかります。

最初は家賃や初期費用にばかり意識が偏りがちですが、毎月の費用で考えると生活費が一番高額で「全国平均123,000円」となっているので必ず把握しておきましょう。

生活費は収入が多いほど支出金額も増えますが、意識次第で数万円抑えることもできるので、家賃とバランスを取れるように調整してください。

また、実際に引っ越すときにかかる初期費用を用意しておく必要があるので、お金の準備をしておきましょう。

項目金額
1.部屋を借りるときの初期費用家賃6万円なら約32万円家賃8万円なら約42万円
2.家具家電を揃えるときの初期費用「ニトリ」なら約10万円「イケア × 無印」なら約15万円
3.引越し業者を使うときの初期費用50~200km(荷物小)なら4~6万円前後200~500km未満(荷物大)なら5~8万円前後
費用合計約47万円約65万円

あなたがこの記事を読んだことで、一人暮らしの費用で悩まずに、素敵な新生活がスタートできることを心から願っています。